その1

最終更新:

homuhomu_tabetai

- view
管理者のみ編集可






師走。地球温暖化や暖冬などの言葉がマスコミを彩る昨今だがホムホムにとって見滝原の冬は変わらず厳しい。

ほむほむ1「ホ、ホムゥ・・・マドカァ・・・」ガクガク サムイヨマドカァ・・・
まどまど1「マドォ・・・・ホムラチャ・・・」タベモノココロモトナイ・・ガクガク
仔ほむまどs「ミャドォ・・・」「ホミャ・・・」 チャムィ・・・オナカヘッタ・・・

ここは古い木造平屋建ての縁側の下。家と同様年季の入った脚の悪い老婆が
一人で暮らしているのを良い事に、番3組とその子供達計10匹の16糞いや匹が
巣を作り文字通り身を寄せ合って暮らしていた。

ほむほむ3「ホムッホムゥウゥゥ・・・」サムクテネレナイ・・・ ガクガクブルブル
まどまど3「ホムラチャァ・・・」コドモタチヲアタタメナイト・・・ コドモダキカカエ
まどまど2「マドォ・・・ホムラチャーン・・・」 アタシノホムラチャンガカエッテコナイヨ・・・ ブルブル
仔まど「ミャドォ・・・」オカアサーン・・・ ガクガクブルブル
ほむほむ2「ホムゥー!」オーイ! テテテテ
ほむまどs「ホムゥ!マドォ!」ア!カエッテキタ
仔ほむまどs「ホミュー」ア!オカーサーン!「マドォーホミュ?」オカーサーンン?ナニカモッテル?

既に夜。餌を探して来ると巣から出て行ったきり帰って来なかったほむほむ2が
ようやく帰ってきた。手には大事そうにマッチ箱を抱えている。群に安堵が広がる。

ほむほむ2「ホム!ホムゥ!」ハァハァタダイマ!
親ほむs「ホム!ホムゥ!」 オカエリ!オソカッタネシンパイシタヨ!
まどまど2「ホムラチャーン」オカエリシンパイダッタヨ!
ほむほむ2「マドカァーマドカァー」ハァハァ タダイマシンパイカケテゴメンネ
仔ほむ「ミャドーミャド?」オカエリオカアサンゴハンハ?コレナニ?
ほむほむ2「ホム?」コレ?「ホムゥ!」 ガサゴソ マッチトリダシ「ホムァアァッ!!!」マッチスリツケ

ジュボッ!!ボゥッ!! ホノオメラメラ

ほむまど仔s「ホムゥ!!」「マドォ!!」ヒ、ヒダァ!!「ミャ?ミャァッ!!」コワイヨー!「ホビャアァァ!! ホ?ホムァ///」「マドォ///」コワイ・・・ガクガク デモアッタカイ///

餌を求めて外に出ていたほむほむは偶然公園でホームレス達が落ち葉を集め
マッチで火をつけ焚き火をして暖を取る所を目撃した。
そしてこのマッチはホームレス達の隙をついて盗んできたものであった。
マッチの炎は寒さに凍えたほむほむ達を暖かく包み込みそして優しく消えて行った。


ほむほむ3「ホム!ホムホホムァ!!」 スゴイスゴイスゴイヨ!!
まどまど1「マドォ!マドオ!!」チョットコワカッタケドアッタカイヨ!!
ほむほむ1「ホムホホムホム!」キヲツケテツカエバダイジョウブソウダネ!
まどまど3「マドォーマドォー♪コレデコドモタチガサムクナイヨ♪
仔ほむまどs「ホミューホミューミャドー♪」アッタカイアッタカイ♪
まどまど2「マドォ///クネクネホムラチャーン!」ホムラチャンステキ! ダキツキコシフリフリ
ほむほむ2「ホムゥ///マドカァー///」クネクネダキカエシコシフリフリ

大手柄にほむ2は誇らしげ。巣のテンションは急上昇で子供が更に増えそうな気配だ。

仔ほむ2「ホミュー!ホミュミュー!」オカアサンモウイッカイモウイッカイ!
ほむほむ2「ホム!」ウナズキ「ホムム!」マッチトリダシ「ホムァアァッ!!!」マッチスリツケ

   ジュボッ!!ボゥッ!! ホノオメラメラ

ほむまど仔s「ホムゥ!ホムァ///」「マドォ///」「ミャ♪ミャァ///」「ホミュユ///」「マドォ///」アッタカイアッタカイ///
まどまど1「マドォマドドォ」アンマリチカヨッチャダメダヨヤケドスルカラネ ペロペロ
仔ほむまど「ホミュン♪」「ミャドー」ウン!キヲツケルヨ ハーイオカアサン

ほむほむ達は幸せそうだが所詮はマッチ すぐに燃え尽きて消えてしまう。

仔まど「ミャドォ・・・」マタキエチャッタ・・・
ほむほむ3「ホ、ホムゥ・・・・ホホムァ・・・」スグニキエチャウカズモカギラレテルアトナンボンアル?
仔ほむまどs「ホミュー・・・」「ミャドォ・・・」サムイヨオカァサァン・・・ ガクガクブルブル
まどまど2「コンナノッテナイヨ・・・・」グス
ほむほむ2「ホムゥ!ホホムホム!!」ダイジョウブ!!エッヘン!!
親ほむs「ホム?」「マド?」エ? クビカシゲ ナニカホウホウアルノ?
ほむほむ2「ホムホムホム!ホンミャー!!」オチバニインカサセルンダヨ!
ほむほむ1「ホム!」ナルホド!
まどまど3「マドォ?」デモオチバナイヨ?
ほむほむ2「ホムムホム!」スノヨコニイッパイアルジャナイ!
親ほむs「ホムゥ!」「マドドォ!!」アッソウダ!!イッパイアル!!

その落ち葉は足の悪い老婆が庭の掃除をして一箇所に集めたものだった。偶然ほむほむ達の巣の
横に掃き集めたのでほむほむ達はそれを巣の入り口のカモフラージュに使ったりしていた。
さっそくほむほむ達その落ち葉の山から大量の落ち葉を巣に持ち帰り一箇所に集めそれに火をつけた。


   ジュボッ!!ボゥッ!! ホノオメラメラ オチバニモエウツリ サラニホノオメラメラ

ほむまど仔s「ホムゥ!ホムァ///」「マドォ///」「ミャ♪ミャァ///」「ホミュユ///」「マドォ///」アッタカイアッタカイ/// シアワセイッパイムレダキアイ

   モクモクモクモクモク サンソブソクフカンゼンネンションケムリタイリョウハッセイ

ほむまど仔s「ホム!ホゲェエェ!!ゲホゲホゲホ!」「マギャフ!ゲフンゲフン!ボロボロ」「ホミャァ!ホッホッホ!!ホゲッホォ!!」 ムセカエリナミダメサンソケツボウクルシイ

「ホビャァァァアァアァァァァァーッ!!!!」ミンナソトニニゲロ!「ホビャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ノタウチマワリナガラソトヘヒナン
  「マギャャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」コドモダキカカエヒッシ「ホミャァァァ!!ホミュゥゥゥゥゥウ!ホミャァァァァァァァ!!!」ダイパニックハンキョウラン
              「マ・・・・・マド・・・・・ァ・・・・・・ホムラチャァ・・・・・」ポロポロ イッサンカチュウドクデブッタオレ
「ホビャァァァァァァァ!!!ホビャァァ、マドカァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」シヌナーァァ!! カタニカカエダッシュツ!!





所詮バカな糞虫。その糞虫の中でも最底辺のほむほむとまどまど。暖炉や煙突なんて発想は皆無。
犠牲者こそ出なかったものの命からがら瀕死状態で更に寒い巣の外に燻り出されました。

ほむほむ1「ホ・・・・ホムゥ・・・・マドカァ・・・・・」 ポロポロ
まどまど1「ホムラチャァーン・・・・・」ポロポログス・・・
まどまど3「ヒュー・・・ヒュー・・・マ、マドォ・・・・」ポロポロイキタエダエ
ほむほむ3「マドカァ・・・・」ポロポロ ダイジョウブ?ペロペロ
仔ほむまどs「ホミューホミュー・・・」「ミャ、ミャドォ・・・・」ポロポロ コワカッタヨ・・・ ガクガクブルブル サムイヨォ・・・・・・・カラダコウチョク
まどまど2「マドォ・・・ホムラチャーン・・・・」コノママジャサムサデコドモタチガ・・・ コドモタチダキアゲ
ほむほむ2「マドカァ・・・・」ポロポロ コンナコトニナルナンテ・・・

恐怖とショック さらに寒さが追い打ちをかけます。巣からまだもうもうと煙が立ち上ってとてもはいれません。

ほむほむ2「ホム!ホムゥ!!」ア!コレハ!
ほむまど仔s「ホムゥ」「マドォ?」「ホミュ?」「ミャド?」

マッチを拾ってきたほむほむが巣から立ちのぼる煙と、泣き咽びで出るホムホムたちの白い息が
縁側下から外の道路に向かってふく風に流されて行くのに気づきました!

ほむほむ2「ホム!ホムホムホムァ!」ココナラケムタクナイヨ!ヒヲタケルヨ!ホラ!

ほむほむ2は道路に向かって流れていく煙を指さして仲間に説明しました。

ほむほむ1「ホムゥ!」ホンドウダ! 仔ほむ「ホミュ?」アッタカクデキルノ?
まどまど2「ホムラチャーン!!」ステキ!!ダキツキ ほむほむ2「ホ、ホムゥ///マドカァー///」 テレテレクネクネ

早速ホムホム達は適量の落ち葉を山からとりわけ火をつけ暖を取りました。

まどまど2「マ、マドォ?!」ゴシゴシ オドロキメヲウタガイ

火を絶やさぬよう定期的に山から落ち葉を補充していると、なんと落ち葉の山の中から食べかけの
杏パン(見滝原に展開するコンビニホムマートの人気商品ビッグサイズのアンパン一個120円税込)
がでてきたではありませんか!!おそらく通行人がその異常な大きさ故に食べきれずこの平屋の庭に
投げ捨てものを、老婆が落ち葉と一緒に掃き集めたのでしょう。
なんにせよ野生のほむほむ達にとって甘いモノなど滅多に食べられないごちそうです。
しかもその大きさたるや、このほむほむの群が冬を超すのに十分な量です!
ほむほむ達は巣から燻り出された事など忘れて喜び包まれています。





仔ほむ「ホミュゥ♪」アマクテオイシイ! 仔まど「ミャドォ♪」コンナニオシイモノハジメテ♪
親マドs「マドォ♪」タクサンオタベ ナデナデ「マドォドォ」イッパイアルカラネ ヨシヨシ
親ほむs「ホムゥ・・・マドカァ・・」マドマドコドモタチガワラッテル;; 「ホムゥ~ホムァー・・・」アッタカイシスゴイシアワセダヨ;;
ほむほむ1「ホムーホムホム」コンゴノコトヲカンガエナイト
ほむほむ2「ホムァー」ソウダネ
ほむほむ3「ホムホームホンムウー」トリアエズキョウハココデヨルヲアカソウヨ

親達はマッチを今後どう使うか?なんとか巣の中で暖を取れないか?残った杏パン保存法など
満腹と暖かさで子供たちが眠ってしまった後いろいろと話し合いました。
結局その日はここで夜を明かす。火の番は3組のほむまどの番が夜の間交代でやる。
夜が明けたら煙が引いたであろう巣でもう一度みんなで話合うということで眠りにつくことしました。



記事メニュー
ウィキ募集バナー