落としのマドカ
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作者:sM48Lwr50
664 名前:「落としのマドカ」[saga sage] 投稿日:2012/02/11(土) 12:47:57.72 ID:sM48Lwr50
見滝原市内の保健所――
ここでは、心ない人間の悪事や暴力に感化されてしまったほむ種が集められ、
健全な野良として復帰できるよう、日夜、所員達による更正教育が施されている。
悪ほむ「ココハワタシノセンジョウジャナイ!」ジタバタジタバタ
所員1「このほむほむは、今日も荒れてるなぁ……」
所員2「歓楽街の方の野良は、どうしても酷い悪影響を受け易いッスからねぇ……もうどうしていいやら」
所員1「あまりボヤくなよ」
まどか「すいませーん、遅れましたー」タッタッタッ
所員1「ああ、鹿目さん、いつも悪いね」
所員2「ん? 先輩、なんでこんな所に中学生が?」
所員1「ああ、別の保健所から異動して来たばかりのお前は、彼女と顔を合わせるのは今日が初めてか。
彼女は鹿目まどかさん。この道のエキスパートだ」
所員2「え、エキスパート!? 中学生なのに!?」
まどか「そ、そんなエキスパートだなんて……アルバイト未満の、ただのお手伝いですよ」テレテレ
所員1「ハハハ、そんな謙遜せずに……じゃあ、あのほむほむからお願いしていいかな?」
まどか「はーい。さぁ、じゃあ出ておいで~」
悪ほむ「ホムゥ、ホムアァァッ!」トビカカリ
まどか「はい、おいで~」キャッチ
悪ほむ「ホムゥッ、ソノヒツヨウハナイワッ!」モガキモガキ
まどか「もう、可愛いのにそんな汚い言葉使っちゃダメだよぉ?」ナデナデ
悪ほむ「ホ、ホミャ!?」ビックリ
説明しよう!
幼少の頃から大量のほむ種を飼い続け、妙に年季の入ったまどかのナデナデには、
一撫でで頑なになったほむ種の心を解きほぐす、特殊な震動を発生させる力が備わってしまっているのである!
悪ほむ「ホ、ホミャァァ……///」トローン
所員2「そ、そんな!? 昨夜から半日以上も愛でていたのに頑なに心を開かなかったほむほむが、一瞬で!?」
所員1「いや、まだだ!」
悪ほむ「ホ、ホム!? ワタシノセンジョウハココジャナイ!」ハッ!? ジタバタジタバタ
まどか「そんな事言われたら、それはとっても寂しいよ」シュン
悪ほむ「ホ、ホムゥ……」タジタジ
所員2「す、凄い……あんなに乱暴だったほむほむが、もうあの子を気遣うほどに……」
まどか「じゃあ、仲直りしよう、ほむほむ?」
悪ほむ「ホ、ホムッ!」
まどか「は~い、仲直り~」スリスリ
悪ほむ「ホミャァァ……///」トローン
説明しよう!
やっぱりまどかの年季の入ったスリスリには、心を開いたほむ種に、ほむ種らしい愛と思いやりの心を取り戻す力が備わってしまっているのだ!
この子は本当に人間か!?
まどか「じゃあ、向こうで他のみんなと一緒に遊ぼうか?」
ほむほむ「ホムホミャァァ」スリスリ
所員1「さすが、落としのマドカだ……」
所員2「落としの、マドカ……!?」
見滝原市の保健所所員には、ある伝説が語り継がれている。
それが、ベテラン所員でさえ丸一日かかるほむほむの更正を一瞬で終えてしまう中学生……通称、“落としのマドカ”の存在である。
QB「わけがわからないよ」