ほむら「ちょっと何よこれ!どういう事?」 その2

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homuhomu_tabetai

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まどか「ほむらちゃん、おいしい?」
仔ほむ「ホムホム」コクコク
まどか「たくさんたべてはやくおおきくなってね」ウェヒヒ
詢子「おい、まどか! いつまで部屋に籠ってるつもりだ!
    いい加減出てこい!」ドンドン
知久「まどか、開けてくれないかい? 
    今日は美樹さんも来てくれてるんだ」オロオロ
タツヤ「あー」バキバキ ホギュ…
さやか「まどか…… 
     転校s…ほむらがあんな事になっちゃってツライのはわかるけど、
     そんなまどかの姿ほむらだって見たくないハズだよ… 
     出て、来てよ…… 」グスッ
まどか「おかしなさやかちゃん…… ほむらちゃんはここにいるのに……
     ねぇ、ほむらちゃん?」ウェヒヒ
仔ほむ「ホムン? 」クビカシゲ
まどか「ふふ… ほむらちゃん…… 」ナデナデ

さやか(異臭騒ぎからほむほむの残骸に塗れた、
     原型を留めていない転校生が発見された…
     大好きだった友達がそんな事になってしまったのだから、
     塞ぎ込んでしまうのも仕方のない事だとは思う… )
まどか「ほむらちゃん、ずっといっしょだよ… 
     ウェヒヒ… あ、あれ…… 」フラフラ バタン
仔ほむ「ホ、ホムー!? ホムホムゥ!! 」ダイジョーブ? アワアワ
まどか「ウェヒヒ… ほむらちゃんはやさしいね
     わたしはほむらちゃんがいてくれれば、
     それでだいじょうぶだよ」ゲッソリ
さやか(でも… それだけじゃない……
     まどかの両親は知らないようだけど
     わたしは聞いていたから…
     転校生が発見される前日のまどかの言葉を…… )
さやか(ほむほむ……!)ギリッ

さやか「まどか! ツライのはわかるけどちゃんと聞いて!
     そのほむほむは転校生じゃないんだよ!
     そんな事したって転校生は… ほむらは帰ってこないんだよ!」
まどか「……なにいってるの? さやかちゃん……
     ほむらちゃんはここにいるのにね……?
     ふふ、おかしなさやかちゃん…… 」ウェヒヒ
さやか「まどかぁ… お願いだよ…… 目を覚ましてよぉ……
     なんでほむほむなんかを… こんなの、絶対おかしいよぉ…… 」グスッ
まどか「わたしのともだちをわるくいわないで!
     それいじょういったらいくらさやかちゃんでもゆるさないよ!」ガリガリ
詢子「おい、まどか! ほむほむってどういう事だよ!」ダンッ
仔ほむ「ホムン!? ホ、ホムゥ!! 」ガタガタ
まどか「やめてよ! ほむらちゃんがおびえてるでしょ!」ガリガリガリガリ
まどか「だいじょうぶだよほむらちゃん。
     ほむらちゃんはわたしがまもってあげるからね」ナデナデ
仔ほむ「ホムゥ///」スリスリ

―――――――――
――――――
詢子「そういう事だったのか……
    ほむほむを友達か何かだと勘違いしてしまう子どもがいる
    って話は聞いた事があるけど……
    クソッ!!」ダンッ 
知久「ほむほむマイスターである僕の子に限ってそんな事はない
    と思っていたけど……
    これじゃ、ほむほむマイスター以前に父親失格だね…… 」タメイキ
さやか「友達があんな事になってしまったんだし… 
     お二人のせいなんかじゃ、ないですよ……
     わたしだって親友なのに… 何も…… 」グスッ
詢子「まどかのヤツ、
    こんなに思ってくれる友達がいるのにほむほむなんかと…!」
タツヤ「あうー」モグモグ ホビャー
詢子「無理矢理でもあいつからほむほむを取り上げてくる!」ガタッ

――――――
―――
仔ほむ「ホムーホムー!!」クルシイヨー
まどか「イヤー! かえして! かえしてよ!
     ほむらちゃんをかえして!」ツカミカカリ
詢子「馬鹿野郎! こいつはほむほむだ!
   そのほむらって子でもなければ友達でもない!
   食物なんだよ!」
まどか「ちがうもん! ほむらちゃんはほむらちゃんだもん! 
    ほむらちゃんをかえしてよ!」ポカポカ
バチン!
詢子「いい加減にしな! こんなにやつれるまで閉じ籠って!
   友達があんな事になって悲しいのはわかるけど、
   今のあんたがやってる事はその友達への冒涜だよ!」ビンタ
仔ほむ「ホムン!! ホムー!!」ガブッ
詢子「痛っ!」
ピョン トテテテ
仔ほむ「ホムゥ? ホムホムゥ? 」ダイジョーブ? ペロペロ
まどか「ほむらちゃん…
    やっぱりほむらちゃんはわたしをまもってくれるんだね…… 」ウルウル
詢子「……っ! ……勝手にしろ!」

―――数日後
知久「せっかく来てくれたのに悪いね…
    お腹が減ったら出てくると思っていたんだけど……
    部屋の前に置いた食事にも手を着けていないし、
    本当に大丈夫だろうか…… 」グッタリ
さやか「あれだけ騒いだ後だから気まずくて出てこれないだけで、
     あのほむほむを食べて飢えを凌いでたり…
     なぁんて… ハハ… すいません…… 」
あんこ「ま、よくわかんないけど
     まずはまどかからそのほむほむを引剥がせばいいんだろ?」ガサゴソ
まどまど「マドマドー」プハー
知久「ま、まどまどじゃないかッッ!!
    まどまどといえば最近では~~中略~~特にこの白い~~以下略~~
    こ、こんなッ!貴重な食材ッッ!!どうやってッッッ!!!」
あんこ「ほむほむはまどまどに惹き寄せられるんだろ? その習性を利用して
     まどかが出てこないならほむほむの方を、と思ってな。
     探すのけっこう苦労したんだぜ」ニヘヘ
さやか「あんた、だからそんなにボロボロだったんだ」ウルッ
知久「まどかのために、ありがとう… ありがとう…!」ボロボロ
あんこ「ば、ばぁか! そんなんじゃねぇって!
     ほむほむマイスターの料理を食わせてもらおうと思っただけで
     まどかが心配だとか、これ以上さやかの泣き顔が見てらんねぇとか、
     そういうんじゃねぇっての!」アセアセ

―――夜
さやか「まどまど、頼んだよ」
あんこ「ほら、行ってこい」ポイ
まどまど「マドォ」ピョコピョコ
仔ほむ「…zzz」
まどまど「ホムホムー」ピョコピョコ トントン
仔ほむ「…zzz …ホム…ホムン!!」ガバッ
仔ほむ「マドマドォ!!」トテテテ
仔ほむ「ホ、ホムゥ!! ホムムー!!」ガタゴト ガチャッ
まどまど「ホムホムー///」
仔ほむ「マドマドー///」
あんこ「は~い、いっちょあがり~!」ヒョイ
仔ほむ「ホムーホムー」ジタバタ
さやか「あのバリケードを越えて出てくるなんて動物の本能ってすごい」
あんこ「うまくいったな。後でほむほむマイスターの料理を」ジュルリ
さやか「でも、朝起きた時にこの前みたいに錯乱しないか心配だなぁ… 」
知久「そうだね… でも、いつかはやらなくてはいけない事だから」

まどか「……ぅん ほむらちゃん? あれ? ほむらちゃんがいない…!」
仔ほむ「ホムーホムー!!」ギャーギャー
仔ほむ「マドマドー!! マロカー!! マドマドー!! 」ジタバタ
あんこ「こ、こら! 暴れんなって!」
まどか「なにしてるの! ほむらちゃんをはなして!」ガバッ
あんこ「目を覚ませよ! ほむらは死んだんだよ! もういないん… 」ハッ
あんこ「おい… その腕、どうしたんだよ…!」ポトッ
まどか「ウェヒヒ… おなか… すいちゃって……
     ほむらちゃん、なかなかたべてくれなくって、
     たいへんだったよ…… 」ホムラチャンオイデ
仔ほむ「マドカァ!!」トテテテ
知久「そんな…! ちゃんと部屋の前に食事は用意しておいたじゃないか…!」
まどか「ウェヒヒ… だって…
     へやからでたらわたしとほむらちゃんに、
     いじわるするでしょ?」ホムラチャンナデナデ
あんこ「狂ってやがる…… 」
まどまど「ホムホムー」ピョンピョン
仔ほむ「マドマドー」ピョン トテテテ
まどまど「ホムホムー///」
まどか「あ… ほむら…ちゃん……?」

知久「まどか、よく聞くんだ。あれは、ほむほむなんだ
    友達じゃないんだ! ただの畜生なんだよ!」
まどか「そんなことない! あのこはほむらちゃんのうまれかわりで…
     ほむらちゃんなんだもん…!」ヨロヨロ ホムラチャン
まどまど「マドッ!! マドマドー!!」タチフサガリ
仔ほむ「ホム… マドマドォ!!」ダキツキ
まどか「ほむらちゃん… なんで…… どうして…… 」ガリガリ
さやか「まどか…… 」 
まどか「ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん
     ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん
     ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん… 」ガリガリガリガリ
知久「やめなさい、まどか!」
まどか「イヤー! ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん
     ほむらちゃんほむらちゃん… 」ガリガリガリガリ
まどか「そうだ、きゅうべぇ… ねがいごと、きまったよ…!
     ほむらちゃんをかえして! わたしのねがいをかなえて!」ガリガリガリガリ
QB「あれはほむほむであって暁美ほむらではないのに何を言ってるんだい?
  わけがわからないよ」キュップイ

さやか「キュウべぇ、なんとかならないの?」
QB「残念だけど、今の鹿目まどかからは何のエネルギーも感じられない。
  何があったかは知らないけど今の彼女は契約するには値しない存在だ」
あんこ「おい! そんな言い方はないだろ!」
QB「そうは言っても、現に鹿目まどかには僕が見えていないようだ。
  彼女が魔法少女にはなれないというこれ以上の証拠はないと思うけどね」
まどか「いるんでしょ! いんきゅべーたー! 
     わたしのねがいをかなえて!」ガリガリガリガリ
知久「何を言っているんだ! やめなさい、まどか!」
QB「やれやれ、せっかく素晴らしい素質があったのに。
  こうなってしまってはもうどうしようも無いね」
まどか「ほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃんほむらちゃん」ガリガリガリガリ

―――――――――
――――――
―――
  その後まどかが原因で知久さんと詢子さんは離婚
  まどかは今もあのままだそうです
  杏子は見滝原には姿を見せなくなりました
  キュウべぇに聞いた話では野生のほむほむを食べる事をやめ
  最期には自らソウルジェムを砕いたとか……
  結局キュウべぇと契約しなかったわたしは
  ほむほむを友達だなんて思う淋しい子どもを増やさないために
  立派な保育士を目指してがんばっています
  でも、ふとした時に思うんです
  もし、またキュウべぇみたいな誰かが
  ―――「何でも一つだけ願い事を叶えてあげる」―――
  と囁いて来たら、と
  その時はきっと、迷わずにこう言うと思う―――
     「また、みんなでほむほむを食べたい」 


          ―――終―――
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