その2

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homuhomu_tabetai

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ほむほむ「………ホ……ホムゥ……マドカァ?」ゴシゴシ…ココハ…マドマドハ…?

まどまど「………」 ミイラジョウタイ…

ほむほむ「ホビャァァアアァァァァアア!!!!!!!!!!マドカァァァアアァァッァアァ!!!!!!!!!!マドカァァァアアァァッァアァ!!!!!!!!!!」ヘンジシテ!!ヘンシシテマドマド!! ユサユサ!!


男「お?ほむほむはお目覚めかい?あー揺すっちゃ駄目だよ。まどまどは多めに麻酔をかけたからね。もう暫く目を覚まさないよ。」


ほむほむ「ホギィッ…」ギロッ


男「大丈夫だって死にやしないよ。しかしその態度…ここまで酷い目にあってもまだ反省してないんだね。てかそろそろ出て行って
  貰うよ。一週間もすればまどまどの包帯はとれるから、しっかり看病してあげてね。これから大変だろうけど
  愛し合ってるんだろ?二人で頑張るんだよ。それじゃあね。」ボトボトッ


ほむほむ「ホビャァアッ!!!マ、マドカァアアァ!!!」ドテン…イタイ!! ハッ! マドマドダイジョウブ?!

まどまど「………」


男「あーお二人さん忘れ物忘れ物。ほむまどが集ったモノなんて汚くて食べれないからね。持って帰ってまどまどに食べさせてなよ。
  それじゃお大事にー。」ボトボトボトボト


男はほむまどの入った金魚鉢を庭まで待って行くと逆さにしてほむまどを地面に落とした。その後ほむまどが集ったおつまみをほむまど
に向かって投げつけ家に入って行った。何故かほむほむは無傷。だが命は助かったもののまどまどは重症だ。ただ手当もしている。何故?
ほむほむは泣きながらまどまどを抱え巣に戻る。屈辱だが背に腹は変えられない。まどまどを巣の寝床に横にした後、もう一度庭に戻り
ベーコンとソーセージを拾って持ち帰った。まどまどの傍らに座りその痛ましい姿を改めて見る。


ほむほむ「ホォ…ホムゥゥゥウゥゥゥゥウ………マドカァアァアアア………」マドマド…ドウシテコンナコトニ… ポロポロポロポロ 

まどまど「………」


包帯から除く右目。間違い無く大好きなまどまどだ。さっき結ばれたばかりなのに…。まだ交尾もしてないのに…。守れなかった…。
無力な自分に泣き咽ぶほむほむ。ともかく一生懸命看病しよう。まどまど早く元気になってね。幸い食べ物はたくさんある。
男は一週間で良くなると言っていた。それまでずっとつきっきりでいよう。自分がまどまどの手となり足となろう。
ほむほむはそう心に誓った。


まどまど「……」

ほむほむ「ホムゥッ!マドカァー!マドカァー!」マドマド!ヨカッタァ… ポロポロポロ


数時間後、まどまどは目を覚ました。が、全く動かず、何も喋れない。無理もない。アレだけの拷問を受けたのだ。そうしたくても
できないだろう。右目で悲しそうに何かをほむほむに訴えているようだった。頻繁に傷の痛みで身体が痙攣し右目が歪んだ。
ほむほむは泣きながら一生懸命看病した。


ほむほむ「ホムゥゥ……マドカァ……」タベテマドマド クチャクチャ クチウツシ

まどまど「………」


食事はほむほむが、男から貰ったソーセージやベーコンを咀嚼し、口移しで食べさせた。悔しいし許せないがこれは本当に助かった
まどまどから離れられない今、これが無かったらと思うとゾッとする。


まどまど「……ッ!! !!!!」ビックン!!ビクッ!!

ほむほむ「ホムゥ!!マドカァーマドカァー…」マドカァ… ポロポロ サスリサスリ


傷の痛みでまどまどが痙攣する度に、泣きながら抱き、摩ってあげた。まどまどの痛みは自分の痛みと同じだった。


まどまど「……///」ブチョベチャ… ビクッビック!!

ほむほむ「ホゥ…ホ…ホムゥ!ホムホム♪」ウ… ダ、ダイジョウブダヨマドマド! ニッコリ サスリサスリ


一番大変なのは排泄だった。背中の包帯の間から管が上向きに突き出していて、そこから糞尿が予期せずベチャベチャと
排出された。距離が伸びた分蓄積される時間が長くなるのか、物凄い臭いだ。上向きという構造の為、排出されるとまどまど
の身体にかかってしまって汚い上に化膿の原因になるので、その度綺麗に拭き取らなければいけない。
更に管を排泄物が通過する際、神経を圧迫するのか痛みでまどまどは痙攣した。愛する番でなければ逃げ出したくなる作業だ。
しかし、逆に言うと愛する番の為であるので、ほむほむはあまり苦にしなかった。

そして、一週間が経過した。


ほむほむ「ホム!!ホ…マドカァー!!マドカァァァ……」マドマド! ヨカッタ…ヨカッタァ… ポロポロ ダキツギギュゥゥゥゥウ

まどまど「………」ダキカエシ ギュウゥゥゥウ


朝起きて、いつものように外に水を汲みに行き巣に戻ると、まどまどが寝床から起き上がっていた。驚きと安堵の表情を
浮かべるほむほむの方を右目で見つめていた。抱き合う二匹。良かった。本当に良かった…。これで基の生活に戻れる。
交尾も早くしたいよ。私達は新婚なんだよ!


ほむほむ「ホムゥ♪ホーホムホム!マドカァー♪」モウダイジョウブダヨ! ホウタイヲハズスネ!

まどまど「………」コクリ

ほむほむ「ホムッ♪ホムホムゥ~ホム」パラパラ ホウタイハズシ

まどまど「ギ……」

ほむほむ「ホ……………………」

まどまど「ギィ…ギィィィイ………」??


ほむほむは絶句した。包帯を外すとそこには悍しい化物がいた。大好きだったピンクの髪の毛は一本もない。代わりに焼け爛れた
皮膚が波を打っている。他も同じような状況だ。左目、鼻、両耳。どれもなくなり傷口は醜く塞がっていた。かわいかった
ほっぺたも下唇も焼け爛れ見るも無残だ。そしてどうやら聴覚臭覚は完全に失っているようだ。可愛かった声も出ない。
ギィギィと不気味な呻き声をあげている。これがあのまどまど?!私の大好きな番?!混乱、動揺する。が、ほむほむは首を振り
それをまどまどに悟られぬようまどまどを抱きしめた。


ほむほむ「ホ……ホォ!ホム! ホムホムホム!マドカァー!!」ダキシメギュゥゥッゥゥウ

まどまど「ギィ ギギィィ……///」ダキカエシギュゥゥゥウウ!

ほむほむ「ホムゥ!ホムホム!ホンマァー!」アサゴハンニシヨウヨ! マッテネ

まどまど「ギィィイィィイイ♪」♪


まどまどはもう歯が一本もない。今後もずっとほむほむが咀嚼して与えなければならない。男がくれた食べ物も今日の分で終わりだ。
明日からまたゴミ漁りや採集で餌を集めなければならない。まどまどにはもう無理だろう。これからは一人で二人分集めなくては。
大変だ…。でも、大丈夫!愛するまどまどの為ならなんでもできる!ほむほむは食べ物を咀嚼しそれを与える為、顔をまどまどに
近づけた。


ほむほむ「ホ……ムグゥ……ホァ!」ゾク… メエトジ! クチウツシ!

まどまど「ギィ…ギィィィ……」ベチャベチャジュルジュル


間近で見ると、より悍しい。ほむほむは恐怖と気持ち悪さを必死で振り払い。ギュッと目を閉じ必死でまどまどに食べ物を与えた。
まどまどは嬉しそうにベチャベチャとそれを食べる。これをニ、三度繰り返した。


ほむほむ「ホハァッ!……ホ……ホムゥ!! ホムホム!!」……… エサヲサガシニイッテクルヨ!

まどまど「ギィギィ………」テェフリフリ


そう言って、ほむほむは巣を出た。まどまどは手を振って送りだしてくれた。手を振り返して答えるほむほむ。巣から離れまどまど
の姿が見えなくなったのを確認した瞬間だった。


ほむほむ「ホゲェッ!!ホロ゙ォォォォオ!!ホゲッホゲッホゲェェェェエッ!!!!!」オェェェェエ!!! ゲロゲロゲロゲロォ!!!


ほむほむは勢い良く嘔吐した。その日以来ほむほむはまどまどに口移しで餌を与えるのを辞めた。葉っぱの上に咀嚼した餌を
吐き出し。それをまどまどに与えるようになった…。


夕方になりほむほむは巣に戻った。餌を探してくると言って出ていったが、餌探しはしていない。木陰でずっと空を見上げて
これからの事を考えたりし、自らを落ち着かせていたのだ。巣の中に入る。臭い!まどまどが糞尿を垂れ流したのだろう。
大変だ。早く身体を拭いてあげて、巣を掃除しないと。奥へ進むとまどまどが身構えている。何か様子が変だ。


まどまど「ギギ!ギィィィイ///」

ほむほむ「ホッ?!ホビャッ?!マドカァァアァッ?!?!」マドマドドウシタノ?!

まどまど「ギ、ギィィイィィイッ////」トビカカリ!

ほむほむ「ホビャァァァァアアァアァ!! ホ……///」マドカァ?! ア…///


まどまどはいきなりほむほむに飛び掛り、押し倒したかと思うと、ほむほむの下半身をまさぐりはじめた。無理もない。若い番だ。
番になって一週間。こんな事になってしまい。ほむまどの生態行動の基本である交尾がまだだったのだ。しかし…


まどまど「ギィ?ギッギッ?!ギィィィィイィィィイ……」ポロポロポロポロ

ほむほむ「ホムゥ…マドカァ……」ポロポロポロポロ


普通なら力強くそそり勃つ筈のまどまどの男性器が無い。勃たないのではなく無いのだ。ショックでまどまどは泣き出しへたり込む。


ほむほむ「マドカァ……ホムゥ!ホムゥゥゥウム!!!!!!!!」マドカァ…ポロポロ ソレナラ!

まどまど「ギィ///ギギィィィィッィ/////」クネクネ


不憫に思ったほむほむは体制を入れ替え自らの男性器を震い勃てせようとする。しかし、化物相手に勃つ筈もない。ほむほむは必死
で白美まどを想像し、愛する番の為だと心に念じ、何とかソレを奮い勃たせた。がしかし…


ほむほむ「ホ、ホビャ……」ナエナエナエ

まどまど「ギィ………」ポロポロポロ


まどまどの女性器は完全に焼き塞がれていた。まど☓ほむは無理。ほむ☓まども無理。これは一体何を意味するか?もうこの番で
子作りするのは不可能という事である。思いもよらぬ深刻な事態に番は泣き暮れた。


ほむほむ「ホビャァ……ホムゥゥゥゥウウゥ……」ポロポロポロポロ

まどまど「ギィ……ギギッィィィィ………」ポロポロポロポロ


これ以降番の距離はなんとなく広がったような気がした…。ほむほむはそれを必死で否定したが子作りができないという致命的な
事実は変わらない…。臭い…。糞尿まみれのまどまどとまぐわった為、ほむほむも糞尿まみれだ。ほむほむはまどまどの身体を
拭いてやり、自らの身体も拭く。その後、二人で巣を掃除し、泣き疲れて寝た。


まどまど「ギィィィィィィッィィィイィイィイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ほむほむ「ホ…? ホビャァッ?!マドカァァアァァッ?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」ガバッ オキアガリ!


翌朝、ほむほむはまどまどの悲鳴で目を覚ました。外からだ!早く行かないと!飛び起きて巣の外に走るほむほむ。巣から出て
周囲を見渡すと、水溜まりの前でまどまどが膝をつき泣き崩れていた。


ほむほむ「マドカァーッ?!マドカ!マドカァァァァァア!!!」ダイジョウブ?!マドマド!!

まどまど「ギィィイイ!!ギギィィィィッィ!!ギィィィィッィイィィィィイ!!!!!!!!!!!!」ポロポロポロポロ


恐れていた事が起こってしまった。まどまどは水溜まりに映る自らの悍しい姿を見てしまったのである。まどまどに気付かせない
ようして来たほむほむの努力は全て無駄になってしまった。なだめようと後ろからまどまどの肩を抱くほむほむ。しかしショックで
まどまどは半狂乱だ。手足をジタバタさせ、ギイギィとその不気味な鳴き声を大きく発っする。暫くそれが続いたあと地面に大の字
に仰向けになり、空を見つめ涙だけをひっきりなし流し動かなくなった。


ほむほむ「ホムゥ…マドカァ…」スニモドロウヨ… ポロポロ

まどまど「ギ…」ポロポロポロ


ほむほむは動かなくなったまどまどを背負い、巣まで連れて帰って寝床に横にした。まどまどは時折ヒクヒクと泣き咽ぶだけで
全く動かない。かわいそうに…相当ショックだったのだろう…うっ…臭い。まどまどがまた背中から糞尿を垂れ流した。
ほむほむはまどまどを拭いてあげる。もう今日以降の食べ物がない。まどまどを一人残して行くのは心配だけど、仕方がない。


ほむほむ「ホム ホムゥ…」エサヲサガシテクルヨ イイコデネ…

まどまど「……」


ほむほむは憂鬱な心で重くなる身体を引きずって、巣を出て行った。


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