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鹿目家のTさん

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homuhomu_tabetai

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作者:r4S7e0Xwo

428 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 20:50:30.43 ID:r4S7e0Xwo


あたしは原付に乗って買い物に出かけた。
普段通り国道を走っていると、ケチャップ塗れのボロ切れを着た薄汚いほむほむが眼に映った。

お、コイツは野良ほむかな、そう思った瞬間
あたしは突然現れたりぼほむに襲われた。
HOGYAKUを経験済みのあたしはとっさの瞬間弓矢を躱す事ができたため、難無くりぼほむを握り潰す事に成功した。


それから半年たったある日、知り合いのMが同じくりぼほむに襲われた。
直ぐに病院に駆けつけたが、Mに意識は無くその後死亡した。
その場で救助に当たった人の話によるとMは
「え、円環の理に導かれる……」
と呟いていたという。

あたしは驚いた。

アレは偶然襲われた訳ではないのかもしれない。
あたしがそう思っている頃、またあそこで事故があった。
話を聞いてみるとりぼほむに襲われたらしい。
この辺りはほむほむが住みにくい環境にも拘らずそういう被害が多いらしい。
あたしはあの薄汚いほむほむが主犯だと確信した。


数日後、あたしは仕事先の先輩Tさんの車に乗ってその道を走っていた。
Tさんは実家がほむほむ牧場でその手の知識が豊富らしく、あたしは薄汚いほむほむの話をしてみた。
「へぇ~」っと素っ気なく聞いていたTさん。
だけど少し走ってからTさんが突然
「あのほむほむか!」と叫んだ。

見ると確かにあのケチャップ塗れのボロ切れを着たほむほむが道を歩いている!!

「そうです! あのほむほむです!!」
あたしが叫ぶと「そうじゃない! あっちの事だ!!」と正面を指すT先輩

見ると見るからに腹の黒そうなめがほむがまるであたしたちに襲われて痛めつけられているような演技をしている真っ最中だった!

「ハンドル頼んだよ……」
Tさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め
「おりゃーーーーー!!」と叫んだ。
するとTさんの両手からマイナスドライバーが飛びだし、めがほむの頭を吹き飛ばした。

「これで安心だね……」そう呟いてココアシガレットに火をつけるTさん。
鹿目家ってスゲェ・・・その時初めてそう思った。




あたしは夜、夕涼みに出かけた。
ある日、遊びの予定がキャンセルになったあたしは秘密の月見スポットで気が済むまで涼む事にした。
街から結構離れた所にある小山の頂上で、静かで空気もよく澄んでいるあたしのお気に入りの場所。
その日も良い天気だったのだが、しばらくした頃、全身に寒気が。
何か恐いな……そう思いつつも楽し気に辺りを飛び交う蛍たちから目を離す気にもなれず夕涼みを楽しんだ。

「マロカ?」 後ろから変な鳴き声が聞こえた。振り返るとそこには仔ほむがいた。

「何よ。あんたも夕涼み?」「ニンゲン?」

「あーうん。人間だよ」「ホムゥ」 話しかけていく内に段々とあたしは違和感を感じた。
仔ほむはどう考えても無防備、とてもこんば場所で生き残れるはずがない、こんな所でなにを……

「ホムァー!」 ほむほむの鳴き声……いやおかしい、明らかに遠くから聞こえてきた。
「ホムァー!!」 あたしは恐怖に震えながらも目を凝らしてみた……

そこには、夥しい数のほむほむが!! しかも、ほむほむたちの鳴き声は「友好」ではなく「敵意」の波長だったのだ!!
気が付くとあたしの目の前には無数のほむほむどもが「ホアァァァァァァ……ホアァァァァァァ……」とあたしに囁いている。


「そこまでだよ」 聞いたことのある声、牧場生まれでその手の知識が豊富なTさんだ。

無数のほむほむによって今にも食べられそうなあたしの前に来ると、突然硫酸入りのビーカーを取り出し
「おりゃ!!」 と叫ぶ、するとビーカーが眩く光り、中に入っていた硫酸がシャワーのように降り注ぎ、次々とほむほむたちを溶かしていく!
ある程度ほむほむの数を減らすと、Tさんのマイナスドライバーによって周りには光が走り、ホビャァァァァァァ!!!!!!!と言う間にほむほむどもは全滅した。

「Tさんも夕涼みですか?」 そう尋ねるとTさんは「まあね、でも何故か汗だくになってしまったよ。ははは」

帰り道で聞いた話によるとあそこはほむほむの超巨大コロニーが作られており、ほむほむがほむほむを呼び、周囲の生態系を脅かしかねない状況になっていたらしい。
「すっかり日も上がってしまったね。よし、僕は娘の授業参観に行ってくるよ」
そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て
鹿目家はスゴイ、あたしはいろんな意味で思った。




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