その1

最終更新:

homuhomu_tabetai

- view
管理者のみ編集可
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。






ここはとある森の中。
鬱蒼と繁った木々に囲まれながら「それ」はあった。

ほむほむ32「ホムゥンホム」キョウモイイテンキ♪

ほむほむ41「ホムッフゥホムホム」サワヤカダネ

仔ほむ62「ホミャアー♪」オカーターン トテテテ

ほむほむ32「ホムゥン」コホムチャン

仔ほむ62「ホミャッ!ホミャア!」ダッコ!ダッコ! ピョンピョン

ほむほむ32「ホムホム」ハイハイ・・・ヨッコラショ

仔ほむ62「ホミャア~♪」タカイヨ~♪

まどまど12「マドォ」コンニチハ

まどまど29「マドドォ」セイガデマスネ

ここは通称『ほむほむの森』。
力の弱い野良ほむほむたちが身を寄せあって森の中に集落を作ったのが始まりで、木の実を採取したり、木の枝を資材として回収し巣や道具を作ったりしている。

まどまどは自然と集まってきた。
二種の間には磁石が如く引き寄せ合う奇妙な力が存在し、どのような状況であっても一緒にいる運命とも言える。

ほむほむ71「ホムホムゥ」キョウハナニスルノ

まどまど53「マッドォホムラチャン」ホムホムトデートヨ

仔まど124「ミャロォミャロミャロォ♪」トテテテ・・・

仔ほむ97「ホミュウンミャロカァ♪」トテテテ・・・

餌や資材の回収などの仕事が無い時間は、みんなで好きなことをして過ごす。
好きな相手とデートをしたり、子供は追いかけっこやかくれんぼをしたり、穏やかな日々を楽しんでいる。



ところ変わって、あるほむほむの家。
ここのほむほむは大層働き者で、暇な時間は畑を耕したり野菜を収穫したりしていたそうな。

藁がつまれた、お世辞にも綺麗とはいえない家から出てきて、大きく伸びをする働き者ほむほむ。

ほむほむ231「ホムッフゥ!」キョウモガンバルゾ!

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「ホムッホムッ!」

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「ホムッ!ホムッ!ホムッ!」

木の枝を石で削って加工した、お手製の鍬を全身を使って降り下ろす。
いい野菜にはいい土が欠かせない。ほむほむは汗だくになりながらも一生懸命畑を耕す。

まどまど271「ホムラチャーン///」アーソビマショッ///

ほむほむ231「ホム・・・ホムホム」ゴメンナサイ・・・モウスコシ

まどまど271「マドッ!」ツマンナイ!プイッ

ほむほむ231「マドカァ・・・」

ほむほむ231「・・・・・・」

ほむほむ231「・・・ホム」

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

働き者ほむほむは変わり者扱いされていた。
遊んで暮らすが信念と言ってもいいほむほむにおいて、必要以上の仕事を黙々とこなす。
誰かに強制されたわけでもなく、極めて自然に鍬を振るう。まどまどに見向きもせず。

しかし、そんな噂が聞こえてきても何ら気にすることもなく、彼女は今日も汗を流す。



ほむほむ231「ホムンホムー」テクテク

市場に野菜を売りに行く働きほむ。変わり者と蔑まれてはいたものの、彼女の作る野菜は美味しく、市場ではかなりの値がついた。

ほむほむ231「ホムッフゥ」オネガイシマス

まどまど379「ホムラチャンマドー」イツモドウモ

商人まどまどは、ほむほむのボロ布財布に、光る石を入れた。
光る石の正体はビー玉であり、ほむほむたちの間ではお金に相当する。

餌や資材は現地調達が基本なので、生活する分には困らないが、このお金を使用することで安全に食料や資材が買える。
さらには、めがほむ職人が作るオシャレな服やアクセサリーが手に入ったりするのだ。

ほむほむ231「ホムゥホム」オオキイビーダマ5ツ・・・

大きいビー玉1個につき千円と考えてもらえればわかりやすいかもしれない。
ちなみに小さいビー玉は百円だ。



仔ほむ84「ホミャァァアアアン!ホミャァァアアアン!」

ほむほむ140「ホ・・・ホ・・・」オロオロ

まどまど39「マド・・・ホムラチャ・・・」オロオロ

仔まど7「ミャロロォホミュラチャア」オネータンッタラ!

ほむほむ231「・・・?」

働きほむは帰り道、ほむまど一家にでくわした。
何やら仔ほむが大泣きしているではないか。
働きほむは事情を聞いた。

・・・どうやら、転んだ拍子にアイスを落としてしまったらしい。
確かに、仔ほむの足元にはまどまど職人特製のアイス(細かく切り分けたカップアイスの蓋の一部)が落ちていた。

蓋に僅かについたアイスが地面と接してしまい、これではもう食べられない。
仔ほむはどうしても泣き止まず、一家は困り果てていた。

ほむほむ231「・・・」ゴソゴソ

ほむほむ231「ホムッ」

仔ほむ84「ホミ・・・?」

まどまど39「マドッ!」ガバッ!

ほむほむ140「ホムムゥーッ!」ズラカレーッ!

仔まど7「ホーミュラチャッ!」アッカンベー!

ドテテテテテテテ・・・

土煙をあげながら、ほむまど一家は走り去っていった。ほむほむは差し出したはずのお金が財布ごと掌から無くなっていることに気付き、溜め息をついた。

ほむほむ231「ホム・・・」マタカ・・・

コミュニティが出来れば、自然と格差というものが生まれる。
みんな仲良く遊んで暮らすがコンセプト。
そんな場所でも、やはりそれはあった。

餌や資材を現地調達するには多少なりとも危険を冒さなければならない。

働いたり、売りに出すようなものが無ければお金は手に入らない。

あの一家はここいらへんでは有名な詐欺集団で、子供をダシにしてほむまどを騙し、せしめた金で生活をしているのだ。

有名なだけあって引っ掛かる者はあまりいないが、この純粋な働きほむは、いとも簡単に騙されてしまった。
実はこのほむほむ、今月だけでも20回は同じような詐欺に引っ掛かっている。

ほむほむ231「ホム・・・」

仕方が無いと肩を落とし、再び帰路につく。



家に着くと、また日が暮れるまで鍬を振るう。

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「・・・・・・」

さすがに20回も詐欺に会ったのは応えたのだろう。
いつものホムッ!ホムッ!という掛け声も聞こえない。

グググ・・・ズボッ!

グググ・・・ズボッ!

ほむほむ231「・・・ホムッフゥ」

もう日も沈みかけ、これが今日最後の作業と決め込んだ働きほむが、特製ほむ大根(小指の半分程度の大きさ)を収穫している時、一匹の来訪者が。

まどまど271「ホムラチャン・・・///」ハァハァ///

今朝遊びに誘ってきたまどまどだ。

・・・しかし、どこか様子がおかしい。

まどまど271「ホムラチャーン///」クネクネ

ほむほむ231「・・・?」

いつもは軽くあしらうだけだが・・・。

ただならぬ気配を感じ取った働きほむは作業を切り上げ、そそくさと家の中に入ってしまった。

まどまどは、働きほむが家に入っていったのを確認すると、いつの間にか消えてしまっていた。



ー翌日ー

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「ホムッ!ホムッ!ホムッ!」

昨日のことなど忘れ、農耕に勤しむ。

まどまど271「・・・・・・」

しかし、またあのまどまどが来た。
それにしても昨日に増してさらに様子が変だ。
作業を中断し、まどまどを睨み付ける。

―――と。

まどまど271「マド、マドマドマドマドマド! ホムラチャンホムラチャンホムラチャン」

ガバッ

ほむほむ231「ホムゥゥウゥゥウウウゥゥゥゥウウ!!?」

まどまど271「マドッ!マドマドッ!ホムラチャァァァアアァァアァァアン!!!」パンパンパンパンパンパン!カクカクカクカク

ほむほむ231「ホッホムゥゥウウ!!ホムゥゥゥウウウウ!!!」ヤメテ!ヤメテ!ヌイテ!

まどまどに畑に押し倒され、土まみれになる。
ピストンに押され、前後に動かされるほむほむ。

その目には突然の出来事への戸惑いと深い絶望感、そして今まで大事に耕してきた畑が自分の体によってグチャグチャになっていくことへの悲しみに溢れていた。

ほむほむは、ただ空を見つめるしか無かった。

まどまど271「マ・・・マドォォオォオォォォォッ!!!」ドピュピュピュッ!ドピュウッ!!ビュッ!

ほむほむ231「ホ・・・ホム・・・」スリスリ

現実逃避のために、畑に頬擦りをするほむほむ。
運が悪かった。まどまどは発情していたのだ。

普段から働きほむが誘いを断っていたためまどまどにはフラストレーションが貯まっており、発情期になったことを切っ掛けに、それをぶつける相手を探していたのだ。

真っ先に狙われたのは、このほむほむ。
普段から少しでも遊んだりしていれば、まどまどの征服欲は和らいでおり、狙いは別のものに向けられたであろう。

かくして妊娠してしまったほむほむは、働くことも出来ず、ただ家に閉じ籠って横になるしかなかった。
畑はグチャグチャのままだが、鍬を振るっては体に障る。それがわかっていたので自重した。

まどまどはと言うと、発情期も終わり、ほむほむを妊娠させたことも忘れた様子で遊び呆けていた。
ただ・・・あの一件からこの家には近付かなくなった。やはり少しは意識しているのだろう。



そして、ついに出産の時。

ほむほむ231「ホムッ!ホムゥゥウウ!ホムゥゥゥウウウウウ!!!」

スポン!ヌルスポン!!

仔ほむ408「ホミャァァアアア!!!ホミャァァアアア!!!」

仔ほむ409「ホミュホミュ・・・ホミュウ?」ヨチヨチ

仔ほむ410「ミャロキャァァァアアア!!!」ビェェエエン!!

ほむほむ231「ホム・・・ホムゥゥウウ///」ワタシノ・・・コドモ///

仔ほむ408「ホミャミャア?」オカータン?

ほむほむ231「ホムムゥ///」オカーサンヨ///

この日から働きほむは、より一層畑仕事に勤しんだ。

いつも以上に鍬を振るい、

いつも以上に野菜を収穫し、

いつも以上に市場に売り込んだ。

時が経つにつれ子供も成長し、畑仕事を手伝ったり、一緒に食料調達に出掛けたりするようになっていた。

仔ほむ409「ホミャッ!ホミャッ!ホミャッ!」

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「ホム!ホムホム!」チガウ!コウ!

ザックザックザック・・・

仔ほむ409「ホミャアー」ナルホドー

傍目には何が違うかわからないが、働きほむは誇らしげに指導を行い、子供はひたすら感心していた。

仔ほむ410「ホ・・・ホミュンッ!」

グググ・・・ズボッ!

グググ・・・ズボッ!

仔ほむ408「ホミャッ!ホミュウン!」

グググ・・・ズボッ!

グググ・・・ズボッ!

ほむほむ231「ホームホムホム」ヨシ、キョウハモウオワリニシヨウ

仔ほむs「ホムゥ」ハーイ




記事メニュー
ウィキ募集バナー