公園にて

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homuhomu_tabetai

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作者:uoVobDMIO

300 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/02/23(木) 10:33:56.21 ID:uoVobDMIO




―公園にて

「ねぇねぇ、さやかちゃん。 あそこにまみまみがいるよ。 これ食べるかな」

そう言うとピンクの少女は目の前の黄色い小動物に向日葵の種を差し出した

「マミン!! マミマァミ」

最初は慣れない人間に警戒心を示していた黄色い小動物だったが、餌の誘惑に負けたのか差し出された種を両手で掴み、カリカリと音を立てて食べ始めた

「まみまみって本当に美味しそうに食べるよね~。 わたしも食べてみよっかな~」

「もう、さやかちゃんったら」

掌に乗せた種を見つめ真顔でそんな事を呟く青い少女と笑い合いながら、ピンクの少女は目の前の黄色い小動物の催促に応え追加の種を渡す

「マミィ マミマミィ」

「そんなに慌てなくても誰も取らないよ」

ピンクの少女が両手一杯に種を抱きかかえる黄色い小動物を撫でていると、その様子を見ていたのか黒とピンクの小動物が現れた

「ホムゥ」「マドォ」

「この子達も食べたいのかな? 」

二匹の内一匹、ピンクの小動物がピンクの少女の元へ歩み寄り、種を受け取る

「マドマドォ ホムホム マドォン」
「ホムン マドマド ホムムン///」

二匹は番なのだろうか、種を分け合い手を取り合うと植え込みの方―巣があると思われる―へと去って行った

「可愛いね~。 二人で分け合ってたよ」

「お、あんあんも食うかい?」

「アンアーン」

「マミミィ マミマーミ」

ピンクの少女は仲睦まじく去って行く番を微笑みながら見送っていたが、青い少女の方はそんな事に興味は無いと言わんばかりに赤い小動物に種を与え
二人の興味から外れ、取り残された黄色い小動物はしきりに辺りを見回し、鳴き声をあげていた



━━━━━━
━━━

「サヤァ サヤヤァ」

「う~、ごめんね。 もう全部あげちゃったんだ」

「サ、サヤァ!! サヤヤァ…… 」

空になった袋をヒラヒラさせて謝るピンクの少女を見て、遅れて来た青い小動物は落胆の色をみせる
自然界にも間の悪い動物はいるものだ

「ほむほむとまどまどは帰っちゃったし…… そうだ、まみまみ―」

「マ、マミーン」

ピンクの少女は種を分けてやってくれるよう黄色い小動物に声をかけるが、黄色い小動物は種を抱く腕により一層の力を込め奪われてなるものかと身を屈める

「アン」 「サヤァ? 」
「クーカイ? 」 「シャ、シャヤァ シャヤヤァ!! 」

その様子を見かねたのか赤い小動物は器用に種を半分に切ると遅れて来た青い小動物に渡してやる
青い小動物は余程腹が減っていたのだろうか、それを受け取ると涙を浮かべ赤い小動物に抱きついた

「よかったねさやさや」

「あんあんは優しいね~。 それに比べてまみまみは随分と食い意地はってんね 」

目の前の微笑ましい光景とは対照的に青い少女は冷たい視線を黄色い小動物に投げかける

「ちょっとくらい分けてやってもいいんじゃないの? そもそもさぁ、それ人様にもらった物でしょ」

青い少女は意地の悪い笑みを浮かべ、黄色い小動物に近付き手を伸ばす

「ミャミィ ミャミミィ」

「あ、仔まみだ。 そのまみまみの子供かな?」

その手が黄色い小動物を掴もうとしたその時、黄色い小動物(仔)がヨチヨチと駆け寄って来るのが目に入った

「あ~、それで餌の確保に必死だったのか。 お母さんはたいへんだね~」

青い少女は先程までの意地の悪い笑みと違い、労わる様な眼差しでそう言うと




       ダン

「でも、もうそんな事しなくて平気だよ」

駆け寄って来る黄色い小動物(仔)を一気に踏み潰した

「マ… ミ……? 」

黄色い小動物は何が起こったのか解らないといった様子で呆然とし、手に抱えていた種をポロポロと落とす

「さやかちゃんは優しいからツラ~イ子育てからまみまみを開放してあげるのだ~」

「マ、マミィィィィイイィィィ!!! マァアァミィィィイィィ!!!」

青い少女は物言わぬ肉塊となった黄色い小動物(仔)をグリグリと踏みにじる
黄色い小動物はようやく事態を理解し、潰れた我が子の元へと駆け寄ろうとするが

「サヤァ」「アーン」

「マミィ!! 」

青と赤の小動物が立ち塞がった
普段なら迷わず逃げている場面であろう
しかし、『子どもはまだ生きているかもしれない。早く行かなくては』という思いからか黄色い小動物は退く事はしない
三匹の間にジリジリとした空気が流れる

「クーカイ? 」「サヤッ」

「マギィッ」

「アンコー!」

二対一、明らかに分が悪い黄色い小動物は成す術なく二匹に痛めつけられる
赤い小動物がトドメを刺そうと木の枝を振り上げた

「はいはい、まみまみはわたしが相手するから、あんた達はコレでも食ってなさい」

そんな空気などお構いなしの青い少女は足下にあった肉塊を青と赤の小動物に放り投げると黄色い小動物を摘みあげた

「サヤヤァ」「アンアーン」

「マミィィイイィィ!! マミミィィイイィィイィィ!!」

青と赤の小動物は我先にと肉塊に貪りつく
黄色い小動物は満身創痍ながらもそれを阻止しようとするが、自分の何倍もの大きさの人間に掴まれていては叫ぶ事しかできない

「仕方ないでしょ~。 あんたが種を分けてあげなかったから二匹ともお腹減ってるんだからさ~」

「マミィ!! マミマミィィイイィ!! 」

黄色い小動物は辛うじて持っていた種を震える手で差し出すが、時すでに遅し
青と赤の小動物は肉塊を食べ終えて一休みしているところだった

「あっはは、今更遅いって。 あんたがボコボコにされたのも、子供が食べられちゃったのもぜ~んぶあんたが悪いんだからね」

「マ、マミィ マミェェェエェェェエェエェェン」

「泣いたって子供は帰って来ないよ? わかったら次からは気を付けるんだよ」

青い少女はそう言うと黄色い小動物を投げ捨て、ピンクの少女の元へ走っていった

「まどか、お待たせ~。 この後CDショップに寄って行ってもいいかな?」

「あ、上条くんにでしょ? さやかちゃんも隅に置けないんだから~」

「きょ、恭介とはそんなんじゃないってば///」

「またまた~、顔に書いてあるよ~。 ウェヒヒ」

小動物との触れ合いを楽しんだ少女達は変わらぬ日常に
人間と触れ合った小動物達は厳しい自然へ
それぞれがそれぞれの帰るべき場所へと帰っていく

見滝原は今日も平和です





感想

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  • 下の米はあんさや厨のクズばかり
    ほむまど~の奴はまみ厨であんさや厨
    もっと~奴はほむまど厨であんさや厨
    どうしてあんさやは痛ぶれって言わないんだ?
  • くだらないな
  • まみまみって一番影が薄いよね

    ほむまどは好かれてるから虐待されてて、
    まみまみは単に嫌われてるから虐待されてる感じ

    もっとまみまみに身の程を教えてあげて欲しい
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