その2

最終更新:

homuhomu_tabetai

- view
管理者のみ編集可
include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 include_js plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。 javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。



――深夜。
眠りこけるほむほむ一家に忍び寄る怪しい影。
影は三匹の仔ほむに手を伸ばし、起こさないようにそっと連れ去った。

朝起きて仔ほむの姿が無いのを知った働きほむは必死に探した。
しかし見つかるはずもない。

途方に暮れた働きほむは農作業を始めた。こんな状況でも農耕に勤しむとは・・・と思うだろうが、彼女にとっては唯一落ち着く手段なのかもしれない。

その夕方、野菜を売り込むために市場に着いた働きほむは驚愕し、布に包まれた野菜類を落としてしまった。

丸くなった目で見つめる先には、今朝がたいなくなった我が子がいたのだ。
丈夫な草で編まれた牢獄から自身の姿を見つけ、悲痛な叫び声をあげる我が子に慌てて駆け寄る。

ドスンッ!

ほむほむ231「ホビャッ!」ドテン

まどまど300「マド!マドマドッ!」チカヨルナ!バイバイノトチュウダ!

ほむほむの森の市場では、月に一度、奴隷市場が開催される。
先述したように、コミュニティに生まれた格差は歪な形で変化しており、奴隷として扱われるほむほむ・まどまどは一生を主人のために捧げる運命にある。

奴隷として捕らえられるのは、主に貧困層のほむほむ・まどまどであり、
子供は長く働けること・その手の趣味の者が高値で購入する、などの理由から価値が高くなっている。

そして今回犠牲になったのは、働きほむの一家であった。

ほむほむ231「ホビャァァアアッ!ホビャホビャァァアァアアァァア!!!」カイマス!ソノコタチヲカイマス!

まどまど300「マッドンマドマド」

ほむほむ231「ホッ・・・!?」

売人のまどまどは、この子供全部を買うには大きいビー玉300個必要だと言った。
人間のお金に換算すれば、約30万・・・そんな大金は無い。

ほむほむ231「ホムホムホムホー!ホム!」ハハオヤデス!ダカラオネガイシマス!

まどまど300「マドマドッ!マドッ!」ダメダ!

奴隷となった子供を買い戻そうとする親は多々いるものの、大方が貧困層である。
買い戻せるはずもない。

売り物の奴隷が働きほむの子供だとわかった途端、購入しようと集まっていた人だかりはざわつきながら散り散りになっていった。
今でも働きほむは変わり者として蔑まれているからだ。

まどまど300「マドォ・・・!」オマエノセイデ!

まどまど300「マドマド!!!」コイツラハ、ハイキスル!

シュボッ!パチパチパチ・・・

丈夫だとは言っても所詮は草。
火は瞬く間に燃え広がり、か弱い命を奪いにくる。

仔ほむ408「ボミ゙ャ゙ァァアァ゙ァ゙アァ゙アァア゙ァ゙ァァァァ!!!!」オカーサーン!!

仔ほむ409「ホビャァ゙ァ゙ア!!ホビャァ゙ァァ゙アァ゙ァァ゙ァア゙アア!!!」タスケテー!!

仔ほむ410「ホ・・・ギィ゙ィ゙イ゙イイ゙ィィィィ゙ィィ!!!」アツイヨー!!

ほむほむ231「ホビャァァア゙ア゙ア゙アァァ゙ァ゙ァアァ・・・!!!」コドモォォオォォオ!!! ポロポロポロ・・・

無力さにうちひしがれる親の前で、仔ほむたちは灰と化した。
最期の最期まで、親に助けを求めていた。



子供の灰を持ち帰った働きほむは、それを畑に撒く。

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

ほむほむ231「・・・・・・」

無言で鍬を降り下ろす。

それは

三日三晩続き

雨が降ろうが

まどまどが後ろから犯そうが

決して止まることは無かった。


ボトボトボト・・・

未熟児ほむ1「ホミャァァアア!ホミャァァアア!」

未熟児ほむ2「ホミィィイィィイッ!!」

ザックザックザック・・・

未熟児ほむ1「ホヒッ」ブチュ

ザックザックザック・・・

未熟児ほむ2「ホンギュ」ブチュ

ザックザックザック・・・


妊娠しても鍬を降り、そのせいで未熟児となって生まれてきた我が子をも畑の肥やしとする。
いよいよ働きほむは森の仲間から気味悪がられだした。

勇気を出した一匹のまどまどが聞いてみた。

『どうしてそんなに畑を耕すの?』

耕すのは耕すが、一向に次の段階に移る気配が無いのだ。疑問は当然だ。

働きほむは鍬を地面に刺し、ゆっくりと口を開いた。

『畑じゃない、私の子供だよ』

そう言い終えると再び鍬を振りだした。
掌の血豆が潰れ、飛沫が飛び散る。

質問したまどまどは怖くなり、逃げ出した。


ほむほむ231「・・・・・・」

ほむほむ231「ホム・・・」モット

ほむほむ231「ホムホムホム・・・」モットエイヨウヲ



――夜。市場。

ほむほむ140「ホムッ!ホムッフゥ!」キョウモタイリョウダッタネ!

まどまど39「ウェヒヒヒヒヒッ!」

仔まど7「チィヒヒヒヒヒヒ!」

仔ほむ84「ホミャア!ホミュウン!」ナニカオイシイモノタベヨウ!

以前、働きほむを騙した詐欺家族だ。
まだ悪事を働いているらしく、その腕にはビー玉を大量に抱えている。

ほむほむ231「・・・・・・」

ほむほむ140「! ホムムーン!」カモダ!イケ!

仔ほむ84「ホミャァァアァァァン!ホミャァァアァァァン!」

ほむほむ231「・・・・・・」

まどまど39「マド・・・マド・・・」オロオロ

ほむほむ231「・・・・・・」ブワッ

仔ほむ84「ホミ?」

グシャァッ!!

仔ほむ84「ホミギチュゥ!!」

ほむほむ140「!!!!?」

まどまど39「マギャァァアァァァァァアアア!?」コホムチャァァアァァン!?

仔まど「ミャ・・・ミャ・・・」ガクブル・・・ジョワー・・・

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

仔ほむ84「ミ゙ッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!ミ゙ャッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!ホビッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!ミ゙ッ!」

ブチュウッ!

仔ほむ84「ホ・・・ミ・・・」オカー・・・タン・・・

ほむほむ140「ボビャァァアァァァアァァアァァァ!!!」ポロポロポロ・・・

働きほむは―――ただひたすらに仔ほむへ鍬を降り下ろした。財布を盗られたことを恨んでいたわけではない。
そこには特別な感情は無く、目の前の土壌を耕すが如く一定のリズムで鍬が降り下ろされるだけであった。

まどまど39「マァァァアァァアァァァッ!!!!」ヨクモコホムチャンヲヲヲ!!! ダダッ!!

ほむほむ231「・・・・・・」

スパンッ!

まどまど頭「マドカフェッ!!」ボトン

まどまど体「」ズザーッ!

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

まどまど頭「マ・・・マ・・・」ガクガクブルブル

眼前で自分の体が耕されている・・・底知れぬ恐怖であろう。

仔まど7「ミャギィィイイッヒィィィイイイィィィ!!!」ダダダダッ!

仔まどは逃げ出した!

しかし回り込まれてしまった!

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

仔まど7「マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!マ゙ッ!」

ほむほむ140「」ブクブクブクチーン

ほむほむ231「・・・・・・」

全ての『肥料』を持ち帰った働きほむは、生きたままの親ほむも含め畑にばら蒔き、また耕し出す。



働きほむは狂っていた。
殺された子供の灰を、墓代わりに畑に撒いたことで何かが切れてしまい、子供(畑)のご飯(肥料)を稼ぐために同種のほむほむたちを惨殺していった。

奴隷商人。

ザックザックザック・・・

まどまど300「マギィ・・・マギィ・・・マギィ・・・マギィ・・・」

ザックザックザック・・・

ブチュッ!

まどまど300「マビャァァアアアァァァァァァアァァァァァアァァァッ!!?」ウデガァァアッ!!?

シュボッ!パチパチパチ・・・

ボワッ!!!

まどまど300「マギャァァアァァアァァァァァアアァアア!!!」アツィィィイイッ!!!

いつものまどまど。

まどまど271「マ・・・マ・・・」ワタシノ・・・

ザックザックザック・・・

まどまど271「マド・・・」オ〇ンポガ・・・

ザックザックザック・・・

ザックザックザック・・・

まどまど271「マドォ・・・マドマドォ・・・」モウコドモデキナイヨ・・・ポロポロポロ・・・

スパンッ!

まどまど頭「マドマギッ!!!」

何故、同種が『我が子』の『ご飯』になるのか?
理解できないが、理解しようとするとこちらまで狂いそうになる。

しかし、市場には今日も野菜が並ぶ。
もちろん、働きほむが育てた野菜も。

働きほむの野菜は以前にも増して値が上がったのにも関わらず、飛ぶように売れた。
この世のものとは思えない味だそうだ。

いかがだったろうか、ほむほむの森。
様々な性格、環境のほむほむ・まどまどが暮らすこの空間。
その多様さ故に、時として働きほむのように狂ってしまう者も出てくる。
どうだろう? あなたも観察しに来ては?


おいでよほむほむの森。


終わり




記事メニュー
ウィキ募集バナー