概要
外交官は、外交使節の長及び構成員を指す。
歴史は古く、1776年に設置された
書陵部翻訳方を起源とする。前年の1775年、
ロシア帝国から来航した軍事顧問団は、強引な開港を迫って武力行使をにおわせたため、それに対応する目的から対外交渉を一手に担う組織として発足した。1780年には、
大学寮にも研究目的の
翻訳方、
洋文方を設置。外国事情を研究教育するための洋学を学問として定めることとなった。書陵部翻訳方の最年長だった
森部久良は、
大学寮翻訳方主教授となる。この一連の流れが、日本における最初期の外交官誕生にあたる。
1800年、朝鮮半島を治めていた
朝鮮李王朝へ、
勅使として外交使節団が派遣され、近世以降初の正式的な外交官派遣となった。1823年には、
ロシア帝国、
アメリカ連邦、
イギリス、
フラン大公国、
王政イタリアの五カ国へ外交使節団を派遣。各国との国交関係を確認する。
1859年の
内閣審議会発足後、外務官の下に「外交官」が正式に設置される。1885年に「
ワシントン協定」を批准したことで、外交官の国際職権が確立。
在外公館は、国際交渉能力を持つ
大使館と
公使館、在外行政機能を持つ
領事館にそれぞれ分離された。1912年には、
外交官職務執行法成立に伴い、外交官の国際職権を持つものについて「
書記官」とすることが決定され、国際職権を持たない者との区別が明確にされた。
外交官職階
| 特命全権大使 |
外交使節団又は大使館のトップ、日本国を代表できる唯一の存在 |
| 特命全権公使 |
かつての公使館のトップ、大使の下に置かれる№2 |
| 領事・副領事 |
領事館業務を取り扱う専門職で、外交官に区分される |
| 上級書記官・書記官・書記官補 |
外交官の中心的存在で実務を取り扱う |
| 駐在武官 |
軍事外交の専門職で軍属から選出される特別枠 |
最終更新:2025年10月04日 21:55