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  • ひょんなことから女の子
  • 「僕の悲惨な一日」3

ひょんなことから女の子

「僕の悲惨な一日」3

最終更新:2006年09月11日 03:07

hyon

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管理者のみ編集可
636 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/09(土) 12:59:11.61 ID:Pr/G/dfM0
     僕の悲惨な1日 第三話

     「そのこと、お父さんに言った方がいいんじゃない?」
     とお姉ちゃんに提案する
     結婚を控えているのに今のままじゃまずいでしょ?
     姉「……母さんならいい」
     どうしてお姉ちゃんはこうもお父さんが嫌いなんだろ?
     あれかな思春期っていうやつかもしれないね
     年齢的には僕なんだけれども
     僕「じゃあ僕が呼んでくるから自分の部屋で待ってて」
     姉「ここで待ってる」
     あ、いや個人的には僕の部屋にいられるとちょっと困るんですけど
     姉「いま動きたくない」
     はい分かりました。どうぞここでお待ち下さい
     僕「タンスの引き出し、左にタオルが入ってるからね」
     姉「……うん」
     いつもこれくらいおとなしければ最高なお姉ちゃんだと思う
     元気でよく怒るお姉ちゃんも嫌いじゃないけど
     扉を閉めると中から小さな押し殺したような泣き声が聞こえる
     お姉ちゃんが泣いているのを見るのはいつ以来だろう
     どうにかしてフィアンセさんが来るまでにどうにかしよう
     今、そう決めた


637 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/09(土) 13:02:36.84 ID:Pr/G/dfM0
     ?「おはよ、なっちゃん」
     リビングでテレビを見ている知らない女の子から声をかけられる
     僕「あのどなたですか?」
     ?「酷いっ!なっちゃんお母さんの顔も忘れちゃたの?」
     貴女が……お母さん?
     どう見ても今のお姉ちゃんよりちょっと上くらいにしか見えないんですけど
     母「実は昨日の朝からこうなっちゃっててね」
     きづかないかぁ、とクスクス笑いながら言う自称母
     いや、この人はお母さんなんだろう
     お姉ちゃんがああなってしまった今否定しきることはできない
     僕「百歩譲って貴女がお母さんです。じゃあどうしてそうなったか分かる?」
     母「わかんない」
     ですよね~w
     それじゃダメなんですけど……
     母「で、お姉ちゃんがどうかしちゃったわけ?」
     僕「……なんでそれを?」
     母「なっちゃんお姉ちゃんからの用事の時、ちょっと嬉しそうなのよ雰囲気が」
     母「ま、あとは女の勘ね」
     すごいですね女の勘って
     でもそれが分かっているならちょうどいいや
     ふふ、と中年らしからぬ若さのある微笑みを見せテレビを消す
     母「46はまだまだ若いんだからね、そこんとこ勘違いしないこと」
     少し怒ったように言われるが僕はまだ何も口に出してないよ……
     僕「いまのお母さん街に出たらナンパの嵐だと思う」
     母「それって褒め言葉なのかしらねぇ?」
     口ではそういっているけど内心嬉しそうだ
     母「(お父さん以上に魅力のある人なんていないけど)」
     僕「何か言った?」
     母「何か聞こえたのかしら?」
     いや、何を言ったかは別にいいです。ひとまず僕の部屋に来てください


638 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/09(土) 13:03:17.53 ID:Pr/G/dfM0
     母「可愛くなっちゃって、お化粧かえた?」
     姉「もとから化粧なんてしてない」
     母「じゃ、その綺麗な体は私たちの遺伝ね」
     姉「母さんだけ若くなっちゃったら夜、大変そうよね」
     母「愛があればどうとでもなるね」
     なんというか壮絶な絵面です
     親子だからか顔も何となく似てるんですよね
     問題はその年齢差が明らかに二桁無いってことで
     多分トカゲの指の数ほども離れてないんじゃないかな……
     トカゲの指の数、分かんないけど
     僕「お姉ちゃん。大事な話しないと」
     大事な話?といった顔つきでこっちをじっと見てくる
     が、はっと気づく
     姉「お、お母さん!」
     いままでの空気が緊張モードに変わる
     姉「いままで育てていただきありがとうございました」
     いやいきなりそれはないと思うんだけど
     母「そう……素敵な殿方?」
     お母さんのその言い方も古いんじゃ
     母・姉「あんたはこの部屋から出て行って」
     ここ、僕の部屋……
     あ…そんなに睨まないで、でてくから、出て行きますからその目はやめて……

     バタン!

     僕「…紅茶でも入れてこよう」


639 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/09(土) 13:05:48.30 ID:Pr/G/dfM0
     ウィィィィィィン

     連続した機械音

     ヌチャ……ズチャ…ヌチャ…ヌチャ

     僕「こんな感じでいいかなぁ……」

     いままで動いていた機械を止め、手に付いた白い液体を舐めとる

     僕「ん…おいしぃ」

     ついさっきまで音を立てかき混ぜていた機械に付着した白い液体を舌で絡めとっていく

     ピチャ…ん……はむ……ん…

     僕「僕、男の子なのに……男子に知られたらきっと変な目で見られちゃうよぉ…」


640 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/09(土) 13:07:24.58 ID:Pr/G/dfM0
     姉「あんたなにやってんの?」
     僕「え?見ての通りお菓子作り」
     床に座りボールをひざの上に乗せミキサーに付いた素を舐めている
     姉「あんた男のくせに女の子みたいにすわれるのね」
     確かにクラスの男子はこの座り方はできる人が少ない
     新体操部の人はできた気がするけど
     姉「だいたいその舐め方もエロい」
     いいじゃない。そんなの人の自由で
     僕「それで、話は終わったの?」
     姉「ん、まぁね」
     目に見えて分かる寂しそうな顔
     僕「紅茶飲む?」
     ありがと、お姉ちゃんは紅茶を持って振り返りもしないで背を向けたままそう呟いた

     オーブンはいい感じで熱くなっている
     下準備を終えた型に先程混ぜていた物を流し込む
     僕「あと2時間くらいで食べられるね」
     時計を見る
     現在2時15分
     あ、昨日約束があったんだ
     ここから急げば30分でつくかな?うん、大丈夫
     お財布に偉そうな人を二人突っ込んで家を出る
     僕「行ってきまーす!」
     家の中から声
     「いってらっしゃい」
     となりの家のおじさんにもそう言われた
     笑顔の似合う素敵な人だと思う。べ、別に好きってわけじゃないからね


835 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 13:53:39.90 ID:oT8WOYZV0
     店員「いらっしゃーい」
     2時50分頃何とかお店に着く
     僕「あれ?私服なんですか?」
     てっきりお店の手伝いでもさせるために呼ばれたのかと思った
     店員「素人を勝手に仕える分けないじゃない」
     それもそうだ
     ?「わー、誰この子?かわいいーw」
     お金を出そうと後ろのポケットに手を入れた時後ろから人の声
     あのーおしり触るのやめていただけませんか?
     ?「この子どうしたのよ?もしかしてあれ?あれなの?」
     店員「そうなのー。残念ねぇあなたこれからバイトでw」
     人の話を全く聞かないお方だ。未だにズボンの上からさすり続けている
     はやくやめてもらわないと頭がおかしくなりそぅぅ…
     僕「ひぁぁ!」
     背骨のラインに合わせてつつつとなぞられる
     もちろん手を服の中に冷たい手を入れて
     僕「あ、やめ…やめいぇくださぃ…」
     どうもこの手の攻撃に弱い
     ?「うりうりうりうり」
     僕「…いぃぃ……ひぃぃい」
     直接肌をさすられていく感覚なんてそれこそ耐えられるものじゃない
     下半身への攻撃にくわえ理性をどんどん奪っていく

     店員「はいはいそれまでそこまで、お客さんもいるんだからね」
     ごつんと音が聞こえうめき声
     ようやっと解放される
     店員「それじゃ行きましょうか」
     店員さんの笑顔、非常に寒気を感じたのは長年の経験故だったのかもしれない


836 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 13:55:33.70 ID:oT8WOYZV0
     僕「ここ、どこですか?」
     今いるのは誰かの家
     その質問には一切答えず黙ってインターホンを押す
     ?「ガチャ……はい、どなたですか?」
     どうやら女の人のようだ
     店員「連れてきたよー」
     がちゃと扉が開いてこれまた知らない眼鏡の男の人が出てくる
     眼鏡「…どうも」
     僕に対して軽く挨拶。こちらも軽く会釈し返す
     ボサボサした頭でやる気のない感じだ
     店員「んじゃはやく入りましょ?」
     いやらしいほどの笑顔
     僕はそのまま手を引っ張られていった

     店員「えー!?貴方男の子だったの!?」
     ということは僕は女の子として連れてこられたのか
     長髪「せっかく彼にも来てもらったのに」
     先程のインターホンの声。彼とはどうやら先程の眼鏡さんではなく細目の方らしい
     細目「可愛いこって期待してたんすけどねwww」
     お世辞にも2枚目とは言えないし、むしろ3枚目っぽい気がする
     細目「可愛いっすけど野郎じゃねえww」
     店員「まったくよ。せっかくモンスタークラスのアレ、味わってもらおうと思ったのに」
     店員「アレ、最初に味わったら2度と抜け出せないわね」
     微笑で話し合う二人
     僕が女の子だったらここで処女を失っていたかもしれない、と……それは酷すぎるよ
     眼鏡「…牛乳ないんだけど野菜ジュース貰っていい?」
     この空間にいてもやる気が感じられない眼鏡さんが凄いなぁと思った


837 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [私は麻雀よく知りません('A`)] 投稿日: 2006/09/10(日) 13:57:19.43 ID:oT8WOYZV0
     長髪「ま、せっかく来てもらったんだから君にもやっていってもらいましょうか」
     と僕の体中を物色しながら言う
     どうしてこう人の事を撫で回すのが好きな人ばかりなのだろう?
     長髪「で、君何歳?」
     僕「18です」
     マジ?っといった空気だろうか
     僕「そんな風に見えませんか?」
     成長期がもう終わってしまったのか…変声期は訪れないのか…
     僕の密かな悩みを思い出してしまう
     どうせ男らしくないやい
     細目「これで18は詐欺っすよwww風俗やれますってwww」
     長髪「本当に18?最近の子は成長がいいって聞いてたのに。胸もちいさ…あ、男の子か」
     店員「あなた本当に下についてるの?射精した事ある?」
     眼鏡「…酒は飲めるのか」
     眼鏡さんを除いてなんとも失礼な方達だこと

     長髪「それで君は麻雀のルールは分かるのかな?」
     いえ知りませ…一度お姉ちゃんがパソコンでやっているのを見た事はあります
     店員「それ、ルールは分かんないわよねぇ」
     細目「5人だし1人できない方が丁度いいんじゃないっすかwww」
     店・長「お前は黙れ」
     細目「ちょww酷いっすよwww」
     眼鏡「…どっちでもいい」
     どうもこの人たちの関係というものがよく理解できませんです、ハイ
     長髪「じゃ、君は私と一緒のチームってことで」
     あ…よろしくお願いします


838 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 13:58:53.15 ID:oT8WOYZV0
     眼鏡「……ツモ」
     よくわからないけど眼鏡の人が異常に強いようで
     先程から得点が増える一方で減る事があまりない

     問題はこの先だ
     長髪「あんた達また一枚脱ぎなさい」
     これが得点が減るごとに服を脱がねばならないルールだってこと

     細目「俺、一回も勝ってないっすよwww」
     この人はまだいい。あくまでも3枚目(脱いだ服の数ではないです)の男性なので
     店員「で、今度は何を脱げって?」
     先程から同じように脱がされているこの人がまずい
     僕、幾ら女の子に間違えられても男の子なのです
     下着が見えてしまっているので直視できずにどんどん顔が熱くなっていく
     店員「そうかぁ君男の子なんだねぇ」
     店員「それじゃブラはまずいね。ズボン脱ぐわ」
     それもまずいですって
     残りが何点だか知りませんけど下着上下一枚ずつ+靴下のみって
     そんな風に笑顔で見られても恥ずかしいんですけど……

     長髪「そろそろ君もゲームに参加するべきよねぇ」
     うぇ?
     長髪「君だけ脱がないってのはおかしいでしょ」
     いやおかしくないですって
     そもそも僕がここにいる事がおかしいわけで
     細目「ショタ属性はないから気にしなくていいっすよwww」

     長・店(+僕)「お前は黙ってろ」


839 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [さるさんが怖いですよね] 投稿日: 2006/09/10(日) 14:00:21.62 ID:oT8WOYZV0
     僕「……あ、和了ですぅ」
     どうも申し訳ないようで語尾が微妙にのびてしまうというか
     さっきから結局僕は服を脱がされていないわけで
     そしてまた一枚づつ脱ぐ二人
     正面が店員さんなのでさっきからうつむきっぱなし
     店員「ブラとっちゃおうかなぁ~」
     本当にやめてください
     細目「と・れwと・れw」
     店員「お前はいい加減にしろ」
     細目「下着でも問題ないっすもん俺ww」
     この人のおかげでなんとか店員さんが上をとらずにいてくれている
     しかしこのままでは彼らの服がなくなるまで時間の問題デスよね……

     こんな風に調子に乗ったのがまずかった

     眼鏡「……ロン」
     よくわからないけど僕の点数がメチャクチャとられたようで
     無理矢理上に着ていたものを全て剥がされる
     僕「ひぃぃぃ…!だあらせなかはりゃめらってぇ……」
     自分でもなに言ってるか分からない
     それなのにゲームは続く。このハンデは酷いよぉ…
     眼鏡「……ロン」
     僕「またれぅかぁ……」
     完璧にろれつが回らない
     あ、こらズボンはダメぇ!
     長髪「ズボンだけじゃないわ!残念ながら下も全部脱がないとね!」
     いやあぁぁぁ!


842 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 14:03:40.62 ID:oT8WOYZV0
     気がつくと皆寝ていた
     時間は……8時?ちょっと遅すぎませんか?
     それにしてもお酒の力っていうのは強いものです
     靴下以外全て脱がされてベッドに押し倒されて縛られて……

     そのまま放置で皆でお酒を飲み始めたらすぐこれです
     眼鏡「……すまんな」
     といってシーツで縛られた手足をほどいてくれなかったら
     いつまでこの格好でいなきゃいけなかったか
     僕「ありがとうございます」
     自分を監禁した人が解放してくれたからって普通はお礼を言わないものだと思ってたけど
     なぜか言ってしまった
     眼鏡「はは…服はそこにあるから着たら家まで送ってってやるよ」
     …優しい人
     僕「貴方は好きな人っているんですか?」
     なんでこんなこと聞いたんだろうなぁ
     こんなこと僕には全く関係ないのに
     眼鏡「……いる。大切な人」
     僕「そう…ですか」
     おかしいとは思うけど
     僕は男の子なのに彼に大切な人いると言われてちょっと悲しかった

     その後は特に何もなく普通に家まで送ってもらった
     僕「二度とあんな事はしたくないです」
     帰り際に僕は正直に言う
     眼鏡さんは、はは…と笑った
     その笑顔はいままでとはちょっとだけ違う優しくて、それでいてかっこいい顔だった


843 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 14:04:10.92 ID:oT8WOYZV0
     家にかえってみると女の子が3人いた
     どういう事か説明していただきたい
     お母さんとお姉ちゃんは分かる、じゃあこの子は一体どなたですか?
     父「父さんだが、なつは信じられるか?」
     この病気、感染症なのかな?
     じゃ僕もまずいんじゃないかな?

     いや、いっそ女の子になるのもいいかもしれないな
     しかし、この状態は非常にまずい
     ご近所になんといえばいいんだろ?
     学校でも説明しようもないし……そもそも誤解されちゃうよね
     明日には元に戻ってるかもしれないしとにかく今日はねよう

     仲良くテレビを見ている3人をできるだけ忘れようとふとんに入ります
     おやすみなさい


     次の日に僕が女の子になっているなんて事はなかった
     ただあの3人が女の子のままです
     どうしましょ?
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