ひょんなことから女の子
ちぎりパン(バニラチョコ)12
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457 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ちぎりパン(バニラチョコ)] 投稿日: 2006/10/01(日) 10:49:42.87 ID:4CkPRwkh0
「ただいまー!」
玄関から声がする。彼氏が大学から帰ってきたんだろう。
「おかえり」
「今日の晩ご飯は何かな? かな?」
最近、帰ってくるとすぐコレだ。でもそこがまたかわいい。
「今日はシチューだよ」
「クリーム?」
「うん、キミの大好きなクリームシチュー」
クリームシチューは彼氏の好物だ。好きだからと言って何杯も食べることはないが、お
腹が空いている時は二杯食べる。それになにより、食べてる時の幸せそうな顔がかわいく
てかわいくて…………とにかくワタシまで嬉しくなる。
「ただいまー!」
玄関から声がする。彼氏が大学から帰ってきたんだろう。
「おかえり」
「今日の晩ご飯は何かな? かな?」
最近、帰ってくるとすぐコレだ。でもそこがまたかわいい。
「今日はシチューだよ」
「クリーム?」
「うん、キミの大好きなクリームシチュー」
クリームシチューは彼氏の好物だ。好きだからと言って何杯も食べることはないが、お
腹が空いている時は二杯食べる。それになにより、食べてる時の幸せそうな顔がかわいく
てかわいくて…………とにかくワタシまで嬉しくなる。
458 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [唐突に始めてみました] 投稿日: 2006/10/01(日) 10:53:17.96 ID:4CkPRwkh0
「ごちそうさま。すっごくおいしかったよ」
「いえいえ、お粗末様でした」
彼氏はホントにかわいいなぁ、もう食べちゃいたいくらいに…………何考えてんだろ?
こんなこと考えちゃダメだよね。ってかもう思考がカンペキに女の子だよ。確かに彼氏は
かわいいけど…………まだ早いよね? 問題は数か月前からこんな感じなんだよね。実を
いうと、とっても欲求不満です。
「……どうかしたの?」
「え、あ、いや、なんでもないよ」
「そう? なら良いんだけど」
「…………あ、電話。そういえばお母さんから電話があったよ」
「え……お母さんから?」
「『お父さんはまだ怒ってるけど、私はあなたを信じてるから』だって」
「そっか……」
「あと、その…………キミのこと、よろしくお願いされちゃった///」
「……もう、お母さんってば///」
「ごちそうさま。すっごくおいしかったよ」
「いえいえ、お粗末様でした」
彼氏はホントにかわいいなぁ、もう食べちゃいたいくらいに…………何考えてんだろ?
こんなこと考えちゃダメだよね。ってかもう思考がカンペキに女の子だよ。確かに彼氏は
かわいいけど…………まだ早いよね? 問題は数か月前からこんな感じなんだよね。実を
いうと、とっても欲求不満です。
「……どうかしたの?」
「え、あ、いや、なんでもないよ」
「そう? なら良いんだけど」
「…………あ、電話。そういえばお母さんから電話があったよ」
「え……お母さんから?」
「『お父さんはまだ怒ってるけど、私はあなたを信じてるから』だって」
「そっか……」
「あと、その…………キミのこと、よろしくお願いされちゃった///」
「……もう、お母さんってば///」
459 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [わざわざメ欄に何かを書かなくてもいいんだよね?] 投稿日: 2006/10/01(日) 10:54:44.72 ID:4CkPRwkh0
「…………あとさ」
「何?」
こんなこと、聞いていいのかな? 人には言いたくないことだってある。それなのにワ
タシなんかが…………でも、それでもやっぱり気になる。大好きな彼氏のことだもん。
「……聞きたいことがあります」
「急に改まっちゃってどうしたの?」
「キミのお母さんが、"娘"って言ってたんだ」
「!?」
彼氏の顔色が変わった。
「あと、ワタシが女でも男でも構わないって」
「…………」
「どういうこと……かな?」
「…………」
「別にね、言いたくないならいいんだ」
「…………ごめんなさい」
「そんな、泣きながら謝らないでよ」
彼氏の目から、涙がポロポロとこぼれだしていた。
「ワタシは…………オレは怒らないから。良かったら、全部話してほしい」
「…………」
「お前が話したくないことは話さなくていい」
「…………」
「ただ、お前が好きだから、お前の全てを知りたいから、お前の全てを包みたいから」
「…………」
「話してほしい」
「…………うん。全部、話すよ」
「…………あとさ」
「何?」
こんなこと、聞いていいのかな? 人には言いたくないことだってある。それなのにワ
タシなんかが…………でも、それでもやっぱり気になる。大好きな彼氏のことだもん。
「……聞きたいことがあります」
「急に改まっちゃってどうしたの?」
「キミのお母さんが、"娘"って言ってたんだ」
「!?」
彼氏の顔色が変わった。
「あと、ワタシが女でも男でも構わないって」
「…………」
「どういうこと……かな?」
「…………」
「別にね、言いたくないならいいんだ」
「…………ごめんなさい」
「そんな、泣きながら謝らないでよ」
彼氏の目から、涙がポロポロとこぼれだしていた。
「ワタシは…………オレは怒らないから。良かったら、全部話してほしい」
「…………」
「お前が話したくないことは話さなくていい」
「…………」
「ただ、お前が好きだから、お前の全てを知りたいから、お前の全てを包みたいから」
「…………」
「話してほしい」
「…………うん。全部、話すよ」
460 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [久しぶりにパソコンで見たけど、このスタイルって見辛い?] 投稿日: 2006/10/01(日) 10:56:18.08 ID:4CkPRwkh0
もう気付いてると思うけど、私、ホントは女なんだ。
私の家、結構お金持ちでね、小さい頃は普通に女の子らしく暮らして、それですごく楽
しかったんだ。高校生になってからはお化粧もして、友達と恋の話もして、ホントに女の
子らしくてね、ホントに楽しかった。
だけどね、それからだったんだ。大学に入ったのに、高校卒業したからって言って、お
父さんが縁談ばかり持ち掛けてきたんだ。そりゃあね、将来は誰かと結婚したいと思って
たけど、私は大学で勉強したかったんだ。それに、好きでもない人と結婚なんてしたくな
いでしょ? しかも私より10歳くらい年上の人ばっかりなんだよ…………イヤでしょ?
でね、それがイヤで男になったんだ。君と同じようにジュースを飲んでね。あのジュー
ス、実は私の伯父さんが作ったんだ。
大学に入ってから二ヵ月ぐらいで男になってね、それから一か月後ぐらいだったかな、
君を見つけたのは。一目惚れだったんだ。……でも皮肉だよね。男になってから君が好き
になったなんて。それで、失礼だけど君のこと調べたんだ。あとは君も知ってるでしょ?
もう気付いてると思うけど、私、ホントは女なんだ。
私の家、結構お金持ちでね、小さい頃は普通に女の子らしく暮らして、それですごく楽
しかったんだ。高校生になってからはお化粧もして、友達と恋の話もして、ホントに女の
子らしくてね、ホントに楽しかった。
だけどね、それからだったんだ。大学に入ったのに、高校卒業したからって言って、お
父さんが縁談ばかり持ち掛けてきたんだ。そりゃあね、将来は誰かと結婚したいと思って
たけど、私は大学で勉強したかったんだ。それに、好きでもない人と結婚なんてしたくな
いでしょ? しかも私より10歳くらい年上の人ばっかりなんだよ…………イヤでしょ?
でね、それがイヤで男になったんだ。君と同じようにジュースを飲んでね。あのジュー
ス、実は私の伯父さんが作ったんだ。
大学に入ってから二ヵ月ぐらいで男になってね、それから一か月後ぐらいだったかな、
君を見つけたのは。一目惚れだったんだ。……でも皮肉だよね。男になってから君が好き
になったなんて。それで、失礼だけど君のこと調べたんだ。あとは君も知ってるでしょ?
461 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [今夜やっちゃおうとか、淫靡な野望を隠してる?] 投稿日: 2006/10/01(日) 10:58:49.02 ID:4CkPRwkh0
「私が男になったから、君を女にしたんだ。…………自分勝手で最低だよね」
「忘れたの? オレもお前のことが好きだよ。それもLikeじゃなくてLoveのほうだぜ?」
「…………ありがと」
「むしろ女になれて良かったよ、楽しいし」
「そう?」
「そうだよ」
オレはそう返事をして、彼氏の唇を塞いだ。
「ん…………」
「……んっ」
…………なんでキスしちゃったんだろ?
「えっと……なんかさ、今日のキミ、かわいいから、つい……///」
これは自分への言い訳かな?
「ふふ、今日の君は積極的だね」
「あ、いや……」
「今日は一緒に寝よっか」
「ええっ!!!??」
もしかしてワタシと彼氏が? それは、もちろんそういうことで…………
「別に同じ布団で寝るだけだよ、私の誕生日みたいにね」
「…………あ、そ、そうだよねっ」
「私はそれ以上でも構わないけどね」
「…………///」
ワタシたちは、一つ屋根の下、フリクリな関係だった。
「私が男になったから、君を女にしたんだ。…………自分勝手で最低だよね」
「忘れたの? オレもお前のことが好きだよ。それもLikeじゃなくてLoveのほうだぜ?」
「…………ありがと」
「むしろ女になれて良かったよ、楽しいし」
「そう?」
「そうだよ」
オレはそう返事をして、彼氏の唇を塞いだ。
「ん…………」
「……んっ」
…………なんでキスしちゃったんだろ?
「えっと……なんかさ、今日のキミ、かわいいから、つい……///」
これは自分への言い訳かな?
「ふふ、今日の君は積極的だね」
「あ、いや……」
「今日は一緒に寝よっか」
「ええっ!!!??」
もしかしてワタシと彼氏が? それは、もちろんそういうことで…………
「別に同じ布団で寝るだけだよ、私の誕生日みたいにね」
「…………あ、そ、そうだよねっ」
「私はそれ以上でも構わないけどね」
「…………///」
ワタシたちは、一つ屋根の下、フリクリな関係だった。
…………フリクリって?
463 名前: Ego ◆iqP3HuSAqU [ダビスタなら1200は先行馬が勝ちやすいのだよ。] 投稿日: 2006/10/01(日) 11:08:10.08 ID:4CkPRwkh0
今夜、ちぎりパン(バニラチョコ)最終話!
「ぱにぽにおもしろいよ」
「それってEgoが考えてることでしょ?」
「Egoって?」
「この話の作s……なんでもない、なんでも!」
「この話って……私たち…………」
「うわあああああ!!! 凱旋門!凱旋門どうよ? ロンシャンだよロンシャン!!」
「スプリンターズのほうが楽しみだよ」
「そ、そう?」
「7-12-15」
「当たるといいね」
「うん。で、なんで私がこんなこと言うか分かる?」
「……なんで?」
「実は全部……」
今夜、ちぎりパン(バニラチョコ)最終話!
「ぱにぽにおもしろいよ」
「それってEgoが考えてることでしょ?」
「Egoって?」
「この話の作s……なんでもない、なんでも!」
「この話って……私たち…………」
「うわあああああ!!! 凱旋門!凱旋門どうよ? ロンシャンだよロンシャン!!」
「スプリンターズのほうが楽しみだよ」
「そ、そう?」
「7-12-15」
「当たるといいね」
「うん。で、なんで私がこんなこと言うか分かる?」
「……なんで?」
「実は全部……」
最終話『夢オチ』
「ちょwwwww」
「大嘘ですwwwwwサーセンwwwwwwww」
「大嘘ですwwwwwサーセンwwwwwwww」