ひょんなことから女の子
◆KjoXDJ3iYI 2-10
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hyon
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117 : ブロガー(アラバマ州):2007/03/15(木) 01:05:30.25 ID:nVRgrpjC0
「お前、水泳も速いな」
「本当にスポーツ万能だよな……頭はアレだけど」
そう言われていたあの時代がふとよみがえる。
そんな俺が今この砂浜で何をしているかというと……
「あぼがぼべぼ」
「美幸ちゃーん!!」
女の子になって、溺れています
「本当にスポーツ万能だよな……頭はアレだけど」
そう言われていたあの時代がふとよみがえる。
そんな俺が今この砂浜で何をしているかというと……
「あぼがぼべぼ」
「美幸ちゃーん!!」
女の子になって、溺れています
「大丈夫……?」
「心臓が止まっている……心臓マッサージを」
「いや止まってないから。あんたは胸揉みたいだけでしょ」
いやね、いきなり深くなっているところがあって、気がついたらこのざまですよ
本当に運動に向きませんねこの体
「ごめん、心配かけちゃって……」
「大丈夫。人工呼吸だろうが心臓マッサージだろうがしてあげるから」
いや、いらないから。というか翠さんって本当にそっちの人なの?
「いい加減にしろ翠」
「しばらく休んどいたほうがいいよ」
「うん……みんなは楽しんできなよ」
「うん。じゃあゆっくりやすんでてね。」
「心臓が止まっている……心臓マッサージを」
「いや止まってないから。あんたは胸揉みたいだけでしょ」
いやね、いきなり深くなっているところがあって、気がついたらこのざまですよ
本当に運動に向きませんねこの体
「ごめん、心配かけちゃって……」
「大丈夫。人工呼吸だろうが心臓マッサージだろうがしてあげるから」
いや、いらないから。というか翠さんって本当にそっちの人なの?
「いい加減にしろ翠」
「しばらく休んどいたほうがいいよ」
「うん……みんなは楽しんできなよ」
「うん。じゃあゆっくりやすんでてね。」
119 : ブロガー(アラバマ州):2007/03/15(木) 01:07:36.17 ID:nVRgrpjC0
ちくしょう。男だったときが懐かしいぜ。そういえばあれからもう3ヶ月か
あの世界には……もう戻れないんだろうな……
「どうしたの駿?大丈夫?」
友之が話しかけてくる
「あれ?お前みんなと一緒に行ったんじゃね―の?」
「女の子一人にしてるのは危ないと思って」
「大きなお世話だこの野郎……なあ友之」
「何?」
「元の世界に戻れる日って、来るのか?」
多分誰も答えが分からないであろう質問を友之にぶつける
「分からない……もう戻れないかもしれない」
そして帰ってきたのは予想通りの答えで
「そっか。分かった」
もうこの世界で生きていくしかない。そんな決意の確認をする
俺は自分の母親として、あいつはその父親として生きていく
それが俺たちに課せられた義務なんだと言い聞かせる
そうしないと……俺たちは消えてしまうかもしれないから
歴史をつなぐことが、俺たちの役目であり、存在し続けられる手段だから
だけど……
あの世界には……もう戻れないんだろうな……
「どうしたの駿?大丈夫?」
友之が話しかけてくる
「あれ?お前みんなと一緒に行ったんじゃね―の?」
「女の子一人にしてるのは危ないと思って」
「大きなお世話だこの野郎……なあ友之」
「何?」
「元の世界に戻れる日って、来るのか?」
多分誰も答えが分からないであろう質問を友之にぶつける
「分からない……もう戻れないかもしれない」
そして帰ってきたのは予想通りの答えで
「そっか。分かった」
もうこの世界で生きていくしかない。そんな決意の確認をする
俺は自分の母親として、あいつはその父親として生きていく
それが俺たちに課せられた義務なんだと言い聞かせる
そうしないと……俺たちは消えてしまうかもしれないから
歴史をつなぐことが、俺たちの役目であり、存在し続けられる手段だから
だけど……
121 : ブロガー(アラバマ州):2007/03/15(木) 01:12:01.08 ID:nVRgrpjC0
「美幸ちゃん美幸ちゃん」
「あれ?駿、呼んでるよ」
見ると洋子が手招きしている。行ってみよう
「何?洋子」
「何じゃないわよ。何西村君といい感じになってるのよ?」
「え?そんなつもりは……」
というか、そんな風に見えるのかあれ
中身は男同士なんだけどな。
「まあ、西村君は優しいから心配したんだろうけど、おかげで夏紀が……」
「どうしたの」
「3時からの『水着美人コンテスト』で勝負だって聞かないのよ~」
「……どうせ焚き付けたんでしょ?」
「……ばれた?」
いや、可愛く舌を出してもだめだから。
美人コンテストとか……無理だから
だって……男の子だもん!(精神的な意味で)
「あれ?駿、呼んでるよ」
見ると洋子が手招きしている。行ってみよう
「何?洋子」
「何じゃないわよ。何西村君といい感じになってるのよ?」
「え?そんなつもりは……」
というか、そんな風に見えるのかあれ
中身は男同士なんだけどな。
「まあ、西村君は優しいから心配したんだろうけど、おかげで夏紀が……」
「どうしたの」
「3時からの『水着美人コンテスト』で勝負だって聞かないのよ~」
「……どうせ焚き付けたんでしょ?」
「……ばれた?」
いや、可愛く舌を出してもだめだから。
美人コンテストとか……無理だから
だって……男の子だもん!(精神的な意味で)
122 : ブロガー(アラバマ州):2007/03/15(木) 01:17:18.36 ID:nVRgrpjC0
夕方
「おめでとう美幸ちゃん」
「まさか優勝しちゃうなんてね」
うん、優勝しちゃったんだすまない。
「巨乳のスク水に加え、マイクに頭ぶつけるのは反則よね」
「もうあれで勝負ありよね。ちょっと涙ぐんでたし」
「もう私のハートを鷲掴み。そしてあの胸を鷲掴みにしたい」
いやね、ものすごい人だったんですよ。そりゃ緊張もしますよ
だからって自分でもあれはどうかと思うけどさ
俺に言わせればあのなかで元気に自己アピールしてた夏紀ちゃんのほうが凄いわけで
「はいはい、どうせ私は準優勝ですよ」
そう、夏紀ちゃんは準優勝だったんだ。
「だから言ったのに。ただでさえ胸の分圧倒的不利なんだから」
「圧倒的……」
「いや、それでも十分だよ~」
「……また勝てなかったよ」
「ん?何か言った?」
「え?ううん、何でもないよ」
「おめでとう美幸ちゃん」
「まさか優勝しちゃうなんてね」
うん、優勝しちゃったんだすまない。
「巨乳のスク水に加え、マイクに頭ぶつけるのは反則よね」
「もうあれで勝負ありよね。ちょっと涙ぐんでたし」
「もう私のハートを鷲掴み。そしてあの胸を鷲掴みにしたい」
いやね、ものすごい人だったんですよ。そりゃ緊張もしますよ
だからって自分でもあれはどうかと思うけどさ
俺に言わせればあのなかで元気に自己アピールしてた夏紀ちゃんのほうが凄いわけで
「はいはい、どうせ私は準優勝ですよ」
そう、夏紀ちゃんは準優勝だったんだ。
「だから言ったのに。ただでさえ胸の分圧倒的不利なんだから」
「圧倒的……」
「いや、それでも十分だよ~」
「……また勝てなかったよ」
「ん?何か言った?」
「え?ううん、何でもないよ」
123 : ブロガー(アラバマ州):2007/03/15(木) 01:17:47.32 ID:nVRgrpjC0
「で、優勝賞品は?」
「いや、まずは準優勝からだろ常識的に考えて」
「じゃあ、あけます」
「こっ…これは!?」
「……うまい棒が……300本」
「だめだこりゃ、次いってみよう」
準優勝でこれじゃ期待できないけど……
「えーと……これは……」
「旅行男女ペアチケット」
「ええ~!?」
「ちょ、夏紀、声でかっ」
「えええええだって男女旅行チケットってぇええええ!?」
ふーむ……どうするべきか。もし行くのなら友之とが一番安全だけど
「はい!私が男のふりして美幸ちゃんと行きます」
「却下。美幸ちゃんがトラウマを植え付けられかねない」
「じゃあ……換金してみんなでご飯行く?」
これが一番安全だよな。いろんな意味で
「よーし、じゃあ祝勝会だ!」
「いや、まずは準優勝からだろ常識的に考えて」
「じゃあ、あけます」
「こっ…これは!?」
「……うまい棒が……300本」
「だめだこりゃ、次いってみよう」
準優勝でこれじゃ期待できないけど……
「えーと……これは……」
「旅行男女ペアチケット」
「ええ~!?」
「ちょ、夏紀、声でかっ」
「えええええだって男女旅行チケットってぇええええ!?」
ふーむ……どうするべきか。もし行くのなら友之とが一番安全だけど
「はい!私が男のふりして美幸ちゃんと行きます」
「却下。美幸ちゃんがトラウマを植え付けられかねない」
「じゃあ……換金してみんなでご飯行く?」
これが一番安全だよな。いろんな意味で
「よーし、じゃあ祝勝会だ!」
この世界で「東美幸」として生きていくことに抵抗がないわけではない
不安がないわけでもない。そして……疑問がないわけでもない
でも……毎日は楽しい。こんな友達に囲まれて、凄く楽しい
だから今だけは……この楽しさを感じていたい
不安がないわけでもない。そして……疑問がないわけでもない
でも……毎日は楽しい。こんな友達に囲まれて、凄く楽しい
だから今だけは……この楽しさを感じていたい