「航空力学どころか物理学の初歩だ。嘆かわしい……」
略歴
- 読み:はこぶねのシンディカー
- 種族:砂人
- クラス:飛行士
書籍版Ⅶにて登場する人物。
イリオルデに協力する魔王自称者の一人。
空への進出を渇望する力術を極めた老人。
幼い頃から空を飛ぶことに憧れ、その時の思いを実現すべく行動した結果として魔王自称者にまで行きついた夢追い人。
人物
頑固で偏屈。プライドが高い。
とはいえ学者として冷静・正確な判断力は備えている。
現実の状況と相反していても、自身の夢や理想のために無謀とも思えるような挑戦へと踏み出す危うさがある。
外見
完全に黒い肌。
鰐の如き印象を抱かせる、筋肉質で大柄な体躯を持つ。
能力
この時代で唯一の飛行士。
力術を詞術適性の低い
砂人の身でありながら人族最高峰といわれるほどに習得している。
物理学にも精通しており、かなり高度な航空力学を修めているようだ。
また、その恵まれた体躯に見合った膂力を備えており、一問一答によれば
六合上覧参加者以外の
登場人物中ではトップであるらしい。
それによって、理論に基づく自由自在な飛行制御及び弾体の超加速、常人では耐えられない乗機の重力加速度や兵器の反動の力業による相殺を可能としている。
- 霆笛
シンディカーがかつて所属していた組織において予算獲得のために開発した、人工魔具。
長大な機械砲で、星深瀝鋼の弾体を物理的・詞術的に加速、超速にて射出する砲撃兵器。
第九試合のルクノカ討伐軍事作戦において運用、その破壊力を示したには示したのだが、ルクノカに対しては有効打にはなり得なかった。
- 飛行機魔
元は軸のキヤズナが製作していた最新型の機魔で、黄都によって回収されたものを国防研究院へ横流ししたのだと思われる。
「金属プロペラを回転させて上昇する」「尻尾の先についてる小さいプロペラ」「足は随分貧弱」との表現から、まさにヘリコプターであると思われる。
搬入当初は構造材の重量が重く、力術あるいは魔具の補助ありきの強引な設計であったが、シンディカーの手によって軽量化及び空力の合理化が成され、多量の物資を運搬可能な航空機となった。
後に第九試合の軍事作戦においてはさらに改良が加わり、回転翼の機構によって長時間の滞空飛行を実現し、さらには鳥竜をも上回るほどの俊敏性で飛行可能な機体に仕上げられた。
あの 空 を飛ぶのだ。なぜ理由が必要なのか?
最終更新:2025年04月21日 12:05