燻べのヴィケオン

英雄を……! その目に見たことがあるか。」

登場話

第一部


略歴

  • 読み:ふすべのヴィケオン
  • 種族:(ドラゴン)

CV - 岸野幸正
最古の(ドラゴン)の一柱。
ティリート峡の悪夢と呼ばれ、一度のブレスで万軍を屠り、無尽の財宝を独占したという。
星馳せアルスにより蹂躙され、両断された。

人物

傲岸不遜。
他種族をことごとく矮小だと見下すような逸話・言動が目立つ。

外見

漆黒の竜鱗。
黄都の大兵舎一つにも匹敵する巨躯。

+ 何が、その身に起こった――?(ネタバレ)
何者かの手によって登場話の時点で以下の傷を負っている。
右目の白濁。右前肢欠損。長槍と思しき器物による腹部貫通。尾部の腐乱。

能力

闇よりも深い漆黒の黒煙で周囲を覆う、超高熱の(ブレス)を持つ。
煙に取り巻いた全てを炎を発することもさせずに黒く燃やし尽くすことが可能。

余談

前述にもある、“燻べ”の名の由来であろう高熱で対象を焼き尽くすガス状の(ブレス)を放つ(ドラゴン)
その威力を以ってハルゲント率いる竜騎兵団を壊滅させるも、
アルスからは「年取ってるだけで全然強くない」と手厳しいダメ出しを受けている。

そうするとアルス編の途中までは、年取ってるだけで大したことないオッサン同士の戦いだったということだろうか。

両断された姿のイラストから、読者自称者からは「エリンギ」という通称までいただくなど、どうにも扱いの悪い御仁である。

……と思われてきたものの、本編が進むにつれて(ドラゴン)という種族のヤバさが改めて分かってきたこともあり、読者自称者間での評価自体はやや向上している。

そもそも彼のブレスの特徴とは、「高熱の黒煙が滞留し、じわじわと拡がる」ものである。
地上の矮小な人間(ミニア)どもを焼き尽くすにはこれほど向いたものはないが、「高速飛行が可能」で「遠距離攻撃の手段も豊富」というアルス相手には完全に相性負けしている。
惨敗もやむなし、といったところだろうか。
長所を挙げるとすれば、基本的に拠点から動かず相手から攻めさせるスタイルだった為、生き残りに長けており(ドラゴン)の中でも長生きしていた個体*1だったようだ。



+ 書籍版Ⅶネタバレ
(ドラゴン)の死骸なんて、魔剣や魔具よりもよっぽど稀少な素材(・・)なのに」

  • 種族:(ドラゴン) /  屍魔(レヴナント)

書籍版Ⅶにおいて、黄都に回収されていた亡骸がさざめきのヴィガの手により屍魔(レヴナント)として蘇生、第九試合におけるルクノカ討伐の軍事作戦に投入された。
屍魔(レヴナント)化したことによってその身体能力はさらに上昇し、地群のユーキス菌魔(ファンギ)によって疑似的な再生能力までもが与えられており、ヴィガによれば単体で国を亡ぼすことも可能な強力な生体兵器。
それでいて、ヴィガの手により寿命が半日に制限されており、ルクノカ戦を生存したとしても問題ないように調整されている。
交戦中にルクノカは「生前はブレスばかりはいていた」「実は力が強かった」旨の発言をしていた。

ちなみに、アルスに討伐された後に黄都の部隊が派遣・死亡を確認している様子は漫画版にちらっと描かれていた。
恐らくその際に死骸を回収、何らかの手段をもって国防研究院へ横流ししたものと思われる。


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最終更新:2025年01月28日 11:52

*1 書籍版Ⅲの情報によれば、千年近く生きていたらしい。