略歴
- 読み:れいろうなるエルノシア
- 種族:竜
冬のルクノカを名乗り、正統北方王国最後の都市・副都ロサを襲撃・占拠した不明存在。
都市を結晶に包み、絶景の迷宮・大氷塞へと変貌させた魔王自称者。
その後は特に何をするでもなく、ただ占拠した都市を正統北方王国であると名乗り続けていた。
……名の偽りを糾弾された後に答えたその名は、正統北方王国第三代の姫と同じである。
客観的に評すれば、彼女は“ 本物の魔王”の影響によって狂ってしまった名も定かならぬ一柱の 竜のはずであるのだが――。
人物
細く可憐でありながら、憂いを帯びた声音で喋る 竜。
かつて正統北方王国の始まりにあったとされる 咲白エスターを慕い、彼を殺したルクノカと彼の王国を滅ぼした“ 本物の魔王”を激しく憎んでいる。
また何故か竜である自らのことすら疎んでおり、自身を醜いものとして恥じ、人前に姿を晒すことを嫌う。
外見
淡い紫紺の竜鱗と透き通るほどに薄い翼を持つ、 鳥竜じみて細い体躯の 竜。
赤い瞳は底冷えするほどに悲しげである。
能力
光線に形容されるほどの速度で飛翔し、結晶化した市街を硝子細工の如く破砕する膂力の持ち主。
反射速度や判断力も含め、全体的なスペックは竜らしく圧倒的。
また物質を宝石に置換する、生術の域にまで踏み込んだ工術の息を持つ。
生体が直接置換することはないが、息を受けた大気は周囲の物質を核として結晶を生成するため生命であろうと即座に結晶に覆われ、動作も呼吸もできずに死亡する。
結晶に覆われ死んだ者は屍魔と化し、エルノシアの支配下に置かれる。
この結晶屍魔たちは思考力もなく、這いずりまわって敵を襲うことしかできないが、全身を覆う結晶が装甲かつ武器の役割を果たすため中々厄介。
操る上限もないに等しいようで、副都ロサの住民の殆どに加え都市を開放しようとした戦力の悉くを結晶屍魔化させていたため、凄まじい数の軍勢と化していた。
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