色彩のイジック

「……俺のためだ。俺の道具だ」
「――俺は、俺のためだけに生きる。俺をナメやがった連中は、死んでも足りないくらいの後悔で殺してやる。それが俺だ……!」

登場話

第一部

  • 「全ての敵、シキ その1」
  • 「全ての敵、シキ その2」

第二部

  • 「第五試合 その2」

略歴

  • 読み:しきさいのイジック
  • 種族:人間(ミニア)
  • クラス:屍術士(タイラント)

CV - 竹内良太
“最初の一行”の一人。
「地上最悪の所業を恐れられた魔王自称者」。

天才的な生術士にして魔族精製者。屍魔(レヴナント)混獣(キメラ)など生物の加工を行う詞術に長けており、軍団を組織するのに人族を必要としないため、他者への配慮や譲歩を考慮しない。
悲惨と残酷を楽しむ事のできる性格だったこともあり、(人族にとって)地上最悪と言われていた。「色彩」の二つ名は、他人の好みを無視して自分好みに塗り替えてしまうことを喩えたもの。

明言こそされていないが、この男かなり育ちが良い可能性が高い。
魔族も論理的に構築していたり、「無学なカス野郎」と相手を罵ったり、教団文字の書き方を他人に教えられるレベルで習得していたりと、端々にそれなりの教育を受けてきたような気配がある。にもかかわらず学校の類には通ったことはなかったという。
生術の才能は生来の異才であるとのことだが、その他の教養については独学なのか? 貴族のように専属教師がいたのか?
そしてとある魔具の件での常軌を逸した年齢不詳っぷりも挙げられる。そしてこの件判明直後の一問一答でなにやら 思わせぶりな回答 もあったりなかったり……・
魔王として名を上げる以前の経歴は謎である。

他の6名と共に“本物の魔王”に挑むものの、自らの屍魔(レヴナント)で自らの臓物を食い荒らされてしまう結果となってしまう。
彼岸のネフトによって助け出された後も、妄執ともいえるほどに“本物の魔王”に対する復讐心を持ち続け、魔王討伐のための決戦兵器の作成に取り掛かる。


外見

+ 緑の外套をはおり、くたびれた印象を与える中年男。(アニメ版情報)
黄色味の強い緑の外套をはおり、くたびれた印象を与える中年男。
その外套の内側には、自身が作成した魔族が仕込まれている。




+ その制作物(第三試合・第五試合までのネタバレのため格納)
移り気なオゾネズマは“最初の一行”となる以前の作品。
魔王討伐の決戦兵器として作ったのが(未完成ではあるが)魔法のツーである。

“本物の魔王”との対峙の影響で文字通り死ぬほどの損傷を負った自身の身体のほとんどを、蟲の屍魔(レヴナント)の群体を融合させて作った擬似器官系に肩代わりさせるという常軌を逸した離れ業も成し遂げている。

また明言されてはいないものの、彼ほどの魔族制作者ならば骸魔(スケルトン)などは問題なく製作できるだろう。

+ さらに――(書籍版Ⅵネタバレ)
真理の蓋のクラフニルが確立したとされる“心術”。しかしそれは過去にイジックが確立していた術理であったことが書籍版にて明かされた。
研究に行き詰まっていたクラフニルが発見し、彼の理論の穴を全て埋めてしまうほどに高度かつ単純、体系化された詞術理論にて構築された蠕虫のようなごく小さな屍魔(レヴナント)。それはかつて色彩のイジックが製作したものであった。

最悪の精神性を持ってさえいなければ稀代の天才として歴史に名を残していたのであろうが、実際に彼が残したものは最悪の魔王自称者という名の恐怖と悪評のみである。


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最終更新:2025年03月28日 05:08