概要


芝村裕吏氏が所有する実在の高性能シミュレーター。
一般配布はされていない。

仮想の世界(無名世界)の政治、軍事、経済、人の動きなどを高精度で再現することができる。
このシミュレーターを用いてアイドレスは運営されている。


「シナリオ制度を放棄して絢爛の発展型であるワールドシミュレーターをmmoクラスで実装するというアイデア」で制作された。(NWC 2008/4/22ログより)
ハードウェアはPS3を連結したものを用いている。(NWC 2008/5/26ログより)

ちなみに、ワールドシミュレーションのルールブックオブアイドレスによる定義は以下。
t:ワールドシミュレーション =アイドレス世界の設定やゲーム結果、確定情報を元に、世界が影響を受けてさらに別のことに影響を与えること。因果の流れ、という。芝村によって、設定と設定、設定とシステムが乖離しないようt:が記述され、追記されること。これにはNPCの動きから人口の変動、市況までが含まれる。ワールドシミュレーションは何か事が起きるたびに起きている。

ゲーム進行のプロセス

アイドレスは、ワールドシミュレーターが再現する無名世界を間接的にいじるゲームである。
プレイヤーがゲームに参加する際ワールドシミュレーター内に自分のキャラクター(プレイヤーキャラクター)が作成される。キャラクターを行動させるには、掲示板などを通じて「自分のキャラにアイテムを買わせたい」といった要望を芝村氏に提出する。芝村氏はそれを手作業でワールドシミュレーターに入力し、「アイテムは売り切れだ」といったような出力を得る。
それを芝村氏が掲示板やチャットを用いてプレイヤーにフィードバックすることで、ゲームが成立する。

ワールドシミュレーターにはあらゆる行動を入力させることができ、「冒険に出たい」「会社を作りたい」「誰々と話したい」といった自由度の高いプレイを、現実の倫理観の範囲で行うことができる。

なお、芝村氏への要望などはニューワールドチャット質疑応答掲示板MSNメッセンジャーtwitterなどで行われている。


ゲーム進行の三本柱

上記の要望を伝える手段として質疑生活ゲームナンバリングイベントの3つが用意されている。
これらがプレイヤーワールドシミュレーターに能動的に干渉する手段であり、実質的にこれらのプロセスによりゲームは進行している。

ワールドシミュレーターは芝村氏以外には操作できないため、プレイヤーは主に上記の手段を用いてワールドシミュレーターを間接的に操作することになる。


実際にどう遊ばれているか

アイドレスには、いくつかの藩国(プレイヤーの所属するコミュニティ)が存在する。
プレイヤーキャラクターはゲーム登録時点から、いずれかの藩国のトップクラスの人材であり、国の運営を行うことが主なゲームの内容となる。
ワールドシミュレーターは、悪者(セプテントリオンクーリンガン顔のない男など)の行動も再現するため、多くのプレイヤーが藩国を守るために武器を手にとり、戦っている。
もちろん、藩国の業務だけでなく、絵や文章を書いてゲーム内通貨(マイル)を稼いだり、会社を起業したり、ゲーム内のキャラクターとキャッキャしたり(小笠原ゲーム)といったプレイングも可能である。

プレイヤーの最終的な目標は、エンディングランクSランクである。


ワールドシミュレーターの考察

かなり高い精度で世界の動きをシミュレートすることができるソフトウェアである。
Web上を定期的に巡回し情報収集を行う機能を持っており、チャットのログなどを自動で認識して無名世界に反映することができる。
また、無名世界内のノンプレイヤーキャラクターは自我や意思を持ち、プレイヤーと違和感のない対話が可能である。
このような特徴から、自然言語処理や画像認識、意味解析などに極めて優れた人工知能AI)であるということが考えられる。
開発言語は不明だが、i言語が入出力フォーマットとして使われている可能性がある。

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最終更新:2010年07月06日 06:47