【詳細】
かつてブルワーズが所有していた
UGY-R41 マン・ロディをベースに、鉄華団が自分達で運用するためオプションを組み込むなどして陸上用に改造したMS。
1期のブルワーズ戦で鹵獲したマン・ロディは全て売却されたはずなのだが少数が残されていたようで、重力下での運用を想定して脚部部分を専用のパーツに交換し、
スラスター配置を見直すなど改修を施したことにより無重力下はもちろん、重力下における活動が可能になった。
だが全身の重装甲は変わらないため耐久性の高さは保証されているが重量増加によるスピード低下は変わらない。
だが
阿頼耶識システムによって高い反応速度、まるで生身であるかのような挙動が可能になり高い機動性を有するに至った。
複数の機体がこの姿に改修を受け、鉄華団の地球支部に配備された。
飛んだり跳ねたりといった身軽さはないが、各所に配置されたスラスターの出力と阿頼耶識によって拡大された空間認識により並のMSを超えた機動を可能にし、樹木を使って勢いを殺す等通常のMSでは考えられない動きを見せる。
40t近い重量も格闘戦に有利に働いているようで、阿頼耶識の機敏な動きも相まって重力下での機動性に特化した
EB-06r グレイズリッター(マクギリス機)を押す活躍を見せた。
ちなみにこの重力対応の脚部パーツは高級品らしく、マン・ロディの簡易脚と違って重力下、宇宙空間内でも問題なく活動できるスグレモノ。
HGオプションパーツセットでは「レッグブースター」名義でラインナップされている。
なお待機状態では重量が脚部に及ぼす影響を考慮してか、両足を前に投げ出した状態で座り込むというもの。
ちょっと可愛い。
ガラン・モッサが仕掛けたSAUとアーブラウとの戦いで数機が行動不能になり複数のパイロットも殉職。
アストン・アルトランドもタカキを庇い戦死した。
その後地球支部を撤退したことにより火星の本部に配備され戦力の一角を担う。
パイロットはチャド・チャダーンや、デルマ・アルトランド、ダンテ・モグロら元ヒューマンデブリの少年達が志願し専属パイロットとなった。
デルマ、ダンテは獅電からの乗り換えになる。
チャド機が地味に活躍しており、ハッシュの操る獅電との模擬戦、ハシュマル撃破作戦における作動不良を起こしたフルシティの中で気絶する明宏の救出、及びハンマーチョッパーをブーメランとして投げつけ、
見事ハシュマルに敵認定されることで軌道を変更させるなど良い動きをしている。
また怒った?ハシュマルから
ビーム兵器を撃たれているが、チャドは「あっちぃー!これがビームってやつか!」と発言している。
ビーム兵器を
ナノラミネートアーマーで弾きつつ、「熱い」で済ませている辺り、NLAの対ビーム性能の高さを伺わせるシーンである(それと同時にチャドの博識さが明らかにされた)。
JTPトラストとの戦いでは背中合わせにダンテ機とチャド機が弾幕を張り、ハンマーチョッパーを使って敵機を撃墜するなど要所要所で活躍している。
ギャラルホルンの部隊から団員を逃がすための戦いではダンテが乗り込みグレイズと交戦。
左腕を失うも、右腕でグレイズを殴りつけ撃破したはしたが、同時に右腕も破損したためユージンの指示でダンテは撤退した。
その後鉄華団壊滅にあたりこの機体がどうなったのかは明らかになっていない。
テイワズに預けられたのだろうか。
【余談】
形式番号はガンダムトライエイジの本機カードから。
改修元のマン・ロディはやられ役という印象が強い機体だが、味方サイドになると背面六臂の大活躍中。
長らくキット化も望まれていたが、オプションセット9に地上用の脚部が付属し、別売りとなるHGマン・ロディと組み合わせることで再現が可能。
ただしカラーリングはブルワーズバージョンであるため、鉄華団仕様を再現するとなると塗装が必要になる。
後に鉄華団フルセットの一部として鉄華団カラーのランドマン・ロディがプレバン限定でキット化した。
だがバルバトスらとのセット販売になるため数を揃えるのは多額のお金がかかってしまうので要注意。
細かいことかも知れないが、本機のベースとなったマン・ロディの出処は詳細情報が一切無く謎に包まれている。それくらい唐突に現れた。
1期では鹵獲したマン・ロディは売り払うことになっており、2期では特に説明はなかった。
メカニック&ワールドでは鹵獲した機体の一部を戦力として転用したと書かれており、売れ残ったものを改修したのか、
それとも予め少数を売らずに取っていたのかは定かではない。
だが外伝等でマン・ロディをベースとしたと思われるMSが数種類登場しており、本当に売れ残ったのかどうかは疑問が残る。
最も、戦闘シーンを見るとわかるように三日月は
メイスでコクピットがある胸部を重点的にぶっ叩いて沈黙させており、損傷がかなり激しい状態で売ろうとしても
フレームくらいしか売れるものがなかった…ということも十分考えられる。
というか当時の鉄華団に売り物になるレベルで修復した上で市場に流すといった余裕は皆無であり、せいぜいテイワズかタービンズに売買を任せるのが限界だっただろう。
アングラな市場をたらい回しにされた結果ほぼ
フレーム同然まで剥かれた
ガンダム・フレームも存在しているくらい、MSという戦力とそれが扱える装備、装甲はかなり貴重なのだ。
自発的にリアクターを製造出来、かつMSも
フレームから建造可能なのはギャラルホルンのみであり、テイワズクラスでようやく
フレーム単位でのMS製造が叶うことから
フレームだけでも貴重性は高い。
このことから売れ残ったにしても丸々残ったとも考えづらく、一部売れ残ったパーツが有り、それを元に資金的な余裕ができた鉄華団が自社戦力として復元ないし建造を行ったのがランドマン・ロディであると考えたほうが良いか。
最終更新:2023年09月19日 17:15