ASW-G-64 ガンダム・フラウロス(流星号)

【形式番号】 ASW-G-64
【機体名】 ガンダム・フラウロス(流星号)
【パイロット】 ノルバ・シノ
【所属陣営】 鉄華団
【動力】 エイハブ・リアクター
【フレーム】 ガンダム・フレーム
【武装】 背部レールガンギャラクシーキャノン
フラウロス専用120mmマシンガン
アサルトナイフ
ショートバレルキャノン
【関係MS】 STH-16/tc 獅電改シノ機(流星号)

【詳細】

厄祭戦時に開発された「フラウロス」の名を冠すガンダム・フレームタイプMS。

テイワズから鉄華団に権利を譲渡された火星レアメタルの採掘現場に埋まっており、モビルアーマー ハシュマルの近くでプルーマと共に地中に埋没していた。
中でもプルーマを押さえ込む形で埋まっており、火星にやってきたハシュマルの討伐に参加していたであろうことが伺える。

この機体の最大の特徴は、「砲撃特化」のガンダム・フレームであること。
高硬度レアアロイで作られた弾頭をレールガンにセット、ツインリアクターの出力をレールガンに集中し発射することで爆発的な初速を生み出し、
遠距離からでもナノラミネートアーマーを貫通しうる威力を生み出すダインスレイヴをメイン武器とする。
フラウロスにはこのダインスレイヴを使うためのフレーム可変機構が備わっており、両腕のガントレットシールドをマニピュレータで保持し前足として展開。
頭部を保護するためか背中にあるスラスターを頭に被り、下半身を回転させた上で後ろ足とする四足獣を思わせる射撃形態を取る。
シノが自費でナノラミネート用塗料を用意した際に、代々流星号が受け継いできたノーズアートも描かれている。

ダインスレイヴは威力は凄まじいが地上で行うには反動もそれ相応にあるため、この可変機構は主に地上での発射を想定したものと思われる。
また現在ではギャラルホルンにより使用が禁じられた兵器であるため、鉄華団では条約に触れないギリギリの硬度の弾頭を用いている。

その他の武装として専用の120mm口径のマシンガン、換装装備としてショートバレルキャノンアサルトナイフを持つ。
通常のレールガンは威力こそ破格だが常に使用するとなるとリスクも大きく、基本的にショートバレルキャノンに換装し戦闘を行っていた。

このフラウロスは2期の情報が開示されると同時にASW-G-XX ガンダム・ヴィダールと共に公表された機体であり、砲撃戦に特化したMSとして紹介されていた。
何か特殊なギミックを持つとされ、特徴的なバックパックがあることから、ここにギミックが集中していると登場前からファンの間では推測が行われていたが、変形機構までは予想されていなかった。

ヴィダールと同じく放送まで謎のまま・・・
と思ったらなんと29話の終盤で鉄華団に任された新たなレアメタル採掘現場から出土するという衝撃的な登場を果たす。

リアクターは地中に埋まってた影響かスリープモードになっており(停止状態のMA復活を防ぐため?)、鉄華団では再起動ができなかったためこれまでルプス、フルシティの開発を手掛けた歳星に預けられ、
そこの技術者達の手により再起動が行われたことで周波数を特定することが出来、ようやく機体名が判明した。
発見当初立ち会っていたシノが興味を示していたため、パイロットになるのでは?と考えられていたが…HGの商品名で「ガンダム・フラウロス(流星号)」であると判明。
パイロットとしてシノが乗り込むであろうことがほぼ確定した。

35話では装甲の塗装の武装の調整も終わりついにロールアウトを果たす。
なおそのナノラミネートアーマーの指定色にて誰が乗り込むのか一目瞭然であり、操縦技術でいえば阿頼耶識のMSの操縦経験が豊富なシノになるのは必然的であったと言えよう。
というかガンダム・フレームに乗りたがっていたし。

修復にあたっては発見当初装備していた砲身はダメージを負っていて使い物にならなかったため、厄祭戦時の機能の回復を主眼とした歳星の技術者達によってオリジナルの砲身が作られた。
HGで発売された厄祭戦カラーのフラウロスのレールガンが現在と異なるのはその為で、ショートバレルキャノンは発見当時の砲身を再利用した独自の換装装備としたのだろう。
コクピットブロックもバルバトスのように存在しなかったため、テイワズのMSに使われるコクピットブロックを移植しつつ、
パイロットシートのみ、阿頼耶識に対応したものになっている。

ナノラミネートアーマーを遠距離から破壊できる明確な存在として初めて登場したフラウロス。
基本的に機動戦を得意とするシノとは相性が悪そうだが、案の定変形機構の操作方法がいまいちわからず初出撃ではヤマギをコクピットに無理やり載せて操作を任せていた。
普段の戦闘ではショートバレルキャノンとアサルトナイフを装備して出撃するなど、ガンダム・フレームとしての汎用性の高さは健在。
ちなみにこのフラロウス、例によってシノから流星号と呼ばれているが、4代目に当たる。

アリアンロッド艦隊との最終決戦において、ダインスレイヴによる攻撃で中破し、ラスタルの乗る戦艦一点狙いでダインスレイヴによる狙撃を行うも、
寸前でジュリエッタが投げた自機の腕が砲身にあたり僅かにそれてしまい直撃にはならなかった。

外してしまったことに慟哭し、もはや戦えぬ身で突撃していくもアリアンロッド艦隊の集中砲火を受け撃墜。
1期からずっと鉄華団のムードメーカーとして活躍してきたシノ、そして作中に登場するガンダム・フレーム機としては初の撃墜機となってしまう。

【余談】

機体名であるフラウロスはソロモン72柱の魔神の1柱で、36軍団を率いる序列64番の地獄の大公爵。

召喚すると、最初は恐ろしく力強い豹の姿で現れ召喚者が命じると、らんらんと目を輝かせた恐ろしい表情の男に変身するという。
能力は過去、現在、未来全ての質問に対して正しく答える力を持つと言われるが、魔法陣の三角形の中にいないとフラウロスは必ず嘘をつくという。

また召喚者の敵を全て焼き尽くす力を持ち命じれば他の悪魔たちによる誘惑から守ってもらうこともできるという。
おそらく砲撃戦主体なのはこの逸話から。
また砲撃モードで野獣を思わせる四足獣のような形態に変形するのは、「豹の姿で現れる」という逸話からだと推察できる。そうなると豹の悪魔→男(人型に変形)という悪魔が、
人形→獣に変形と逆になってしまう。

なおデザイナーの海老川兼武氏はフラロウスの伝承を調べた上でモチーフやギミックを考案したようで、他のガンダム・フレーム機がモチーフとあまり関係ないギミックを持っていたりする中、
このフラロウスはモチーフになった悪魔にほぼ忠実な機能や姿を持っている。
ただ、元々この機体はバエルに該当するタイプとして考案されていたらしい。そもそもシノがガンダムに乗るということしか前提に無く、どういった機体にするのかはそこから詰められていったとか。

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最終更新:2024年11月02日 19:41