「猫助!」
「剣子の!」
「「なぜなに
スラヴィア、はっじまっるよー!」」
猫助・剣子のなぜなにスラヴィア!
「みんなー! こんにち」
「仏の顔も三度までだぞ剣子先生。 あと生徒の都合で今は夜だ」
「いきなり割り込んできますねぇ猫助助手」
「さて、今日のお題。 特に選定理由はないが、大人気の
スラヴィアだぞ」
「そうですねぇ。 先生またしても得意分野じゃないので助手に任せます」
「職務放棄を堂々と宣言すんなや! で、今日は一緒に授業を進めていく生徒がいるぞ。 ホレ、自己紹介せい」
「いぇーい! みんなみてるー? とうとうこのアタシ、アニーちゃんが銀幕デビューよ!」
「銀幕、の意味知ってるか?」
「知らない」
「だろうな。 分かってた。 で、もう一人」
「こんばんわー! ミーナちゃんでーっす!」
「はいはい、落ち着こうね。 机をバンバン叩くのはまぁいいが、割ったら容赦なくドクロのおっさんに弁償請求するからな」
「はーい!」
「うんうん、素直でかわいい生徒さんたちですねぇ」
「おこんばんちわー! もるもるでぇーっす! なんか面白いことやってるって聞いたからきたよー! おやつ寄越せー!」
「よしじゃあ、今日も早速始めるか」
Q:スラヴィアをの守護神である死神モルテと、異世界全土で見かけられるという黒犬はどういう関係なの?
「ということで、今日は特別ゲストとして黒犬さんに来て頂いたぞ」
わふ
「今宵はお招きに預り光栄に存じます、ですか。 これはこれはご丁寧に。 こちらこそお越し頂きありがとうございます」
「ちょ! 何で居るのさぁ!?」
「そりゃまぁ呼んだからな」
「もるる・・・!」
わぉん
「もるもるよ、あまりよそ様に迷惑をかけるものではないぞ、ですって」
「ぐ・・・む・・・ちくしょー! モウコネェヨー! ウワァァァァン!!」
わん
「愚妹がお手数おかけし申した、申し訳ない、ですって。 あら、もるもるさんが半泣きで出て行ってしまいましたが・・・」
「スルーで。 というわけで、死神
モルテと黒犬は兄弟なんだ。 とは言っても神権としては
モルテが持ってる形になるが」
「では黒犬さんは何をされているんですか?」
「間も無く死に瀕する者が、迷うことなく逝けるように導く役割を持っているんだ。 だから必然的に危険な所や大災害の跡地などで目撃情報は多くなるぞ」
「そうなんですか」
「一説には
モルテが性格上実行できない職分をあえて自分が受け持つことで、
モルテの監視を兼ねて存在を世界に固着させているとも言われているが、真偽は分からん。 さて、と。 目論み通りイレギュラーが消えたところで次いこか」
Q:スラヴィアはいつごろ出来た国なの?
「
【第一回】でも少し触れたが、今から概ね3~400年前、挟海地域の保養地であったスラフ島に忽然と現れた屍姫サミュラがスラフ島領域を占拠。 建国宣言を世界に向けて発したのが、一応の興りと言えるかな」
「そのあと、世界を巻き込んで戦争したんでしたよね?」
「ああそうだな。 んじゃ生徒2名、このとき起こった戦争の名前を答えてもらおうか」
「何よ! この私が知ってるわけないでしょ! 馬鹿にしてんの?」
「馬鹿はお前だ馬鹿野郎」
「うにゅう~・・・はい! わかりません!」
「今すぐマリアージさんに揉んでもらって来いお前」
「それで助手、正解は?」
「スラフ島戦役だ。 先の建国宣言を受けて各国から陸海空様々な戦力が集まり義勇軍を形成した、現代から見て直近の世界規模戦役だな」
「世界中から兵が集まったのに、それでも
スラヴィアには勝てなかった、と」
「ここにはスラヴィアンの特性が大いに影響する。 スラヴィアンは死徒とも言うが、つまりは死人だ。 このあたりを説明していこう。 スラフ島に上陸した義勇兵がまず最初に相対したのは、サミュラ謹製の第一世代にして精鋭中の精鋭。 戦中没した2名を除き、戦役後は『最古の貴族』と呼ばれることになる面々だ」
「その方々は僅かな数にも関わらず、各国選りすぐりの義勇兵を物ともしない程に強かった、と」
「そうだな。 今となっては由来も不明だが、今なお既知世界に名を轟かせる傑物揃い。 で、コイツらが刈り取った義勇兵がそのままスラヴィアン第二世代・第三世代となり、戦禍の拡大に比例してスラヴィア軍は拡張される」
「亡くなった義勇兵をそのまま取り込むという特性を使って、戦争という生死が希薄な状況で勢力を伸ばしたわけですね」
「ちょっとそこ! 私たちにも分かるように説明しなさいよ!」
「むずかしいお話は苦手なのです。 せんせーのお耳もふもふしていいですかー?」
「やっかましいわお前ら! 簡単に言えば、レシエ卿やドクロのおっさん、ミスター審判らが張り切った結果、仲間が増えて
スラヴィアは勝ったってことだ」
「流石はレシエ御姉様!」
「パパすごいですー!」
「最終的に義勇兵は敗走を余儀なくされ、スラフ島は死徒の国
スラヴィアとして為った、というわけですね」
「そういうことだな。 それから、長い年月をかけて周囲の国家に馴染んで行って、今に至るんだ」
Q:スラヴィアの統治はどのように行われているのですか?
「ああ分かった、明かりのことね!」
「それはトーチだ馬鹿野郎。
スラヴィアは基本的に『貴族』と呼ばれる領主によって、それぞれがやりやすい方法で所領の統治を行っている。 完璧なまでの地方分権政治で、中央政府がないくらいだ。 サミュラ自身は国家代表として活動しているが、領土を以て直接統治しているわけじゃない」
「そうなんですか?」
「ああ、あのヒト基本的に、機動骸殻城塞 風雲
モルテ城で気ままに暮らす
モルテの相手というか面倒事の処理で忙しいからな」
「なるほど・・・そうかも知れませんね。 ところで、領主によって施策が異なるということは、お隣の領に引っ越したらゴミの分別が違ってて怒られた、みたいなことがあるってことですよね?」
「まぁそういうことだな。 領主の思考も様々で、昼の民も夜の民も繁栄できるように奔走するローチャイルド卿やクリストファー卿のような領主も居れば、饗宴のことしか考えてないオードリクス卿のような脳筋領主、ドクロのおっさんみたいな趣味に打ち込むのに苦労しないための統治をしてるって奴も居る」
「いろいろいらっしゃるんですねぇ」
「昼の民にはある程度の転居の自由が認められているが、領民に愛される領主だと人気が集中する。 その結果、領土の都合で他領からの流入を受け入れられないってこともある」
「人気者はどこでも大変ですねぇ」
「そうみたいだな。 実際、一番人気のミスター審判のお宅には、
スラヴィア全土から生肉や生モツが試食品代わりに送られたりしてるって話だ」
「うわぁ・・・」
「話は変わって、国政の中枢はたる首都はスラフ島のド真ん中。 建国宣言の地に建てられた死都、その名もカビセラ・ポノミレス。 ではここで生徒、死都で一番有名な建物は?」
「はーい! とーぎじょーです!」
「はい、正解です。 ミーナちゃん良く出来ました」
「そ、そんなの私だって知ってるわよ、そのくらい! 馬鹿にしないでくれる?」
「ま、出場経験がありゃ分かるわな。 それと馬鹿はちょっと黙ろうな。 饗宴の主舞台となる大闘技場が、死都最大のランドマークにして夜の観光名所として建てられている。
スラヴィア最大の興業の主催地であると共に、来賓関係の施設も兼ねてるんだ」
「すごい立派な施設だそうですね」
「観客で入ると駄賃程度の観戦料は取られるが、来賓か選手なら出入りはタダだぞ。 そんな饗宴は、単なる興業ではなく、貴族同士が鎬を削り己の生存を賭ける場でもある」
「饗宴はスポーツイベントじゃないんですか?」
「ああそうだ。 時に領土から何から全部を賭けることもあるし、何よりスラヴィアン同士が激突すると、スラヴィアンをスラヴィアン足らしめる最大要因である神力のやり取りが入る。 神力を全部抜き取られればスラヴィアンといえども滅ぶしかないわけだから、饗宴はガチの殺し合いになることもあるんだぜ」
「死んでるのに本気の殺し合いだなんて、なんだかおかしいですね」
「今回の生徒共にゃおそらく無縁な話だろうが、スラヴィアンには共通して『死徒として在り続けるのに飽きた、もう滅ぶしかない』っつー極端かつ自己破滅的なメンタリティに陥ることがあるんだ。 だからスラヴィアンは、饗宴もそうだが、何をするにも基本ガチだぜ」
「何事にも真剣に取り組む態度は、先生も見習わないといけませんね」
「真剣すぎるのも困り者だけどな・・・ちなみに死都の管理者は明言されていないが、ミスター審判もとい審議候キエムの旦那じゃないかって説が濃厚だ。 なにせ饗宴の影の主役だからな」
「なるほど、それは有り得る話ですね」
「で、統治の要となる法規だが、これも基本的には領土次第。 大凡の所は他国の法制度をいくつかピックアップしたりして作った法規で、昼の住人に対して安寧と規制を布いてるわけだ」
「わざわざ『昼の住人』なんて言うってことは、殺しても死なないスラヴィアンの方たちには別に法規があるってことですね?」
「まぁ法規っていうほどの物でもないが、原則としてスラヴィアンに課される義務は『生者の殺害を禁ずる』という一点に集約される」
「それだけなんですか?」
「それだけなんだが、それがスラヴィアン総ての力の源泉となるサミュラ直々のお達しだから、無意識のうちに平伏してるわけだ」
「すごい影響力なんですねぇ」
「とはいえ、我が強まってくるとその制限からはみ出してしまう奴も出てきてしまう。 そういったヤツを取り締まるのが『巡察官制度』と『マーダー・ペナルティ』の2つになるわけだ」
「内面だけでなく、外からも心的圧力をかけているわけですね」
「そういうこと。 『巡察官制度』は、単純に
スラヴィア中を昼夜それぞれを担当する官吏が巡り巡って、領土の安寧が保たれているか、過剰な生者への圧政や狩り立てをしていないかがチェックされるんだ」
「それじゃ、もう一つの『マーダー・ペナルティ』というのは?」
「基本的に、生者を直接にせよ間接にせよ殺害したスラヴィアンは、強制的に内蔵神力の1割をサミュラに返上させられることになる。 神力が抜ければ能力の絶対量が減少するということになるから、抑止力としての機能は十分以上にあるわけだ」
「なるほど、良く出来てますねぇ」
「ちなみに、適用には例外もある。 詳しくは
【こちら】を参照して欲しい」
「準備がいい助手のおかげで本当に楽です、私」
「見なさいミーナ。 ああいうのを『きゅーりょーどろぼー』って言うのよ」
「アニーちゃんはものしりだね!」
Q:頭カラッポのほうが夢詰め込めるんですか?
「頭がリアルにカラッポな事は十津那学園で知らぬ者は居ない生徒アニー、出番だぞ」
「ちょっと猫助助手! 幾ら何でもその言い分は酷すぎませんか! 温厚で通ってる剣子先生でも怒りますよ!」
「いやだってコイツ、どけっつってもどかないからドタマ踏んで着地の緩衝剤にしたとき空き缶踏んづけたような感触だったし、右の眼窩から入った弾丸が頭蓋骨内を跳弾して口から出てきたって話は学園じゃ知らない奴は居ないってくらい評判だぜ」
「・・・そうなんですか」
「何よその目は!」
「あまりに頭がカラッポなもんだから、頭の中に知恵担当の精霊を呼んで居てもらってるんじゃないかとか、大事なものをしまうためのスペースだとかスレでネタにされたこともあったな」
「それはそれは・・・」
「だからその可哀そうなものを見る目は止めなさいよぉ!」
Q:饗宴に出ると、何かいいことあるんですか?
「さっきも話したが、スラヴィアンとしては相手の神力を回収して自らを強化することが出来るし、名を上げる絶好の機会でもある」
「じゃあスラヴィアンでない方にはあまり旨味はなさそうですね?」
「まぁね。 死徒の死徒による死徒のためのイベントだから仕方ない。 饗宴に出れば『ナマモノが出たぞー!』って言われる程度には目立てるけどな。 だが饗宴に出たがるナマモノなんて百年に一度あるかないか位の頻度らしいがね」
「ほえ? ニャゴさんはお耳がとってももっふもっふなナマモノさんですよ? いっしょにがんばったんですよ!」
「・・・諸事情あっただけだっての。 それと、勝ち進むことで栄誉を持ってサミュラに謁見する機会が得られるという点も、スラヴィアンにとっては魅力的だとされている」
「国家元首に直々に見えられる、ってことですもんね」
「まぁ会えたところで直接誉められこそすれ、神力を追加してもらえるとか没収された神力を戻してもらえたりってのはないから、完全に栄誉の称号だな」
Q:饗宴にはどんな競技があるんですか?
「いろいろあるらしいんだが、それほど多くは語られてない、というのが現状かな」
「今はどんな競技が出てるんですか?」
「一番オーソドックスなのは、領内のスラヴィアンをある程度から総動員までで実施される、中~大規模の乱戦だな。 会場も闘技場の中だけでなく、島内の一定範囲を一時的に召し上げて実施されることもあるんだ」
「団体競技なわけですね。 みんなで参加できるなら楽しいですよね!」
「まぁ中身は四肢が飛び内臓だばぁな惨劇だがな。 刺激は強いだろうが、<向こう側>の格闘競技よりもリアリティがあるだかゲームっぽいとかで評判らしい」
「物好きな方というのは、どこにでもいるんですねぇ」
「特殊な形式としては、双方ともにリーダーがデュラハンタイプの時に行われるネックハンティングがあるな」
「首狩り、ですか・・・なんだか物々しいですね」
「ま、分かりやすく言えばボールが二つあるラグビーだな。 それぞれのデュラハンが相手チームに首を渡して、相手リーダーの首を守りつつ自軍リーダーの首を奪い取ってセットできたら1点、ってなもんだ」
「首が壊れちゃわないか心配になりますね・・・」
「あと、滅多にないが実施されると盛り上がるのが撃滅決闘《ストライカーデュエル》。 勝ち星の多い領主同士でしか発生しない、一対一のガチ決闘だ」
「決闘ですか・・・でも、領主同士限定だと、部下の皆様のおかげで勝ってる領主さんはすごく不利じゃないですか?」
「その通り。 というわけで、所領の内外も手段もを問わず、代表一名を選出して出てもらうことも許される。 自慢の部下でもいいし、金とかで外から雇い入れてもいい」
「へぇ、良く出来てますねぇ」
「さらに、この決闘に限り、双方は自分の所領や神力を含む全権を懸賞として提出することが義務付けられる。 だからケンカを売られた方は全権代行の選出に必死になるんだ」
「中々大変なんですねぇ」
「そういう刺激もないと死んじゃう病にかかっちまうからな、奴ら」
Q:『最古の貴族』って偉いんですか?
「偉いかどうかは分からんが、クセは強いが実力もかなりのもんだぞ。 先にも述べたように
スラヴィアには中央政府に類する機構や王位のようなものも無いわけだが、まぁ領主してるヤツなら偉いんだろうな」
「ちなみに、どんな方がいらっしゃるんですか?」
「そうだな、その辺も紹介していこう」
「まずはレシエ卿だ。
ドワーフのスラヴィアン故か武具全般に目がなく従者もリビングメイル系が充実している他、サミュラ侯を敬愛してる。 性格やキャラ付から、スレでは使いやすいと評判だな」
「キャーレシエサマー!!」
「だれかこの馬鹿摘まみ出してくれ」
「
ケンタウロスのスラヴィアンで『遭ったら逃げろ』の代表的存在だ。 そうは言っても、一応は目の前の障害物を叩き潰すという思考は持ってるんだ」
「遭ったら逃げろ、って相当なもんですよね・・・」
「もうひとつ、エルバロンには親衛隊が居て昼夜の世話などしているそうだ。 随伴は凄まじく大変だがやりがいはあるらしいぞ、当人ら曰く」
「それって半分信仰の域ですよね?」
「凄まじい硬度を誇る鎧と切れ味抜群の刃を兼ね備えた、質実堅剛を地で行く最高峰のリビングメイルだ」
「ほう・・・!」
「露骨に対抗意識を燃やすな剣子先生。 今は専らミーナのお目付け役ゲルダさんの武具として、いつでも身構えているぞ」
「今資料を再度見直してみましたが、スレ由来でヘンタイさんな設定が加味されてきているようですね」
「パパですー!」
「生徒ミーナの親父、ドクロのおっさんだ。 ベースとなった人種は不明。 鋼糸を活用した変幻自在の戦闘術はもちろん、被造式死徒精製者《クリエイター》としても最高峰。 生徒ミーナや、饗宴最高戦績記録を持つヴォーダンを作ったのも彼だ」
「スラヴィアンって作れるんですか!?」
「その話は後でな」
「饗宴の元締め、豹スラヴィアンのミスター審判だ。 風精使役の実力は延国の誉である白王に匹敵するとまで言われていて、審判だけあって恐ろしく強いぞ」
「審判なのにですか?」
「基本バーリトゥードな饗宴のド真ん中で司会進行するからな。 その辺の十把一絡げな死徒ならワンパンで粉々だぜ」
「現在は
スラヴィア大
ゲートの門番を専属担当している、トロルのスラヴィアンだ。 従者としてスケルトンがいつも控えていて、何ぞの対応は基本的に従者経由になるんだ。 実物見たことあるが、さすがのトロルだけあってかなりデカいぞ」
「凄そうな方なんですねぇ」
「
スラヴィア大
ゲートの先が『南極』っていう〈向こう側〉でも特に極端に寒くて人っ子一人いやしねぇって場所に繋がってるもんだから、通る人が
モルテくらいしか居なくて暇らしい。 趣味の読書が捗るとは言っているが」
「
スラヴィア領土であるスラフ島の地下を唯ひたすらに掘って掘って掘りまくって大迷宮を作ってる、デッカい多腕ムークのスラヴィアンだ」
「もっふもふなんですよね! でも何で地下迷宮なんて作ってるんです?」
「そりゃスラヴィアンにとっては地上は時間的な意味で約半分死地だからな。 日光の当たらない地下を移動できれば都合がいいってなもんだ」
「なるほど~」
「直近の従者として、娘的存在の監獄姫がいつもいっしょに行動してるぞ。 基本的に無口な岩窟王の代わりに指示出ししたり、犯罪スラヴィアンの拿捕をしたりといった仕事をしているようだ。 ちなみに、
モルテがいかに自国民のヘイトを集めているかのアンケートを取って当人に突きつけてやるのが趣味らしいぞ」
「
スラヴィア領海内の海生スラヴィアンの統率を仕事にしている・・・はずなんだが、相棒である巨大なヤドカリのバケモノを乗せた、スピリット系スラヴィアンの従者が憑依した愛船を海底に漂わせているばかりで、飲んだくれているのが基本なスキュラのスラヴィアンだぞ」
「それでいいんですかねぇ・・・?」
「そうは言うが、大陸を結ぶ主要な移動手段が海運であるこの世界で、夜の海に一定以上の影響力を与えているという点では非常に注目すべき存在だ。 ドニーの七大海賊団も動向を注目している存在だぞ」
「正体不明のスピリット系憑依型スラヴィアンで、かなり近しい存在でもないと本人と区別が付かない程の精巧な人形を多数所有しており、気分やノリや必要に応じて憑依対象を変えて行動しているんだ」
「でも、姿だけ似せてもバレたりしないんですかね?」
「その観察力とアドリブ力は凄まじく、多少の観察をすればほぼ完璧に対象の言動のクセを捉えて演技出来てしまうんだ。 かつて延帝の影武者を当人の死後も御役御免となるまで完璧にやりきったとされる伝説の存在センガイと何かしらの関連があるのでは?という説もあるぞ」
「スレ的時間軸では既に没している、狸仙人スラヴィアンのルゥと鷲仙人見習スラヴィアンのコンビだ。 先にも述べたスラフ島戦役中、勅命を無視して敗走者狩りに興じていたところをカー・レヴオーロに見咎められ交戦。 レヴオーロが生み出した『地上の太陽《アフド・クラジニー》』に呑まれて完全消滅してしまっているぞ」
「勅命を無視、って・・・基本的にスラヴィアンはサミュラに従うようになってるんでしたよね?」
「そもそもこの二人は仙人、魂の器ともいうべきモノに金羅の神気が少なからず混じっている存在だ。 そんな魂の器に
モルテの神気を突っ込んだことで、完璧なスラヴィアンとはならなかったのではなかろうか、という説がある。 その上、
モルテの仕込もあったみたいだな」
「あの神様、ホントにろくでもないことしかしないんですね・・・」
「以上、2名の没者を含む11人が、最古の貴族と呼ばれるスラヴィアン社会の中核的存在だ。 スラヴィア社会の中核である饗宴を仕切る審議候、
ゲート管理を一任されている守護卿、クリエイターの第一人者である髑髏王なんかは、影響力が大きい存在と言えるだろうな」
Q:最古の貴族の他に、注目のスラヴィアンはいますか?
「最古の貴族の他で注目、というとかなりアクの強い連中が出てくるが・・・スレでも良く出るキャラを中心に、軽く触れてみようかな」
「戦役中に非業の死を遂げて、その時の絶望と殺意だけで今尚破壊活動を続けるキリングマシーンだ」
「彼女の魂は、今だ戦禍の最中にあるのですね・・・」
「
スラヴィア名物『遭ったら逃げろ』アナザータイプだ。 夜の
スラヴィアを訪問する際はエルバロン共々気を付けてくれ。 なお、彼女に関しては最古の貴族と同時期の参入ではあるが、厳密には異なるのでは、とする説もある。 まぁあの時期誰が誰を死徒化させたかなんて、本人らとサミュラ位しか分からんからなぁ」
「髑髏王が生涯に手がけたクリエイションの中でも傑作中の傑作と評される、純戦闘型クリエイションスラヴィアンだ」
「伝説、というからには何かすごい記録でも持ってたんですか?」
「ああ、ゲルタ&黒鎧卿コンビとの激闘の末敗れるまで、饗宴最多勝や最多連勝の記録をたった一体で更新し続けてきた、今でも饗宴闘士の象徴的存在として語り継がれる存在なんだ。 ちなみに、彼が愛用していた巨大戦斧は妹分のヴィルヘルミナが継承しているぞ」
「黒鎧卿とのタッグでヴォーダンの伝説に幕を引き、饗宴に新たなステージをもたらしたとまで言われる、饗宴界隈で要注目なダークエルフのスラヴィアンだぞ」
「ミーナちゃんのお姉さん的存在でもあるんですよね?」
「どうやら饗宴デビュー後のミーナは、割と早い段階で『地獄の淑女教育』ことマリアージ・ブートキャンプに入りキエム経由で
モルテの監視下に入ったので、
モルテに押し付けられた御目付役からは解放されたようだぞ。 なお、ミーナの暴走体と直接交戦した経験を持つ、貴重な存在だったりもするぞ」
「でも・・・どっちかって言うと、アレな御趣味に目覚めた黒鎧卿に何も知らずにお付き合いしているって認知のほうが広まってますよね・・・?」
「特殊な御趣味をお持ちの方に大変なご好評を頂いているこの両名。 ユイは珍しい純日本人スラヴィアンで、さらに生前記憶もほぼ完璧に継承しているという稀有な存在でもあるんだ」
「特殊な御趣味・・・それって」
「あまり大きな声で言えないことは@wikiの規約的なものもあるので察して欲しい。 なお、その特殊な御趣味に関連して、髑髏王とはすさまじく太いコネクションを有しているぞ」
「御菓子作りと忍者で有名なローチャイルド領の御当主様御一行。スラヴィアキャラ屈指のバカップルとしても名高いぞ」
「この方たちとは饗宴関係の御縁で助手も絡んでましたよね? 奥様方がこちらのお菓子を大変気に入っているとか」
「・・・まぁ実際そうだから否定はせんが。 なお、饗宴では財テクと契約書を使った搦め手やニンジャ理論的トラップ術を駆使して、戦闘能力が決して高くない当主をサポートする形で勝利を収めている、というのも見所だぞ」
「御父様! 御父様ですわ!」
「生徒アニーの父親に相当する
オークの古強者だ。 少々キナ臭い
レギオン方面にも顔が効くらしいぞ」
「へぇ~、アニーちゃんの御父様ですかぁ」
「あんな娘を持ったからなのかそもそもそうだったのか、かなりの子煩悩らしいぞ、この御仁」
「スラヴィアンの中でもイロモノを語れと言われたらまず出てくるであろう、キワモノスラヴィアンの代表格とも言えるのがこのお方。 4人種を背中合わせにくっつけるという、とんでもない結合をした合成型スラヴィアンだ」
「うわぁ・・現物見たらSAN値ピンチかも知れませんね・・・」
「SAN値に関しちゃ、次の方が本家本元のSAN値直葬なのでまぁ大丈夫だろ。 ただ、見てくれはアレだが全方位を名乗るだけあって死角が少なく、4体合成ということで手数も多い、饗宴ではなかなかの実力派でもあるぞ」
「大
ゲート開放直後、南極に
モルテ一番乗りジャーンジャーンした時に、何もないからって掘った氷の中から出てきたヘンなモノだ。 もしかしたらスラヴィアンじゃないかもしれない・・・」
「ええ・・・それじゃあ一体何なんですかこのヒト・・・・?」
「そこを突っ込もうとすると世界レベルの巨大シェアードワールドに足を突っ込むことになるので、ここでは控えめにしておこう。 なお、生徒ミーナの身体の組成にこの方の身体の一部が使われている、という設定もあるぞ」
「スラヴィアン化する時にはかなりの重い話があったはずなのに・・・なんでギャグ時空の代表というか、イレゲスのギャグ時空を一人で背負う存在になっちまったのかねぇ・・・?」
「だから何なのよぉ! その可哀そうなモノを見るような目はぁぁぁぁ!!」
「先にも触れたが頭がカラッポで弾丸が目から入って口から出てきただとか、土に埋めて水をやったら頭から花が咲き花が未成年者略取した上にアニー・ザ・ゴールデン1体とシルヴァリオン・アニー5体を十津那学園に解き放っただとか、学園の正門にある不審者撃退用タレット君と深い仲だったりとか・・・」
「ホント、何なんでしょうかね、この子・・・」
「そこの生徒ミーナは、ヴォーダンの後継として開発された髑髏王の新たなる傑作、時代を変えうる可能性を胸に抱いた成長型スラヴィアン・・・なんだけどなぁ・・・」
「うゆ? せんせーどうしたです? お耳モフモフさせてくれるですか?」
「はいはい後でな。 この通りの天然素材で、『お味噌フラワー』というスレ用語を生み出した存在でもある」
「かわいらしい子ですねぇ。 こんな子をお嫁にもらいたくなる気持ち、分からないでもないですよ、助手」
「じゃあかしぃわぃ!」
「とまぁ、スレでも話題になったりよくシェアされたりするスラヴィアンはこんなところかな」
「今後も注目スラヴィアンが出て来たら、紹介していきますよ~」
Q:なんか領主っぽい人とかは爵位を持ってるみたいだけど、やっぱりこれって偉さの基準じゃないんですか?
「スレでは様々な案が出ているが、一応は『雰囲気』ってことになってる」
「ということは、異界の爵位制度に従った順列はない、と」
「そういうこった。 案は概ね
【ここ】にまとまってるが、特にどれとは決まってない、というのが現状だな」
Q:スラヴィアンって成長するの?
「基本的に身体のベースは新陳代謝機能が完全停止した死体だから、経年劣化はあっても成長はないな。 ドクロのおっさんを始めとするクリエイターに身体を作り直して貰って、ってのはあるだろうが」
「ですよねぇ」
「ちなみに特殊な例外として・・・おい生徒ミーナ、マリアージさんが呼んでるぞ」
「ほえ? 何かご用なんでしょうか? いってきま~す」
「すると、だ」
「私用にて講義の邪魔をしてしまい、申し訳ありませんでした。 引き続き講義の程、宜しくお願いいたします、先生方」
「こうなるわけだ」
「・・・え?」
「徹底的な淑女教育の結果、中の人とボディとのバランスが平衡した結果ということらしい。 スレのネタを吸収した特殊時空設定だがな」
Q:スラヴィアンが作れるってホント?
「そうです、そこです! 私、気になります! そこんとこどうなんですか?」
「作れる、っつったってプラモ作るとかみたいにホイホイ出来る訳じゃないけどな」
「御父様は実に楽しそうに、かつ軽快に、優衣様を下腹部中心に改造なさっていますが」
「はいそこギリギリな話をしない! そしてドクロのおっさんは特別枠すぎるから置いておけ」
「それで、実際どうやってるんですか?」
「単純に言えば、死体の体を切り刻んで骨に筋肉や神経を縫合して結合して、完成した死体に活動用の神力を注入して動けば完成、ってところだ」
「それだけ聞くと、ちょっとした工作っぽいですね」
「そうは言うがな大佐、各種族の生態部位が持つ機能の長短、縫合の正確さ、統合した身体機能のを思考シミュレートする思考力、クライアントの要求に対する理解力、自分の技術や成果を売り込む営業力、こういったものが要求される、それがクリエイターという職分だ」
「実際は結構難しそうなんですね・・・それと大佐って誰ですか」
「そうやって生み出された作製物《クリエイション》が、
スラヴィア社会の中で様々な用途を満たしているんだ。 饗宴で戦力として、自宅で家事や番兵として、あるいは移動手段や愛玩用、といった具合にな」
「
スラヴィアの夜の生活に密接にかかわっているんですね」
「いろんな意味でな」
Q:スラヴィアンはお昼の間は動けないってホント?
「<こちら側>の昼間、日光が出てる間は動けないんだ」
「へぇ、そうなんですか」
「さてそいじゃ生徒、それは何でだか答えてみてくれ」
「お肌がヒリヒリするのが嫌だから」
「〈こちら側〉の日光に含まれている太陽神ラー様の御神力により、我々スラヴィアンをそう足らしめるサミュラ様由来の神力が相殺され、身体を維持できず崩壊してしまうから、ですね」
「やはり優秀な生徒がいると捗るな。 オレに話させて楽したがる剣子先生の気持ちが分かってきたわ」
「酷い物言いはあえてスルーして、あえて〈こちら側〉なんて付けるってことは、異界ならお昼は問題ないわけですね?」
「その通りだぞ剣子先生。 あの試練野郎の影響力も大ゲの向こうまでは届かないからな」
Q:スラヴィアンは不死身なの? それならいっそ私もなってみたいです
「確かに身体の物理的欠損が死に直結することは少ないが、厳密に不死身じゃないぞ」
「と申しますと?」
「先ほどの質問にもあったラー様の神力を含む〈こちら側〉の日光、それと同等の性質を持つ『地上の太陽』の影響下、あるいは主さ・・・カー・ラ・ムールがお持ちの左目、『虎目石』の輝きを身に受ければ消滅は免れません。 また、私たちスラヴィアンが等しく体内に持つ神力の中枢が砕かれたり、神力の総てを抜かれてしまっても、個体維持が不可能となります」
「指しもせず生徒が自ら答えてくれるなんて! 毎回生徒呼びましょうかね、猫助助手?」
「楽したいだけだろ剣子先生。 んじゃ生徒アニー、他にもスラヴィアンが滅してしまう要因があるが、知ってたら答えてみな」
「つかなんでミーナは戻ってきた途端に背が高くなって優等生になってんのよ! 訳が分からないわ!」
「生徒ミーナが答えた他には、神力の源泉であるサミュラ、あるいはその上位にある
モルテが神力を抜き取ってしまう、というのもあるな」
「それらに気を付ければ長生きできると」
「理屈の上ではそうだが、肉体は持っても精神が摩耗する。 死んでしまいたい病にかかってしまったらそれまでだな」
「かかってしまったらどうなるんですか?」
「基本的には、神力を上司に返納して消滅。 饗宴などで優秀な成果を修めた功績があるうえで、上司とサミュラが認めた場合には、神力の9割以上を上司に返納した上で、『死出の旅』という死に場所を見つけるための自由渡航、というか儀式かな、が認められる」
「我が兄ヴォーダンは、大闘技場にてゲルダ様と黒鎧卿様との激闘に敗北したその折に消滅を望み、受理されています」
「ま、それも功績を踏まえての特別考慮だな。 あと、領主や一定格以上の貴族については、必ず後任を立ててから滅ぶことが義務付けられているぞ。 後任は配下でもいいし、このために用立ててもいい」
「領土を回すためのシステムはしっかり作ってから滅んでね! ってことですね」
「まぁ中には後任育成が楽しくて死んでしまいたい病が緩和された、なんてこともあるらしいがね」
Q:スラヴィアの観光名所を教えてください
「観光名所ねぇ・・・とりあえず、ローチャイルド領の菓子はウマいぞ。 あとは死都の大闘技場で行われる饗宴は観光の目玉だな」
「あとは、先のお話にも挙げられた『地上の太陽』も、我々にとっては辛い場所ですが、皆様がお越しの際には素晴らしい名勝としての顔を見せてくれますよ」
「その『地上の太陽』っていうのは、どういう所なんですか?」
「
ミズハミシマとの国境からほど近い所にある、戦役中『金獅子王』カー・レブオーロが大量の神力を放ち、数多くの死徒と共に亡くなられた場所です。 その時の神力は今でも光球として現世に残っており、夜でも日向のように明るい所ですよ」
「あそこお肌がスゴいヒリヒリするから嫌いなのよね」
「・・・コイツホントにボディだけは出鱈目に頑丈でやんのな」
「まぁナントカは風邪ひかないと言いますし、いいことじゃないですか」
「誉められちゃった、エヘヘ・・・」
「いいからちょっと向こうに行って、バックコーラス全開でパーフェクトさんすう教室歌って来い」
「猫助助手、そういう意味の解らない切り替えしは、分からない人にはサッパリですからやめましょう、って先生いつも言ってますよね?」
「さて、話を戻すと、あとは運が良ければ風雲
モルテ城ががちゃがちゃ動いてる所も見れるな」
「行事としましては、一年で11番目の月となる死月には、島全土を用いた大饗宴祭が開かれますね」
「昼間の間は領民が領主に感謝の意を表す催しが開かれてるぞ。 トマトを投げ合って全身真っ赤になったり、仮装して領土のスラヴィアンに成り代わって昼間の祭を楽しんだり、ってのもあるな」
「仮装パーティー! 楽しそうですねぇ!」
「ちょっと長くなったが、今日の講義はここまでとします」
「アニーちゃんが帰ってきてませんが、宜しいのでしょうか?」
「ま、いいだろ。 ネタが分かってる人には理由も分かるだろうし」
「今回は皆様に人気の高い
スラヴィアだけあって、皆様の認識もそれぞれあるはず。 齟齬などあったらコメント欄にて教えてくださいね」
「それじゃまたな!」
※ご指摘等あれば随時受付します。下記コメント欄よりどうぞ
- スレでの指摘を受けてちょいと修正を入れたぞ。指摘ありがとな! -- (猫助助手) 2012-07-08 04:24:06
- 死徒たるアニーが生徒とは、こはいかに -- (名無しさん) 2012-07-08 10:41:04
- またちょいちょい修正したぞ。資料の分量が多くて拾いきれてなくて申し訳ない。 -- (猫助助手) 2012-07-08 22:14:01
- もっとSSを読んだ後で読もうと思っていたのですが我慢できずに読んでしまいました。まだ知らない部分の解説もありますがキャラ達の掛け合いでも面白く分かりやすい解説でした。国やスラヴィアンの成り立ちが神力など数値化などもできそうで応用力の詰まった国と思いましたね -- (ROM) 2013-03-10 13:06:37
- 最古の貴族が出揃って設定もだいぶ固まって久しいので、最古の貴族についての設問を大幅改定。ついでに、注目キャラの項目を追加してみたぞ -- (猫助助手) 2018-02-21 23:29:19
- お疲れなっす -- (名無しさん) 2018-02-21 23:44:38
- 初めて読んだけど構成もノリも読みやすさも素晴らしい。積み重ねと解釈交えたネタに年月の重み感じた -- (名無しさん) 2018-02-22 23:59:22
- キャラクター説明のところがかなり充実した模様 -- (名無しさん) 2018-02-27 22:18:40
- SSで舞台を探すのに便利で色々刺激を受けるいいね -- (名無しさん) 2018-02-28 09:28:03
- 既出の名前付きキャラって結構いるんだなとおどろく -- (名無しさん) 2018-03-05 11:22:36
最終更新:2018年03月03日 22:21