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  • やっぱ怖いスねハンターは

児童文庫ロワ

やっぱ怖いスねハンターは

最終更新:2023年01月28日 08:43

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だれでも歓迎! 編集
 このバトル・ロワイアル、参加者の初期位置はもちろん主催者側の意向が反映されている。
 基本的に同じ原作の参加者はそこそこの距離を置いて配置されるし、強マーダー候補には露骨に無力な子供を近くに配置したりもする。
 それが狙い通りにいくもよし、行かぬもよし、アッサリと知り合い同士で交流しようともジャイアントキリングを成し遂げようとも、少なくとも表向きは歓迎されるものだ。
 つまりどう転んでも別にどうだっていいのである。
 その中でも特にどう転んでも良い、どう転ぶかわからないから面白がられている配置があった。
 空手チャンピオン同士のマッチアップ。
 果たして小学6年生の男女は、どちらが強いのか?



「空寺ケンだ。止まる気がないなら、覚悟してもらうぞ。」
「竹井カツエ。その話は聞き飽きたんだよ。」

 男子小学生の空手チャンピオン、空寺ケン。
 女子小学生の空手チャンピオン、竹井カツエ。
 始まって以来行動を共にしていた両者は、アスファルトの上で向かい合っていた。

 ケンは主催者の一人、行先マヨイがかつて行ったデスゲームの参加者である。彼はそこでの友人たち8人と死のゲームを行わされた。その時は友情と勇気により脱出に成功したが、現在はまたマヨイの手によって参加者の身に落ちている
 カツエも主催者の一人、死野マギワが進行役を勤めたデスゲームの参加者である。彼女は詐欺にあい借金を背負わされた両親を救うために望んで死のゲームに参加した。その時は最終決戦で爆死したはずだが、なぜか生きてまた参加者と化している。

 この2人、互いにそのあたりの事情は相手に話している。改めて言うが、これまでの3時間近く、2人は行動を共にしていたからだ。行動を共にしていたのに、2人は袂をわかった。
 元々、ケンはこのゲームでも対主催の立場である。それは前の時から変わらない。無理やり参加させられたデスゲームに、首を縦に振る道理はない。
 元々、カツエはこのゲームでもマーダーの立場である。それは前の時から変わらない。何もしなければ実家の工場は人の手に渡ったままで父も酒びたりのまま。崩壊した家庭を立て直すには、首を横に振る道理はない。

 そんな2人が出会い、情報交換目的で話し合い、最終的に決裂する。それは主催側の予想通りの展開であった。
 互いに相手に妥協する余地は無く、そんな相手を放っておくほど甘くも無く、説得できるだけの言葉は持たない。なら、彼と彼女が最も頼みを置くものに、暴力に、空手によって語り合うしかないのは、必然であった。

「銃を拾わないのかい?」
「わかってるくせに言うなよ。」

 カツエもケンも、5メートルほどの距離をおいたまま入念にストレッチをする。目だけは互いを注意深く見たまま、腱をほぐし、筋肉を和らげる。
 互いに落ちている武器を使う気は無い。その隙があれば、自らの一撃が相手を打ち倒せるという理解があるからだ。
 ここまでにもちろん、2人は武器を拾っている。ポケットには互いに拳銃を挟んだままだ。しかしそれで相手を殺せる気はまるでしない。早撃ちをしくじれば敗北が確実なために、このバトル・ロワイアルでは極めて珍しい格闘戦による勝負が始まった。


「しっ!」

 仕掛けたのはカツエからだ。ケンが大きくストレッチしたタイミングで一気に距離を詰める。当然ケンは迎撃の体勢をとっているが、構わず身体を捻った。

「キャオラァ!」
「なにっ。」

 空手にはないダッシュの動きに警戒していたケンに放たれたのは、飛び後ろ廻し蹴りだ。テコンドーなどならまだしも、空手の組手で使われることは稀である。その稀な一撃を、畳とは違うアスファルトの上で放ってきたことは、カツエがケンを殺す気で立ち会っていることを言葉以上に伝えた。
 咄嗟に横に身体を捌き、カウンターを諦め防御に徹する。掠めた一撃から体勢を直すのは、ケンのほうが僅かに早い。そのタイミングでカツエの裏を取る。
 そこに放たれたのは、回転の勢いを乗せたバックブローだ。空手では裏拳として型では使用されるが、これもやはり組手では使われないものである。回転から連続で放たれる裏拳を冷静に見切りながら鼻先で躱す。そこに今度はオーソドックスな正拳突きが放たれた。僅かに反応が遅れる。外払いで崩そうとして、間に合わずに肩の近くで受ける形になった。

(そこだ。)

 しかしケンはそれを利用して距離を詰めた。肩を振るい、僅かにカツエの重心を崩す。そして返しの正拳突きで終わらせる。ジ・エンドだ。

「やばっ。」

 それを凌げるからカツエはチャンピオンだ。同じくチャンピオンの一撃を、出しかけた拳を横合いから当てて逸らす。正拳突きは溝尾ではなく胸を強かに叩き、一瞬息ができなくなるが構わずに連撃に移行した。ダメージが抜けるまでラッシュで牽制しなければ押し負ける。経験則で判断すると、無呼吸覚悟の連続突きを放った。

 ボボパン!

 拳が空気を破りぬく音が響く。景気の良い音に比べて、カツエは苦しげに歯をかみ縛った表情だ。
 強い。空寺ケンは、確実に竹井カツエよりも。

(認めたくねぇ。)

 ケンに仕掛けるタイミングも、仕掛けた技も、その後の対応の想定も、ミスは無かったと思う。ミスだったのは、空手家としての腕の差。技量も力量も大差は無いが、だからこそその差を大きく感じてしまう。
 カツエは次戦えばケンには勝てると思う。しっかり研究すれば負けないぐらいの戦力差だ。
 問題は、その研究もできなかった相手が、現在は埋め難い実力差で立ちはだかっている点だ。この今、今の戦いで、ケンに勝てる青写真を描けずにいた。
 この状況を覆す切り札は、実のところある。互いに持っている拳銃は急所に当たれば必殺だ。その急所に当たればができないから困っているのだが。
 仮に今、ケンが拳銃を出してきたとして、カツエは大喜びで踏み込むだろう。狙いをつけるより早くぶん殴れる自信がある。

(撃つとしても隙がねえ。そんな隙があったら撃つ必要がねえ! なんか、なんかしかけるキッカケがあれば。)
「──エイッ!」

 気をそらせるものはないかと周囲を見る。それはカツエが相手に求めていた正に『隙』だった。
 殴り合いの最中に相手から視線を外す。それが意味するところを理解した時には遅い!

「くっ、うおおっ!!」

 前蹴りから踏み込んできた上段突きを頭を捻って避ける。弾滑り。頭蓋骨の球形を利用して、ケンの拳をいなす。それでも衝撃を殺しきれずに、カツエの視界を何かが遮った。鼻から入る匂いで、それが額を切られて流れた血だと気づいた。

(やるしかない!)

 口へと垂れた血を舐める。覚悟を決めた。
 Tシャツの裾を引っ張るとめくって手を脇へと突っ込む。そのカツエの奇行を見て、ケンは『二手』対応が遅れた。

 お互いポケットに拳銃があることは知っている。だからケンも、カツエがポケットに手を伸ばすかは常に注意を払ってきた。
 だからこそ、そのフェイントに掛かってしまう。まるでその動きは、『脇に提げたホルスターから拳銃を抜き出すような』、『映画やドラマで見るような』クイックドローのワンシーンを思い起こさせるものだった。

(!!──!?)

 そしてチラリと見えたのは、カツエの胸。それが判断を狂わせた。
 カツエ自身、そこまで狙っていたわけではない。単に乾坤一擲のフェイントの為に全力でTシャツをめくり上げただけだ。だが拳銃が出てくるかもしれないと思って踏み込んだところに見えた胸に、一瞬、ケンの思考が止まった。

「かかったなぁ!」
「──!? チィッ!!」

 そしてカツエが手を伸ばすのは、自分のズボンのポケット。脇の拳銃の抜き打ち動作はブラフ。こちらが本命の、ブラフ。

「ナメんじゃねぇ!」

 狙い通り!
 反応が遅れたところに、ポケットから拳銃を出す動作をする。抜き撃ちをさせないために、ケンは踏み込まざるをえない。しかし誘導された行動ほど、狩りやすいものはない! カツエの口がニィと、凶暴な笑みを作った。
 拳銃を出すようにポケットに突っ込んだ右手が、腰を切る動作で加速する。
 カツエが拳銃を入れているのは、左のポケット。何も入れていない右のポケットの中から手が出る頃には、充分なスピードと体重が乗っている。

「カスが効かねぇんだよ!」

 そして握力。
 インパクトの瞬間に込められた渾身の力が飛び込んできたケンの顔面を殴り抜いた。
 一本。
 正確に鼻柱に突き刺さった拳は、互いの勢いをモロに載せて軟骨ごと顔面の骨を砕いた。
 連続のフェイントで飛び道具を警戒させ、飛び込んだきたところに必殺の対空を放つ。完璧に計画通りに行った一撃が、ケンの鼻と口から大量の血を出させ、首をむち打ちにする。しかし。

「空手じゃないんだよ!」
「ゴッ!?」

 カツエの顔面を、ケンの腕が殴打した。なりふりかまわぬ一撃が、フライングラリアットとしてカツエにヒットしたのだ。
 逃げ場の無い空中に飛ばされた時点で、ケンは何があっても一撃を加えると覚悟していた。
 反応が遅れて咄嗟に放った攻撃だ、たぶん上手くはいかない。それは経験則で理解している。それでも身体が反射的に攻撃してしまったのなら、何がなんでも当てるしかない。
 これが空手の組手であれば、先の一撃で試合は終わっていただろう。ケンの一本負けだ。しかもその後にラリアット。反則負けもオマケでついてくる。
 だがルール無用のこのバトル・ロワイアル。そういった場での足掻き方も、付け焼き刃ではあるが理解している。
 フラつく足を無理に動かして、ケンはカツエの裏に回る動きに移行した。
 耳が遠い、視界が回る、鼻は効かないし、口には血の味しかしない。そして、肌は総毛立っている。
 だが、止まるわけには行かない。
 ここでケンが簡単に死ねば、マーダーを一人会場に放つことになる。そうなれば巻き込まれているかもしれない友達たちが危ない。戦うべきは主催者とであって、参加者同士ではないのだ。

「しゃあっ。」
「えぃっ!」

 拳が交差する。ヒットしたのは、カツエの突き。驚きと苦痛に顔を歪んだのも、カツエの顔。
 右手が、利き手が効かない。相手をたしかに殴ったはずなのに、手応えがなかった。そこで気づく。右手から力が抜けないと。

(さっきので力が入りっぱなしになってる。)

 渾身の力を込め、互いの体重を載せあって放たれた一撃。それはカツエの右手を麻痺させていた。過度な負荷による、痙攣に近い筋肉の強ばり。それは拳を握っているのではなく、手を開くことができなくなったというべき状況だ。
 空手に限らないことだが、あらゆるスポーツは力みと脱力が重要になる。その差が大きいほど、キレのある動きとなる。今のカツエからはそれが失われていた。

(空手じゃない? そんなことは──)
「当たり前じゃねぇか!」

 特に空手は、脱力からの一撃が重要になる。
 だがこれは空手ではない、殺し合いだ。
 スイッチし、右足を前に左足を後ろに。使えない利き手を牽制と防御に回して、本命を左に切り替える。そして左ポケットには、拳銃。身体を半身にしたことで、それを抜き出す初動は大きく見辛くなっている。

「死ね、ケン!」

 今なら、抜き撃ちできる。そうわかっているのに、あえてまた対空の上段突きを選んだのは、先の成功体験か、空手への自信か、それとも。
 ボッ、と互いの相対速度により空気が鳴る。
 再び飛び込んできたケンに、禁断のクロスカウンター上段突き二度打ちが突き刺さる。
 今度は当たる寸前で拳を引いた。手加減ではない、拳を傷めずかつ衝撃を振動としてケンの脳を揺らすためだ。
 そしてそれは狙い通りに行った。たしかに、ケンは脳震盪を起こした。
 だが、ケンも再び飛び込む以上、そうなることは覚悟している。故にその一撃は必然。グラリと身体が前に倒れ込むその動きは、脳震盪によるもの、だけではない。自然な重心移動による、初動を悟らせない一撃。

「しゃあっ!」
「〜〜〜〜〜ッッッ!?」

 その一撃は、下段突き。
 掟破りの金的が、カツエの下腹部を貫いた。

「お‥‥おっ‥‥! お、おほっ‥‥!」

 「お前」と悪態をつきたいが、激痛で言葉が出ない。堪らず膝をつきたくなるがそれだけはなんとか堪えて、バックステップする。
 だがそれをケンが見逃しはしない。

「しゃあっ!」
「はうっ!?」

 禁断の金的二度打ち。
 2回も顔面を殴られた意趣返しとばかりに放たれる一撃に、カツエは更に悶絶する。

「それ(金的)は駄目だろ‥‥」

 弱弱しくケンの髪を掴み、力が抜けぬ右手でテンプルにフックを放つ。脳震盪を起こした頭にその一撃は、力が入っていないものでもクリティカルヒットとなるはずだ。
 しかし、ケンはまだ沈まない。三度、腕を引き絞る。
 止めろ、と言うより早く、カツエの股間に禁断の金的三度打ちが突き刺さった。
 もうこらえきれない。ついにダウンすると、カツエはのたうち回った。アスファルトのザラザラとした感触も感じないほどの無様な踊りを路上で行う。それをケンは虚ろな目をしながらも、立ち続けて眺める。
 試合に勝った、だが勝負には負けた。 それを否応なしにわからせられる結果だった。

(くそっ、くそっ! こんなところで。)

 声も出せずに悪態をつく。単純なダメージなら相手の方が大きいはずだ。だがこの痛みで動けない状況を見れば、狩られるのは自分だ。
 負けた、情けない、悔しい、恨めしい。
 言葉は色々だが、とにかく様々な感情が押し寄せる。
 しかし、それでも。いや、それだからこそ。カツエは悪足掻きをやめない。やめられない。
 必死になにか起死回生の一手はないかと、視線を周囲に這わせる。さっきそれで隙が生まれたのだろうとももはや関係ない。なんでもいい。なんでもいいから、このピンチを脱せるなにかを。
 そう願うところに現れたのは、黒い影。
 サングラス越しに目があった瞬間、走り出す。
 ハンター、だ。

「つ、つぎは、必ず殺す!」
「待てよ‥‥逃げられるわけないだろう‥‥!」
「はっ、はっ、ハッ! ど、どうだか?」

 ハンターが視界に捉えたのは、カツエとケンの2人。
 ハンターは参加者を捉えるようプログラミングされており、捕まれば首輪が作動する。
 そのことをカツエは知らないが、直感で逃げることを選んだ。
 もしかしたらそれは、彼女が参加したデスゲーム、『絶体絶命ゲーム』での経験によるものかもしれない。あのゲームでも、主催者側に黒服がいた。だからだろうか、直ぐに逃走を選んだのは。

「なんだ、アイツ?」

 一方のケンは、ハンターに気づいても動きは緩慢だった。それは顔面への大きなダメージにより認知能力が落ちているところが大きいだろう。また彼が参加させられた『迷宮教室』の場合、主催者は行先マヨイただ一人で黒服のような存在はいない。そしてなにより、彼はカツエを止めることに全力を尽していた。ゆえに、彼女以外への存在への対応は遅れる。

「おーい、アンタ、アンタも参加者か?」

 そしてハンターは武器を持たない。
 ハンターはあくまでも確保した際の首輪起爆以外で、参加者に加害することがないようにプログラミングされている。
 そのためケンからすると、そこら中に落ちている武器を持たずに全力疾走してくる男という認識になるわけだ。
 なにかやばい。
 そう思ったときにはもう遅い。

「おい、止まれ。」

 止まれと言われて止まるハンターはいない。
 静止しようにも、今のケンにできることはない。
 そしてハンターの腕が、ケンの肩を掴んだ。

「離しやがれ! うわっまぶしっ!?」

 首輪が作動する。爆発したかのような発光と同時に内部から注射針が展開、ケンの首にチクリとした感触がすると、瞬時に硬直が始まった。

「こ、れ、オープ、ニン、グの‥‥」
(キララ、ヒカル、また巻き込まれちまってるなら、お前らは──)

 突然の死に、ロクな遺言も残す間がない。
 最期に想い人とライバルの顔を思い浮かべて、空寺ケンは脱落した。



【脱落】

【03時17分】

【空寺ケン@迷宮教室 最悪な先生と最高の友達(迷宮教室シリーズ)@集英社みらい文庫】

【確保】



「ハァ……オエッ! やった、ハァ、逃げ切った……!」

 一方、カツエは転がり込んだ廃工場で息を整えていた。
 ハンターは視界に捉えた参加者を追跡する。裏を返せば、視界から消えれば数秒で追跡を断念する。
 ケンを囮にしたカツエ。
 うまく、撒いたようだ。

「ぐっ、イッタァ……手が。ちくしょう。」

 しかし痛手は大きい。
 金的の痛みは引き、幸い怪我もしていないようだが、右手の方はそうもいかない。
 指と手首の関節の痛みもそうだが、いまだ手を開くことができない。拳を開こうとしてもできず、左手でなんとか指を1本ずつ開いて、ようやく力が抜け始めた。この感じでは、少なくとも数十分は麻痺は収まらないだろう。
 だが、それでも生きている。
 前の絶体絶命ゲームでも最終決戦まで生き残っていたことと合わせて、自身を取り戻す。前のようにあと一歩のところで死ぬような真似はしない。なぜか拾った命、今度こそやってみせる。

「っても、とりあえず休憩しないと……」

 与えられたリベンジマッチは始まったばかり。
 今はしばらく、戦士に休息を。



【0317 都市部】


【竹井カツエ@絶体絶命ゲーム 1億円争奪サバイバル(絶体絶命シリーズ)@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 生き残り人生をやり直す。
●小目標
 怪我が治るまで休む。

【ハンター@逃走中シリーズ(集英社みらい文庫)】
【目標】
●大目標
 視界に入った参加者を捕らえる。
※捕らえた参加者の首輪が爆破するよう改造されている(触れただけやすぐに逃げられた場合はノーカウント)

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