バトルロワイアル開始から1時間。
空条承太郎は、会場内をさまよい続けていた。
むろん彼ほどの男が、何も考えずにただ漠然とうろついていたわけではない。
時折聞こえてくる戦闘音を捉え、その現場に向かおうとはしているのだ。
ところが立ちこめる霧のせいか、どうしても目的地にたどり着けず無駄足となってしまっているのである。
空条承太郎は、会場内をさまよい続けていた。
むろん彼ほどの男が、何も考えずにただ漠然とうろついていたわけではない。
時折聞こえてくる戦闘音を捉え、その現場に向かおうとはしているのだ。
ところが立ちこめる霧のせいか、どうしても目的地にたどり着けず無駄足となってしまっているのである。
「やれやれだぜ……。俺もずいぶんと平和ボケしちまったか……」
自虐を漏らしながら、なおも歩き続ける承太郎。
するとその時、路地からひょっこりと顔を出した出っ歯の男と視線が合った。
するとその時、路地からひょっこりと顔を出した出っ歯の男と視線が合った。
「おい、おまえ……」
「ひぃぃぃぃぃ!! 殺さないでちょぉぉぉぉぉ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!! 殺さないでちょぉぉぉぉぉ!!」
承太郎が話しかけようとした途端、出っ歯の男……イヤミは目を見張る速さで土下座しながら命乞いをしてきた。
その無駄のない動きは、まるで熟練の武術家による演武のようだった。
その無駄のない動きは、まるで熟練の武術家による演武のようだった。
「おいおい、何も俺は……」
「と見せかけて隙ありーっ!!」
「と見せかけて隙ありーっ!!」
さすがに面食らって警戒を解こうとする承太郎だったが、その言葉も終わらぬうちにイヤミは豹変する。
懐から隠し持っていた拳銃を取り出すと、イヤミはためらうことなく銃口を承太郎に向けて発砲した。
ところがその瞬間、承太郎の姿が消えた。当然銃弾は承太郎の体を捉えることはなく、近くの壁にめり込む。
懐から隠し持っていた拳銃を取り出すと、イヤミはためらうことなく銃口を承太郎に向けて発砲した。
ところがその瞬間、承太郎の姿が消えた。当然銃弾は承太郎の体を捉えることはなく、近くの壁にめり込む。
「はあっ!? な、何が起こったザンス!?」
状況が飲み込めず、困惑するイヤミ。
「やれやれ、本当になまってやがる……。
一瞬とはいえ、本気で無防備になっちまったぜ……」
「シェー!!」
一瞬とはいえ、本気で無防備になっちまったぜ……」
「シェー!!」
承太郎はいつの間にか、イヤミの背後に立っていた。
それに気づいたイヤミは、驚きのあまり硬直してしまう。
それに気づいたイヤミは、驚きのあまり硬直してしまう。
「一発だけなら誤射、とかいう言葉があるらしいからな……。
こっちも一発で済ませてやるぜ! スタープラチナ!」
『オラァッ!』
こっちも一発で済ませてやるぜ! スタープラチナ!」
『オラァッ!』
承太郎のスタンド・スタープラチナの拳が、イヤミの顔面に叩き込まれる。
なすすべもなくイヤミは吹き飛び、民家の壁に叩きつけられて気絶した。
なすすべもなくイヤミは吹き飛び、民家の壁に叩きつけられて気絶した。
「殺しはしねーが……。最低限のペナルティーは負ってもらうぜ」
承太郎はイヤミの上着を剥ぎ取り、それを縄代わりに彼を簡単に拘束する。
ついでに、スタープラチナの腕力で拳銃も破壊しておく。
ついでに、スタープラチナの腕力で拳銃も破壊しておく。
「悔い改めれば、助かる可能性もあるだろうよ。
考え直してくれることを祈るぜ」
考え直してくれることを祈るぜ」
イヤミを裏路地へ放り込むと、承太郎はその場を去って行った。
「しかし、あいつの歯……。へし折るつもりで殴ったのに、びくともしなかったな……。
いつぞやの自称ダイヤモンドの歯より、よっぽど硬いんじゃねえのか……?」
いつぞやの自称ダイヤモンドの歯より、よっぽど硬いんじゃねえのか……?」
【0100 住宅地の外れ】
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
殺し合いを破綻させる
【目標】
●大目標
殺し合いを破綻させる
【イヤミ@おそ松さん 六つ子とエジプトとセミ@小学館ジュニア文庫】
●大目標
優勝を目指す
●大目標
優勝を目指す