「なんてこと……この霧、とんでもない妖力が練りこまれてるわね。町一つをおおうなんて、並の妖怪のしわざじゃないわ。むしろ陰陽師の結界に近いのかしら。」
霧状の姿は朧気に大型の猫型動物を思わせるもの。
妖怪・スネリは地を蹴り高く飛ぶと、眼下に広がる町と赤い霧に苦々しくつぶやいた。
妖怪・スネリは地を蹴り高く飛ぶと、眼下に広がる町と赤い霧に苦々しくつぶやいた。
スネリは妖界にて伝説の子として言い伝えられてきた者を守る使命を帯びて人間界に来た妖怪だ。
現在は当代の伝説の子・竜堂ルナと行動を共にし、人間界と妖界を阻む封印をし、願望器たる悠久の玉を回収しようとしていた。
していた、というのはその志半ばで命を落としたからだ。
正確には致命傷を負い意識を失ったタイミングでこの殺し合いに巻き込まれたのだが、本人としては死んだと思ったら地獄のような場所で地獄のようなことをさせられるハメになったので、死んだと判断している。それに、スネリ自体が自身の妖力を用いて他者の体力を回復させられるのでわかるが、あの傷はどうあっても助かるようなものではなかった。それこそ死者を蘇らせるほどのすさまじい妖力でもなければ不可能である。
ともかく、スネリは一年におよぶ冒険の末に、悪しき妖怪をルナの妖界ナビゲーターの力で送り返し、封印と悠久の玉の回収まであと一歩のところであった。
現在は当代の伝説の子・竜堂ルナと行動を共にし、人間界と妖界を阻む封印をし、願望器たる悠久の玉を回収しようとしていた。
していた、というのはその志半ばで命を落としたからだ。
正確には致命傷を負い意識を失ったタイミングでこの殺し合いに巻き込まれたのだが、本人としては死んだと思ったら地獄のような場所で地獄のようなことをさせられるハメになったので、死んだと判断している。それに、スネリ自体が自身の妖力を用いて他者の体力を回復させられるのでわかるが、あの傷はどうあっても助かるようなものではなかった。それこそ死者を蘇らせるほどのすさまじい妖力でもなければ不可能である。
ともかく、スネリは一年におよぶ冒険の末に、悪しき妖怪をルナの妖界ナビゲーターの力で送り返し、封印と悠久の玉の回収まであと一歩のところであった。
「日本のようにも見えるけど、雰囲気は人間界よりも妖界に近いわ。とにかく、ルナたちが同じように巻き込まれてないか調べないと。」
使命を果たせなかったこと、そしてルナを守れずに先に死んだこと、自分が死んだあとルナたちや世界はどうなったかなど気になることは多い。
気がかりすぎて足を止めて考え込んでしまうが、その度に思い直す。
スネリ自身は高い戦闘力に嗅覚、回復能力、記憶操作などを持つが、それでも上には上がいる。彼女が未だ知ることではないが、3人がかりで倒してきた妖怪やそれをも上回る超人と人外が練り歩いている。上の下ほどのレベルはあるとしても、それでも首輪の都合上人間への変身も作動させてしまうリスクもあって、全力で戦うことは難しい。
そんな中で、彼女がすべきことは多い。主催者の目的を始め数や能力などの情報収集。会場に仕掛けられた術式の調査。そしてなにより仲間の捜索。自分が生きているのか死んでいるのかもあやふやな中で、しかし動きを止めるわけにはいかない。
気がかりすぎて足を止めて考え込んでしまうが、その度に思い直す。
スネリ自身は高い戦闘力に嗅覚、回復能力、記憶操作などを持つが、それでも上には上がいる。彼女が未だ知ることではないが、3人がかりで倒してきた妖怪やそれをも上回る超人と人外が練り歩いている。上の下ほどのレベルはあるとしても、それでも首輪の都合上人間への変身も作動させてしまうリスクもあって、全力で戦うことは難しい。
そんな中で、彼女がすべきことは多い。主催者の目的を始め数や能力などの情報収集。会場に仕掛けられた術式の調査。そしてなにより仲間の捜索。自分が生きているのか死んでいるのかもあやふやな中で、しかし動きを止めるわけにはいかない。
「町の文字は、日本語じゃないみたい。それになに? この武器は。お店の中になんでこんな大きな銃なんて落ちてるのよ。」
悩みながらも足を動かし、この殺し合いで親の顔より聞いたツッコミをスネリもしながら、まずは町を調べることとした。銃や剣には驚くも特段なにも手にせずテキパキ調査と移動をしていく。使われたら殺されかねないとはいえ元々武器など必要としないぐらい強いし、そもそも使ったことがない。ましてや今は化け猫の姿から迂闊に変われない身。使えない物に気をかけることはなく、ゆえに銃に使われている文字が読めることには気づかずにそのまま調べていく。
そんな彼女らしくないミスは、やはり焦りからだろう。これまでも九死に一生を得る戦いはあったが、今回はレベルが違う。いつもの仲間とははぐれ、今は一人手がかりもなくさまようしかない。
だから自分の嗅覚が霧で鈍っていること、そして銃や手榴弾により火薬の匂いに慣れてしまっていることを、軽視してしまった。それはいかに妖怪といえども、致命的な隙。
そんな彼女らしくないミスは、やはり焦りからだろう。これまでも九死に一生を得る戦いはあったが、今回はレベルが違う。いつもの仲間とははぐれ、今は一人手がかりもなくさまようしかない。
だから自分の嗅覚が霧で鈍っていること、そして銃や手榴弾により火薬の匂いに慣れてしまっていることを、軽視してしまった。それはいかに妖怪といえども、致命的な隙。
(! 人の気配だわ。距離も方向もわかりにくいけれど、あっちね。ふつうの人とはちがったなにか──)
次の瞬間、スネリの右前足が爆音と共に吹き飛んだ。
「な! ぐああっ!?」
突然の爆音と、前足からの激痛。ショックを受けながらも咄嗟にバックステップできたのは、これまでの経験の賜物か。建物の中に転がり込むことで続いて投げ込まれた手榴弾を幸運にもやり過ごせる。しかし一発では済まない。使われたのはグレネードランチャー、続いて撃ち込まれた手榴弾の破片が、容赦なくスネリの右顔面を抉った。目と耳と鼻が瞬く間に潰され、それでも首輪に被害が及ばなかったのは奇跡としか言いようがない。なおも続く手榴弾の連射をどうにか物陰に滑り込み身を小さくしてやり過ごした。
(ど、どうして、なんで。ダメよスネリ! 今は冷静にならないと! 妖怪並に感知にすぐれた敵にねらわれている!)
そこからの判断は早かった。一気に体の治癒を始めると、出血が弱まっていくのがわかる。素早く爆風渦巻く店内を残った左眼で見ると、薄くなった壁を突破して3本の足で一気に地を蹴る。数秒遅れて、近くの建物から機関銃が火を吹くが余りに遅い。手負いとはいえスネリはその外見通りに車並みの速さで地を駆ける。照準が合うよりも早く離脱する。
(なっ、そんなっ。あんな、子供にやられた!? この感じ、妖怪!?)
その一瞬でスネリは、襲撃者を視界の端に捉えた。美しい少年だった。年齢はルナより少し上の、小学校高学年ぐらいだろう。その少年が自分を狙い撃ってることに驚くも、すぐに思い直す。さっき僅かに感じた気配は、間違いなく彼のものだと、そして彼が見かけどおりの人間ではないと。
「う、油断した……じゅ、銃ってこんなに痛いのね……」
後ろから飛んでくる弾丸が何発か掠め、右後ろ足の皮膚をごっそり持っていく。その痛みに総毛立つが、気合いでデパートらしき建物へと突入した。
そして気づく、入った途端に感じたのは、さっきの少年と似た、しかしもっと禍々しい気配。
そして気づく、入った途端に感じたのは、さっきの少年と似た、しかしもっと禍々しい気配。
(……キャラ付けをしておいたほうがいいか。一応、主催者に抗う演技はなにっ!?」
「あなたはさっきの! 先回りされた……? ぐっ……」
「なんだ……? 気絶した?」
「あなたはさっきの! 先回りされた……? ぐっ……」
「なんだ……? 気絶した?」
自分を狙ってきた少年と同じ顔が、銃を片手に待ち構えている。そう把握するも、そこでスネリの意識が遠のく。こんな時にと食いしばるが、視界が回る。この程度の出血でなぜと疑問に思うが、それこそが自分の状況を理解できていない証。ふだんの彼女ならば、自分が爆風、正確にはそれの衝撃によりダメージを受けていることに察しがついただろう。
(ルナ……あなたは──)
走馬灯のように少女の顔が浮かぶ。自分を泣きそうになりながら心配そうに覗き込むルナの顔が視界に焼き付きながら、スネリは意識を闇へと落とした。
「悪魔……じゃないな。なんだ?」
一方、スネリに襲撃者と間違われた少年、日守夕夜ことユーヤは、現れたと思ったら気絶した化け猫を前に困惑しながらも冷静に考察していた。
悪魔を討つ超能力者・マテリアルである彼はこういった異常事態にも異常存在にも心得があるどころかむしろ当事者だ。霧や雲もそういうものだと直ぐに受け入れたし、殺し合いというのも大方どこかのトチ狂った悪魔たちがしでかしたのだろうと当たりをつけている。その上で心配事はただ一点のみ。自分の妹であるサーヤが巻き込まれていないかだけだ。それ以外は自分の能力でどうにでもなるという自負がある。
悪魔を討つ超能力者・マテリアルである彼はこういった異常事態にも異常存在にも心得があるどころかむしろ当事者だ。霧や雲もそういうものだと直ぐに受け入れたし、殺し合いというのも大方どこかのトチ狂った悪魔たちがしでかしたのだろうと当たりをつけている。その上で心配事はただ一点のみ。自分の妹であるサーヤが巻き込まれていないかだけだ。それ以外は自分の能力でどうにでもなるという自負がある。
「すごいな、もう血が止まってる。」
ゆえに落ち着いて武器や装備を整えることを優先し、デパートで手早く必要なものを見繕い銃器を吟味していたところに、スネリが現れた。
さて、なぜスネリが彼を襲撃者と間違えたか。それは今の彼の体にある。
彼、ユーヤは肉体が滅ぼされ魂だけの存在なっているのだが、そこで弟のレイヤの体を乗っ取って行動していた。妹のためならば年齢1桁の幼女の体を乗っ取りプールで遊ぶことすら厭わない異常妹愛者である彼は、妹に近づくために悪魔を差し向けて誘拐しようとしたり弟の体を乗っ取ったりと悪魔的行動を繰り返していたのだがそれはともかく、彼は弟と瓜ふたつなのだ。というわけで彼は直ぐにスネリの言葉から自分が誰に間違われているかを察した。
さて、なぜスネリが彼を襲撃者と間違えたか。それは今の彼の体にある。
彼、ユーヤは肉体が滅ぼされ魂だけの存在なっているのだが、そこで弟のレイヤの体を乗っ取って行動していた。妹のためならば年齢1桁の幼女の体を乗っ取りプールで遊ぶことすら厭わない異常妹愛者である彼は、妹に近づくために悪魔を差し向けて誘拐しようとしたり弟の体を乗っ取ったりと悪魔的行動を繰り返していたのだがそれはともかく、彼は弟と瓜ふたつなのだ。というわけで彼は直ぐにスネリの言葉から自分が誰に間違われているかを察した。
「ぼくと間違ったってことは、レイヤに化けた悪魔がいるのかな?」
自分がレイヤの体を使っている以上、誰かが彼に化けているのだろうと察する。悪魔は憑依以外にも変化できるので、敵であるマテリアルに化けて殺し合いに乗ったのだろうと判断した。
命がけで守りたいほど仲が良いか殺したいほど憎いかのどちらかしかないという児童文庫のファンタジーものの兄弟の例に漏れずに、彼も弟への好感度はゼロを通り越してマイナスなので正直ざまあみろとは思うが、それとは別にマズイことになったと思う。
この殺し合い、首輪の解除などを総合的に考えた結果対主催路線で行くことにした矢先に、自分と同じ姿のマーダーがいるなどやりにくすぎる。最悪、自分がマーダーだと誤認されて襲われかねない。
命がけで守りたいほど仲が良いか殺したいほど憎いかのどちらかしかないという児童文庫のファンタジーものの兄弟の例に漏れずに、彼も弟への好感度はゼロを通り越してマイナスなので正直ざまあみろとは思うが、それとは別にマズイことになったと思う。
この殺し合い、首輪の解除などを総合的に考えた結果対主催路線で行くことにした矢先に、自分と同じ姿のマーダーがいるなどやりにくすぎる。最悪、自分がマーダーだと誤認されて襲われかねない。
(アリバイが必要だ。早く他の参加者と合流しておかないと。)
予定を変更して参加者を急いで探さなくてはならなさそうだと軽くため息をつく。策を弄する側から策に翻弄される側になるのは釈然としないが、癇癪をぶつける相手もないのでとっとと行動しようと決めた。
ユーヤはさっそく集めておいた包帯を取り出す。そしてスネリの傷の手当を始めた。
ユーヤはさっそく集めておいた包帯を取り出す。そしてスネリの傷の手当を始めた。
「まずは誤解を解いておかないとめんどくさそうだからね……これ自体めんどくさいけど。」
今スネリを放置して下手なことを言いふらされるのは困る。ぶっちゃけ殺してしまうのが手っ取り早いのではあるが、それではマーダーだと疑われないために殺人することになり本末転倒だ。死んでくれたら面倒はないのだが、一応手当はしておく。運悪く意識を取り戻しても、自分に化けた参加者がいると納得させられるように。
死んでほしいのに助けるという矛盾した行動。いったいなんでこんなことになったのだろう。
たぶん弟の体を乗っ取ったからだと思う。
死んでほしいのに助けるという矛盾した行動。いったいなんでこんなことになったのだろう。
たぶん弟の体を乗っ取ったからだと思う。
「ぼくが何したっていうんだよ。ていうか悪魔なら銃とか爆弾使うなよ。」
ポケットに手榴弾を突っ込んでいる自分を棚に上げて言う。
今こうしている間にもサーヤに危険が迫っているかもしれないのに、彼女を保護する自分が危険視されかねない状況はとても煩わしい。探すのにも守るのにも、余計な恨みを買ったらマズイと思って対主催をやろうしているのに、どこの誰とも知らないバカのせいでなぜ自分が苦労しなくてはならないのかと憤る。
今こうしている間にもサーヤに危険が迫っているかもしれないのに、彼女を保護する自分が危険視されかねない状況はとても煩わしい。探すのにも守るのにも、余計な恨みを買ったらマズイと思って対主催をやろうしているのに、どこの誰とも知らないバカのせいでなぜ自分が苦労しなくてはならないのかと憤る。
「そうだ、コイツから話を聞き出して偽物を消しに行こう。」
結局本末転倒な解決策を言いながら苦労してスネリの足に、顔に包帯を巻いていく。悪魔としてもすさまじいレベルの治癒能力があるようだが、それでもこの不思議な大きい猫は血を止めるのがやっとで肉体の再生までは厳しいらしいとみる。いざとなったら殺すことも考えながら、ユーヤはまだ見ぬ自分そっくりの悪魔を殺すときを夢見て治療に専念した。
「逃した。でも、まだ追える。」
一方、ユーヤの弟レイヤはスネリの抹殺に血道を上げ追跡を続けていた。
ユーヤは弟に化けた悪魔だと思ったがなんのことはない。レイヤ本人がスネリを襲ったのである。
これには2人の参戦時期が影響している。ユーヤが参戦したのは弟の体を乗っ取っていた時なのに対して、レイヤは乗っ取られる前の時からの参戦なのだ。
そしてレイヤもまた悪魔を倒すマテリアルであり、やはりサーヤを守るためなら何でもする異常姉愛者である。そんな彼は、スネリを悪魔だと誤認していた。悪魔は灰色の霧がかった姿だが、赤い霧の中を白い霧の姿で移動していたスネリを悪魔だと判断したのだ。
そして悪魔を倒すのにマテリアルは必須ではない。別に物理的に殺せばそれで済むのであって、なにか魔法的なもののエンチャントされた武器でなければダメージが与えられないというわけではない。好都合なことに、建物の中には大量の銃火器。となればクレイモア地雷を設置し、わざと気配を立てて誘引し、地雷とグレランの飽和攻撃で抹殺にかかるのは当然のことである。
想定外だったのは、殺しきれなかったことだ。たしかに慣れない武器で上手く使えなかったが、一発でも当たれば悪魔でも即死しかねない威力なのは実感していた。あれだけの攻撃を奇襲で撃ち込んでいてまだ飛ぶように動けるというのは誤算である。そして同時に戦慄した。あんな相手と直接やり合っていれば何秒持ちこたえられたかわからないと。
ユーヤは弟に化けた悪魔だと思ったがなんのことはない。レイヤ本人がスネリを襲ったのである。
これには2人の参戦時期が影響している。ユーヤが参戦したのは弟の体を乗っ取っていた時なのに対して、レイヤは乗っ取られる前の時からの参戦なのだ。
そしてレイヤもまた悪魔を倒すマテリアルであり、やはりサーヤを守るためなら何でもする異常姉愛者である。そんな彼は、スネリを悪魔だと誤認していた。悪魔は灰色の霧がかった姿だが、赤い霧の中を白い霧の姿で移動していたスネリを悪魔だと判断したのだ。
そして悪魔を倒すのにマテリアルは必須ではない。別に物理的に殺せばそれで済むのであって、なにか魔法的なもののエンチャントされた武器でなければダメージが与えられないというわけではない。好都合なことに、建物の中には大量の銃火器。となればクレイモア地雷を設置し、わざと気配を立てて誘引し、地雷とグレランの飽和攻撃で抹殺にかかるのは当然のことである。
想定外だったのは、殺しきれなかったことだ。たしかに慣れない武器で上手く使えなかったが、一発でも当たれば悪魔でも即死しかねない威力なのは実感していた。あれだけの攻撃を奇襲で撃ち込んでいてまだ飛ぶように動けるというのは誤算である。そして同時に戦慄した。あんな相手と直接やり合っていれば何秒持ちこたえられたかわからないと。
(上級悪魔か……手負いのうちに倒す。)
レイヤは足を急がせる。あんな悪魔が相手ではサーヤはひとたまりもない。精気の多いマテリアルは悪魔からすれば格好の餌。ここで殺しきらなければ、サーヤにも他の参加者にも必ず害となる。
無表情の内に殺気を満ちさせながら駆ける彼は知らない。自分が襲ったのが悪魔ではなく妖怪であることに。彼と同じく対主催であることに。そして彼と同じ姿の兄が、彼が守りたいと願う相手の為に行動としているのを妨害していることに。
ゲーム開始から小一時間。3人の対主催の出会いは1人が瀕死になり1人がそれを殺そうとし1人がそれを助けようとすることになった。
無表情の内に殺気を満ちさせながら駆ける彼は知らない。自分が襲ったのが悪魔ではなく妖怪であることに。彼と同じく対主催であることに。そして彼と同じ姿の兄が、彼が守りたいと願う相手の為に行動としているのを妨害していることに。
ゲーム開始から小一時間。3人の対主催の出会いは1人が瀕死になり1人がそれを殺そうとし1人がそれを助けようとすることになった。
【0012 街】
【スネリ@妖界ナビ・ルナ(10) 黄金に輝く月(妖界ナビ・ルナシリーズ)@フォア文庫】
【目標】
●大目標
ルナを守り、殺し合いを止める。
●中目標
ルナと合流する。
●小目標
???
【目標】
●大目標
ルナを守り、殺し合いを止める。
●中目標
ルナと合流する。
●小目標
???
【日守夕夜@魔天使マテリアル(8) 揺れる明日(魔天使マテリアルシリーズ)@ポプラカラフル文庫】
【目標】
●大目標
サーヤを守り、脱出する。
●中目標
サーヤと合流する。
●小目標
化け猫(スネリ)を助けて誤解を解く。もしくはいっそ死んでほしい。
【目標】
●大目標
サーヤを守り、脱出する。
●中目標
サーヤと合流する。
●小目標
化け猫(スネリ)を助けて誤解を解く。もしくはいっそ死んでほしい。
【日守黎夜@魔天使マテリアル(1) 目覚めの刻(魔天使マテリアルシリーズ)@ポプラカラフル文庫】
【目標】
●大目標
サーヤを守り、脱出する。
●中目標
サーヤと合流する。
●小目標
化け猫(スネリ)を倒す。
【目標】
●大目標
サーヤを守り、脱出する。
●中目標
サーヤと合流する。
●小目標
化け猫(スネリ)を倒す。