(……不幸中の幸いとは言えんが、拾っておいて良かったな。)
定春と向かいあう銭形幸一は、懐のデザートイーグルを意識しつつ、油断無く銃口を定春へと向け続ける。
初期位置の喫茶店のテラスに置いてあったものを押収したのだが、今はその『証拠品』を使うことも考えていた。
初期位置の喫茶店のテラスに置いてあったものを押収したのだが、今はその『証拠品』を使うことも考えていた。
「グルル……」
日本人としては体格に恵まれている方である銭形よりなお大きい定春は、今にも銭形へと飛びかかってきそうな剣幕だ。子犬のような外見とは不釣り合いな体躯とプレッシャーに、銭形は自分の背中を冷や汗が伝うのを感じる。
熊を相手にしたときでもこれほどまでの危機感を感じない。自分が持つ拳銃のなんと頼りないことか。猟銃でもその突進は止められないのだ、人類が撃てる最上位のマグナムが無ければ太刀打ちもできまい。
警察官として、そして銃を持つものとして拾った銃を使うなど考えられないのだが、今はそうも言っていられない。これならば事前に簡単にでも点検しておくんだったかと思いつつ、いつでも抜き打ちできるように意識する。
猟犬などが典型だが、ある程度以上の動物は銃というものを理解する。それはこの怪物犬も同様のようだと銭形は安堵していた。この拮抗状態は定春が銃を理解していなければ成り立たない。
熊を相手にしたときでもこれほどまでの危機感を感じない。自分が持つ拳銃のなんと頼りないことか。猟銃でもその突進は止められないのだ、人類が撃てる最上位のマグナムが無ければ太刀打ちもできまい。
警察官として、そして銃を持つものとして拾った銃を使うなど考えられないのだが、今はそうも言っていられない。これならば事前に簡単にでも点検しておくんだったかと思いつつ、いつでも抜き打ちできるように意識する。
猟犬などが典型だが、ある程度以上の動物は銃というものを理解する。それはこの怪物犬も同様のようだと銭形は安堵していた。この拮抗状態は定春が銃を理解していなければ成り立たない。
「グルル……」
そう、定春は攻めあぐねていた。
銭形の向ける銃口は常にピタリと定春の目へと向けられる。左右にステップを踏み、頭を上下に振っても振り切りれない。こうなると迂闊に踏み込めなくなる。さすがの定春も銀時や神楽のように放たれた弾丸をどうこうするのは難しい。ましてや相手は目に狙いを付けられ続ける相手だ。撃たれれば躱すのは無理だろうし、もし目を撃ち抜かれれば即死しかねない。
定春は焦る。まずいことにサーヤが自分を呼ぶ声が聞こえてきた。聴覚に優れているため先に気がつけたが、直ぐに目の前のオッサンも気づくだろう。そうなれば巻き込むことになる。
逃げるか、速攻か。吠えつつ常に動きつつ考える。さっきのようにひきつけてサーヤから遠ざけるのは悪くない。撒くにしても戦場を変えるにしても。あるいは負傷は覚悟の上で突っ込むか。おそらくは頭を撃たれるだろうが、あの拳銃くらいなら痛いけど死なない。何発か食らうだろうがタックルではね飛ばせば終わりだ。
銭形の向ける銃口は常にピタリと定春の目へと向けられる。左右にステップを踏み、頭を上下に振っても振り切りれない。こうなると迂闊に踏み込めなくなる。さすがの定春も銀時や神楽のように放たれた弾丸をどうこうするのは難しい。ましてや相手は目に狙いを付けられ続ける相手だ。撃たれれば躱すのは無理だろうし、もし目を撃ち抜かれれば即死しかねない。
定春は焦る。まずいことにサーヤが自分を呼ぶ声が聞こえてきた。聴覚に優れているため先に気がつけたが、直ぐに目の前のオッサンも気づくだろう。そうなれば巻き込むことになる。
逃げるか、速攻か。吠えつつ常に動きつつ考える。さっきのようにひきつけてサーヤから遠ざけるのは悪くない。撒くにしても戦場を変えるにしても。あるいは負傷は覚悟の上で突っ込むか。おそらくは頭を撃たれるだろうが、あの拳銃くらいなら痛いけど死なない。何発か食らうだろうがタックルではね飛ばせば終わりだ。
「! この声は──」
「! グルァ──」
「! グルァ──」
方針を決めかねていた定春だが、一転して突っ込もうとした。
銭形の耳がピクリと動き、片目だけ定春から別の方向へ向けた。それはまさに定春がサーヤの声を聞きつけた方向。驚くべきことに定春ですらかすかに聞こえる程遠くからのサーヤの声を、目の前のオッサンも聞こえたのだ、そう判断して予想よりも時間が無いと理解する。
横に横にと飛んでいた足を前に向けて踏み出す。やるしかない。オッサンは新選組のバカ共のように並の相手ではなさそうだが、この隙とも言えない隙でなければチャンスがない。サーヤを守りながら戦えるような相手ではないのに、そのサーヤが近づいてきている。しかもその声に興味を持っているならばやることは一つ。
それが定春の最期の思考だった。
銭形の耳がピクリと動き、片目だけ定春から別の方向へ向けた。それはまさに定春がサーヤの声を聞きつけた方向。驚くべきことに定春ですらかすかに聞こえる程遠くからのサーヤの声を、目の前のオッサンも聞こえたのだ、そう判断して予想よりも時間が無いと理解する。
横に横にと飛んでいた足を前に向けて踏み出す。やるしかない。オッサンは新選組のバカ共のように並の相手ではなさそうだが、この隙とも言えない隙でなければチャンスがない。サーヤを守りながら戦えるような相手ではないのに、そのサーヤが近づいてきている。しかもその声に興味を持っているならばやることは一つ。
それが定春の最期の思考だった。
「なにっ!」
銭形は驚愕した。
定春の突貫ではない。その定春の顔面から突如として血飛沫が上がったことだ。
銭形が狙いを付けていた目を中心に血が吹き出る。それが何なのかを、聞こえてきた音で理解した。
定春の突貫ではない。その定春の顔面から突如として血飛沫が上がったことだ。
銭形が狙いを付けていた目を中心に血が吹き出る。それが何なのかを、聞こえてきた音で理解した。
「これはM2重機関銃かっ!」
銭形は大慌てで走り出した。その銃声には聞き覚えがある。いかにも機関銃だと言わんばかりの音は、重機関銃の代名詞M2によるものだろう。ハリウッド映画に出てくるデカいマシンガンと言えば日本人でも思い浮かべることができるアレだ。100年に渡ってアメリカ軍で使われ、そして全世界で見られるそれは軍・テロリスト・はてはマフィアまで使うものだ。コピー品含め世界中で作られているため、だいたい重機関銃が出てくればこれである。数が多いため相対的に入手も整備もしやすく安価とくれば、必然出くわすことも多い。というこれ以外の機関銃など次元大介のような一部のガンマンでなければ早々手に入らないし手に入れたところで運用もできない。
(助けられたのか、それとも、とにかく隠れねば!)
公園という開けた場所は機関銃にとって格好のフィールドだ。一丁あるだけで生身の人間相手なら軍隊ですら相手どれる。そんなものまで配られているのかと考えながらなんとかコンクリート塀の物陰に隠れた。
一応の安全地帯に逃げ込めたが、一息ついてはいられない。射線は通っていなくてもこの程度のコンクリートならば撃ち抜かれかねないし、破片でも充分に危険だ。小走りにはなったが移動は続ける。次いで考えるのは定春のことだ。公園に目を向けると、ピクリともせずに横たわっていた。即死だろう。ヒグマよりも怖いと感じたほどの猛獣だったが、目から血を流すのを見るに、12.7mm弾で眼球や脳を貫かれれば死は免れないということか。銭形の視線が定春から外れる。その後方に人影が見えた。子供だ。
一応の安全地帯に逃げ込めたが、一息ついてはいられない。射線は通っていなくてもこの程度のコンクリートならば撃ち抜かれかねないし、破片でも充分に危険だ。小走りにはなったが移動は続ける。次いで考えるのは定春のことだ。公園に目を向けると、ピクリともせずに横たわっていた。即死だろう。ヒグマよりも怖いと感じたほどの猛獣だったが、目から血を流すのを見るに、12.7mm弾で眼球や脳を貫かれれば死は免れないということか。銭形の視線が定春から外れる。その後方に人影が見えた。子供だ。
「定春ー! どこー! 定、は、る……」
「いかん、近づいては!」
「いかん、近づいては!」
その声には聞き覚えがあった。定春に襲われる直前に聞いた声だ。見たところまたも小学校高学年ほどだろうか。思わずさっきの子供たちの惨殺死体が頭によぎった。
「な、なにこれ、死……」
「離れろっ!」
「ひいっ!?」
「離れろっ!」
「ひいっ!?」
銭形の叫びに、サーヤは弾かれたように立ち止まる。笛のようなものを持った手で自分を抱くように見をすくめ、恐怖で開かれた目は銭形を凝視する。
「地面に伏せろ! その猛獣以外にも銃を持った人間がいる!」
「もしかして、あなたが……!」
「もしかして、あなたが……!」
そしてその目が、怒りのものへと変わった。
定春を見つける直前、銃声のようなものが聞こえたのはサーヤもわかっていた。かなり近いところから大きな音がして不安で足を早めた。
そして見つけたのは、白い毛並みを赤く染めて全く動かず地面に横たわる定春。何があったかは察しがつく。銃を持った誰かが定春を殺したのだ。
そして現れたのは、銃を持った中年男性。必然的にこう考える。「このオジサンが定春を撃ち殺したんじゃないか」と。
定春を見つける直前、銃声のようなものが聞こえたのはサーヤもわかっていた。かなり近いところから大きな音がして不安で足を早めた。
そして見つけたのは、白い毛並みを赤く染めて全く動かず地面に横たわる定春。何があったかは察しがつく。銃を持った誰かが定春を殺したのだ。
そして現れたのは、銃を持った中年男性。必然的にこう考える。「このオジサンが定春を撃ち殺したんじゃないか」と。
「来ないで!」
笛を持つ手に力が込められる。微かに温かいそれは定春の体温だろう。元はといえば自分がこれを落としてしまったせいでこんなことになったのだと、他ならぬ自分に怒る。
八つ当たりだとわかっている。この人が定春を殺してしまったのは、自分のように驚いたからだろうと。
しかしそれでも、口から出た拒絶の言葉は周囲に響いた。
八つ当たりだとわかっている。この人が定春を殺してしまったのは、自分のように驚いたからだろうと。
しかしそれでも、口から出た拒絶の言葉は周囲に響いた。
「あ、ごめんなさい……」
なおも近づいてくる銭形に後ずさりながら謝る。
思わず目を伏せてしまった、次の瞬間。
思わず目を伏せてしまった、次の瞬間。
ズガガ!
「え。」
「のわっと!?」
「のわっと!?」
また銃声が聞こえた。
今度は自分の足下──実際にはだいぶ離れていて銭形寄りの場所──のアスファルトが砕けるのが見えた。
撃たれた、そう理解するのに時間はかからなかった。
誰に、それを銭形からだと思い込むのにも。
考えつかなかった。これまでほとんど誰とも会ってないのだから、自分たち以外に生きた参加者が近くにいるなどと。
今度は自分の足下──実際にはだいぶ離れていて銭形寄りの場所──のアスファルトが砕けるのが見えた。
撃たれた、そう理解するのに時間はかからなかった。
誰に、それを銭形からだと思い込むのにも。
考えつかなかった。これまでほとんど誰とも会ってないのだから、自分たち以外に生きた参加者が近くにいるなどと。
(まさか、この人殺し合いに──)
そして結びつけてしまう。
銭形が定春を殺した。エロエース達の惨殺死体のように定春を殺した。なら、銭形があの子供たちも同じく殺したのではと。
気がつけば、サーヤは走り出していた。
銭形が定春を殺した。エロエース達の惨殺死体のように定春を殺した。なら、銭形があの子供たちも同じく殺したのではと。
気がつけば、サーヤは走り出していた。
「待て! ぐおっ!?」
再び銃声が聞こえる。待てと言われて待つやつはいない。ここに来るまでに既に走ってヘトヘトだが、それを無理して走る。
「ごめん………いっしょに……いれば……戦え……てれば」
頭にあるのは、定春へ謝る言葉ばかりだった。
「……いちおう、殺さないでおくか。」
「待て! 危険だ!」
「待て! 危険だ!」
ビルの屋上で、まだ小学生ほどの少年が、身の丈に合わない銃を構える。
下から聞こえる銭形の声を吟味しながら、その足下に銃口を合わせ続けていた。
下から聞こえる銭形の声を吟味しながら、その足下に銃口を合わせ続けていた。
雫沢黎夜がその声を聞きつけたのは必然だった。最愛の姉の声を聞き逃したりなどしない。サーヤの何かを呼ぶ声に耳を傾ければ、割と近くの公園で睨み合う銭形と定春を見つけられた。
彼はスネリを銃撃後しばらく追撃をしていたが、撒かれてしまったために方針を変えることとした。手傷を与えたとはいえ逃してしまったのは痛いが、優先すべきはサーヤだ。切り替えると近くでも一番高いビルへと移動する。どうにも手がかりが少なすぎるので、せめて高所から探そうと思ったのだ。
そこで気づいたが、どうやら大きな建物ほど強力な武器が落ちているらしい。室内はライフルはもちろん、屋上には重機関銃が置いてあった。さすがに持っていけないのでその前に座り。見つけたスナイパーライフルのスコープで街を探る。そしてサーヤの声を聞いて、さっきの銃撃というわけだ。
定春を殺すことに抵抗は無かった。あのサイズの犬がいるわけがない。さっきのスネリの件もあるしあれも悪魔だろうと、銭形に襲いかかった瞬間に完全にクロだと判断して即刻射殺した。普通の子供ならば重機関銃など扱えないが、レイヤにその常識は通用しない。もちろん簡単なことではなかったが、100mもない距離なので連射によりヘッドショットを決められた。栄養状態の悪い少年兵でもその重さにより反動が比較的小さいため撃つことだけはできるという特性が、定春の命を奪ったのだ。
彼はスネリを銃撃後しばらく追撃をしていたが、撒かれてしまったために方針を変えることとした。手傷を与えたとはいえ逃してしまったのは痛いが、優先すべきはサーヤだ。切り替えると近くでも一番高いビルへと移動する。どうにも手がかりが少なすぎるので、せめて高所から探そうと思ったのだ。
そこで気づいたが、どうやら大きな建物ほど強力な武器が落ちているらしい。室内はライフルはもちろん、屋上には重機関銃が置いてあった。さすがに持っていけないのでその前に座り。見つけたスナイパーライフルのスコープで街を探る。そしてサーヤの声を聞いて、さっきの銃撃というわけだ。
定春を殺すことに抵抗は無かった。あのサイズの犬がいるわけがない。さっきのスネリの件もあるしあれも悪魔だろうと、銭形に襲いかかった瞬間に完全にクロだと判断して即刻射殺した。普通の子供ならば重機関銃など扱えないが、レイヤにその常識は通用しない。もちろん簡単なことではなかったが、100mもない距離なので連射によりヘッドショットを決められた。栄養状態の悪い少年兵でもその重さにより反動が比較的小さいため撃つことだけはできるという特性が、定春の命を奪ったのだ。
「気づかれた。」
一瞬銭形と目が合い、レイヤはライフルをM2に撃ち込むと駆け出した。どう見ても持ち歩けるような武器ではないので、他の参加者に使われないために破壊してから逃げる。ライフルも捨てると、予め目をつけていた逃走経路である隣のビルの屋上へと、背面跳びで鉄柵を飛び越え移動した。半階ほど低いそこに空中で体勢を整えて受け身を取って転がる。背中から嫌な音がして息が止まるが、転がる勢いのまま立ち上がり駆け出した。鍵のかかったドアを近くに落ちていたショットガンでぶち抜き、また放り投げて駆け出す。銃ならそこら中にあるのだ、逃げるのに重荷にする必要は無い。
(サーヤ。)
とにかく今は、サーヤとの合流だ。
まさか、とも、やっぱり、とも思った。悪魔の狙いはサーヤなのだ、自分が巻き込まれたのなら当然彼女も巻き込まれているという想定はできていた。だがそれでも、実際に自分の目で確かめてしまえば行動も変わってくる。
だから、サーヤの拒絶の声に、サーヤと銭形との間に銃弾を撃ち込むことを選んだ。いつものレイヤならばもう少し冷静に成り行きを見守っただろう。だが殺し合いの場にサーヤがいることと、悪魔と睨み合う胆力のある銭形の姿に、彼が悪魔であるというリスクを無視できなかった。射殺しようとは思わないが、近づかせてはならないと。
まさか、とも、やっぱり、とも思った。悪魔の狙いはサーヤなのだ、自分が巻き込まれたのなら当然彼女も巻き込まれているという想定はできていた。だがそれでも、実際に自分の目で確かめてしまえば行動も変わってくる。
だから、サーヤの拒絶の声に、サーヤと銭形との間に銃弾を撃ち込むことを選んだ。いつものレイヤならばもう少し冷静に成り行きを見守っただろう。だが殺し合いの場にサーヤがいることと、悪魔と睨み合う胆力のある銭形の姿に、彼が悪魔であるというリスクを無視できなかった。射殺しようとは思わないが、近づかせてはならないと。
(必ず守る。)
サーヤを守る。レイヤにあるのはそれだけだった。
「ムムム……せめて盾がほしいが、やむをえん! 突入する!」
一方、銭形は先ほどまでレイヤがいたビルへと踏み込んでいた。逃げてしまった少女も心配だが、重機関銃を持った人間を野放しにはできない。というかサーヤを追おうにも彼女との間に銃弾を撃ち込まれてしまったので追いようが無かった。少なくとも彼女は撃たれる心配が少なくなったことは発射地点からわかったので、先に銃撃犯を確保することにする。定春に当てられて自分を撃てなかったとは考えにくいので、さっきの射撃は牽制だとは思うが、それにしてもやり方があんまりだ。いずれ人を殺しかねない。
それに、一瞬見えた銃撃犯の顔は、またも子供に見えた。さっきの惨殺死体の子供たちとそう変わらない年齢だろう。
それに、一瞬見えた銃撃犯の顔は、またも子供に見えた。さっきの惨殺死体の子供たちとそう変わらない年齢だろう。
(子供ばかりを集め、猛獣や警官もわずかに参加させる。ええい、これを仕出かした奴らは何を考えているのだ!)
このままでは子供に人殺しをさせてしまう。既に化け犬を殺させてしまったが、次は人間にエスカレートしかねない。即刻止めなくては。
それに気になるのはM2以外の銃声だ。種類はわからないが、2種類の音が聞こえた。場合によっては重機関銃を撃った子供以外に2人参加者がいて銃撃戦になった可能性もある。
それに気になるのはM2以外の銃声だ。種類はわからないが、2種類の音が聞こえた。場合によっては重機関銃を撃った子供以外に2人参加者がいて銃撃戦になった可能性もある。
「これ以上殺させんぞ……! インターポールの銭形警部の名に賭けて!」
銭形は階段を駆け上がる。そこに誰も居ないと気づくのは、先の話。
銭形警部は子供たちを殺し合いの毒牙から守るために奔走し。
サーヤは自分が定春を死に追いやったと自己嫌悪し。
レイヤは最愛の姉のために悪魔を撃つことを躊躇わない。
そして定春は、走馬灯を見る間もなく、自分が死んだことにも気づかぬ間に息絶えた。
サーヤは自分が定春を死に追いやったと自己嫌悪し。
レイヤは最愛の姉のために悪魔を撃つことを躊躇わない。
そして定春は、走馬灯を見る間もなく、自分が死んだことにも気づかぬ間に息絶えた。
誰も彼もバトル・ロワイアルをする気は無いのに。
【0058 商店街】
【銭形幸一@ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(名探偵コナンシリーズ)@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
殺し合いに巻き込まれた人間を脱出させる。
●中目標
殺し合いに巻き込まれた人間を保護する。
●小目標
重機関銃を撃った子供を保護する。
【目標】
●大目標
殺し合いに巻き込まれた人間を脱出させる。
●中目標
殺し合いに巻き込まれた人間を保護する。
●小目標
重機関銃を撃った子供を保護する。
【脱落】
【定春@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫】