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さまよう拳を救ってくれ

最終更新:2024年03月04日 04:04

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だれでも歓迎! 編集
──動画が始まり、視点が床から上がる。スマホは二階堂の学ランの胸ポケットに入れられているようだ。動画には宇美原タツキ、加山毬藻、松野トド松が映っている。

二階堂「準備はできたか。荷物は置いてけよ。」

トド松「ねえ……やっぱりやめない? 危ないって。」

マリモ「なら一人になれば? 私たちは光矢を洗脳から解きに行くから。」

二階堂「アンタは光矢が撃ち殺されてたって言った。コイツは光矢が他のプレイヤーを撃ち殺してたって言った。どっちかが嘘をついてるにせよ、光矢が殺したあとに殺されたにせよ、確認しに行かないってわけにはいくかよ。めんどくせーけど。」

トド松「でも……」

二階堂「宇美原、フロント頼む。マークスマンライフルでバックにつく。」

──宇美原は無言で頷く。トド松は心配そうな顔で口をパクパクと動かしている。
──何度か会話を交わして、四人は民家を出て学校へと向かう。二階堂は片手にコンパスを握っている。灰色の矢印が空転している。

二階堂「静かだな。どうする。」

宇美原「先行する。」

二階堂「了解。」

──サブマシンガンを持った宇美原を先頭に、すぐ後ろをマリモが、十メートルほど離れてトド松が着いていく。二階堂はトド松から数メートル後ろにいるようだ。

二階堂「校門の辺りは遮蔽物が無い。煙幕と制圧射撃するか?」

宇美原「頼んだ。」

──画面が揺れ、二階堂はサブマシンガンに持ち替える。二階堂が発砲すると宇美原は発煙筒を数個投げつけつつ走り、校門を突破する。次いでマリモが別方向へと突破する。
──弾が切れたサブマシンガンを捨て、二階堂が走る。途中で追い越されそうになったトド松と二人で校門を突破する。少し間をおいてマリモも合流する。

二階堂「待ち伏せは無いみたい──」

──突然宇美原が走り出す。画面の端に何かが転がり込んでくる。宇美原は抜刀し、それをホッケーのように校舎の窓ガラスへとシュートする。数秒後、校舎内で爆発が起こる。

二階堂「グレだ!」

宇美原「校舎に人影が見えた。」

──宇美原は校舎の壁面のパイプを伝い二階の窓から中に入る。直後子供の悲鳴が聞こえる。

二階堂「光矢か? いや、違う、誰だ?」

マリモ「着いてきなさい!」

トド松「なに!? なんなのこれ!!」

──マリモに続いて割れた窓ガラスから校舎の中に入る。室内は爆発の跡が見える。振り返るとトド松が窓枠を乗り越えようとして転がり落ちている。

二階堂「加山、案内しろ。」

マリモ「階段はこっち。」

──先行するマリモはサブマシンガンを乱射しながら廊下を移動する。弾が切れると近くの部屋に入り、ライフルを持って出てくる。

二階堂「そこらじゅうに弾があると気軽に撃てるな。」

マリモ「ほらほら! 逃げないと撃ち殺すぞ!」

二階堂「オレもマシンガンにしとくんだったか。」

──階段を上がると、マリモが廊下の校舎裏側を、二階堂が廊下の校庭側をそれぞれ調べていく。これまでの間子供の悲鳴がし続けている。

二階堂「アイツは拷問でもしてんのか?」

マリモ「タツキ! アンタが!」

???「ち、ちがうよぉ! 僕じゃな、ぐっふ!?」

二階堂「誰の声だ……宇美原!」

──教室の中で、マリモが頭がタマネギのような形の十歳ほどの少年に馬乗りになって殴りつけている。その近くで宇美原が頭部から血を流して床に倒れている。

二階堂「意識は無い、呼吸は……してるな。待て、加山なんかおかしい。」

マリモ「はぁ……はぁ……なに!」

二階堂「こいつ後頭部を殴られてる……もう一人いるぞ! おーいオッサン! 生きてるか!」

トド松「置いてかないで〜! なんで君たちそんなグイグイ行けるの!」

二階堂「まだ生きてるみたいだな。」

マリモ「もう一人ってどういうことよ?」

二階堂「突入した宇美原が後ろから襲われるのは変だろ、後ろ窓なんだから。なのにこいつは後頭部から血を流してる。このタマネギ頭制圧してるところを狙われたってところか。」

マリモ「もしかして光矢が……」

二階堂「コイツを不意打ちできる奴なんてそうはいない……たしかに光矢ならな。おいタマネギ頭、何があったか話せ。」

マリモ「喋らなきゃ撃つぞゴラァ。」

タマネギ頭「わ、わからない! 銃の音が聞こえて、爆発して、そ、それで、そうしたら突然押し倒されて……」

──タマネギ頭の少年の顔の横に銃弾が撃ち込まれる。タマネギ頭の少年が悲鳴を上げて失禁する。

二階堂「加山。」

マリモ「気をつけなさい、次は何するかわかんないからね。」

二階堂「たく……だってさ。ちゃあんと話さないとこの怖いお姉ちゃんに撃ち殺されちまうぞ? 話せば助けてや──うわ汚え。」

タマネギ頭「た、助けてええええ!! ころさ、殺されるうううううう!!!」

──タマネギ頭の少年が激しく暴れだし、画面が床に近づく。スマホが胸ポケットから落下したようだ。以後映像はほとんど黒一色になる。音声は変わらず記録される。

マリモ「逆効果だった?」

二階堂「なにやってんだよ。とりあえずコイツは縛りつけとくか。加山抑えてろ。」

マリモ「いやよバッチイ。」

二階堂「お前が漏らさせたんだろ。コイツ縛ったら全員で宇美原を保健室に連れて行く。」

マリモ「トド松にやらせればいいんじゃない?」

二階堂「バラバラになったらコイツみたいにヤラれんだろうよ。」

マリモ「もうトド松とバラバラになってるけど。」

──数秒沈黙。

二階堂「おーい! オッサン!」

──二階堂とマリモは数回呼びかける。呼びかけに反応は無く、タマネギ頭の少年の嗚咽する音だけが聞こえる。

二階堂「クソ。」

マリモ「まさか……どうする?」

二階堂「コイツを人質にする。仲間の可能性が──」

──何かが転がる音と共に、二階堂が「グレだ!」と叫ぶ声がする。
──激しい足音、マリモの悲鳴、何かが床に落ちる音が同時にする。
──二階堂の絶叫と共に爆音が響く。以後音声の記録は無くなり、黒一色の画面だけが記録される。

──約十分後、画面が床から離れ、四宮仁奈の顔を映す。
──記録終了。



「二階堂……キミに何があったのさ。」

 千切れかけた腹部から飛び散る内蔵を踏まないように慎重に近づいて、血と糞の臭いが立ち込めるそこで、二階堂の手を取ろうとし、その手首から先が吹き飛んでいるのを見て、代わりに血と脳漿と金属片に塗れた頭部を撫でる。
 そして四宮仁奈は、瞳孔の開いた二階堂の目を閉じさせようとして、硬直した瞼を閉ざせずに呟いた。

「仁奈ちゃん……」

「……もう、大丈夫?」

「はい……でも……」

「うん……ごめん、やっぱムリそう、吐いてくる。」

 口を抑える梶原蓮華に呼びかけられ、四宮は立ち上がるとフラフラと歩きながら女子トイレへと向かった。
 便器まで辿り着けず、洗面台で吐く。何も食べてない胃からは、胃液だけが口へと上がる。苦さは、二階堂と食べたスイーツからはまるで似つかなかった。


 四宮と二階堂の付き合いはさほど長くない。四宮が死者の魂を成仏させる死神のバイトを始めてからだから、数カ月とも言えないほどだ。それに死神のバイトは暇な時は暇で、いつもは拠点としている喫茶店でのバイトが専らだ。
 口は悪いが顔と中身は悪い奴じゃない。思い返せば、二階堂について知っていることといえば、ほとんど喫茶店のバイトの同僚という思い出である。
 そんなバイト仲間が、学校の廊下で血塗れになって死んでいた。
 上半身と下半身は辛うじて繋がっているだけで、手はどこかにいき、そして身体中に金属片が突き刺さっていた。まるで身体の中央が爆発したような、壮絶な死に方だった。

(あー、ヤバイな。今泣いたら、立ち直れなくなる。)

 死神のバイトのキッカケは霊感だった。この仕事は親しい人間の死を経験した子供が就く事も多い。自分の中で、壊れそうなものを感じる。
 優等生という言葉は四宮のためにある。頑張って良い子やってる美少女なのだ。ここで泣いて膝をつけば、その間にどれだけ危険なことが起こるかはわかっている。
 四宮は自分の手に着いた血を洗う。これだけやったら、こんなクソッタレなゲームに負けないバイタリティのある女の子に戻ろう。そう決心して、十数分後手を真っ赤にして蓮華の元に戻った。


「いやー吐いた吐いた。たぶんレンゲより吐いたよ。」
「仁奈ちゃん……」
「でも心配しないで、わかったことはあるから。」

 ──四宮と蓮華は、ゲーム開始から一時間ほどして出会って以来だ。お互い話せる範囲の身の上は話したが、こうなっては突っ込んだことも言わなければならなくなる。なにせこの校舎で死んでいたのは、二人のそれぞれの知人であり、そして動画にも情報があったからだ。
 爆発音を耳にして校舎に入れば、見つけたのは蓮華の親友であるパセリの兄、光矢の死体と謎の少年の死体。蓮華がトイレで吐いている間に二階に上がれば、二階堂の死体。二人で近くの部屋に入り込み崩れるように椅子に座っていれば見つけたのは二階堂のスマホ。録画されていた記録に映る、それぞれの知人。考えなくてはならないことは多い。
 なぜ二階堂と蓮華の知人であるマリモが同行していたのか、光矢について錯綜していた情報は何なのか、誰が爆弾を投げ込んだのか、あのタマネギ頭の少年は何者なのか、そしてマリモたち三人は無事なのか。

「さ、仲間に何があったのか考えよっか。それが今できることだよ。」
「それは……うん。そうだよね、実は一つ気づいたことが。」
「うん、なになに?」
「さっきのビデオで光矢さんが洗脳されてるって言ってましたけど実は──」



(──気持ち悪い、なにが、起こった……)

 四宮と蓮華が学校にくる少し前。マリモは耳鳴りが酷い頭を抑えながらなんとか立ち上がる。仲間に呼びかけるが、返事は無い。ヨロヨロと廊下に歩き出て、息を呑んだ。

「大河!」
「……逃げ、ろ……包帯、持ってこい……」

 つい数秒前まで横にいた二階堂が、なぜか廊下で上半身と下半身が千切れて血まみれになっている。手は吹き飛び、顔は誰なのか一瞬わからないほどに損壊していた。

(やられた! 爆弾、さっきの、いやそれより。)
「さ、先にタツキを逃がすから!」

 教室に取って返して、未だ気絶している宇美原を担ぐ。衝撃波に襲われた直後、自分よりも体格の良い少女を動かすのは、いかに空手をやっていて運動には自信のあるマリモでも難しい。
 試行錯誤して、肩を貸すようにして引きずることにする。最後に顔を見ておこうと二階堂の方を見れば、既に事切れていた。

(お、重い! こんなの運ぶなんて無理! な、なんとか、近くの教室に……)

 感傷に浸る余裕はない。明日は我が身、急いで避難する。宇美原を見捨てたいのは山々だが、このままでは確実に殺される。せめてどこかに隠してから一人で逃げよう。そう考えたマリモは、転がるように音楽室へと入り込んだ。
 分厚いカーテンと窓の間に二人して入り込む。一応隠れられて、マリモはうめき声と共に大きく息を吐いた。
 状況がわからない。何が起こったのだろう。理解できないが、おそらく攻撃された。誰に。

(やばっ、誰か来たっ。)

 回らない頭で考え込んでいたところに、扉の開く音がした。他とは違う防音仕様の独特の音と、カーペットの上を歩く音。考えている間に宇美原を置いて逃げていれば、そう考えてももう遅い。一歩一歩と近づいて来る足音に、ポケットのハンドガンを取り出すことすら気づかれそうで、ただ息を潜める。
 かすかな足音に耳をそばだてる。カーテンに邪魔されてか気配もわからず、ただ呼吸することに恐怖を感じるしかない。
 もし、カーテンを開けられたら即座に撃とう。誰かなどと確認している暇は無い。マリモはポケットに手を添えて睨む。カーテンが僅かに動き。

「──行ったみたいね。」

 間近に聞こえた足音が遠のき、ドアの開く音が聞こえて、マリモは安堵の声を漏らした。
 恐る恐るカーテンから顔を覗かせる。夜の学校という不気味なロケーションもあって肝が冷えるが、それでも誰もいないことへの安心は大きい。
 ひとまずは一難去ったというところだろう。頭や体の痛みもだいぶ引き、冷静さが戻ってきた。そうすると気になったのは宇美原の容態だった。

「ちょっと、アンタ起きなさいよ。あ~ダメだ、伸びてる。置いてくしかないわね。」

 指でつついたり呼びかけたりしてみても、宇美原は全く反応を示さない。完全に気絶している。こうなっては仕方ないとマリモは窓を開けた。光矢だけでなくタマネギ頭の少年に姿が見えない敵までいるのだ、こんなところに長く居るのはナンセンスである。死んだ人間には悪いが、大事なのは自分の命だ。最低限匿ってやったのだし、ここからは逃げることだけ考えてとっとと行動する。
 窓から地面を見た。廊下で死んでる二階堂はたしかロープか何かを持ってきていたなと思い、振り返ってカーテンから顔を出したその時。

「あ! アンタはさっきの!」
「う、うわあああ!!」

 そこにいたのは、タマネギ頭の少年だった。手にはロッカーに入ってあるようなほうきを持ち、ギョッとした顔でマリモを見ている。次の瞬間それを叫び声と共に振りかぶり、脳天めがけて振り下ろしてきた。

「あっぶな!」
「この! この! 人殺し!」

 とっさに撃とうと取り出したハンドガンを両手で構えて、銃身で受け止める。間にカーテンが挟まっていたのが幸いだが、硬い感触が手に食い込む。ぐっとそのまま押し込まれて、マリモの顔色が変わった。

(アイツを運んだ時の疲れが残ってる!)
「やってやる! やってやるぞ!」

 宇美原を引きずった時には火事場のクソ力と言えるほどに握力を使った。その疲労は今も、手の強ばりとして残っている。ほうきの攻撃を受け止める度に手から肘へと痺れが走り、それが肩へと伝わっていく。
 受ける回数が十を超えた当たりでマリモはより一層の危機を覚えた。手が痙攣し始めている。銃で受け止めていたがもう限界だ。

「くっ……キャオラァ!」
「ひいっ!」

 守ったら負ける、そう思って前に出る。得意の空手でハイキック、上段回し蹴りだ。受け止めた直後に左足を前に出し、それを軸足として体重を乗せようとして、マリモの膝から力が抜けた。三半規管の不調。近距離での爆発により本調子でないところで出そうとした大技は、しかし崩れるように足を上げて回転するだけになり、とっさにしゃがみこんた少年の頭上を通り過ぎる。
 戦闘経験の不足。マリモの失敗はそれだろう。己のコンディションを測り違え、安易に大技で仕留めようとした。一撃で勝たなければヤラれる、そういった焦りが、判断を狂わせ技を鈍らせた。

「あうっ!」
「ハーッ、ハーッ、よ、よし!」
(クソっ、銃が!)

 更に転倒の衝撃で握力を失くしていた手からハンドガンがこぼれ落ちる。めざとく少年は拾うと、上半身だけ起こしたマリモの額へと銃口を突きつけた。

「な……なに……! こ、こんなことが、こんなことがあっていいはずが……」
「さっきはよくもやってくれたね、覚悟はできてるんだろうね!」
「ま、待て! 話せばわかる!」
「問答無用! し、死んじゃえ!」
「クソボケがぁ! チックショオオオ!!」
(し、死ぬの? ウソでしょ、こんな──)

 走馬灯だろう、マリモの体感時間がゆっくりとしたものへ変わる。反射的に立ち上がり後ろへと逃げ出そうとする。自分でもそれが無意味な行動だとわかっているのに、第三者からの視点で直ぐに撃ち殺されるとわかっているのに、体は勝手に駆け出している。走ったところで行き先は窓。飛び降りようともまず確実に死ぬからロープを探そうとしていたし、仮に助かっても骨折は免れない。
 こんなことなら宇美原を見捨てていれば、いや光矢のために学校に戻らなければと思うが、マリモはそこまでクズにはなれない。もはや何も考えられず、ただ自分が死ぬ瞬間を他人事のように傍観して、そして。

「銃(それ)はダメだろ!」
「ガッ!」

 窓から入り込んできた黒尽くめの人物がマリモの頭上を超えていった。
 銀色の髪に、金色の瞳の美形。その美しさに釣られるように首を動かせば、渾身の右ストレートが少年の顔面を殴り抜いていた。歯が血飛沫とともに飛び散る。その勢いのまま少年が転がるように音楽室から出ていくのを、マリモはただ呆然と見送った。

「あっぶなかったあ。おいアンタ、大丈夫かい。」
「あっ……はい。」

 黒のローブに身を包んだ美形が、手を差し伸べる。その華奢な手に引っ張り上げられて、マリモは自分がようやく助かったという実感を得た。



「うぅぅ、い、痛い……なんで、こんなこと……」

 そしてタマネギ頭の少年こと永沢君男は校舎をさまよっていた。
 永沢がこの学校に来たのはつい最近のことだ。それまで非現実的な状況を受け入れられずに、初期位置の民家で引き篭もっていたが、近くの学校でメタモンによる銃撃の音をきっかけに外に出る決意をした。
 そもそも永沢からすれば、こんな異様な街など歩きたくはない。だが一人でいることはもっと心細かった。だから銃声であっても、人の気配には近づいていく。なあに、自分だって殺し合う気なんて全く無いのだ、他に人がいたって殺し合おうとする人はいないだろう。きっと銃声だって、たまたま試し撃ちか何かしただけだ。

「どうして……どうして簡単に殺し合うんだ!」
(ヒッ! もう何人いるんだよこの学校!)
(……)

 だがそこはメタモンの狩場であった。
 学校から逃げたマリモ達を追ったメタモンは、途中で彼女たちがとって返してくるのを見つけた。メタモンにとっては好都合な展開、すぐに追跡から待ち伏せへと方針を変えて学校に一足早く戻った。
 そして永沢を見つけたメタモンは、方針を変えることにした。
 これまでの戦闘ではどうしても殺し損ねることがあった。だが永沢という第三者を見て発想を変える。これはポケモンバトルではないのだ、自分で他の参加者全てを倒す必要は無く、参加者同士を潰し合わせればいいと。
 あとは簡単だった。カラ松にへんしんすると落ちていた手榴弾を適当に投げ込んだ。別に死ななくてもいい、これをきっかけに永沢と殺し合ってくれればいいと、やるだけやって後は成り行きに任せた。
 予想外だったのは、カラ松が兄弟の草野球に付き合っていたので人並みには肩があったことと、宇美原が永沢に素早く勘づいたことだ。メタモンが天井に変身してすぐに宇美原が飛び込んできて瞬く間に永沢を制圧してしまったのはさしものメタモンも驚いた。だがむしろ好都合、光矢に変身しながら自由落下の勢いを乗せて後頭部を強打し、倒れる宇美原の陰になるように床へとへんしん、駆けつけた二階堂とマリモが宇美原と永沢へと注目している間に、メタモンは堂々と教卓の陰でカラ松へと再度へんしんする。後は近くに落ちていた手榴弾を転がせば全員殺害となるはずだった。
 しかし、メタモンにとって不都合な予想外もあった。手榴弾への警戒を強めていた二階堂は、投げて直ぐに気づくと抱えて壁を隔てた廊下へと走った。おかげで誰も殺せなかった。更にトド松はマリモ達を恐れて逃げていた。永沢の悲鳴とマリモの怒号は、彼の足を遠さげるのには充分だった。更に、手榴弾の音で一度は学校を離れて迷子になっていたギュービッドが戻ってきた。おかげでメタモンは音楽室に永沢とマリモと宇美原が逃げ込んだのを追撃したのに、安全策を取ることにした。これはマリモが永沢と殺し合うこと、そこにギュービッドも加わることという予想のものだが、誰も死なないのは予想外であった。

「ヒック、ヒック、い、痛いよ……にゅ、乳歯かな、折れた歯は……うぅ……」
(あの声、さっきの子か? アイツらあんな小さい子もボコボコにしてたのかよ!)
(……)

 メタモンは考える。学校を脱出しようとする永沢をトド松が見つけたようだ。彼らは殺し合うだろうか。それともメタモンが直接手を下して確実に数を減らすべきなのだろうか。



【0323 『南部』中学校】

【松野トド松@小説おそ松さん 6つ子とエジプトとセミ@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
 死にたくない。
●中目標
 殺し合いに乗った兄弟を止めたい。
●小目標
 中学校から離れる。というかマリモたちから離れる。

【加山毬藻@パセリ伝説 水の国の少女 memory(9)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いを打倒する。
●中目標
 操られた光矢を助ける。
●小目標
 このイケメンは……?

【宇美原タツキ@絶滅世界 ブラックイートモンスターズ 喰いちぎられる世界で生き残るために@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 EDFとして主催者を打倒して生き残る。
●中目標
 EDFの隊員や光矢と合流する。
●小目標
 ???

【永沢君男@こども小説 ちびまる子ちゃん1(ちびまる子ちゃんシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 生き残る。
●小目標
 学校から逃げる。

【四宮仁奈@死神デッドライン(2) うしなわれた家族(死神デッドラインシリーズ)@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 生き残る。
●中目標
 蓮華と一緒に一ノ瀬や仲間になりそうな人を探す。
●小目標
 学校を調査する。

【梶原蓮華@パセリ伝説 水の国の少女 memory(9)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いから脱出する。
●中目標
 パセリたちと合流したい。
●小目標
 仁奈と一緒に動く。

【メタモン@名探偵ピカチュウ(小学館ジュニア文庫)】
【目標】
●大目標
 優勝を目指す。
●中目標
 強い参加者にへんしんする。
●小目標
 参加者を殺し合わせる。

【ギュービッド@黒魔女さんのクリスマス 黒魔女さんが通る!! PART 10(黒魔女さんが通る!!シリーズ)@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●大目標
 大形を止め、今回の事件を解決する。
●中目標
 チョコや桃花ど合流する。
●小目標
 マリモを保護する。



【脱落】
【二階堂大河@死神デッドライン(2) うしなわれた家族(死神デッドラインシリーズ)@角川つばさ文庫】

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