最初に自覚したのは目の痛みであった。目がうまく開かず、それがまぶたの強ばりだと気づく。じわりとのしかかるような頭痛と倦怠感と合わせて、自分が失神していたと察しがついた。
(……そうだ、あの子は。)
風見涼馬は今度は慎重にまぶたを開いた。見知らぬ天井が視界の大部分を占める。音も無く、匂いも他人の家のものと呼べるほどで、五感で異常は感じない。ひとまず異常が無いことを認めて、涼馬はゆっくりと起き上がった。
最も心配なのは、自分の周囲に敵がいることだ。己の安全の確保が最優先なのは、彼が生還士であることを考えれば尚更である。誰かを助けようとする人間は、まず自分で自分を助けられなければならないのだ。
そして気になるのは、彼が東方仗助に任された少女のことだ。モミと呼ばれた少女の姿が見えないことに気づく。そしてようやく、記憶へとアクセスできるようになった。銀髪の男に襲われ、モミを連れて逃げ出したあと、もと来た交番の方へ向かっていたが、身体に残ったダメージと疲労から手近なガレージに身を隠したことを。
最も心配なのは、自分の周囲に敵がいることだ。己の安全の確保が最優先なのは、彼が生還士であることを考えれば尚更である。誰かを助けようとする人間は、まず自分で自分を助けられなければならないのだ。
そして気になるのは、彼が東方仗助に任された少女のことだ。モミと呼ばれた少女の姿が見えないことに気づく。そしてようやく、記憶へとアクセスできるようになった。銀髪の男に襲われ、モミを連れて逃げ出したあと、もと来た交番の方へ向かっていたが、身体に残ったダメージと疲労から手近なガレージに身を隠したことを。
(あの後失神したのか、ここはだったら。)
自分が最後に見た景色とは違うことに混乱しつつも、部屋を見渡し武器を探す。見たところどこにでもあるような民家にしか見えない。もちろん銃などは落ちていない。代わりにかすかに聞こえてきたのは、火にかけたやかんの音だ。ピーとなっていたそれは消えてまた部屋は無音になるが、涼馬はたしかに部屋の向こうに人の気配を感じていた。
あらためて状況を分析する。ガレージでモミと一緒に意識を失っていたはずの自分が、1人で民家の中で布団に寝かされている。介抱されたと見ていいだろう。しかし誰に、なんの目的で。
あらためて状況を分析する。ガレージでモミと一緒に意識を失っていたはずの自分が、1人で民家の中で布団に寝かされている。介抱されたと見ていいだろう。しかし誰に、なんの目的で。
(……寝ておこう。)
考えた末に彼はまた横になった。少なくとも、殺せるチャンスだった自分を殺さないことから、ある程度の身の安全は考えられているようだ。先に目を覚ましたモミが自分を助けた、というのが最もありえて最も問題の無い展開ではあるが、この場でそれは高望みにも思える。彼はしばらく寝たフリをして相手の出方を見ることにした。
そうして数分も経たないうちに、襖が開く音がした。ゆっくりと足音も立てないようにしていることから、その行動の真意を探る。そして薄く開いた目から見えた人物に、涼馬は安堵の息を出したい気分だった。
入ってきたのはモミだ。涼馬の顔をのぞき込んでいた彼女と目が合う。助けようとしていた彼女に助けられた形だが、今は何事もなく2人無事だったことが嬉しい。
そうして数分も経たないうちに、襖が開く音がした。ゆっくりと足音も立てないようにしていることから、その行動の真意を探る。そして薄く開いた目から見えた人物に、涼馬は安堵の息を出したい気分だった。
入ってきたのはモミだ。涼馬の顔をのぞき込んでいた彼女と目が合う。助けようとしていた彼女に助けられた形だが、今は何事もなく2人無事だったことが嬉しい。
「おーい戻ったぞーっと。30分足らずで最高級のコンビニスイーツをゲットだぁ。」
しかしそこに聞こえてきたのは、遠くで扉を開ける音と男の声だった。モミが落ち着いた様子で声の方を向き、一度涼馬へと振り返ったあと出て行ったので、どうやら危険人物ではないのだろう。そうとわかっても、緊張している自分を自覚した。
「……」
「おう、そうか、起きたか。」
「おう、そうか、起きたか。」
ビニール袋のガサガサという音と共に足音が近づいてくる。涼馬は体を起こすと、ちょうど入ってきた男と目が合った。
瞳と瞳が合う。死んだような魚の目をした──白髪の男だった。
瞳と瞳が合う。死んだような魚の目をした──白髪の男だった。
(コイツはさっきの──!)
蹴り上げた掛け布団が男へと飛ぶ。その陰に隠れるように、涼馬はタックルをしかけた。完璧な奇襲に男は、涼馬たちをバズーカで襲ってきた男は「ファッ!?」と素っ頓狂な声を上げることしかできない。足を取り、肩を股へと差し込む。ぷにっ、と股間が潰れる感触を感じながら、涼馬は男を転倒させたてマウントポジションをとった。
「ヌッ!? フッ!? ヘッ!? ハアアアアァァァァァァァ!!!」
「!?」
「……あれ?」
「!?」
「……あれ?」
絶叫する男の顔面に肘を打ち込もうとして、気づく。男は銀髪だ。顔も良い。和服っぽいのも着ている。
だが涼馬を襲ってきた男とは別人だった。
だが涼馬を襲ってきた男とは別人だった。
「あ、あなたは……」
「小栗旬です……」
「小栗旬です……」
男はそう名乗るとしめやかに息を引き取った。
【坂田銀時@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫 死亡】
「って死んでねえからああああぁっ!! 金玉潰されて登場話で死んだりしねえからああああぁっ!!!!」
あ、生きてた。
「申し訳ありませんでした。」
涼馬は土下座していた。それはもうキレイな土下座だった。
小栗旬と名乗った男、坂田銀時は、ガレージで倒れていた涼馬と紅絹をバイクで通りがかった時に見つけて、それからそのガレージがあった民家へと2人を匿ったらしい。ついでにモミが桜木紅絹という名前なのもこの時の会話で知った。一緒に頭を下げてくれたのもあって申し訳なさはひとしおだ。
小栗旬と名乗った男、坂田銀時は、ガレージで倒れていた涼馬と紅絹をバイクで通りがかった時に見つけて、それからそのガレージがあった民家へと2人を匿ったらしい。ついでにモミが桜木紅絹という名前なのもこの時の会話で知った。一緒に頭を下げてくれたのもあって申し訳なさはひとしおだ。
「いいよいいよもう。それより何があったか聞きたいからな。」
そんな2人の謝罪を快く受け入れる銀時は人間の鑑。彼はコンビニからかっぱらってきた様々な物を冷蔵庫にぶち込んだあと、立ったままアイスパフェを食べ始めた。まだ痛くて座れないらしい。平静を装いながらも脂汗を流しつつ凄まじい速度でスプーンを動かすその姿はどう見ても無傷では無かった。
「実は、白髪の通り魔に襲われました。既に何人も襲っています。」
「白髪の通り魔ねぇ。それで銀さんをソイツと身間違えたってわけか。」
「本当にすいません、坂田さん。」
「だからいいって。それと、坂田さんはやめてくれ。どこぞのネコ耳ババア思い出すからな。んで、ソイツにどこで襲われた?」
「1度目は交番で。2度目はそこから近い路上でバイクに乗っている時にです。交番では宮美三風という方と、バイクに乗っている時は東方仗助という方──どうしました?」
「白髪の通り魔ねぇ。それで銀さんをソイツと身間違えたってわけか。」
「本当にすいません、坂田さん。」
「だからいいって。それと、坂田さんはやめてくれ。どこぞのネコ耳ババア思い出すからな。んで、ソイツにどこで襲われた?」
「1度目は交番で。2度目はそこから近い路上でバイクに乗っている時にです。交番では宮美三風という方と、バイクに乗っている時は東方仗助という方──どうしました?」
銀時の顔がだんだんと渋いものになり、それが東方仗助の名前を聞いた途端に顔色が変わったのを見て、涼馬は言葉を止めた。銀時は何か考え込んだ様子でフォークでかき込む。食べ終わったパフェの容器を流しに放り込むと、「いやな、変なこと聞くんだが」と前置きしたうえで。
「その東方仗助だっけ? もしかして怪我してるお前を助けたりした?」
「彼のことを知ってるんですか?」
「知ってるっつーかなんつーか……」
「怪我をした私を助けてくれました。彼がいなければ、生きていられなかったと思います。」
「そうか……紅絹、ちょっとコイツ借りるぜ。」
「?」
「彼のことを知ってるんですか?」
「知ってるっつーかなんつーか……」
「怪我をした私を助けてくれました。彼がいなければ、生きていられなかったと思います。」
「そうか……紅絹、ちょっとコイツ借りるぜ。」
「?」
そう言って銀時は涼馬をガレージへと連れ出した。その反応であらかた理解する。彼の身に起こった超常現象は、何も知らない紅絹に説明するのは難しすぎる。
「その東方仗助って奴、高校生ぐらいで髪と帽子が一体化してるようなガタイの良い奴じゃなかったか?」
「体格は良かったと思いますが、そんな髪型ではありませんでした。いわゆるリーゼントです。」
「ジョジョの奇妙な冒険第四部ダイヤモンドは砕けないの東方仗助じゃねえか完成度高えなおい。」
「東方さんのお知り合いですか?」
「体格は良かったと思いますが、そんな髪型ではありませんでした。いわゆるリーゼントです。」
「ジョジョの奇妙な冒険第四部ダイヤモンドは砕けないの東方仗助じゃねえか完成度高えなおい。」
「東方さんのお知り合いですか?」
とつぜん早口言葉のようなことを言った銀時に驚きつつ聞く。銀時は癖っ毛をワシャワシャと書きつつ左上をしばし見上げた。言うか言わないか迷っているようだった。
「まあ、な。ところで、俺は交番にも通りがかっててな。たぶんお前さんが言ってたのと同じだと思うんだが。」
「……そうでしたか。中の方たちは。」
「ああ。キレイなもんだったよ。アレも、仗助がやったのか?」
「ええ、私の怪我と一緒に……銀さん?」
「……そうでしたか。中の方たちは。」
「ああ。キレイなもんだったよ。アレも、仗助がやったのか?」
「ええ、私の怪我と一緒に……銀さん?」
突然しゃがみ込んで頭を抱える銀時。心配して覗き込む涼馬。そんな彼をよそに。
(ホンモノかよおおおおおおおおお!!!!)
銀時は空気を読んで大声を出さずにツッコんだ。
話を聞いてて最初に思ったのはコスプレだった。自分だって小栗旬って名乗ったんだ、偽名でジョジョのキャラを名乗るのはまあ考えられる。
だが銀時はここに来るまでに、仙道ヒカルと風間トオルという2人の少年と別れかっぱらってきたバイクで街を走っているときに、交番にあった宮美四月たちの死体を見かけていた。その近くで紅絹たちが倒れていたから見つけることができたのだ。
そして異様にキレイな死体が4つ並び、東方仗助に命を救われたという人間まで出てくれば考えられるのは1つ。
本物の東方仗助が、この殺し合いには参加している。
話を聞いてて最初に思ったのはコスプレだった。自分だって小栗旬って名乗ったんだ、偽名でジョジョのキャラを名乗るのはまあ考えられる。
だが銀時はここに来るまでに、仙道ヒカルと風間トオルという2人の少年と別れかっぱらってきたバイクで街を走っているときに、交番にあった宮美四月たちの死体を見かけていた。その近くで紅絹たちが倒れていたから見つけることができたのだ。
そして異様にキレイな死体が4つ並び、東方仗助に命を救われたという人間まで出てくれば考えられるのは1つ。
本物の東方仗助が、この殺し合いには参加している。
「クッソー、今回はあれか? お祭りゲーみたいにいろんなジャンプキャラで殺し合う感じなのか? 週刊少年ジャンプキャラでバトル・ロワイアルやってみたとか、そういう感じのアレなのか?」
「あの、どうしましたか?」
「ゴメンね銀さんも全部の連載読みこんでるわけじゃないんだ。」
「どうしましたか?」
「あの、どうしましたか?」
「ゴメンね銀さんも全部の連載読みこんでるわけじゃないんだ。」
「どうしましたか?」
当たらずも微妙に遠い勘違いだ。銀時は涼馬たちを、自分がよく知らない打ち切り漫画のキャラだと思った。そしてその推論から涼馬を襲ったという白髪の男にも予想がつく。白髪で和服で、しかも殺し合いに乗りそうな奴と言えば。
「ところで、お前を襲った白髪って変なサングラスしてなかったか?」
「丸いレンズのサングラスでした。それと訛りがあります。」
「はい雪代縁確定ェ! 2000年前後のジャンプキャラで殺し合いさせるやつぅー!」
「丸いレンズのサングラスでした。それと訛りがあります。」
「はい雪代縁確定ェ! 2000年前後のジャンプキャラで殺し合いさせるやつぅー!」
これにはもうツッコまざるを得ない。驚いた紅絹がガレージに来たのでいちおう気づかって静かにするが、モノローグではツッコミの荒らしだ。
(おいおいなんで今更20世紀のジャンプキャラ集めてんだよ若い子にはブラクロとかヒロアカとかの方がウケるんじゃねえか? こんなのオジサンしか喜ばないよ、いい年こいてジャンプ読んでるオジサンしか喜ばないよ。それとも当時のジャンプっ子が制作サイドにでも回る年になったってこと?)
「いやちょっといてほしくない奴がいるってわかってな。あーなんだ、とにかくソイツにゃ近づかない方がいい。チャイニーズマフィアのドンだから、白髪鬼だから。」
「は、はあ……そんなに有名な犯罪者だったんですね。」
「うんすごい有名。なんなら元ネタ。」
「元、ネタ……?」
「いやちょっといてほしくない奴がいるってわかってな。あーなんだ、とにかくソイツにゃ近づかない方がいい。チャイニーズマフィアのドンだから、白髪鬼だから。」
「は、はあ……そんなに有名な犯罪者だったんですね。」
「うんすごい有名。なんなら元ネタ。」
「元、ネタ……?」
児童文庫キャラにはいないテンションに困惑する涼馬と、それに加えて声が出ない紅絹は、銀時の言動にシンプルに引いている。
これではボケ殺しである。
初対面の子供にツッコミを求めることが酷だというのはさすがに銀時でもわかるので、わざとらしく咳払いをしてから「ところでだ」と無理やり話題を変えた。
これではボケ殺しである。
初対面の子供にツッコミを求めることが酷だというのはさすがに銀時でもわかるので、わざとらしく咳払いをしてから「ところでだ」と無理やり話題を変えた。
「銀さん別んとこでお前らより小さいちびっ子待たせててな。そろそろ戻ることになってたんだよ。で、ついでに仗助も探してくるから。」
「……危険ですよ?」
「まあそうだろうな。だから俺が行く。あ、ヤバくなったらソッコー逃げっから。特に縁とか見つけたらソッコー逃げっから。」
「……危険ですよ?」
「まあそうだろうな。だから俺が行く。あ、ヤバくなったらソッコー逃げっから。特に縁とか見つけたらソッコー逃げっから。」
「待ってください、私が行きます」と言いかけた言葉が、銀時の軽い調子に狂わされて言いそこねて、飲みこむ。これが大人としての責任感などから出た言葉であれば、涼馬が自分が行くと言えた。探し人の顔を知っているのは涼馬なのだ、自分の方が適任だなどと言って、銀時には紅絹を見ててもらおうなどと考えただろう。
だが、どうにも銀時の雰囲気はそう言うことを言える雰囲気では無い。それが彼からただならぬ気配を感じているからなのな、それともこの男ならなんか爆発とかに巻き込まれてもテンパがアフロになるだけで済みそうだからと何故か思うからか。理由はわからないが何だか任せてもいいんじゃないかと思わせるなにかがあるのだ。
だいたい知り合いに会いに行くのなら、涼馬が行っては信用されない可能性もある。これが一般人ならそれでも止めはするが──
だが、どうにも銀時の雰囲気はそう言うことを言える雰囲気では無い。それが彼からただならぬ気配を感じているからなのな、それともこの男ならなんか爆発とかに巻き込まれてもテンパがアフロになるだけで済みそうだからと何故か思うからか。理由はわからないが何だか任せてもいいんじゃないかと思わせるなにかがあるのだ。
だいたい知り合いに会いに行くのなら、涼馬が行っては信用されない可能性もある。これが一般人ならそれでも止めはするが──
「……わかりました。2時間待っても戻ってこなかったら、交番に逃げます。そこも危なかったら、交番を通り過ぎて安全そうな場所まで逃げます。」
「おう、んじゃ、そういうことで。」
「おう、んじゃ、そういうことで。」
悩んだ末に涼馬はそう言うと、バイクに跨ると後ろ手に手を振りながらエンジンをかけ家を出ていく銀時を、紅絹と並んで見送る。
本当にこれで良いのか。そう思う気持ちはもちろんある。同じぐらい、仗助から預けられた紅絹を守らなくてはという気持ちも。
涼馬は無言でミサンガに目を落としたあと、ガレージのシャッターを閉めた。
本当にこれで良いのか。そう思う気持ちはもちろんある。同じぐらい、仗助から預けられた紅絹を守らなくてはという気持ちも。
涼馬は無言でミサンガに目を落としたあと、ガレージのシャッターを閉めた。
それから数分後、銀時は突然乱射されたサブマシンガンでしめやかに息を引き取った。
【坂田銀時@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫 死亡】
「だから死んでねえからああああぁっ!! そんなに俺をズガンしたいのおおおお!!!!?」
しぶとく生きていた銀時は、ゴミ捨て場から頭を出すとなんとか這い出る。乗っていたバイクは咄嗟に乗り捨てたせいでブロック塀に突っ込みお釈迦になっていた。
そしてそんな銀時を捨て置いて走る1台の自家用車。
弱井トト子はサブマシンガンの銃口に息を吹きかけると、「あれが病院かしら?」と横で同じようにサブマシンガンを手に持ちリロードしている松野おそ松に話しかけた。
そしてそんな銀時を捨て置いて走る1台の自家用車。
弱井トト子はサブマシンガンの銃口に息を吹きかけると、「あれが病院かしら?」と横で同じようにサブマシンガンを手に持ちリロードしている松野おそ松に話しかけた。
警察署にいた彼女らがここにいる理由は簡単だ。あの後直ぐに病院を探すために車を転がしていたからだ。
そして彼女らが銀時を襲った理由も簡単だ。白髪で和服で警察署近くにいる男など雪代縁以外にいないという判断だ。
名前など知らないがあんなに特徴的な人間が2人もいるはずがないと六つ子というもっと特徴的な存在を棚に上げて思っていた。
そして彼女らが銀時を襲った理由も簡単だ。白髪で和服で警察署近くにいる男など雪代縁以外にいないという判断だ。
名前など知らないがあんなに特徴的な人間が2人もいるはずがないと六つ子というもっと特徴的な存在を棚に上げて思っていた。
「……アイツらに電話しとくわ。」
「お願いね。」
「お願いね。」
相も変わらず不機嫌さを全面に押し出した顔でおそ松は言うと、警察署で調達したスマホを取り出す。無人だったから繋がらないだけで今はあれだけの人数がいるのだ、110番すればいつでも繋がる。
彼らは情報の面で大きなアドバンテージを得ていた。
彼らは情報の面で大きなアドバンテージを得ていた。
「もしもし………ああ…………それよりも、さっきの白髪野郎がいた。」
ただし、正しい情報を共有できるとは限らない。
「クソッタレ、4人も死んでる上に、いや仗助入れたら5人か、そこらじゅうに銃なんか置きやがって。おまけにわざわざ悪役まで参加者にするとかギャグの範囲におさまんねえぞ。フリーザとか鬼舞辻無惨とかだけは居ませんように……!」
自分がその悪役だと何人もの参加者にこれから勘違いされることを、この時の銀時はまだ知らない。
【0315 『南部』住宅地近くの交番】
【風見涼馬@サバイバー!!(1) いじわるエースと初ミッション!(サバイバー!!シリーズ)@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
生き残り、生きて帰る。
●中目標
どこかに拠点を作り、殺し合いに巻き込まれた方を保護する。
●小目標
1.紅絹と共に2時間銀時を待つ。
2.2時間経っても銀時が戻らかなったら交番などに避難する。
【目標】
●大目標
生き残り、生きて帰る。
●中目標
どこかに拠点を作り、殺し合いに巻き込まれた方を保護する。
●小目標
1.紅絹と共に2時間銀時を待つ。
2.2時間経っても銀時が戻らかなったら交番などに避難する。
【桜木紅絹@天使のはしご1(天使のはしごシリーズ)@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●大目標
死にたくないけど……今起こっていることを受け止めきれない。
●中目標
家族や想ちゃんが心配。
●小目標
1.紅絹と共に2時間銀時を待つ。
2.2時間経っても銀時が戻らかなったら交番などに避難する。
【目標】
●大目標
死にたくないけど……今起こっていることを受け止めきれない。
●中目標
家族や想ちゃんが心配。
●小目標
1.紅絹と共に2時間銀時を待つ。
2.2時間経っても銀時が戻らかなったら交番などに避難する。
【坂田銀時@銀魂 映画ノベライズ みらい文庫版(銀魂シリーズ)@集英社みらい文庫 死亡】
●大目標
デスゲームものなんて一時期のマガジンかよ。今のジャンプでこういうのはウケねーぞコノヤロー。
●中目標
主人公以外も巻き込まれてんなら神楽や新八もヤバいか……?
●小目標
一度ヒカルとトオルと合流して、2時間以内に戻る。
●大目標
デスゲームものなんて一時期のマガジンかよ。今のジャンプでこういうのはウケねーぞコノヤロー。
●中目標
主人公以外も巻き込まれてんなら神楽や新八もヤバいか……?
●小目標
一度ヒカルとトオルと合流して、2時間以内に戻る。
【弱井トト子@小説おそ松さん 6つ子とエジプトとセミ@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
主催者をぶっ殺す。
●中目標
おそ松と病院を探しに行く。
●小目標
十四松くん……
【目標】
●大目標
主催者をぶっ殺す。
●中目標
おそ松と病院を探しに行く。
●小目標
十四松くん……
【松野おそ松@小説おそ松さん 6つ子とエジプトとセミ@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
死にたくない。帰りたい。
●中目標
トト子と病院を探しに行く。
●小目標
???
【目標】
●大目標
死にたくない。帰りたい。
●中目標
トト子と病院を探しに行く。
●小目標
???