市街地の一角。
そこで二人の……というか一人と一匹の参加者が、目の前の建築物を呆然と見上げていた。
そこで二人の……というか一人と一匹の参加者が、目の前の建築物を呆然と見上げていた。
赤いパーカーを着た青年は、松野おそ松。クソニート兄弟の長兄である。
その足下にいる二足歩行のカエルは、ケロロ軍曹。
厳密にはカエルではなく、宇宙の彼方からやってきたカエルっぽい宇宙人である。
バトルロワイアル開始直後に出会った二人は、そのまま現在まで行動を共にしていた。
最初はケロロの外見に驚いたおそ松だったが、すぐに順応した。
何でもありの世界で生きてきた男だ。今さら宇宙人程度でパニックに陥るわけもない。
その後なんやかんやで打ち解けつつ、適当に歩き回っていた彼らがたどり着いたのがここだった。
その足下にいる二足歩行のカエルは、ケロロ軍曹。
厳密にはカエルではなく、宇宙の彼方からやってきたカエルっぽい宇宙人である。
バトルロワイアル開始直後に出会った二人は、そのまま現在まで行動を共にしていた。
最初はケロロの外見に驚いたおそ松だったが、すぐに順応した。
何でもありの世界で生きてきた男だ。今さら宇宙人程度でパニックに陥るわけもない。
その後なんやかんやで打ち解けつつ、適当に歩き回っていた彼らがたどり着いたのがここだった。
「ピラミッド……だなあ」
「ピラミッド……でありますなあ」
「ピラミッド……でありますなあ」
彼らの眼前にそびえたるのは、石を何十段にも重ねて作り上げられた四角錐の建造物。
日本人ならだいたいはエジプト名物として記憶しているあれ、ピラミッドである。
日本人ならだいたいはエジプト名物として記憶しているあれ、ピラミッドである。
「なんで街のど真ん中にピラミッドが……?」
「いやあ、それを我輩に聞かれても……」
「いやあ、それを我輩に聞かれても……」
現代の街中にそびえ立つ、古代遺跡。
不条理なことには慣れっこな彼らも、さすがに首をかしげざるをえない。
不条理なことには慣れっこな彼らも、さすがに首をかしげざるをえない。
「よし、それじゃあ探検してみるか!」
「賛成であります!」
「賛成であります!」
とはいえ、不審に思ったからといって避けるとは限らない。
彼らの場合、好奇心が警戒心を上回ったようである。
彼らの場合、好奇心が警戒心を上回ったようである。
「入り口はここか……」
「ライトも置いてあるであります。
『ご自由にお使いください』って、変なところでサービスのいい主催者でありますな……」
「ライトも置いてあるであります。
『ご自由にお使いください』って、変なところでサービスのいい主催者でありますな……」
それぞれライトを手にし、おそ松とケロロはピラミッドへと足を踏み入れる。
気分はすっかり探検隊。
今が殺し合いの真っ最中であることなど、すでに頭の隅に追いやられている。
気分はすっかり探検隊。
今が殺し合いの真っ最中であることなど、すでに頭の隅に追いやられている。
「さあ、いったい何が待って、おわあああああ!!」
「へ? おそ松殿!?」
「へ? おそ松殿!?」
先に内部へ足を踏み入れたおそ松であったが、絶叫と共にその姿は消えてしまった。
さすがに狼狽するケロロであったが、周囲を確認するうちに異変に気づく。
目の前の床が、綺麗な四角形の形に消失していたのだ。
さすがに狼狽するケロロであったが、周囲を確認するうちに異変に気づく。
目の前の床が、綺麗な四角形の形に消失していたのだ。
「嘘でしょ!? 入り口に落とし穴ァ!?」
【0130 ピラミッド】
【松野おそ松@おそ松さん〜番外編〜@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
生還する
●小目標
???
【目標】
●大目標
生還する
●小目標
???