時はプッチvs
サーレーが終わって少し後へと遡る。
プッチは自身の傷を意に介せずに鉄塔へと向かっていた。
幸い鉄塔はこの位置からでも見えていたので、迷子になる事は無い。
片足を引きずりながら彼は一歩一歩確実に進んでいった。
「おい……そこの神父……」
不意に聞き覚えのある声が聞こえた。
掠れていて聞き取りづらかったものの、忘れることの無い懐かしい声。
出会うことは想定していた。しかし、こんなに早く会えるとは思わなかったのでプッチは面食らっていた。
「ディオ、君か? 一体何処にいるんだ?」
返事は無い。
シーザーの件があり、ディオは一方的な知り合いに強い警戒心を抱くようになっていた。
息を潜め、人影が去っていくのを木陰で待つ。
当然、彼のプライドは千切れ飛びそうになるものの、理性と言う名の鎖が怒りを繋ぎとめる。
憤怒によって痙攣する手足を必死で押さえて、身を潜める。
切り札をなくした彼が、スタンド使いや波紋戦士に抗う術はない。
何よりも彼自身がその事を自覚していたので、大人しく潜んでいるのだ。
ここまで呼びかけた所でプッチの頭はとある可能性を導き出した。
死んだはずの旧友と思いがけぬ再開を果たしかけた所為で頭から抜け落ちていたとある可能性を。
それは彼にとってはあまりにも残酷な仮説。
しかし、これは乗り越えなければいけない試練。
プッチは口を開けた。友が友で無いと確認するために。
「まさか……君は私と知り合う前の時代から来たというのか……」
時代と言う言葉が引っかかりつつも、ディオはプッチの言葉を欠かさずに聞く。
プッチも返事が無い事を気にせずに姿の見えないディオに語りかける。
「いいかいディオ。私が今から言うことは嘘偽りの無い事実だ。
結論から言わせて貰うよ。私達は荒木のスタンド……超能力によって別々の時代から連れて来られたんだよ。
そして、私は君の未来の友人だ。証拠を言おう、君は父が嫌いだった。君が語ってくれた数少ない思い出さ……」
プッチがキーワードを言い終わった瞬間だった。
慎重な行動やジョルノへと
荒い息をしたディオが、木の陰から飛び出してほうほうの体でプッチへと掴みかかる。
「貴様ッ……どこでその事を知った! そもそも俺はアイツを父親と認めんッ!」
腹の底から湧き上がる怒りを声に変換して口から搾り出す。
襟を掴んだその手は弱弱しいながらも執念によってきつく握られる。
プッチは友人の怒声に瞳に悲しみを色濃く残すも、表面上は冷静に言う。
「すまない……。その話はまた後にして欲しい。今は火急の用があるからね……。
が、約束はするよ。未来の君が何をやり、何を遺してきたのか教えると言うね
だから私に着いてきてくれないか? お願いだ」
「断る! 俺は今から向かわなくてはならん場所がある」
そう言って今にも倒れそうな足取りで鉄塔へと向かうディオ。
だが、ダメージが早々回復するわけもなく、足の力が抜けて大きくバランスを崩す。
倒れ掛かったディオの肩をプッチが支えた。
「余計なことをするなっ! 一人でも歩ける!」
組まれた肩を振り払い、フラフラと歩み始めるディオ。
「何故俺を付回す!?」
後ろを同じペースで歩くプッチに怒りをぶつけるディオ。
静かに、普段から低いトーンを更に低くしながらプッチは答える。
「偶然だが……知り合いが鉄塔に向かっていてね。
それに、君が何と言おうとも私は君の友であるつもりなんだ」
更に言い返そうとするも体力の消費が激しい上、一刻も早く鉄塔へ向かわなくてはいけなかったので無視して進む。
二人は無言で突き進む。
(未来の俺だと? コイツは気が触れているのか? ……いや、さっきのやつの言動も未来の俺が何かやらかしたと思えば納得がいく。
ならば頭を下げて未来の俺の事を聞くのか? コイツは俺の未来の友らしいから可能ではあるだろうがな……
まぁいい。未来の俺とやらの話を詳しく聞くまではコイツの存在は無視しよう)
(ディオ……君が私の事を知らないのは残念だが、此処に君が存在するだけで私は喜びを感じるよ。
しかし、これからどうするべきか…… 未来のDIOは死んでしまっていてスタンドDISCも記憶DISCもない……)
様々な思惑を内に秘めながら二人は歩いた。
互いに一切の言葉を交わすことは無い。
ただ、傷ついた体を引きずって前へと進んで行くだけだ。
そして、辿り着いた鉄塔。
戦うジョルノと
エシディシ。
追い詰められたジョルノ。
エシディシを殴りかねない勢いで飛び出したディオ。
発せられたジョルノという名。
咄嗟にエシディシに『気絶する』という命令のDISCを投げる。
こうして話は冒頭へと戻る。
あなた、誰ですか? という言葉を出そうとして途中で飲み込む。
ジョルノの視界に入る不機嫌そうな顔をした金髪の男。
ついさっきまでは一緒に行動していたパートナーが後方に見えたのだ。
「彼の知り合いの方でしたか。本当に……助かりましたよ」
心底ホッとした様子でジョルノは右腕を差し出す。
友好の証である右手。
プッチは躊躇うことなくその掌を己の左手で包み込み言った。
「始めまして、私はエンリコ・プッチ。君の父親の親友だ」
「僕の父親とは……?」
「
ディオ・ブランドー、私の後ろに立っている人物だ。
とはいっても君には今更説明する必要も無かったみたいだがね。
いや、運命と言うのはあるのかもしれないね。
まさかこの短時間で親子が再開を果たしていたとは思わなかったよ」
人当たりのよさそうな声と顔でジョルノと接するプッチ。
握った手を離し、話の核心へと前置きなく踏み入った。
「ちょっといいですか?」
「どうしたんだい?」
打ち明けられた衝撃的な事実を聞くも、ジョルノに動揺はない。
冷静にプッチへと質問を返す。
「僕の父は左肩に星型の痣があるはずですが、彼にはありませんでしたよ?」
「簡単さ、私たちは時間を越えて集められている。これだけで分かるだろう?」
プッチの返事にジョルノの鉄面皮が剥がれ落ちる。
ジョルノは咄嗟にディオの方を見た。
その態度に口を開くまいと誓っていたディオの唇が激しく動く。
「貴様もコイツの世迷言を信じてると言うのか!? 馬鹿馬鹿しい! 」
「ディオ……口では否定しながらも、君は僕に着いてきているだろう?
それこそが君が僕の話に興味を持っている証拠じゃないのかい?」
「―――――ッッッッッ!」
顔を赤め、ディオは再び押し黙る。
「しかし、時を越えて集められたと言うのは面白い仮説ですね。
それに……僕の父のことにも興味があります。
どこか安全な場所で少しお話がしたいのですが?」
「あぁ、私もそう考えている。が、すまないが彼を起こさないと話は進まないんだ。
だからホンの少しでいいから待っていてくれ」
言い残し、プッチはエシディシの傍にしゃがみ込む。
この時点でジョルノには悪い予感がした。
そして、それは見事に的中することとなる。
プッチの手がエシディシの頭へと突っこまれると、そのまま銀色の円盤をエシディシの頭から引き抜く。
ジョルノは冷や汗を掻きながら、安堵した精神を再び引き締める。
一秒、二秒、丁度三秒後にエシディシは上体を起こした。
「MM? 俺は気絶していたのか?」
「あぁ。君がジョルノと戦っていたからね。止めるにはこれしかなかったのさ」
「プッチ…お前の仕業だったか。だが、コイツのスタンドは俺たちにとって危険、止めるのは許さん!」
腕を使って体を持ち上げ、臨戦態勢に入る。
自分のことを眼中にも入れないエシディシに内心溜息を吐きつつ、プッチはエシディシの肩に掌を乗せる。
「エシディシ……二対一で勝てると思うかい?」
気が付けば自分の頭にはホワイト・スネイクの手刀が突きつけられており、いつでもDISCが抜ける状態になっていた。
更に目の前では何時でも拳を叩き込めるように構えるジョルノの姿。
「なるほど……これは俺が譲歩せざるを得ないということか……
貸しが一つ出来たぞプッチ。いや、お前がスタンドを与えてくれるというならば相殺されるのか?
まぁ、その辺に関しては後々ハッキリさせよう。
そろそろ日が昇るからな……俺はコロッセオの地下で待つ。
入り口は真実の口だ。分かったな? 時間が無いから急がせて貰うぞ!」
言いたい事だけ言って、返事を聞かずに東へと走っていくエシディシ。
柱の男の身体能力が生み出す脚力は人智を超え、舞い上がる土を残して彼の姿は消え去る。
最大の壁を何の被害も無く消し去ることが出来た事に安心する二人。
「すみません。貴方とお話をしたいのは山々なのですが、先程ヘリから落とされたあの男。
何故あのような行為を行ったのですか? 返事によっては―――」
あえてそこから先は言わず、スタンドを発現させることによって意思を伝える。
正直に好奇心で、落としたといえば間違いなく火種が炎上し始めるだろう。
だから、プッチは嘘を吐く。
「彼の手足には黴が生えていただろう? あれは誰かのスタンド能力で周りにも感染する物なんだ。
ただし黴の発生には条件があって、それは低い位置に行くという事。
私たちは被害を抑えるために高い所、要するにヘリコプターの上から彼をマップ外へと捨てようと思っただけだ」
「では、彼が僕たちの近くへ落ちてきた理由は? ついでに、ヘリコプターが墜落した理由も教えて頂けると嬉しいのですが」
信用を一切見せない冷たい声がプッチを貫く。
彼はジョルノからの信用を勝ち取るために作り話を続ける。
「彼が落ちてきたのは私達がスタンド攻撃を受けたからだ。
物体を固定する能力の持ち主でね……苦戦したが何とか仕留める事ができたよ。
その後については大方予想が付くね。エシディシが挑発的な言動を取ったんだろう? 彼のパートナーとして謝罪させてもらうよ」
「………。」
プッチの話に出た固定の能力者にジョルノは心当たりがあった。
チームの仲間であったミスタが戦ったサーレーというゴロツキがそのような能力を持っていたと聞いている。
だが、エシディシの好戦的すぎる態度にはイマイチ納得がいかない。
着いていくかどうするか。
顎に手を当て悩むジョルノがふと顔を上げると、ディオと偶然目が合う。
露骨に嫌悪感を示したディオを眺め、ジョルノは思う。
(この神父が僕の父の知り合いであるというのは確かだろう。父の名を知っているのだから……
しかし、本当に信用できる人物かと聞かれれば首を傾げざるを得ないな。
どうする? ……いや、答えは既に決まっている。
父の話を聞きたいという好奇心もそうだが、コイツは僕が監視しなくてはいけない)
プッチに向き合って、彼の瞳をしっかりと見据える。
強い決意を持っているようだが、それに気圧されない意思を持ってジョルノは言葉を発する。
「いいでしょう。コロッセオで貴方の話を聞かせてもらいます」
「君の理解に感謝する」
今回はプッチが右腕を差し出してきた。
迷うことなく左手を出して、ジョルノはプッチの掌を握る。
「ディオ。君も着いてきてくれるのかい?」
振られた問い掛けに鼻を鳴らすディオであったが、プッチは気にせずに歩き始める。
ジョルノも少しプッチと距離を置きながらも彼の後へ着いていく。
その際に数回後ろを振り向くがディオは動かない。
だが、四回振り向いたところで 非常にいらいらした様子で歩き始めたのでジョルノも振り向かずに歩く。
(確かにあのデカブツはプッチとやらがスタンドを与えることが出来るという旨の話をしたな……。
スタンドは確かに欲しい! だが、自称未来の友から貰うのも癪だ。クソッ、またこの手の悩みか!)
四人が去った後に残されたのは一本の腕。
プッチに、ディオにさえ黙ってジョルノが作り出した腕のみが暁の空の下に置いていかれた。
【崩れかけた帝王の城】
【D-2/1日目 早朝】
【ディオ・ブランドー】
[時間軸]:大学卒業を目前にしたラグビーの試合の終了後(1巻)
[状態]:内臓の痛み、右腕負傷、体力消耗(大)、プライドがズタズタ(悪化)、スタンド使いへの激しい嫉妬、ジョルノ、シーザー(と荒木)への憎しみ、自分に対する無力感、ストレス
[装備]:なし
[道具]:チャーイ(残量1.5㍑)、基本支給品 不明支給品0~1
[思考・状況]
基本行動方針:なんとしても生き残る。スタンド使いに馬鹿にされたくない。
1ジョルノが憎いが、借りを返すまではジョルノと行動を共にする。返した後は不明(現在は腹を立てているので借りについては保留)
2.勿論ジョルノとの行動の途中でジョナサン、エリナ、ジョージを見つけたら彼らとも合流、利用する
3.なるべくジョージを死なせない、ジョナサンには最終的には死んでほしい(現時点ではジョルノにジョナサンを殺させたい)
4.ジョルノが……俺の息子だと!?(半信半疑)
5.プッチとやらはスタンドを与える能力を持っているようだが、頼むのも癪だ!
[備考]
1.見せしめの際、周囲の人間の顔を見渡し、危険そうな人物と安全(利用でき)そうな人物の顔を覚えています
2.チャーイは冷めません
3.着替えは済んでいます
4.ジョルノからスタンドの基本的なこと(「一人能力」「精神エネルギー(のビジョン)であること」など)を教わりました。
ジョルノの仲間や敵のスタンド能力について聞いたかは不明です。(ジョルノの仲間の名前は聞きました)
5.ジョナサン、ジョージの名前をジョルノに教えました。
エリナは9割方死んでいるだろうと考えているので教えていません。(万が一見つけたら合流するつもりではいます)
6.シーザー戦で使用したロードローラ(3部のあれ)はD-3南部に放置されています。
壊れたか、燃料が入っているかは不明です。
7..参加者が時を越えて集められたという説を聞きました(本人は半信半疑です)
【
ジョルノ・ジョバァーナ】
[スタンド]:『ゴールド・エクスペリエンス』
[時間軸]:メローネ戦直後
[状態]:健康(ゴールド・エクスペリエンスで治療済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0~3
[思考・状況]
1.プッチと共にコロッセオへと向かう。
2.仲間を捜す
3.ディオに変な違和感(父という事には半信半疑)
4.ジョナサンの名前が引っ掛かる
5.プッチとエシディシを警戒
[備考]
1.
ギアッチョ以降の暗殺チーム、トリッシュがスタンド使いであること、ボスの正体、レクイエム等は知りません。
2.ディオにスタンドの基本的なこと(「一人能力」「精神エネルギー(のビジョン)であること」など)を教えました。
仲間や敵のスタンド能力について話したかは不明です。(仲間の名前は教えました)
3.彼が感じた地響きとは、スペースシャトルが転がった衝撃と、鉄塔が倒れた衝撃によるものです。
方角は分かりますが、正確な場所は分かりません。
4.ジョナサン、ジョージの名前をディオから聞きました。ジョナサンを警戒する必要がある人間と認識しました。
5.参加者が時を越えて集められたという説を聞きました
【エンリコ・プッチ】
[時間軸]:JC6(69)巻、ヤドクガエルに“破裂する命令”をした直後
[状態]:健康 腕の辺りの服がちょっと燃えてる
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ヘリコの鍵(ヘリコプターはコミックス60巻で
チョコラータが乗ってたもの)、ウェザーの記憶DISC
不明支給品0~2(確認はしてます)
[思考・状況]
基本行動方針:ディオ&ジョルノのもとへ、天国へ
1.ジョルノたちとコロッセオへ。
2.こいつ(エシディシ)は良い奴のようだ。しばらく一緒にいてみよう。もっと情報交換をしたい。
3.ディオが違う時代から来ていたことに少しショック。
4.ジョースター一族はチャンスがあれば抹殺(無理はしない)。
5.DISCの確認
6.エシディシに相応しいスタンド探し
備考
※二人ともお互い「気が合う、面白い」といった理由で手を組んでいるので利用する等の発想は現段階ではありません。
※時代を越えて参加者が集められていると考えています。
※日光から逃れれるのなら付近に建物、及びアヴドゥルの隠れ家に戻ってもいいと考えてます。
※C-10、特に隠れ家の周りはダービーの手足と周りの植物を基に繁殖したカビが広がってます(大体はエシディシに焼かれました)。
※スタンドが誰にでも見えると言う制限に気付きました
彼らはその制限の秘密が首輪か会場そのものにあると推測しています
※未だ朝日が昇ってないため音は聞こえますが、下の様子がわかりません。
※『ジョースター家とそのルーツ』リストには顔写真は載ってません。
※ヘリは墜落しました。残骸はD-2の南部にあります
【エシディシ】
[時間軸]:JC9巻、ジョセフの“糸の結界”を切断した瞬間
[状態]:右手の手の甲が粉砕骨折(回復中)、ちょっとハイな気分。落下の際に脚部に軽いダメージ(戦闘に支障なし)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、『ジョースター家とそのルーツ』リスト(JOJO3部~6部コミックスの最初に載ってるあれ)
不明支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本行動方針:生き残る(乗る乗らないは現段階では不明)
1.日が昇る前にコロッセオへと向かう
2.こいつ(プッチ)はなかなか面白い。しばらく一緒にいてみよう。もっと情報交換をしたい
3.太陽に弱いという意味で無理に出歩く必要はない。
4.自分のスタンドを探す
備考
※二人ともお互い「気が合う、面白い」といった理由で手を組んでいるので利用する等の発想は現段階ではありません。
※時代を越えて参加者が集められていると考えています。
※日光から逃れれるのなら付近に建物、及びアヴドゥルの隠れ家に戻ってもいいと考えてます。
※C-10、特に隠れ家の周りはダービーの手足と周りの植物を基に繁殖したカビが広がってます(大体はエシディシに焼かれました)。
※スタンドが誰にでも見えると言う制限に気付きました
彼らはその制限の秘密が首輪か会場そのものにあると推測しています
※『ジョースター家とそのルーツ』リストには顔写真は載ってません。
★ ☆ ★
ダービーを背負って森を走るF・F。
彼女の顔にはくっきりと落胆と焦燥の相が浮かんでいた。
「プッチは……どうやら擦れ違っちまったみてぇだな……
で、ここは何処だ? がむしゃらに走ったせいで訳ワカンネェ所に来ちまったぜ。
一旦鉄塔に戻ってジョルノに加勢するか?」
立ち止まり、ダービーを地面へと置いてF・Fは頭を抱える。
肩に見える緑色の影は月明かりがもたらした悪戯か? それとも外道が持ち込んだ悪意か?
【E-2/1日目 早朝】
【ダニエル・J・ダービー】
[時間軸]:本編初登場前
[状態]:気絶、満身創痍。落下による全身へのダメージ(大)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:これは夢なんだッ!バンザーイッ!
1.・・・?
2.痛みでまともな思考ができない
※自分以外の参加者はみんな死ねばいいのに、と考えてます。
※どうせ死ぬんだから誰かが死ぬためならなんだっていいと考えています。
※他の参加者がヘリコプターの通ったルートの真下を歩いてもカビに感染するとは限りません。
これはグリーン・ディのカビと地面の距離が充分離れている、つまりカビの媒介物であるダービーが空にいるからです。
逆に言うとダービーが地面に落とされた地点の周辺に誰かが近づいたらそいつは(ry
※声は出るようになりました。これはプッチとエシディが声で他の参加者が近づいてくれると判断したためです。
【
F・F】
[スタンド]:
フー・ファイターズ
[時間軸]:DアンG抹殺後
[状態]:健康、黴に感染?
[装備]:なし
[道具]:加湿器、メローネのマスク、支給品一式、壊れた懐中電灯
[思考]:基本行動方針: 徐倫達に会ってホワイトスネイクの正体を教え、共に承太郎のDISCを奪還する。勿論荒木は倒す
1.プッチを探すか? 鉄塔へ戻るか?
2.あとでリゾットと組んで行動し、リゾットを信用していいかその時に見極める
3.ブチャラティチームとプッチの一味は敵と判断
[備考]
※リゾットの能力を物質の透明化だと思いこんでいます
※承太郎はDISCを抜き取られ廃人化した状態だと思いこんでいます
※リゾットの知るブチャラティチームの情報を聞きましたが、暗殺チームの仲間の話は聞いてません
※隕石を落としたのはウエストウッドじゃあない別のスタンド使いだと思っています。
※ジョルノに対しては未だ完全に信頼していません。
※黴に感染したかどうかはハッキリとしていません
★ ☆ ★
広場の近くに倒れ伏すシーザー。
出血は抑えたものの失った左腕のダメージはあまりにも大きく、ここまで来れたのが奇跡だといえるような状態。
気力と波紋の力のみで動かしてきた体にも限界は来た。
薄れ行く意識。
酷使した肉体を開放しようと無意識の内に目を閉じてしまう。
「……デンゴン。アナタヲ テキデハナイト ハンダンシタノデ ウデヲ ツクッテオイタ」
掠れ逝く聴覚にこのような言葉が飛び込んでくる。
アクセントは曖昧、発音も怪しい。
聞き取るのが非常に難しかった物の、要するに腕が治るという事らしい。
当然、罠の可能性も考えてはみたが放っておいても死ぬのだからやることはやってみようと最後の力を振り絞り歩く。
靄がかかった視界の中心に見える赤い影―――オウムの一種がこのことを伝えたらしい。
オウムが鉄塔の方へと羽ばたいていった。どうやら付いて来いという意味らしい。
棒のような足を一歩一歩踏み出してシーザーはオウムの後を追いかけ、腕の置かれた位置へと辿り着く。
どうすればいいのか? そんな考えを全て振り払い、シーザーは自身の腕の切断面に置かれた腕の切断面を合わせる。
たちまち二つは繋ぎ合わせられ腕が元通りになるも、シーザーは不思議に感じることはなかった。
それと同時に視界にかかる靄が薄れていく。
「まだ……俺は……死なねぇ……」
ジョルノがシーザーを敵でないと判断した理由。
それは優勝狙いの人物が、こんな重傷を負いながらもわざわざ人の集まる場所へ来るわけがない。
穴だらけの論理ではあったが、時間がないのだから仕方がなかった。
幸いにもシーザーはジョルノの予想通り、荒木に反旗を翻そうとする人物だった。
気絶する彼の顔は安らかだった。
戦いで傷ついた男の最初の休息が、固い地面をベッドにした最悪のものであるにも関わらず――――――――
【D-2/1日目 早朝】
【
シーザー・アントニオ・ツェペリ】
[時間軸]:
ワムウから解毒剤入りピアスを奪った直後。
[状態]:首に若干の痛み(戦闘には支障無し)、疲労(大)、ダメージ(大)
[装備]:スピードワゴンの帽子。
[道具]:支給品一式、エリナの人形、中性洗剤。
[思考・状況] 基本行動方針:ゲームには乗らない。リサリサ先生やJOJOと合流し、 エシディシ、ワムウ、
カーズを殺害する。
1.・・・(気絶中)
2.荒木や
ホル・ホースの能力について知っている人物を探す。
3.スピードワゴン、スージーQの保護。
4.
ストレイツォは出来れば殺したくない。
5.女の子がいれば助ける。
※シーザーは重傷ですが放置しても死にはしません
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最終更新:2009年11月07日 00:03