カリュプソ

 「んんっ……はぁ……オデュッセウス……さまぁ……あんっ、今、どちらに……んっ」

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】カリュプソ
【性別】女性
【身長・体重】145cm・37kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:E 宝具:EX
【クラス別スキル
狂化:EX
全パラメーターを上昇させるが、理性は完全に消滅する。一見他者との会話が成立しているように見えるが、彼女の思考は全てオデュッセウスを自らのものとすることのみで構成されている。それ以外のことには一切意識が向いていないため、どんなに固い約束をしようと、またどんなに自分が不利な状況になり得ることがあろうと、オデュッセウスを手に入れるためならば平気で前言を撤回し、マスターを騙し、約束を反故にする。だが、自らにそれを為している自覚はない。なぜならば自身がオデュッセウスを手に入れることが彼女にとっての世界の全てであり、それ以外のものごとは全てが意識に留めるまでもない些末なことに過ぎないからである。当然、マスターに心を許す可能性は微塵も存在しない。また、内容によっては令呪による精神的な拘束すら撥ね除ける場合がある。
【保有スキル】
監禁技術:A
卓越した監禁の技術。監禁をするための行動全てにプラス補正がかかる。
理性蒸発:A
理性が蒸発しており、あらゆる約束や決まり事を守ることができない。戦闘では「直感」と同等の能力を持つ。また、自らの内から生まれる欲求を抑えることもできず、状況を顧みずに発散を始めてしまう。
芸術審美(体):A
芸術品・美術品に対する理解、あるいは執着心。
カリュプソの場合は肉体面の審美に偏っており、サーヴァントの肉体を強化したり変化させる能力を持つ宝具を目にした場合、高確率で真名を看破できる。
神性:B
バーサーカーは海の乙女ネレイデスの一員――すなわちニンフであるが、文献によっては女神と描写されているものもある。
【宝具】
『永久に続けよ我が愛の島《オギュギエ・ザ・ネバーランド》』
ランク:EX
種別:結界宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
現実世界を心象風景により浸食し、かつてカリュプソとオデュッセウスが暮らした絶海の孤島オギュギエ島と周囲の海を再現する。この宝具に一切の攻撃性能はなく、ただひたすらにのどかで豊か、そして一生生活に困ることのない幸せに包まれたオギュギエ島にバーサーカーと二人で召喚させるのみである。だがこの固有結界の恐るべき点は、現実を侵食したことによる揺り戻しの影響が非常に少ない点である。万全な状況で展開すれば、なんと7年間もの間展開することが可能である。その上内部からの干渉を完全にシャットアウトするため、この結界から脱出する手段はバーサーカーを説得するか彼女を殺すかの2択しか存在しない。
『永久に愛せよ我が愛する人《カリュプソ・ザ・スイートハート》』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:30
最大捕捉:1人
その容姿の美しさや愛する者への態度に由来する強烈な魅了の作用を持つ宝具。男女を問わずバーサーカーの姿を見た者は深い恋に落ち、彼女と共に添い遂げたいと思うようになってしまう。決して常に抱きついていたというような衝動を起こすものではないが、魅了された者は彼女と一定以上の距離を取ると強烈な寂寥感に襲われ行動することができなくなる。また、彼女への殺害行為などもっての外で、むしろ命をかけてでも彼女を守りたいと考えるようになる。『永久に続けよ我が愛の島』と併用することで、バーサーカーは自身が望むなら最長7年、誰かを固有結界に引きずり込み監禁することが可能。
【weapon】
水属性魔術
海の乙女として、生まれながらに水を操る魔術を習得している。攻撃に使用可能。
【解説】
イメージカラー:マリンブルー 特技:監禁 好きなもの:オデュッセウス/嫌いなもの:女神 天敵:ヘルメス

 「ああ!ああっ!オデュッセウス様はどこ?わたし、寂しくて死んじゃいそう!」
艶やかなセミロングの黒髪にハリのある褐色肌、豊満な乳房に丸みを帯びた尻。ウエストは引き締まっていながらも柔らかく、足はふっくらとしながらもすらりとしている。小柄な体躯にあどけない顔、美しい声。誰もがその姿に魅了されると言っても過言ではない、どこまでも美しい少女。麻のチュニックに身を包み、最低限ながら彼女の魅力を際立たせるアクセサリーを身につけている。清楚な印象を与える美少女であり、物腰は柔らかく、表情は慈愛に満ち、しかし茶目っ気や好奇心旺盛さも併せ持つ、愛される者として完成された存在である。

 「ええ……もちろん、わたしの望みはオデュッセウス様!オデュッセウス様と一緒に暮らすのが私の願い!」
だが、その思考は完全に狂気の内側へと埋没している。彼女が聖杯に願うこと、それは愛するオデュッセウスとの再会。そして、彼女と永遠に幸せに暮らすこと。当然、オデュッセウス本人の意思を尊重する気は一切存在しない。

 「わたしはわたしの美しさが嫌いでした。自慢でもなんでもありません。これに釣られて、何人もの男どもがわたしに言い寄ってくるのですから」
カリュプソは生まれながらにして何よりも美しいニンフであった。そのため、物心ついた時から途切れることなく数多の男性から愛の告白を受け、求婚を受け、時には拉致までされることすらあった。彼女が純潔を守ることができたのは偏に幸運であるとしか言いようがなかった。しかし、そうしてどんな男性から愛の告白を受けることがあろうとも、彼女の心は決して靡くことはなかった。どんな男性も、全く魅力的には見えはしなかった。

 「そう……忘れはしない、あの朝のことですわ。わたしが、あの人に出会ったのは」
絶えることなく言い寄ってくる男性たちに嫌気がさしたカリュプソは、他のニンフたちとの暮らしを捨て、絶海の孤島オギュギエ島へと居を移した。この島は非常に豊かで美しく、その上常に日が島を照らす温暖な土地。猛獣の類いも毒草も存在せず、か弱い少女が一人で暮らして行くには十分なほどの環境であった。その上海の周囲を取り囲むように常に猛烈な嵐が吹き荒れており、カリュプソ以外の存在は一切近づくことができなかった。できないはずであった。
ある日カリュプソが朝の海岸を散歩していると、一人の人間が海岸へ打ち上げられていた。中性的な魅力を持つ美少女の英雄――オデュッセウスである。

 「そう……あれはまさに運命の出会いでしたわ。ああ……思い返すだけでもわたし……頬が熱くなって……そこだけでは……ああ……熱い……熱いです……!」
その時、彼女は恋を知った。どんな男性を見ても心の動かなかった彼女は、オデュッセウスの姿を見ただけで全身の中で炎が燃え上がるような感触を味わった。耐えられず彼女はその場に座り込み、しばらくの間初めて行う自慰に耽った。やがてようやく体の疼きが収まると、カリュプソはオデュッセウスを自分の小屋へ連れて帰った。三日三晩火照る自身を慰めつつ必死に看病をした結果、ついにオデュッセウスは意識を取り戻す。命の恩人であるカリュプソにオデュッセウスは感謝の意を示した。カリュプソもまた動いて表情を変え声を話すオデュッセウスに恋心はつのるばかりであった。何度も唇を重ね、何度も体を重ねた。幸せな日々はどこまでも続くように思えた。

 「幸せでした……あの日々……二度と戻らない。だからこそ、わたしは絶対に取り戻したいのです」
だが、その日々は長くは続かなかった。オデュッセウスはまだ冒険の旅の途中であり、再会せねばならぬ仲間がおり、果たさねばならぬ使命があった。いつまで経っても彼女を帰そうとしないカリュプソに対する感情は急速に冷めていった。やがてある夜、オデュッセウスはひっそりと屋敷を抜け出し、オギュギエ島からの脱走を試みた。
当然、気づかぬカリュプソではなかった。島を取り囲む嵐を何倍にも強めてオデュッセウスのいかだを沈没させると、気絶した彼女を再び小屋へ連れ帰った。そして島の果実の果汁に自身の愛液を混ぜ込んだ媚薬を作り出すと、眠っているオデュッセウスに飲ませたのである。そこから監禁の日々は始まった。毎日のように体を重ね、キスをする度に口に含んだ媚薬を口移しでオデュッセウスに飲ませる。当然、カリュプソ本人も媚薬の影響を受け、その体を濡らした。爛れた監禁生活は7年にも及び、ついにはその想念から女性同士ながら子供を二人も設けたのである。だが、ここまでしても、やはり別れの時は訪れた。

 「ヘルメス……絶対に許さない……わたしから、わたしから、わたしから、わたしからわたしからわたしからわたしからわたしからオデュッセウス様を!」
オデュッセウスが旅を途中で放棄していることに業を煮やしたオリュンポスの神々は、神々の使い走りにしてずる賢い神、ヘルメスを派遣した。いかなる英雄も怪物も阻んできた大嵐も、神の前には全くの無力であった。容易にオギュギエ島へ上陸したヘルメスは、躊躇うことなくカリュプソの小屋を襲撃する。何十年ぶりに見る忌まわしき「男」という存在。しかも彼は愛するオデュッセウスを連れ戻しに来たという。激昂しヘルメスへ襲いかかるカリュプソであったが、ニンフとはいえ所詮はか弱い少女に過ぎない。意識に留めることさえされず、ヘルメスはオデュッセウスと二人の子供をオギュギエ島から連れ去った。彼女が二度と戻らないことを察したカリュプソは一切の意欲を失い、やがて脱水症状の後に餓死した。

 「今度こそ……今度こそわたしはオデュッセウス様と幸せに……!」
だが、オデュッセウスへの愛情は尽きることなく、英霊となった今も彼女を求め続けている。その感情は狂気となって、いかなる手段をしても聖杯を手に入れようと奔走する。そのためには全てを利用し、あらゆる者を裏切る。ただ悲しいかな、彼女は一般的な常識すら知ることのできなかった無力な少女に過ぎない。策はあまりにも杜撰で、行動はあまりにも場当たり的である。彼女が聖杯を手にすることはまずないだろう。だがそれでも、決してその妄執が尽きることはない。



オデュッセウスちゃんがキャラ立ってきたので関連鯖をと。ギリシャ版きよひーと言ったところだけどFGOとかと違ってマスターに友好的である必要はないのでオデュッセウス様認定とかはしない。ちなみに見た目は清楚系だけど解説見て分かる通り監禁趣味ドエロレンデレズ。理性がないのでオデュッセウス様への妄想で興奮すると戦闘中でもその場でもみもみクチュクチュやりだしたりします。

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最終更新:2016年10月02日 19:28