ベイリン

【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】ランサー
【真名】ベイリン
【性別】男性
【身長・体重】182cm/75kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:B 耐久:A- 敏捷:C 魔力:B 幸運:E 宝具:A
【クラス別スキル】
対魔力:B

【固有スキル】
無窮の武練:A+
 ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
 ランサーでありながら双剣の扱いに際して補正を獲得。セイバーと謙遜の無い剣術を発揮する。

蛮勇:A
 「野蛮なベイリン」とも呼ばれた彼の精神性。同ランクの精神異常と精神干渉耐性を獲得。
 また大衆的に無茶とされる行い、自身のステータスを上回る相手との戦いに於いてボーナスを得る。

聖なる呪い:EX
 伝承に於いて、彼は最上位の聖具である「ロンギヌスの槍」を扱い窮地を脱した。
 その際に受けた嘆きの呪い。聖人や信仰の加護を有する存在、また『ロンギヌス』に対しては宝具を発動出来ない。

【宝具】
『聖罰降り得る嘆きの裁槍(ロンギヌス・アン・グリフ)』
ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:1000人
双剣を犠牲にして一振りの“聖槍”を召喚、罪無き血で塗られたその槍を以って大規模神罰を決行する。
伝説に於いては「嘆きの一撃」とも語られた懲罰の光。天空より降り注ぐ閃光は盤石なる城すらも破壊し、周囲の土地すらも薙ぎ払う。
嘆きの一撃発動後も聖槍は健在。閃光を放つ事は出来なくなるものの、この槍を振るえば決して癒える事のない不治の傷を負わせる事が可能となる。
悪属性、またそれに準ずる“罪”を背負った者への特効性能を持つ。逆に善属性、或いは聖人の逸話のある者には完全無効。
なお嘆きの一撃の発動には相応の対価が必要となり、途轍もない反動が発動者を襲う。具体的には腕が使い物にならなくなる程の衝撃。
嘗て仕えたアーサー王、その別側面が扱っていた「大規模神罰」とほぼ同等のレンジと出力を誇る。尤も、あちらとは違い連発はまず不可能だが。

不可視の騎士「ガーロン卿」の暗殺に際して訪れた城にて、ベイリンは激昂した城主「ペラム王」と戦う事となった。
当時のベイリンは暗殺用の短剣しか佩いておらず、渡り合える武器を探し回っていた所で一振りの槍を発見。
この槍を以って見事ペラム王を討ち倒すものの、彼が手にした槍は最高位の聖具―――罪無き者の血で濡れた“ロンギヌスの槍”であった。
罪有る者の血に塗れた聖槍は激怒。神罰として“嘆きの一撃”が周囲へと降り注ぎ、ベイリンすらも巻き込んで城は崩れ落ちてしまう。
またこの際、言えない傷を負ったペラム王は後に「漁夫王」としてアーサー王伝説に登場する。そう、他ならぬ「聖杯伝説」の根底たる者である。
こうした逸話から、聖杯に関連付けられたエピソードとして高いランクを有している。仮に聖杯を介せず召喚された場合、性能は些か低下するものと思われる。


『銘も無き騎士の或る剣戟(ネームレス・ロスト・オブ・オーダー)』
ランク:C- 種別:対軍宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:60人
伝説の中で度々「優れた騎士」と称され、最優の騎士にしか抜けないと謳われた呪いの剣を安々と引き抜いた彼の卓越した“剣技”。
言わば技術や戦術が宝具へと昇華したものであり、双剣を扱う上でベイリンは「常に宝具を発動している」という状態となる。
右手の短剣と左手の長剣。追撃を許さぬ素早い剣戟の中から繰り出される片割れの一撃……その動きは最早剣技というより、一種の格闘技に近い。
こと鍔迫り合いに於いては無類の性能を発揮するが、“双剣”という条件が崩れた場合、また第一宝具を発動した場合は自動的に失われてしまう。
なお出典を同じくする“円卓の騎士”達を相手取った場合、アーサー王からの処罰に寄り一定のマイナス補正が付与されてしまう弱点を持つ。
「対人」ではなく「対軍」と分類されているのは、彼が兄弟二人のみで60人の軍勢を退き打ち倒した逸話に由来する。

【Weapon】
『悲愛導く嘆きの左剣(ネヴァーギルティ)』
 ベイリンが有する双剣の片割れ。或る乙女より授かった呪いの長剣。
 「自分が最も愛する者を殺害する」という呪いを孕んでおり、乙女は返却を懇願したがベイリンはこれを拒否した。
 後に湖の乙女――アーサー王に聖剣を授けた人物――が忠言を持ってやってきたが、彼はその湖の乙女すらも殺めてしまう。
 この一件が原因となり一時は円卓の騎士を追放されるが、後に多くの武勲を残した為か終盤には再びアーサー王の軍勢に加わっている。
 [精霊]属性への攻撃条件を獲得、また聖杯戦争中に必ず“愛するもの”へ刃を向けなければならない。

『誉れ無き贖罪の右剣(ノットギルティ)』
 ベイリンの持つ双剣の内が一つ。彼が元々所持していた銘も無き短剣。
 「ガーロン卿」の暗殺に用いられた凶器。所持している間、[不可視]の物を感覚的に看破する直感を獲得。
 尤もその全貌を把握できるわけではなく、大まかにどの程度かを理解するに留まる。剣自体に何か特別な効果があるわけではない。

【解説】
アーサー王伝説に登場する騎士「ベイリン卿」。二つの剣を扱ったことから「双剣の騎士」、或いはその性格から「野蛮なベイリン」とも呼ばれる。
ノーサンバランドの出身。物語が始まった時点で既にアーサー王の従兄弟を殺めており、獄中から出所した所から彼の悲劇は幕を開けた。
呪いの剣を引き抜き『二つの剣を帯びた騎士』となった彼は、キャメロンを追放され放浪の旅に出る。その際、幾人もの刺客が王より送り込まれたという。
その最中、刺客の一人であったランサー卿を返り討ちにしたベイリン卿。しかしその後やってきたランサー卿の恋人は、その亡骸を見て嘆き悲しみ自刃してしまう、
ベイリン卿もまたそれを嘆き、これ以上の刺客が送られぬよう弟・ベイラン卿とともにアーサー王に許しを請うため、キャメロットと敵対していたリエンス王の打倒を決意。
兄弟でおよそ60人もの騎士を打ち倒しリエンス王を捕虜に。この武勲が讃えられ、無事ベイリン卿はアーサー王の軍勢へと戻ることとなった。
その後はアーロン卿の暗殺やペラム王との戦闘、ロンギヌスの槍に依る呪いを受け、結局アーサー王の元へ戻る事は叶わず再び放浪の旅へ。
旅の最中、ある騎士との決闘を余儀なくされたベイリン卿はこれを承諾し、島を守る騎士だという者と死闘を繰り広げることとなった。
長きに渡る剣戟の中で、ベイリン卿は自らが戦っていた相手の正体に気が付く―――その相手とは、他ならぬ我が弟、ベイラン卿であったのだ。
しかし既に二人は瀕死。満身創痍の中で兄弟は互いに抱き合い、ベイリン卿は己が犯し積み重ねた罪を嘆くと同時に、弟への贖罪の言葉を残して命を落とす。
「この剣を引き抜いたものは、自らが最も愛する者を殺す」――――――乙女より授かった忠言を、消え行く脳裏の中に過ぎらせながら。

黒塗りの軽鎧を身に纏った粗暴な男。勝利の為であれば如何なる手段も厭わない、騎士としては失格にあたる信念の持ち主。
絶対的な自信が証明するように剣の腕は優秀。双剣、即ち二刀流という特異なスタイルでありながら、何の謙遜も感じさせない立ち回りを得意とする。
例え女子供であろうとも容赦はせず、命令とあらばどのような悪逆にも手を染める卑劣漢。曰く「俺の手は汚れきってんだ、これ以上潔白で居ようなんざ都合の良い話よ」。
が、根っからの悪漢というわけではなく、あくまでも手段を選ばないという点において「騎士としては」悪と取れるというだけ。卑劣ではあるが悪人ではない。
加えて穢れていても騎士は騎士。マスターの命令には忠実で、不殺を誓うのであればベイリン卿もまた同じように不殺を貫くことだろう。
性格はやや軽薄、口が悪く自信過剰。相手を見た目で判断する傾向があり、またその腕前を過信し慢心してしまう事も多め。
本人は自分がセイバーやバーサーカー、アサシンではなく「ランサー」として召喚されたことに不満を抱いているが、これは上述した「聖槍の呪い」に依る影響。
ロンギヌスの槍を用い嘆きの一撃を導いたという逸話がベイリン卿と結び付けられた影響であり、この呪いが有る限りはベイリン卿は高い確率で「ランサー」として召喚されてしまう。
聖杯に願う望みは『呪いの剣の破棄』。呪いの剣を手にしたベイリン卿ではなく、呪いの剣を拒んだベイリン卿としての「if」を確立させることが望み。
その願いの根底には自らが殺めてしまった弟への贖罪があり、英霊として昇華した今でも尚、彼は今際の際に抱いたあの感触を忘れられずに居るのだという。


+ セリフ集
召喚:「おう、オレを呼ぶたぁ酔狂なガキじゃねえか。オレぁベイリン……野蛮なるベイリンだ。
   ま、精々うまく使えよ?この双刃……テメェの小せぇ手には余るからよォ?」

レベルアップ:「ハ、礼くらいは言っとくぜ」
霊基再臨:「貢いだって何も出ねぇよ。それとも何だ、オレに期待してんのか?ガキンチョ」
その2:「クッハハ!オジサン参っちまうねェ……オレに期待をかけたこと。後悔すんなよ?」
その3:「しかしよぉ、この再臨っつー制度、こりゃなんだ?息苦しくて堪らねえ……早ぇトコ終わらせてくれ」
最終:「上出来じゃねえか。ただのガキだとばかり思ってたが、よもやこのオレの真価を此処まで発揮させるたぁ大したもんだ!
   んじゃァ期待通り暴れてやるぜ。振り落とされんなよ?特と目に刻み付けておけ、双刃を帯びた騎士の勇姿をよ」

開始:「邪魔だ、退け。退かねぇなら斬り伏せる。文句はねェな?」
その2:「参っちまうねェ……また剣のシミが増えちまうよ」

スキル:「布石を打つか」
その2:「つまらねェ、これで仕舞いだ」
選択:「おう」
その2:「クッハハ!」
その3:「言うじゃねェか」
攻撃:「オラァッ!」
その2:「余所見してんじゃねえッ!」
その3:「ふっ飛ばしてやるッ!」
EX:「おうおう、中々に耐えンじゃねーのッ!」

宝具選択:「ギルティ・オア・ノットギルティ―――穢れた聖槍を見せてやるよ」
その2:「嘆け……此れより注ぐは神罰の一撃だ」

宝具:「罪無き血を赫に染め、赤よりも紅く穢れた聖槍――――来い、『聖罰降り得る嘆きの裁槍』」
小ダメージ:「ちぃッ!」
大ダメージ:「このガキがァァァッッ!!!」

戦闘不能:「クソッ……ミスっちまったか……」
その2:「オレの亡骸は……アイツの所へ……」
勝利:「口程にもねェ。おうガキ、この後ちょっくら暇潰しに付き合えや」
その2:「卑怯だぁ?ナメんな、これが戦いってモンだ。馴れ合いがしたいなら他所に行け」

会話:「魔術師……気に食わねえな。ああ、テメェに言ってんじゃねえ。ただの独り言だ、気にすんな」
その2:「これでもオレぁ騎士だ。テメェの命令には従うさ……年下のガキに命令されンのは癪だがな」
その3:「ランサー、ランサーか……チッ、気に食わねぇ。オレを喚ぶんならセイバーかバーサーカーだろ普通?」
その4:「オイガキ、背筋が曲がってんぞ。みっともねぇからさっさと直せ」
その5:「あのガキは……太陽野郎の妹か?キャメロットに居た頃は何度か在った事はあるがな……眩しすぎるんだよ、オレにはな」(ガレス所有時)
その6:「あン?あそこの女、どっかで見覚えがあるような……まさか!?いや、ンなハズねえな……アイツは男だ、男なはずだ……」(ランスロット[オルタ]所有時)
その7:「おう、アンタがこの忌々しい聖槍の持ち主か。わりぃな、少しの間借りてるぜ。出来るンなら返してやりてえが……ったく、癪な呪いだ」(ロンギヌス所有時)

好きなこと:「勝利。ああ、勝利はどう在っても心地良いもんだ……過程がどうあれ、勝利という結果が手に入るンなら万事OKだ」
嫌いなこと:「真っ直ぐなヤツは嫌いだ。というよりも、苦手と言った方がいいか……思い出すんだよ、オレの弟を。あの真摯な目をな」
聖杯について:「……聖杯か。ああ、ンなモンがあるんなら願う事は一つ。昔の馬鹿なオレに忠告をしてやるのさ。剣を抜くんじゃない、ってな」

イベント:「たまには羽根を伸ばして愉しむのも良いモンだ。どうせならパーッと使ってこい。ほれ、小遣いだ」
誕生日:「言っちゃ何だが、オレは不器用だ。誕生日に手作りのモンをくれてやる程優しくもねェ……だが言葉くらいなら幾らでもくれてやる。誕生日、おめでとうな」

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最終更新:2016年10月02日 22:14