ロンギヌス

【元ネタ】『ニコデモ福音書』
【CLASS】ルーラー → ランサー
【マスター】アドルフ・フンダーツト
【真名】ロンギヌス
【性別】女性
【身長・体重】166cm・45kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:C 魔力:C 幸運:A 宝具:A++

【クラス別スキル】
『対魔力:C』
二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。


【保有スキル】
『千里眼:A』
神の御子の血により賜った“世界を視る目”。
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
また、浄眼としての性質を併せ持ち、魔術や魔力、実体を持たない幻想種等の認識が可能。

『カリスマ:E』
軍団を指揮する才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
百卒長であった為、百人の軍団を指揮する程度の能力は有している。
聖人としてのカリスマはほぼ無く、どちらかと言うと槍の方が高いカリスマ性を持っている。

『信仰の加護:A++』
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
今回はその高すぎた信仰心故に、敬虔な狂気に走り、主の悲しむ“であろう”要因を取り除こうと本来の役目を投げ出した。


【第一宝具】
『求むるは夢幻なる神仰の槍(ロンギヌス・オニロス)』
ランク:A++ 種別:対?宝具 レンジ:1~? 最大捕捉:1~?人

彼女が聖槍伝説のルーツである為に発現した宝具。
あらゆる地、あらゆる伝承、あらゆる歴史の中に散り、あらゆる人に信じられ、求められ、畏れられた『聖槍』。
それらのいずれか一本を投影し、武器として扱う宝具。
因果の彼方より、実在・非実在に問わずオリジナル以外の、ありとあらゆる聖槍をその手に呼び寄せる事ができるが、その実どの『聖槍』を呼び寄せるのかは、手に取るまでロンギヌス本人にすら分からない。
ランダム性の非常に強い宝具である。
その為に、時としてはサーヴァントですら扱いきれない『聖槍』が現れる事もあり、状況に応じた適格・効果的な発動にはサーヴァントだけでなく、そのマスターにも類まれな幸運を要する。

【第二宝具】
『真の鑓は我が手にあり(ロンギヌス・アリシア)』
ランク:A++ 種別:対世宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人

かつて『あの丘』で行われた大聖者の処刑と復活、そしてロンギヌス自身の変革を再現する宝具。
無数の人に、書に語り継がれた『聖なる槍』のオリジナル。
その実体は消失しているが、かつて貫いた聖者の心臓より与えられた奇跡により、薄く燐光を放つ槍状の概念そのものとして具現する。
発動の際にはロンギヌス本人にも奇跡が降りかかるが、それは本来通り『生まれ持っての聖人』を突き刺した場合の事であり、再現しきれなかった事象の歪みは奇跡ではなく、反動ダメージとなってロンギヌスに向かってくる。
攻撃能力は皆無。
代わりに、この槍で心臓を突き刺した対象を、擬似的な『救世主』へと転生させ、多大な力を与える。
だが、救世主と化した存在の自我は消失し、強大無比な力を得る代わりとして、制御不能な救世の道具へと変貌する。
その救世具の力の量や形は元となった存在のステータスに大きく依存するが、どれだけ小さな存在であれ、全ステータスを強制的にA++にまで引き上げる。
だが、その余りある救世の力の前には、ほぼあらゆる存在が耐えられず、いずれ自壊、消滅、最終的には形なき奇跡の残滓へと昇華する。

【第三宝具】
『そして、全ての罪は贖われる(ロンギヌス・イコン)』
ランク:A++ 種別:固有結界 レンジ:30~60 最大捕捉:???

磔刑の行われ、ロンギヌス自身の全てを変革させ、聖槍伝説の全てが始まった『あの丘』の情景を再現する固有結界にして、ロンギヌス最後の宝具。
太陽の沈み往く遥かな地平を見下ろす三本の磔台が立つ丘、という形を取って顕現する。
第一宝具の投影制限の解除。又は第二宝具の反動ダメージ、暴走や消滅といったデメリットを消し去る。
リミッターの外れた聖なる槍の力は、真の『奇跡』をこの世に再現。
つまりは小規模な完全願望器となり、理論上では概念に干渉・変化させることすらできる。
だが、この『丘』へと集う、あらゆる時代のあらゆる人々の『信仰』により、この固有結界の顕現には莫大なまでの魔力・精神力・信仰の力を要する。
その為、弱体化したロンギヌスの力ではこの固有結界は発動させることすら不可能。
この状態での発動には、文字通りロンギヌスの全て、マスターの全て、そして――聖杯が必要となる。
まさに、ロンギヌス自身の集大成にして、最終最後の宝具である。


【Weapon】
『百卒長の槍』
大帝国ローマの軍団の中核を成す存在、百卒長(ケントゥリア)に与えられた栄誉の武具。
霊的・魔術的な能力は持たず、第一宝具で呼び出される『聖槍』がまともに扱いきれない物だった時の保険としての意味合いが強い。


【解説】
幾多の伝説・伝承が飛び交う『聖槍』本来の持ち手。
かつてゴルゴダの丘で行われたナザレのイエスの処刑、その当事者の一人。
よく槍でイエスを突き殺した張本人とされるが、これは誤りである。
なぜなら日本のそれと違い、ローマの磔刑は罪人自身の自重を利用して、大変な苦痛を与えながら殺す方法だからだ。
ゆえに、ロンギヌス自身はイエスを殺した人物でなく、性格には槍で突く事で死亡を確認した人物というのが正しい。
だが、そうだとしても、その場において聖者の『死』を確定させた人物として、彼を殺した人物であるとの見方も出来るだろう。

当時のロンギヌスは盲目(諸説あり、白内障とも言われている)であった。
しかし、槍でイエスの心臓を突いた所、流れた血が目に入り、視力を取り戻したと言われている。
この奇跡によりロンギヌスは改心、ローマの百卒長の身分を捨てて洗礼を受け、キリスト教の信者となった。
それ以外にも、イエスが磔刑にされた時起きた幾つかの奇跡を見て「この人は神の子だった」と思った事も、改心に繋がったのだろう。

その後、カッパドキアの地にて28年に渡り修道士として生活し、その中で多くの人々を改宗させた。
だが最後には、その信仰が元となり捕らえられ、歯と舌を抜かれるという拷問の後、処刑されてその人生を終える。
しかしその処刑の際にも、悪霊に取り付かれていた裁判官を解き放ち、改心させている。
聖者を殺したかつての百卒長の最後もまた、奇跡が起きたのである。西暦にして58年の出来事であった。


伝説・伝承では男性とされるが、サーヴァントとして呼び出された際の姿は、薄い金色の髪を持つ細目の女性。
どうして女性になっているのかどうか、その理由、真偽は不明。

本来はルーラーとして召喚された。
が、主の聖遺物を巡って、人々が争う聖杯戦争という行為に憂いを感じてその座を蹴る。そして、今回をもって『聖杯戦争』という事象自体を永遠に終結させ為、7騎の内の1騎として聖杯戦争に参加する事となった。
だが、一つの概念を消し去る為には『奇跡』を起こす必要があるらしく、聖杯戦争を集結させるため聖杯を求めるという、半ば矛盾を抱えた目的となっている。
また、本来なら別のランサーのサーヴァントを召喚するはずだった魔術師の召喚儀式に割り込み、半ば無理矢理にランサークラスを獲得している。
本来の役割とは違う役割に、力づくで介入した際の不具合か、ステータスや宝具使用に大幅な制限がかかっており、三騎士ではあるものの、やや貧弱なステータスとなっている。
真名看破等、ルーラーとしての固有スキルは機能していない。

半ば狂信者ではあるものの、分別はついている為、目的を邪魔しない限りは優しく礼儀正しい。
つまり、目的を邪魔する存在――『主の敵』と認識したものには一切の容赦なく、確実に改心・改宗させる為の戦いを繰り広げるであろう。

聖杯戦争に関する戦い以外の時は、街の孤児院にて修道女兼飯炊き女として働きながら日銭を稼いでいる。
その敬虔な信心っぷりに、周囲のシスターや司祭からも時折畏怖の目で見られている。
また、根っこの部分に百卒長であった時の軍人根性が根付いている為、子供たちの健康維持の為の運動時には場が古代ローマ式のブートキャンプと化す。その為、子供たちからは畏れられている面がある。
余談ではあるが、猛烈な料理下手(メシマズ)。
もはや嫁どころか台所に行けないレベルで調理技能が破綻。
彼女が30分料理すれば、星すら屠れるこの世全ての不味が完成する……と言うのが専らの噂である。

マスターであるアドルフが町外れの廃墟に暮らしている為、なるべくそこへ人を近づけないように腐心中。
アドルフとの仲は良好。従順過ぎるマスターである為に、サーヴァントとの関係がやや逆転気味でもある。
だが、人間として何かが欠落したようなアドルフの存在や出自に疑問を持っており、何か嫌な予感を常々抱えている。

現代では自分よりも槍の方が有名であることや、聖人認定から除外されている事に、僅かながら精神的動揺を受けている。

+ セリフ集
召喚:「ルーラ……あ、こほん……ランサー、ロンギヌス、召喚に応じ参上致しました。どうぞ宜しくお願い致しますわね、我が主よ」

レベルアップ:「この信仰の高まりに感謝を!」
霊基再臨:「その献身に感謝を、我が主よ。我々が歩むは“彼”の道……一歩ずつ、堅実に歩いて参りましょう。全ては“彼”の為に……」
その2:「今一度の献身にさらなる感謝を、我が主よ。ならば我が槍は“彼”のように荒野に道を拓き、川を築きましょう。えっ? い、いえ、今のはものの例えで……」
その3:「まぁ、まさかここまで――我が主よ、この大いなる献身に限りない感謝を。この力、栄光と奇跡を持って返礼致しますわ。あ、奇跡といっても“彼”のように磔は無しですから、ご安心ください、念のため」
最終:「その献身――いえ、愛と呼ぶべきでしょうか? ふふ、何も言わずとも分かっておりますわ。ならば私は、この槍を以って、この身を以って、その愛に答えましょう。今こそ“あなた”の為に、永遠の奇跡を――」

開始:「争いは、本意ではありませんが」
その2:「神よ、我らを護り給え……」

スキル:「我が祈りの力を、今」
その2:「“彼”より賜りしこの目で!」
選択:「では、そのように」
その2:「それがお望みとあらば」
その3:「我が槍を以って答えましょう」
攻撃:「はぁっ!」
その2:「これなら!」
その3:「神よ――!」
EX:「このものを救い給え!」

宝具選択:「今こそ、我が槍の力をお見せしましょう!」
その2:「実は、その……自信があまりないのですが……」

宝具:「アルファにしてオメガ……我が槍を今、ここに――」
宝具成功:「これこそが、ヒトが作りし祈りの光――我が手に在りて、悪しきを貫け! 『求むるは夢幻なる神仰の槍(ロンギヌス・オニロス)』!」
宝具失敗:「あら、まぁ……そ、そういう時も……ありますわ……」

小ダメージ:「くっ……!」
大ダメージ:「信仰とは、耐え忍ぶものっ……!」

戦闘不能:「嗚呼、全ては虚しき事、なのですね……」
その2:「それは……眠りにつくように……」
勝利:「この圧倒的勝利を、我が主に捧げますわ!」
その2:「それでは、すぐご飯に致しましょうね……えっ? 嫌?」

会話:「お暇をしているのですか? では、共に神へ祈りを捧げましょう。さぁ、こちらに……」
その2:「我が主よ、お腹が空きませんか? ここに私の作った……あっ! 何故逃げるのです?! お待ちなさい!!」
その3:「どうして伝えと違い、女の姿なのか……ですか? そうですわね……秘密は女の魅力の一つ、という事にしておいてくださいまし、ふふふ」
その4:「どうして人は、私そのものではなく、私の槍を欲しがるのでしょう……い、いえ、嫉妬ではありませんのよ? まさかそんな、自分の槍に嫉妬だなんて……はぁ……」
その5:「信仰とは、この世に名を残すことではありません。ですから列聖から外されている事に関しては、特段気にしていませんわ。な……何ですかその目は……ほっ、本当に気にしてなどいないのですからねっ! 本当に……」
その6:「“彼”の与えてくれた“見える”という一つの喜びが、私をここまで導いたのです。ですから我が主よ、何か喜びを一つ、見つけてみてくださいね。私も、お手伝い致しますから」

好きなこと:「我が信仰が、誰かの導きとなるのなら、それ以上の喜びはありませんわ。小さきことなら……料理、とか?」
嫌いなこと:「“彼”や“神”を悲しませるものは何であっても許しません……それを取り除くことが、罪になろうとも、私は――」
聖杯について:「“彼”の遺したものの一つ……それが汚れきった奇跡となっているのなら、誰かが壊し、忘れ去られるべきものなのです。どうか、考えておいてくださいませ……」

絆:「あら、我が主よ。共に祈りを捧げてくれるのですか?」
その2:「汝、隣人を愛せよ――もっと互いの事を知るべきだと思いませんか、私達」
その3:「細やかながらも幸せな事は、信頼できる人が近くにいる事ですわ、それがそう、あなた……」
その4:「あなたの全てを信じ、あなたに全てを期待し、あなたと全てを耐え忍びます。それが、私達の絆、ですわ」
その5:「この熱き心を、神でなくあなたに捧げる事を、“彼”は許してくださるでしょうか……許されるのなら、私は、この熱く、滾る命をあなたに、あなただけに捧げましょう……出来ることなら、死がふたりを分かつまで……」

イベント:「あら、何か楽しげな雰囲気……我が主よ、行ってみませんか? イースターエッグの一つか二つ、見つかるかもしれませんわ」
誕生日:「私の目には、あなたは高価で尊い。私は、あなたを愛している……ふふ、聖書の言葉ですわ。お誕生日おめでとうございます、我が主よ。これからも、共に祈りを捧げましょうね」

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最終更新:2016年10月01日 22:33