戦艦ネバダ

【元ネタ】 史実
【CLASS】 アヴェンジャー
【真名】 戦艦ネバダ
【異名・別名・表記揺れ】 USS Nevada、BB-36
【性別】 男性
【身長・体重】 177cm・65kg
【外見・容姿】 豊かな髭を蓄えた初老の男性。厳かな海軍制服に黒く焼き焦げた鎧を身に着ける。
【地域】 アメリカ合衆国
【年代】 第二次世界大戦、太平洋戦争初期
【属性】 秩序・悪
【天地人属性】 人
【その他属性】人型・男性・艦船・擬人化
【ステータス】筋力:B 耐久:A++ 敏捷:D 魔力:E 幸運:E 宝具:C++
【クラス別スキル
復讐者:B+
 アヴェンジャーが保有するスキル。一度戦闘を行い生き延びた相手との再戦時にランクに応じた補正を獲得。
 真珠湾攻撃を生き延びた戦艦としての潰えぬ怨嗟。他の復讐者に比べ、より「再戦」に対してアドバンテージを有する。

忘却補正:EX
 人々の記憶、記録、思想に焼き付けられた魂の痕跡。本来のスキルとは真逆の、一種の呪いとして機能している。
 会敵した相手に対して無条件で「自らの真名」を看破されてしまう。相手にその気がなくともネバダ本人がその真名を明かす。
 当時の米国軍人が抱いた大日本帝国への怒り、恨み、憎しみ……目に見えぬ復讐の遺恨が具現化し呪いとなったもの。

自己回復(応急処置):A
 ダメージコントロール。戦闘続行と似通った性質を持ち、ダメージを抑え被害を最小限に留めることで戦闘を継続する。
 またターンが経過する度に装甲が修復されていき、戦いが長引けば長引くだけネバダが有利となっていく。

【保有スキル】
対帝国:A
 第二次世界大戦時に『帝国』と呼ばれた国々、主に大日本帝国の英霊に対しての極めて高い特効性能。
 効果の範囲は帝国時代に留まらず建国から現代にまで及び、フィールドに日本人が存在していた場合、最優先でその者を狙う。

集中防御:A++
 艦全体に装甲を貼り巡らせるのではなく、機関部や弾薬庫等の重要部分へ重点的に装甲を施すという観念。
 英霊として現界する上で重要な「脚」や「頭」、「心臓」に相当な装甲を有するが、それ以外の場所への攻撃には脆い。

対空技能:E-
 空を飛ぶモノに対しての攻撃技術。Eランクでは一切メリットは無く、逆に弱点とも成り得る。
 ネバダの場合、戦闘機やそれに準ずる航空機に対して攻撃手段を有さず、また事前の探知も一切不可能となってしまう。

【宝具】
『同胞弐千:輪廻離反す真珠湾(リメンバー・パールハーバー)』
ランク:C++ 種別:対和宝具 レンジ:1-80 最大捕捉:10人
 判定の再試行、また奇襲・先手判定の無効化。ネバダに対しては「先に攻撃を当てる」事が出来ない。
 発動後は互いにイーブンな状況になるよう強制的に因果律を捻じ曲げ、極めて平等な状態で戦闘を開始させる。
 アサシンが有する『気配遮断』からの奇襲攻撃にも有効であり、彼に攻撃を敢行した時点でこの宝具は発動する。
 例外は「アウトレンジからの攻撃」及び「飛行物による奇襲」。これらに対しては効果を発揮せず、先手を許してしまう。
 また発動時に『三連装砲』の装填数が3に満たない場合、自動的にチャージされ万全な状態で戦闘へ望む事が可能となる。

 ――――――私は忘れない。忌まわしき黒煙を、蒼穹を舞うゼロを、沈み逝く幾多もの英霊を。
 大日本帝国側の奇襲を始めとして行われた真珠湾攻撃、其れにより失われた二千近くの軍人の執念。
 数十年が経過した今もなお米国に色濃く残る怨念でもあり、戦艦ネバダという霊格に刻み付けられた一種の概念とも言える。
 この宝具に集いし二千もの英霊は、その尽くが戦艦ネバダを形成する「願い」を抱く形無きサーヴァント達である。


『鉄海環礁:不沈なりや堅牢弩艦(クロスロード・オール・オア・ナッシング)』
ランク:D 種別:対爆宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 驚異的な継戦能力、また進水進軍技能。ネバダは二度、体力が底を突きても「生き延びる」事が可能。
 一度目、二度目の戦闘で彼の体力が0となる事はなく、どれだけ攻撃を受けようと、必ず1を残して戦闘を終えられる。
 上述の自己回復スキルと相まって生存能力は極めて高いものの、三度目は満身創痍で挑まねばならない場合が多い。
 戦闘を離脱、逃亡する場合はこの宝具の対象外となり、追撃判定では普通に0となってしまいかねない点に注意。
 また宝具の効果を回復させる事は一切不可能。二度目の発動が確認された時点でこの宝具は消失する。

 真珠湾攻撃の猛攻を身を焦がしながらも生き延び、戦後に行われたクロスロード作戦に於いても生き延びた不沈艦の逸話。
 度重なる『爆撃』を受けて尚浮かび、人々を滅ぼしうる人工太陽の光を最も間近で浴びながらも最後まで留まり続けていた。
 クロスロード作戦の標的艦となり生き延びたのはネバダを含め数少なく、『集中防御』の観念が正しい事を身を以て証明したのである。
 その後、ネバダは再び軍へと戻り海没処分となる。彼が最期に没した場所は――――何たる皮肉か、因縁の地「真珠湾」であった。

【Weapon】
『35.6cm三連装砲』
 ネバダ級戦艦より搭載が始まった米国海軍の戦艦主砲。
 近代の兵器であるため神秘は極めて薄い。故に神代の英霊にはほぼ通用しない半面、近代の英霊へは比較的通りが良い。
 特に自身と同じ“軍艦”に対しては史実と変わらぬ威力を発揮し、両者の打ち合いは宛ら往年の艦隊決戦の様相を呈する事だろう。
 最大装填数は三発、一射ずつ砲撃を行う場合と三門同時に砲撃を行う斉射の二種類があり、後者の威力は反動が大きい半面凄まじい。
 比喩でも無く周囲のものを「消し飛ばす」威力だが、それ故に隠匿性は皆無。一発撃てば隣り合うフィールドにも自身の存在が知られてしまう。
 リロードはターン毎に一度可能。戦闘後にリロードを行うことは出来ないが、第一宝具の効果により開幕後即装填を行える場合がある。

【解説】
アメリカ海軍が誇るネバダ級戦艦のネームシップ、戦艦ネバダ。
36番目の州「ネバダ」よりその名を受け継ぎ、太平洋艦隊で多大なる活躍を残した誉れ高き武勲艦である。
が、第二次世界大戦の開戦に伴い真珠湾で係留していた所、大日本帝国による奇襲作戦、俗に言う「真珠湾攻撃」が勃発。
同じく真珠湾で係留していた7隻とは別に留まっていたネバダだったが、一時離脱を図ろうとした矢先に雷撃及び爆撃を食らい入江にて大破。
沈没し湾を塞いでしまう事を懸念し、自ら浅瀬へ座礁する事で辛うじて沈没を免れ突如舞い降りた悪夢を生き延びた。
その後、引き上げられ修理を重ねた後艦隊へと復帰。ノルマンディー上陸作戦を始めとした様々な作戦で艦砲射撃を敢行する。
硫黄島の戦いにも参戦しており、上陸する兵士達の援護を担当。また続く沖縄侵攻では特攻を受けるも沈む事は無く、長きに渡る大戦を生き抜いた。
戦後はビキニ環礁で行われた原爆実験「クロスロード作戦」の標的艦として参加。度重なる二つの閃光を浴びて尚沈まずに浮かび続ける。
最期は真珠湾にて海没処分。不沈艦とされた装甲戦艦が海中に没して数十年、未だにその残骸は発見されていない。
戦艦が擬人化し英霊となったと言うよりは、真珠湾攻撃により死した軍人達の怨念が「戦艦ネバダ」という霊格を核として集いカタチを得た存在。
故に英霊というよりも怨霊や亡霊に近い存在であり、正規の聖杯戦争……神秘や幻想を主とする状況下で召喚される事はほぼ皆無。
そんな彼が呼び出される事があるとすれば―――――――その“土地自体”を触媒とした場合に限られるだろう。

【人物・性格】
軍人たる軍人。作戦遂行を重んじ、それでいて仲間や司令を軽視する事は無い武人のような人物。
忠義に厚く仁義に生きる男。卑劣を嫌い、主砲を備えたる戦艦であるからには先陣を切って正面からぶつかり合わんとする。
故に大日本帝国の「真珠湾攻撃」をとことん憎んでおり、死して英霊となった今もなお頻繁に「万全な状態であれば遅れは取らなかった」と口走っている。
愛国者でもあり、同郷の出身……つまりアメリカ合衆国由来の英霊に対しては最高位の礼節と敬意を以って接する。その様は正しく「紳士」。
一方、敵国である枢軸国の出身、特に日本の英霊に対しては塩対応。大正時代以前の英霊ならともかく、近代の日本出身英霊には途轍もない憎しみを抱く。
言葉では厳しく皮肉を浴びせるが、真珠湾攻撃に直接携わっていた人物や艦船で無い限りは心の底から恨みはしない。かといって受け入れる事もないが。
このような性格上、日本人のマスターの元へは「絶対に」召喚されない。そもそも、彼の出自的に召喚される事自体が珍しい。
聖杯に願う望みは「リメンバー・パールハーバー」。つまり真珠湾攻撃のやり直し。互いに満足の行く、万全な状態での戦闘開始を望んでいる。


イメージカラー:艦底色
特技:足掻く事、艦砲射撃
好きなもの: U.S.A、一方的な状況、ハンバーガー
嫌いなもの: 日本、艦上爆撃機、奇襲
天敵: 大日本帝国空母機動部隊
願い: 『双方万全な状況下での真珠湾攻撃の再試行』

【一人称】私 【二人称】貴様、貴公、ミスタ・◯◯、ミス・◯◯、J◯P 【三人称】貴様ら、貴様達、サルども

【因縁キャラ】
戦艦大和』……直接面識があったわけではないが、大日本帝国の誇りである戦艦とは反りが合わない。
デーモン・コア』……クロスロード作戦で生前から面識あり。彼女の爆発を耐え凌いでいるので特に苦手意識はない。

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最終更新:2016年10月07日 15:46