アドルフ・フンダーツト

【CLASS】マスター
【サーヴァント】ロンギヌスランサー
【名前】アドルフ・フンダーツト
【性別】男性
【身長・体重】216cm・258kg
【所属】不明
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:D+ 耐久:C 敏捷:E 魔力:E 幸運:C

スキル
『右腕の軍庫(デクシア・アウクシリア)』
記憶喪失により名称は仮の物。命名はロンギヌス。
右腕に縫い込まれた強化・投影の魔術を発動させ、銃弾を作り上げる。
このスキルにより作られる弾丸は『左腕の軍隊』専用仕様の物のみとなり、他の銃への使用できない。
また、アドルフ自身の総魔力量も対して多くはないため、一度の投影により二発が限度。
さらに、この術式の使用には相当の負荷がかかるため、魔力の再チャージの他18.89分のクールタイムを必要とする。
そのクールタイムをもってしてもアドルフ自身へのダメージは大きく、短期間での過度な使用は死に繋がる。
余談ではあるが、投影される全ての銃弾には『Mein Kampf(我が闘争)』と刻印がされている。


【Weapon】
『左腕の軍隊(アリステラ・レギオン)』
記憶喪失により名称は仮の物。命名はロンギヌス。
アドルフ最大の武器である鋼鉄の左腕。アドルフの総体重の4割を誇る。
単純な膂力+重量による打撃攻撃でさえ厚い鋼板を叩き割る威力を持ち、魔術礼装のない人間や、下級の幻想種ならば一撃で殴り殺せる。
しかし、真の姿は『銃』であり、大口径、大射程、大威力の19.25mm弾を、手の平に穿たれた銃口から打ち出す。
リロードは前腕部分がリボルバーに展開したものに行う。最大三発まで装填が出来るが連射は出来ない。
常軌を逸した超兵器であり、その使用時には凄まじい反動と銃火、轟音が上がる。
特にその反動は凄まじく、アドルフ自身でさえ大きく姿勢を崩し、発射した直後には「頭の中で知らない伯父さんに怒られている」ような反動がアドルフを襲う。
この反動ダメージは感想に反して凄まじく、一発ごとに確実にアドルフの体を崩壊させていく。
無論、精密射撃はほぼ不可能。
といっても、さしたる問題ではない。
なぜなら掠るだけで、並大抵の対象物は粉微塵になってしまうのだから。
余談ではあるが、肩にかけて肘の部分には『Das Leben ist nicht der Schwäche(命は弱さを許さない)』と刻印されている。


【解説】
『聖杯戦争の終結』を望むサーヴァント、ロンギヌスのマスターとなっていた男。
豪立とした巨軀の怪人だが、性格はいたってぼんやりとした呑気者。
同時に無口であり、牧歌的とも言える雰囲気を醸し出している。
黒髪に高い鼻、一点を見つめる鋭い目を持つ威丈夫。髭はなんとなく嫌いなのですぐ剃る。
令呪の位置は左胸。

召喚した時点で重症を負っており、召喚(というよりはランサーになり代わった)ロンギヌスにより介抱される。
その時の重症が原因か、記憶喪失であり、ロンギヌスと出会うまでの記憶が無い。
どうしてマスターになったのかも、どうして聖杯戦争に参加したのかも、何を望むのかも不明。
唯一自分に残されたものは名前の刻印されたドッグタグと、左腕の鋼鉄のみ。
故に、聖杯に望むことは『己の過去を知ること』――ではあるものの、聖杯戦争自体を通して記憶が蘇るかもしれないとも思っており、聖杯の所有・願いの全ては今のところロンギヌスに明け渡すつもりでいる。
戦闘においては性格が反転――するような事もなく、ただただ立案した作戦を実行しようとする。
その途中で現れたイレギュラー案件に対する対応力は皆無に等しい(出来ないわけではないが、極力事を荒立てない方向での解決をしようとするため、どうしても難易度が上がる)。
しかし、常に発想においては利己的であったり、勝利への最短ルートを通る案は思いついている。
それらを実行しないのには、関係のない民間人や公共物への損壊を回避しようとする『善意』というリミッターが存在しているからである。
だが、この『善意』込みでも、本人に殺人行為自体への忌避感はない。
作戦立案能力にも優れているのだが、前述の『善意』のリミッターにより、なるべく周囲への被害を抑えようとする傾向がある。
そのため、本来の名案を自分の中で勝手に却下してしまう傾向がある。
とはいえ、それ込みで考えたとしても、それなりの作戦を立てる事が出来。
また周囲に気を使う必要のない状況では、その作戦立案能力を遺憾なく発揮する事が可能。

戦闘時は、ロンギヌスと共に積極的に前線で戦う。
左腕の機能を隠し、不意打ち気味に近距離で撃ちこむ等、武装がハイリスクである故の確実性を求めた戦い方を好んでいる。
また「令呪は使ってはならない」とロンギヌスから言われている為、どんな局面になろうと使おうとはしない。
その見た目から、やりようによっては自身をサーヴァントと誤認させる事も出来る。

普段は「目立つのが嫌」と町外れの廃墟に引きこもっており、ロンギヌスが手に入れてきた本などの娯楽を消費する生活をおくる。
そのロンギヌスが持ってくる本が、聖書であったりする『道徳的』な物ばかりなのが、現在の彼の『善意』の形成に一役買っている。
また、廃墟は町の子供たちの遊び場にもなっている。
その目線から逃れるようにコソコソと隠れ続けてはいるものの、それが子供たちの視線の端に入ったり、痕跡を見つけられたりして『怪人』と子供たちの間で語り継がれているようだ。
つまり無辜の怪物E-。

大飯ぐらいであり、同時に猛烈な舌馬鹿で鋼の胃袋持ち。
ロンギヌスの作る料理(あまり美味しくない)でも喜んで食べ、
ロンギヌスの淹れるお茶(割と本気で不味い)でも喜んで飲み、
ロンギヌスの作るおやつ(多分アドルフ以外は死ぬ)だろうと、彼にとっては至上の美味である。

サーヴァントであるロンギヌスとの関係は良好。
もっとも、男女間での関係ではなく、飼い犬と主人のような間柄なのだが(無論、飼い犬側がアドルフである)。

好きな物:ロンギヌス、読書
嫌いな物:喋ること、他人の目線


【百人目のアドルフ】

アドルフの『真名』とも言える正体。
かつての国家社会主義ドイツ労働者党――ナチスのリーダーにして、世界を二度目の戦火に包み、弱者・敵対者を虐殺した近代最恐の国家元首『アドルフ・ヒトラー』の複製品(クローン)。
その百番目(フンダーツト)である。
つまり、ヒトラーとナチスそのものの復活を目論む残党勢力により作成された『アドルフ』シリーズの百番目の個体。
本来はヒトラー自身の完全な映し身を目的として作られたが、性格・思想面に関してのエラーが出た為、戦闘用の兵士として改造、調整を受けた。
作戦立案能力はその時の教育の賜物であり、ゲテモノ食いなのもどんな食料でも栄養に変換する為の仕様である。
また、彼の両腕の魔術、兵器がハイリスクな物であるのも、あくまで使い捨ての兵士である事を示している。

もっとも、アドルフシリーズに今まで完全な成功作品は少なく、この百番目も今でと同じような出来である。
ただ一つ違ったのは、彼が類稀な『善意』と『エゴ』に目覚めた点である。
聖杯戦争に送り込まれるアドルフシリーズとして選ばれ、地下から出る事を許された彼は、そのタイミングで組織を出奔。
追い来る追手を撃退しながらも重症を負い、最後の手段として召喚の儀式を行うが意識を失い……という略歴。
召喚に使用した媒介は、ヒトラーが所持していたとされる『聖槍』の欠片。
それが本当の『聖槍』のものなのかの確証はないが、信じる心、もしくは極限状態で奇跡に救いを乞うた思いが、ロンギヌスと彼を結びつけたのかもしれない。

組織は現在、曲がりなりにも聖杯戦争に参加した彼の動向を監視している。
記憶の有無についてはともかく、彼の手にした聖杯を横から掠め取れば良いのだ。
だが、組織は彼のサーヴァントの目的を知らず、それがどのような結果をもたらすかもまた知らない。

彼本来の聖杯への願いは『組織との因縁を断つ』こと。
その自由に目的はないが、悪意の坩堝から抜け出し、陽の下で穏やかに暮らしたいという強い欲望がある。

……もしかすればそれは、記憶を失った今まさに叶っている事なのかもしれない……。





尚、彼は純粋な科学技術でのクローンではない。
用意した『素材』に魔術的な加工を行い作成した『素体』。それに、遺物から抽出した遺伝子情報・生前の思考パターンなどから作り出した擬似霊魂を憑依させて作り出す複製品である。
そのため、素材の性質に大きく影響される事が多く、彼に発生したエラーもそのためではないかと推察される。

+ 20の質問
マスターさんに20の質問!!超暫定版!!!

質問1.名前と年齢と性別を教えてください
「……アどるふ」

質問2.身長と体重を教えてください
「……(分からないという顔をしている)」

質問3.血液型と誕生日を教えてください
「……(困ったような顔をしている)」

質問4.好きな色 自分を象徴するような色はありますか
「……(何を答えれば良いのか分からない顔をしている)」

質問5.特技はなんですか
「……タたかう……サくせん、カんがえる」

質問6.好きなものはなんですか
「……ロんぎぬす、モってきたほん、ヨむ」

質問7.嫌いなものはなんですか
「……シゃべる、ニがて」

質問8.天敵とかいますか
「……ヒと、オおぜいの、ヒと」

質問9.属性について教えてください
「……(心底分からないという顔をしている)」

質問10.所属勢力はどこですか
「……(質問に対する明確な答えを持っていない顔をしている)」

質問11.令呪はどこにありますか どのような形ですか
「……(左胸、心臓を指差す)」

質問12.貴方の外見について自由に話してください
「……オおきい」

質問13.ざっくりとあなたの性格を教えてください
「……(どういう風に答えれば良いのか分からな顔をしている)」

質問14.どのように生まれて 今までどんなことがありましたか
「……(覚えていない顔をしている)」

質問15.聖杯戦争中はどのようなことをしますか 使う武器や魔術なども自由に話してください
「……ロんぎぬすを、カたせる。ヒだりうでで、ナぐったり、ウったりする」

質問16.聖杯にかける望み あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください
「……(少し考えはしたが、やはり特に思いつかない顔をした)」

質問17.親しい人間について自由に話してください 空欄でも構いません
「……ロんぎぬす。タべものくれる、ヤさしい」

質問18.自分のサーヴァントをどう思いますか 空欄でも構いません
「……キれいだと、オもう」

質問19.自分にモチーフなどはありますか
「……(困った顔で目を逸らす)」

質問20.なにかこちらに質問はありますか
「……ドうして、ソんなに、イろいろ、キくんだ?」

今回はありがとうございました
あなたの望みが叶うことを願います


彼の『素材』に使われたのは、よく訓練され、従順になった複数の『大型犬』である。
残党が求めているのは純粋なアドルフ・ヒトラーではなく、あくまで自分達の傀儡としてのヒトラーなのだ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年10月15日 05:17