【元ネタ】史実
【CLASS】
アサシン
【真名】
ジャック・ザ・リッパー
【性別】男性
【身長・体重】154cm・43kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力:C+ 耐久:E- 敏捷:B+ 魔力:E 幸運:A+ 宝具:B
【クラス別
スキル】
諜報:EX
このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。
ジャックは「ジャックではない名無しの少女」を装っており、宝具やスキルとの相乗効果により測定不能となっている。
【固有スキル】
情報錯綜:EX
ジャックに関連する全ての記憶・記録・情報・ステータスを虚偽の情報へと差し替える。
「消去」ではなく「変更」。どれだけジャックの本性に迫ろうと、対戦終了時には「名無しの少女」との出会いの記憶に変わってしまう。
霧夜の殺人:D
暗殺者ではなく殺人鬼という特性上、彼は相手に対して先手を取りやすい。
ただし、無条件で先手を取れるのは夜のみ。昼の場合は幸運判定が必要。
また明確に敵対していて、既に自分の存在が明らかになっている場合は無効。
麗しの風貌:B-
服装と相まって、性別を特定し難い美しさを(姿形ではなく)雰囲気で有している。
男性にも女性にも交渉時の判定にプラス補正。また、特定の性別を対象とした効果を無視する。
ジャックは普段から「女性」としての口調や振る舞い、服装で過ごしているため、女装時には若干効力が歪んでしまう。
精神異常:E
若干の精神の変調が見受けられる。他者を装う影響か、あるいは殺人鬼としての狂性か。
精神干渉系の魔術を低確率でシャットアウトする。魔除けのアミュレット程度の効果。
【宝具】
『霧咲く街の名も無き少年(ミストブルーム・ロンドン・ボーイ)』
ランク:D 種別:対街宝具 レンジ:街全域 最大捕捉:住人全域
街全体の住人に対し、ジャックが「その街の名も無き住人の一人」であるという認識を植え付ける。
人の意識を媒介として街中に感染する精神干渉、或いは認識を作り変える幻術宝具。彼は大衆にその身を溶け込ませて気配を掻き消す。
誰もジャックがジャックであるとは認識できない。ジャックが女装し名も無き少女を演じている限り、彼が殺人鬼であるという事実は存在しない。
言ってしまえば集団の中の一介、有象無象の「モブ」として過ごす大規模な気配遮断。その性質上、攻撃に移ろうともランクが上下することはない。
発動中、というより彼が現界している間は常に街が薄い霧で包まれ、彼が過ごしている区画周辺は魔力を孕んだ濃霧が満ちる。
対魔力を有する者、また同ランク以上の魔力値を有する者であれば効果の対象外となる。但し「相手が英霊である」という事以外を判別する事は難しい。
第二宝具の発動中は一時的に効果が失われる。が、上述の「情報錯綜」のスキルがある限りは大きなデメリットとは成りえない。
また、彼が行った「殺人」は「未解決の連続殺人事件」として伝えられ、宝具の効果は受けずに様々なメディア、或いは言伝に依って広がっていく。
それらの情報で「ジャック」へと辿り着くことは出来ないが……聖杯戦争に於いて「人々を殺し続ける殺人鬼が居る」という情報は伝わってしまう。
なお宝具名には少年とあるが、普段の彼は少女……女装をして過ごしている。これは彼本人の嗜好によるもので、別に素の姿でも問題なく機能する。
『切り裂く街の名も亡き少年(ロストネーム・ジャック・ザ・リッパー)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:5人
殺人鬼としての狂気性を露わにし、溢れんばかりの殺意を刃として敵を切り刻む闇夜の暗殺技。
切り裂きジャックという事件自体が持つ異常性や残虐性、未解決性が上乗せされ、一つの宝具として成り立っている。
第一宝具を一時的に中断させる事で発動可能となる局地的戦闘状態。発動中は筋力値と敏捷値に補正が掛かるが耐久値が最低以下となってしまう。
宝具としてはなんの神秘性も幻想性も持たない、単純な斬撃の連打。幾多もの負の逸話が斬撃を織りなす数の暴力。
闇に紛れ影を纏い、音も無く対象へ刃を浴びせる。そこに“もう一人”のアサシンのジャックが持つ矜持はなく、複雑な行程も存在し得ない。
「一般人」を相手にする上ではこの上なく残忍かつ悪辣に満ちた宝具だが、結局は単純な物理攻撃であるために英霊とは相性が悪い。
耐久値が高ければそれだけで防がれてしまう恐れもある上、他に強力なデバフや特攻性能も持たない故だ。
勿論通じる時は通じるし、近代以降の英霊であればある程度通りは良くなるだろう。そういった意味では[人]属性に対する特攻と言えるか。
なおこの宝具には真名が含まれる為、発動と同時に
真名看破が成されてしまう。が、戦闘終了後は第一宝具や「情報錯綜」の影響によりリセットされる。
但し高い魔力値や幸運値、精神干渉を弾くスキルを保有する者には効き目が薄まるようで、運次第では真名を看破されたまま戦闘が終わってしまうことも。
【解説】
ジャック・ザ・リッパー。1888年、霧の街を恐怖に陥れたシリアルキラーであり、同時に彼が起こした数多くの未解決殺人事件。
スコットランド・ヤードの追走を欺き5人もの女性を死に至らしめ、数え切れぬほどの被害者に傷跡を残した異常なる犯罪者。
そんな「切り裂きジャック」という事件が持つ異常性や残虐性、狂気性が形となったものであり、大衆が抱く「ジャック」という存在が具現化したもの。
胎児達の怨念であるジャック・ザ・リッパーが“母を求める”という「動機」を、切り裂きジャックという伝説が具現化したジャック・ザ・リッパーが「事件」という概念を
血錆びたメスのような形状を持つジャック・ザ・リッパーが「凶器」を司るのであれば、このジャック・ザ・リッパーはその残虐性を以ってして「手段」を担う者である。
故に他のジャックと比べてもより「殺人鬼」としての意識が強く、殺人の為ならばあらゆる手段に手を染める……切り裂きジャックを名乗るに十分な思想を兼ね備える。
であるからこそ、彼は真のジャック・ザ・リッパーとは成りえない。彼は所詮「切り裂きジャック」という事件の一つ、未だ真相が霧に包まれた伝説を演じる一部でしかない。
彼がジャックとしての狂気性を持ち、ジャックとしての残虐性で人を殺し続ける限り――――史実にて多くの人々を殺し切り裂いた“真犯人”には届かないのである。
そう、彼は手段をもたらすジャックの道具。まず「切り裂きジャック」という事件があり、「母を求める」動機があり、「錆びたメス」という凶器があるなら……後は、事件を成し得る「手段」があればいい。
かの名高き推理作家コナン・ドイルは彼の犯行を見て、犯人は「女装した男性であろう」と推測した。そういった逸話も混じっているのか、彼は犯行の際は少女の姿を…時には性格すらも好んで模倣する。
この女装もまた「手段」の一つ。そして女装を成し得るだけの風貌も必要であり、少年である彼が選ばれたのもそういった理由が原因。その自信に違わず、女装中の彼の姿は年相応の可愛らしい少女そのもの。
切り裂きジャックの犯行を可能にする為に選ばれた名も無き少年……もはや彼に真名は無い。悲運にも座に見初められた少年は、嘗ての倫敦を生きた「事件を行えたであろう」存在に過ぎない。
物腰柔らかで礼儀正しく、品行方正な小柄な少女――――の仮面を被る、残忍かつ冷酷非道な快楽殺人者。
見た目は10代前半であろう子供だが、浮かべる笑みはおよそ少年が浮かべて良いような笑みではなく、狂乱と悪辣に満ちた、吐き気を催す邪悪の笑顔。
荒々しい言葉遣いからもわかるように極めて粗暴で自分勝手、自分が良ければそれで良いという傲慢な人物。精神異常の影響もあるが、その性質は彼本人のもの。
風貌はやや灰がかった銀色のショートヘアに緑色の瞳、少女と見紛うほどに華奢な体躯。身に着ける服装はワンピースが多いものの、オシャレには気を配っているのかユニセックスな服装で居ることも。
女装に関して躊躇いはなく、むしろ自ら進んで行っている。第一宝具の発動中は完全に無垢な少女を演じているが、マスターとは(そういった命令がない限りは)普通に素の口調で接する。
息をするように他人を殺す。何気ない動作で人々を殺める。それが当然であるように、義務であるように、何の感慨も抱かずに無辜の人々を鏖殺し続ける。
世間を賑わすほどの事件となっても尚手は止めず、その身がこの世に在り続ける限りは殺人を行い続ける――――というよりも、彼は殺人以外の事を行う気はない。
ジャック・ザ・リッパーとして召喚されている限り、彼は大衆が描く「残虐無慈悲で血も涙も無い殺人鬼」を演じねばならず、そのように霊格・人格自体を改造されている為だ。
それは宿命じみた呪いに近いもので、人類が「呼吸」や「食事」をしなければ生きられないように、彼もまた「殺人」や「狂気性」を顕としていなければ姿を維持することが出来ない。
例え彼の“本心”がどのようなものであれ……その刃を止める事は赦されない。彼は切り裂きジャックとして召喚されている限り、その悪逆から目を背けることが出来ない運命にある。
聖杯に託す願いは「名も無き一人の少年に戻る事」。切り裂きジャックの一部分として聖杯に選ばれる前、何事もなく産まれ、生き、死んだ名も無き倫敦の少年に戻る事が願い。
ジャック・ザ・リッパーとしての霊格を与えられた今では「元の人格」は失われているが、唯一残された名も無き少年の「願い」だけを楔として、無辜の少年は殺人鬼を騙り今日もまた人々を殺め続ける。
なお本来の彼は大人しく落ち着いた性格の少年……つまり、彼が演じている偽の人格そのもの。何たる皮肉か、彼は無意識の内に元の自分を演じて殺戮のための道具としていたのであった。
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セリフ集 |
召喚:「なんだ、ボクが喚ばれるなんてなあ。他のジャックは何をしてるんだか……ハハッ!まあいいや、これもまた僥倖だ
クラス、アサシン……名をジャック・ザ・リッパー。オマエが思い描いていた“ジャック”がどうあれ、喚ばれたからには“殺人”の限りを尽くすぜ?」
レベルアップ:「まだだ、足りないな」
霊基再臨:「ハハッ!オマエ、ボクのこと女の子だって思ってたろ?残念!そういう奴が居るからボクみたいな殺人鬼がのさばれたんだよ!」
その2:「いいねえ!最ッ高だ!ホントに堪らないなあ……ああ、腕の疼きが止まらない……!」
その3:「さてと、これでオマエもボクの共犯者だ。なあ、マスター?今更逃げようなんて思うなよ?」
最終:「ジャック・ザ・リッパーは一人じゃない、ボク以外にもジャックを名乗る英霊は存在するんだろうさ
ボクは切り裂きジャックを形作る一人に過ぎない……ハハッ!だからさあ、オマエがジャック・ザ・リッパーになっちまいなよ
なあ?そうすればボクは、何の躊躇いもなくアンタに従える……どうだい?どうだい?なあ、答えを聞かせてくれよ―――」
開始:「じゃあ、“六人目”になりたいヤツから前に出てこいよ」
その2:「切り裂くぜ?ああ、ボクはその為にここに居るんだ」
スキル:「畏れろ、怖がれ!」
その2:「バラバラにしてやるよ」
選択:「あぁ」
その2:「いいぜ!」
その3:「切り裂くさ!」
攻撃:「そらそらッ!」
その2:「遅すぎるな!」
その3:「もっとノッてこうぜ?」
EX:「他愛ねえ、これで仕舞いだ!」
宝具選択:「嗅ぎ回ってな、ワンちゃんよお!」
その2:「切り裂きジャックの真相を……オマエだけに見せてやる」
宝具:「街を包む霧は視る、街を往く人は聴く、街に呑まれた少年は識る、切り裂きジャックの真髄を!『切り裂く街の名も亡き少年』ッ!」
小ダメージ:「ちっ!」
大ダメージ:「う、あ……っ!」
戦闘不能:「畜生……ま、だ…足りねえ……まだ、死にたく……」
その2:「っ……ボクが、消えても……ジャックは、消え…な……」
勝利:「あーあ、つまんねえなあ!蒟蒻じゃあるまいし、もっと切り甲斐のある奴は居ないのか?」
その2:「なんだい?なんだい?ボクはまだまだ行ける、オマエさんはどうなのさ?」
会話:「オイ、そろそろ行こうぜ?じっとしてるのは性に合わないんだよ」
その2:「ボクを召喚した以上、ボクの行いには文句は言わさない。それでいいんだろ?なあ!」
その3:「なんで女装をしてるのか?ハハッ!つまんないこと聞くな、オマエ!この方が近づきやすいんだよ、色々とさあ!」
その4:「はあ~~っ?女の子のフリをしてくれ~ぇ!?ったく!あのなあ、ボクの女装は手段なんだよ。この状況で演じる必要はないだろ!?……それともオマエ、ボクに殺されたいのか?」
その5:「スコットランド・ヤードの犬どもですらボクにまでは辿り着けなかった……ハハッ!そんな殺人鬼がオマエみたいな魔術師の手伝いなんて、面白いなあ!」
その6:「ん……そのメス、なんか親近感を感じるな。いや、まて、このメスは……まさか、いや、まさかな……?こんな道具が同じ“ジャック”だなんて……(ジャック・ザ・リッパー[騎]保有時)」
好きなこと:「殺人だけど。んなわかりきってること聞くなよ……というか、それ以外のことには興味ないんだよ。え、女装?…………す、好きって訳じゃねえよ!!」
嫌いなこと:「嗅ぎ回るのが上手いヤツ。特に犬は嫌いだな!ちょこまかとボクのことを嗅ぎ回りやがって……ああ、思い出しただけでも腹が立つっ!!」
聖杯について:「聖杯、何でも願いが叶う魔法なあ……もし、もし本当にそんなものがあるのなら……ボクは、もう一度“ボク”として…………」
絆:「なあ、この服はどうだ?違和感とか無いか?…………はあ?可愛い!?!?そういう意見を求めてるんじゃないってのっ!!」
その2:「女装の効果?あー、まあ上々だろ。男に近付くよりも同じ女の人に近付く方がやりやすかったぜ?男はなあ……襲われるとちょっと面倒なんだよ」
その3:「しかし物好きだよな、オマエも。自分で言うのも何だけど、殺人鬼だぜ?ボク。オマエみたいに真っ直ぐなヤツにはもっと相応しい英雄とかヒーローとか居るもんだろ?」
その4:「……ボクはさあ、殺人以外の事を何も知らないんだよ。趣味……まあ、趣味じみてるこの女装だって殺人のための手段に過ぎないしさあ……ボクって、一体誰なんだろうな」
その5:「ちょっ!?な、何抱きしめて…………く、くそっ……卑怯だろ、こういうの……ボク、男だぞ……殺人鬼だぞ……オマエみたいな良い人が、犯罪者のボクにこんな事しちゃいけないだろ……っ
…………ハ、ハハッ!口だけは達者だな、オマエ……そうか、ボクは名も無い一人の少年だもんなあ……じゃあ、暫くの間は……こうやって、オマエに甘えててやるよ……!」
イベント:「人混みは好きじゃないな、行くんならもっと人が捌けてからにしようぜ?じゃないと人目に付くし情報弄るのも面倒……何、殺しに行くんじゃないのか?そうかあ……」
誕生日:「ハッピーバースデー、ボクのマスター。ところでさあ、誕生日と命日が一緒って面白いと思わないか?カッコイイと思わないか?なあ?というわけでプレゼントは―――あ、逃げるなよ!?」
女装ショタ。見た目はだいたいジャックちゃんを少し成長させた感じ。女装は仕事の一部って認識だけど甘い言葉を囁いてやれば落ちると思う。
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最終更新:2016年10月14日 22:34