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不安定に絡み合って

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だれでも歓迎! 編集
 これから私達が立ち向かっていかなければならない数々の困難。
 お互い口には出さないけど気持ちは分かっている。
 その不安だけが私達にお互いを求め合わせた。





 不安定に絡み合って





 重い。
 空気の正確な重さなんて知らないし興味もないけど今私達がいるこなたの部屋の空気は、外界のそれよりも何十倍も重量があるように思えた。何か変な物質が溶け込んでいるのかと疑ってしまう。物理的な重さではないのかもしれない。気持ちの問題だろうか。
 会話がなくなってから三十分は経過しているだろう。私は持参した読み掛けのラノベを、こなたはベッドの端に積んであった漫画を、お互い少し距離を取り合って黙々と読み進めていた。
 話したい事は山程あるのにそのどれもが言葉にならず口から出るのを躊躇っている。ぐるぐると嫌な感情が渦巻くのを感じてその所為で内容は殆ど頭に入ってこなかった。
 こなたともっと話したいのに。あまりにも多くの情動に私は混乱していた。
 沈黙に耐え切れなくなって途中のラノベを勢い良く閉じる。発せられた音は静かな空気中を伝わり部屋中に響いた。
 私がこなたの方を見るのとこなたが私の方を見るのはほぼ同時だったと思う。こなたも開いていた漫画を閉じて口を中途半端に開けていた。
「な、何?」
 私が立てた音が予想外に大きかったのだろうか、こなたは少し困惑した表情で私に何事かと聞いてきた。
「え、えっと……」
 私は急いで話題を探す。
「きょ、今日ゆたかちゃんは?」
「え?普通に学校だよ」
「あ……」
 尋ねてから今は平日の午前中だったと思い出す。私の頭はすっかり今日を休日だと勘違いしていたらしい。
「じゃ、じゃあおじさんは?」
「担当の人に原稿を渡しに行くとかで朝から出かけたよ」
 夕ご飯までには帰ってくると思うけど、とこなたが付け足す。
「そ、そうなんだ」
 私が頷いてやっと成立した会話は呆気なく終了を迎えてしまった。このままでは苦痛な沈静がこの部屋をまた支配する事になる。
 何とか話題を出さないと……私は自分の脳細胞をフル動員させる。
「あ、じゃあこの家には私とこなたの二人だけか」
 錯乱しているのだろう私の頭は言わなくて良い事を発するよう口に命令を出したようだ。私の言葉にこなたは頬を朱に染め目を見開き、気まずい沈黙が待ってましたと言わんばかりに訪れる。
「そ、そうだけど……」
 完全に失言だった。私は何も言えなくなり再び閉じたラノベを開いて目をそちらに向けてしまった。横目で確認するとこなたも頬を赤くしたまま漫画の続きを読み始めていた。
 だが今度は煩いくらいの高鳴りを見せる心臓の律動的な運動が私の読書を邪魔する。周囲が静かだからこなたにも聞こえてしまうのではないかと危惧してしまうほどだ。
 逃げたい衝動に駆られたが、こなたと話したいという感情はまだ収まっていない。
「ね、ねぇ」
 振り向きざまに言った言葉が重なった。そのまま私達は硬直してしまう。
「な、何こなた?」
「か、かがみこそ何?」
 ああ、もうダメだ。
「え、えっと……あんまり長居しちゃあれだから……そろそろ帰るわね」
「え?あ、うん」
 あれってどれ?と問いたそうなこなたをよそに私は鞄を持って逃げるようにこなたの部屋を出た。見送ってくれるのだろうこなたも私に続いて部屋を後にする。
 逃げたいと思った理由は考えない事にした。

「じゃ、また明日ね」
 玄関で靴を履き、ドアノブに手を掛けながら振り返って言った。
「うん、またね」
 笑顔で送り出してくれるこなたに私も精一杯の笑顔で別れの挨拶をする。
 扉を開いて外に出ると、真っ先に冷たい風からの洗礼を浴びた。季節と時間に不相応な気候に、今日は風が強くて冷え込むって言ってたっけと今朝の天気予報を思い出す。
 背後で音がした。
 その音に振り向くとこなたによって閉ざされた泉家の扉が目に入った。私はそれに妙な寂寥感を覚えてしまった。
 気持ちを伝え合ったばかりなのに、もう二度と会えないかのような、こなたが何処かへ行ってしまうかのような感じ。
 私達の関係を受け入れてもらえないかもしれないという不安が、こなたが私から離れていくんじゃないかという不安が、私を不安定な情緒にさせる。
 私達はこれから上手くやっていけるのだろうか。
 広がった街頭の風景で昨日の夢がフラッシュバックした瞬間、私は居ても立っても居られなくなり来た道を戻り始めていた。痛みを堪えて全速力でこなたの家を目指す。
 訪問者を迎え入れる扉は施錠されていなかった。私はこなたを見たい一心で再び玄関口に飛び込むと―――
 そこには瞳を潤ませたこなたの姿があった。
「……っ!」
「かがみっ……!」
 今にも泣き出してしまいそうな表情のままこなたが私に駆け寄ってくる。考えるよりも先に身体が反応して、私はこなたを強く抱き締めた。
 密着した部位からこなたの温度が、想いが、決意が伝わってくる。
「独りにしないで……」
 こなたの口から発せられたか細い声。私は何を独りで悩んでいたのだろうか。
 もう独りで苦しむ必要はない。こなたも私と同じ苦しみを味わっていたのだろうから。
「一先ず……部屋行こうか」
 私の提案にこなたは無言で頷いた。それを見て私は扉を閉め鍵をかけると、こなたと一緒に想いが通じ合った場所へと向かった。

 汗ばんだ手を握り合わせるとこなたが静かに目を瞑った。
「かがみ、来て……」
「うん……」
 初めて聞くこなたの甘い声。空いたもう片方の手をこなたの頬にぴったりと添えると、こなたが身体を寄せてくる。
 私はもう何も考えられなくなっていたし考える必要もないと思った。私達は磁石の両極同士のように意識する事なく距離を縮め、唇を重ねた。
 初めは強引にしてしまったキス。二度目のそれはお互いが引き寄せられるかのような自然なものだったからだろうか、受ける感覚が全く別物のようだった。
 私は唇を重ねたまま、舌を伸ばしてこなたの張りのある唇を舐めた。僅かに唇の間に隙間が出現し、そこから舌を忍び込ませていく。
 柔らかく熱い感触が私の頭をショートさせようと追い込むようだった。
「んんっ……」
 おずおずと伸ばされたこなたの舌に自分の舌を絡めると、より一層淫靡な感覚が私を襲った。目眩がしそうなほど熱い唾液と吐息、こなたの唇の感触、甘い髪の匂い、全身を駆ける痺れた感覚。心の平安と興奮が一体となり私の身体をこなたで満たしていく。
「んはぁ……」
 存分にお互いを求め合った後、そっと唇を離すと透明な糸が私達を繋いでいた。
 口から引かれた細い唾液の線。こなたが手の甲でそれを拭う。
 その淫猥な行為に私の理性が崩壊を始めた。
「こなた、私もう……」
 こなたの肩を少し強く掴むと、こなたは目を見開いて私を見た。
「我慢出来ないかも……」
 私は真っ赤になりながら下半身に目をやった。
「え?えっと……」
 途端にこなたにもそれが伝染する。私の言いたい事、やりたい事は伝わったらしく、こなたは必死に言葉を探している様子だった。
「その、私、初めてだから……」
 照れながらも一つ一つ丁寧に言葉を紡いでいくこなた。
「優しく……してね?」
 囁くような台詞と上目遣いに私は溶けてしまいそうになった。

「ふあっ……」
 こなたをベッドに横たえると小さな声が上がった。恐怖半分期待半分といった感じで私をじっと見つめている
 先程から急速な高鳴りを見せていた私の脈動は、そんなこなたの姿を見て更に活性化を始める。
「脱がして良い?」
 私が許可を求めると、こなたは答える代わりに軽く万歳をして手伝ってくれた。私はそれを見届けてから少し大きめのトレーナーの裾に手を掛けた。上半身から引き抜き、続いて下に着込んでいたニットのシャツとブラを押し上げる。
 これがこなたの……何度か見た事はあったが意識の違いの所為だろう、その時のものとは全く違って映る私を魅了して止まない光景に思わず息を呑んだ。
 私は心の奥から込み上がってくる愛しさをこなたに伝えるように身体を重ねた。
「ひゃっ……」
 可愛らしい声が漏れる。いきなり直に触って良いのか分からなかったので、私はこなたの両肩に手を置き首筋に舌を這わした。
「んっ……ひゃうっ!」
 徐々に高まっていくこなたの声と私の興奮。悩ましげに身体を揺するこなたを優しく包むように抱き止めて鎖骨の辺りまで顔を動かした。少しずつ荒くなるこなたの息遣いを聴覚で感じながら、棒状の骨を中心に丹念に舐め回していく。
「ん……はぁっ……」
 私の想像とは限りなくかけ離れていた目の前の小さな恋人。普段のアグレッシブな姿は何処にもなく、まるで風に吹かれ儚げに振れ動く一輪の花のようだった。
 こなたの白い肌を舌でなぞりながら胸部へと移り動くと微かな膨らみに遭遇した。未発達な乳房は手の平に収まってしまいそうな大きさで、その中心には慎ましやかに淡紅色の突起が鎮座している。
「恥ずかしいよぉ……」
 こなたの胸を凝視していると、羞恥に染まったこなたの声が聞こえた。
「こなた、綺麗……」
 体感時間では久しぶりに喋った気がする。それぐらい私はこなたに夢中になっていたのだろう。素直な感想を口にするとこなたの顔にほんのりと赤みがさした。
 どうしようもない恋しさを感じた私はなだらかな二つの丘の頂点にたたずむ乳首を親指と食指で摘み上げた。
「ひゃっ!」
 恐らくは体験した事がないのであろう感覚から逃げようとこなたが身体をよじらせた。その声が、仕草が、雰囲気が私を性感帯への愛撫へと没頭させていく。
 桜色の突起物に顔を近付けて口に含んだ。
「ひゃうんっ!」
 ひときわ大きな声が私の内耳に響く。こなたを気持ち良くさせているという事実は私を加速させる要素として十分過ぎるほどだった。
 左右の乳首を交互に舌で転がし、時には強く、時には優しく吸い付ける。
「あっ……かがみぃ……」
 切なさと嬉しさが混じり合ったような声で私の名が呼ばれた。
 私がこなたを求めているようにこなたも私を求めているのだと実感する。
「何?」
 快楽の所為で無意識の内に呼ばれただけかもしれないとも思ったが聞いてみた。
「私、はっ……もうか、かがみから離れないから……」
 刺激に耐えるように目を瞑っていたこなたがゆっくりと開眼した。涙で湿り気を帯びた半開きの瞳が私に向けられる。
 とても優しい目だった。
「かがみもっ……私を離さないで……ね」
 今にも消え入ってしまいそうな小さな声。だけどその言葉はずっしりとした響きを持って私の心の中に残った。
 伝わってきたこなたの胸中。将来に対する希望、不安、喜憂。それは決して安定する事のない未来。
 それでもこなたは私を選んでくれた。私と苦難に立ち向かう事を選択してくれた。
 左胸の辺りから、こなたの規則正しい生きている証と共に断固たる決意が伝わってくる。
「うん……約束だからね」
 私は緩みそうな涙腺を必死に保たせながら、こなたのズボンへと手を伸ばしていった。

 ベルトを外しズボンを脱がせていくとブラとお揃いの柄のショーツが現れた。先程の行為でかなり高ぶったらしく濃い染みを作っていた。
 布越しに割れ目に触れるとこなたの身体が大きく仰け反った。
「ああっ……」
 愛液を吸い込んだ布地、侵入してきた私の指を受け入れるかのように挟み込む熱さを持ったこなたの秘所は私の予想よりも遥かに上の感触の良さも持ち合わせていた。
 私はすっかり我を忘れて虜になってしまっていた。蜜を滲ませ大分濡れてきた部分を指で触るとちゅぷっと水音がする。
「凄い濡れてる……」
「い、言わなくて良いよぉ」
 そのまま中指を押し込むとショーツの生地ごと埋まっていってしまった。熱く濡れた感触が埋没した指の腹を包み込む。
「んっ……んあっ!ふああぁ……!」
 更に指を食い込ませ押し進めていくとこなたが長い喘ぎ声を上げた。己の理性を維持する何かが爆ぜたかのようにこなたが乱れる。
 私もそろそろ限界が迫ってきていた。こなたの大切な部分を見たくなりショーツに指を掛ける。
「ふえっ?」
 戸惑うこなたを無視して一気に引き下ろした。空気中に晒されたこなたの恥ずかしい部分は湿っぽく透明な糸を引いている。
「ちょ、ちょまっ……」
 もっと近くで見たい。私がそっと顔を寄せると、こなたは慌てて我に返って制止を掛けてきた。同時に足に力が入れられる。
「隠さないで良いの」
 こんなに綺麗なんだから……と私が続けると、こなたの太腿から力が抜けていった。自然に開かれる足に手を添えて開脚作業を手伝う。こなたの秘所が再び私の目の前に広がるのにそう時間は要さなかった。
 ふっくらとした秘肉の間に走る一本の切れ目。蜜に濡れた薄めでヴァージンピンクの肉壁は微かな水気で光り、小さなしこりのようなものの周りを包皮が覆っている。
 ごくりと喉を鳴らして、私はこなたの大切な部分に手を伸ばした。
「あっ!かがみ、そこ……」
 ゆっくりと指を差し入れると、愛液が溢れ出してきた。刺激が強すぎるのかこなたは身体を縮こまらせる。
 溢れる蜜を掻き分けるように割れ目に沿って指を動かしていくと、秘唇が指の下で形を変えていった。
「ああっ……はぁ……はぁぁ……!」
 快楽に呑まれて喘ぐこなたを見ていると自分の融通が利かなくなってきた。私は本能のままにこなたの秘裂に自らの舌を宛がった。
「はあぁん!」
 こなたの腰が跳ね上がる。舌先を動かして舐め上げていくと新たな愛液が湧き出し、甘酸っぱい匂いが広がった。
「か、かがみ……私達、上手くやって、いけるかな……」
 切なげに腰を揺らしながらこなたが尋ねてきた。先の事を考えると不安なのだろう、途切れ途切れの言葉からこなたの気持ちが痛いほど伝わってくる。
 好きすぎて怖くなってしまう。
 でも、こなたとなら―――
「大丈夫、一緒にやっていこう」
 疑問符を付けなかったのは私の覚悟を示したかったから。
「う、うん……っ」
 身を乗り出して、天を仰いで硬くなった先端とその周辺をを舌でなぞる。右手を使って秘所への愛撫も続ける。
「かがみっ……ずっと……大好きだよっ……!」
「私もっ……大好きっ……こなたぁ……!」
 指先で包皮にくるまれた肉芽に刺激を与えた途端―――
「はあぁぁっ!ああ、あんっ……ああぁぁっ!」
 こなたは大きく背中を仰け反らせ、溢れ出た蜜がシーツを汚していった。

「大丈夫?」
「うん、もう平気」
 後始末を終えた私はベッドに横たわっているこなたを見遣って言った。
 こなたはあの後急に眠気に襲われたらしく、今にも眠ってしまいそうな感じでとろんとした目はすぐにでも瞼が落ちそうだった。
「少し寝た方が良いよ。夕方頃起こしてあげるから」
「そうさせて貰うよ」
 こなたは欠伸をしながら布団を被った。
 ―――そして手を私に差し出してきた。
「眠れるまで……手握ってて」
「しょうがないわね」
 苦笑いしながらこなたの隣に腰を下ろす。
「ありがとう……」
 小さな手が私の手を握った。
 その瞬間、温かな感触と共にふと過った底知れぬ不安。
 この手が離れていってしまうのではないか、残酷な世間が私達を引き裂いてしまうのではないか。想像しただけで気が動転してしまいそうだった。
 大切なのはこれからだと自分に言い聞かせる。
 決して離したりするものか。
 固い決意が心の中で結ばれた時、私は安らかな寝息を立てるこなたの手を無意識に握り返していた。
 それは私達が初めて困難の入口に二人で立った、記念すべき日の昼下がりの出来事。





                                                                  ~Fin~













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  • GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-07 00:46:11)
  • これが1番 -- 名無しさん (2022-12-04 03:51:47)
  • お互い強く想い合ってるのがすごく良くわかる文章です。 -- 名無しさん (2010-07-19 14:00:03)
  • 世間の目なんかに負けないでがんばってください! -- 名無しさん (2010-05-02 13:01:29)
  • GJ!
    こういうのメッチャ大好き!
    甘甘さいこー! -- 名無しさん (2009-08-21 21:26:33)
  • 作者GJ!
    -- 名無しさん (2009-05-04 09:28:56)
  • 王者の文よ! -- 東方不敗 (2009-04-14 20:39:59)
  • 感情表現が見事です…意志の強い現れを感じました。 -- 名無しさん (2008-10-12 13:51:19)
  • うまい、GJとしか言えません。
    俺もそのうちこのような文章を書けたらいいなと思いました -- 名無しさん (2008-09-18 10:18:44)
  • 素晴らしい -- ムスカ (2008-08-06 04:01:50)
  • 涙が止まらない… -- 一概 (2008-06-11 00:49:37)
  • 上手い人は文章の書き方が違いますなぁ -- 名無しさん (2008-04-20 18:48:05)

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