3学期も始まり、お正月気分もすっかり抜けた1月のある晩の事。
『はぁい、柊です。』
「こんばんわ、小早川です。夜分遅くにすみません、つかさ先輩。」
『あれ、ゆたかちゃん?珍しいね、ゆたかちゃんから電話が来るなんてね。どうしたのかな?』
「はい、ちょっとお願いがあるんですけど……近いうちに2、3日ほどお時間いただけませんか?」
『ん~っと、ちょっと待ってね。手帳手帳、っと……うん、大丈夫。放課後なら来週まで時間は取れそうだよ。』
「そうですか、よかった。じゃあ急で申し訳ないんですが、明日の放課後にお会いできますか?」
『うん、おっけーだよ。でもお願いって何かな?勉強の事なら私よりもお姉ちゃんとかゆきちゃんに聞いた方がいいけど……』
「えっと、実は……」
『はぁい、柊です。』
「こんばんわ、小早川です。夜分遅くにすみません、つかさ先輩。」
『あれ、ゆたかちゃん?珍しいね、ゆたかちゃんから電話が来るなんてね。どうしたのかな?』
「はい、ちょっとお願いがあるんですけど……近いうちに2、3日ほどお時間いただけませんか?」
『ん~っと、ちょっと待ってね。手帳手帳、っと……うん、大丈夫。放課後なら来週まで時間は取れそうだよ。』
「そうですか、よかった。じゃあ急で申し訳ないんですが、明日の放課後にお会いできますか?」
『うん、おっけーだよ。でもお願いって何かな?勉強の事なら私よりもお姉ちゃんとかゆきちゃんに聞いた方がいいけど……』
「えっと、実は……」
翌日の放課後。
今日はこなたお姉ちゃんはバイトに行く日で、かがみ先輩も一緒に秋葉原へ行くとのことで、今つかさ先輩のお家へ向かうのはつかさ先輩と私の2人だけです。
「ゆたかちゃんと2人で、っていうのは珍しいよね~。」
「そうですね。いつもならお姉ちゃんやかがみ先輩がいたり、みんな一緒だったりしましたから。」
「それにしても急にお菓子作りを教えて欲しいなんて、どうしたの?」
「えっと……来月はバレンタインデーがあるから、その……」
「そっか、こなちゃんに手作りのお菓子をあげたいんだ。」
「……はい。普通のお料理は少しは出来るんですけど、お菓子は作った事がなくて。身近でそういうのに詳しいのってつかさ先輩しか知りませんから。」
「なんかそう言われると照れちゃうな……でも特別な事なんてしてないよ?普段からの積み重ねと、食べる人に喜んでもらいたいっていう気持ちがあれば誰にでも出来る事だしね。だからゆたかちゃんも出来るよ、きっと。」
「はい、がんばります!」
そんな風に話しているうちにつかさ先輩のお家に到着します。
今日はこなたお姉ちゃんはバイトに行く日で、かがみ先輩も一緒に秋葉原へ行くとのことで、今つかさ先輩のお家へ向かうのはつかさ先輩と私の2人だけです。
「ゆたかちゃんと2人で、っていうのは珍しいよね~。」
「そうですね。いつもならお姉ちゃんやかがみ先輩がいたり、みんな一緒だったりしましたから。」
「それにしても急にお菓子作りを教えて欲しいなんて、どうしたの?」
「えっと……来月はバレンタインデーがあるから、その……」
「そっか、こなちゃんに手作りのお菓子をあげたいんだ。」
「……はい。普通のお料理は少しは出来るんですけど、お菓子は作った事がなくて。身近でそういうのに詳しいのってつかさ先輩しか知りませんから。」
「なんかそう言われると照れちゃうな……でも特別な事なんてしてないよ?普段からの積み重ねと、食べる人に喜んでもらいたいっていう気持ちがあれば誰にでも出来る事だしね。だからゆたかちゃんも出来るよ、きっと。」
「はい、がんばります!」
そんな風に話しているうちにつかさ先輩のお家に到着します。
「ただいま~。」「お邪魔しまーす。」
それぞれ挨拶をして上がると居間へ通されます。
「じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね。」
「はい、わかりました。」
鞄からお菓子作りの本を出して眺めていると、数分でつかさ先輩がお茶を淹れて戻ってきました。
「お待たせ~。はい、外寒かったでしょ。」
「ありがとうございます。ごちそうになりますね。」
「さて、と。ゆたかちゃんはどんなお菓子を作るつもりなの?」
「あ、はい。いくつかあるんですけど……」
そう言いながら付箋をつけたページを示すと、
「どれどれ?あ、これか~。うん、これなら割と簡単に出来るね。特別な容器とかも使わないし……こっちのはちょっとコツがいるかな?それから……」
名前と写真をちょっと見ただけでどんなものかわかるみたいです。失礼だと思いますが、普段ののんびりとした先輩からは想像もつかない……でもその横顔はとても頼りになる真剣なものでした。
「よし、じゃあ今日はこの2つをやってみようか。これならお家でも練習できると思うしね。」
「わかりました。今日はよろしくお願いします、つかさ先生!」
「あははは。何だかくすぐったいね、その呼ばれ方は。じゃあ一緒にがんばろー!」
それぞれ挨拶をして上がると居間へ通されます。
「じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね。」
「はい、わかりました。」
鞄からお菓子作りの本を出して眺めていると、数分でつかさ先輩がお茶を淹れて戻ってきました。
「お待たせ~。はい、外寒かったでしょ。」
「ありがとうございます。ごちそうになりますね。」
「さて、と。ゆたかちゃんはどんなお菓子を作るつもりなの?」
「あ、はい。いくつかあるんですけど……」
そう言いながら付箋をつけたページを示すと、
「どれどれ?あ、これか~。うん、これなら割と簡単に出来るね。特別な容器とかも使わないし……こっちのはちょっとコツがいるかな?それから……」
名前と写真をちょっと見ただけでどんなものかわかるみたいです。失礼だと思いますが、普段ののんびりとした先輩からは想像もつかない……でもその横顔はとても頼りになる真剣なものでした。
「よし、じゃあ今日はこの2つをやってみようか。これならお家でも練習できると思うしね。」
「わかりました。今日はよろしくお願いします、つかさ先生!」
「あははは。何だかくすぐったいね、その呼ばれ方は。じゃあ一緒にがんばろー!」
今日作るのはクッキー数種類とパウンドケーキです。。
つかさ先輩の教え方は本当にわかりやすくて、初めての私でもほとんど大きな失敗をする事なく作り上げる事が出来ました。
「あとは焼き上がるのを待つだけですね。」
「そうだよ。準備と手順をしっかりしておけば簡単でしょ?」
「つかさ先輩がきちんと教えてくれたからですよ。家で本を読んでおいたんですけど、ずっとわかりやすかったです。先輩ってお料理を作るのも教えるのも上手なんですね。」
「そう言ってくれると嬉しいな。でもね、上手に出来たのはゆたかちゃんのやる気がしっかりしてたからでもあるんだよ。」
と、つかさ先輩は色々とメモを書き込んだ本を指差してにっこりと笑います。
「こうしておけば忘れませんから。それに、家で作る時も今日の事を思い出しながら出来そうな気がして……」
「大丈夫、ゆたかちゃんなら出来るよ。わからなくなっても、電話くれればすぐに教えてあげるしね。」
「はい、その時はよろしくお願いします。」
「さて、そろそろ焼き上がるかな?熱いから気をつけてね。」
「はーい。」
ちゃんとミトンをつけて、ゆっくりオーブンから取り出します。焼き色は良さそうですね。あとは冷めるのを待って型から抜けば完成です。
「せっかくだし、お茶の淹れ方も教えちゃおうかな。冷めるまで時間があるしね。」
「わ、いいんですか?」
「うん。普段でも淹れる機会があるでしょ。一緒に覚えておけば役に立つかなぁ、なんてね。」
「そうですよね。今この時期は寒いですし、あったかいお茶が恋しくなりますから。」
そんな風におしゃべりしながらお茶を淹れていると、玄関の方から『ただいまー』と聞き覚えのある声がします。
「お姉ちゃんが帰ってきたみたい。ねぇ、ゆたかちゃん。お姉ちゃんにも食べてもらう?」
「いいですけど……普段からつかさ先輩のお菓子を食べ慣れてるんですよね。すごく厳しく採点されそうです……」
「大丈夫だよ、きっと。」
「ここにいたんだ……ってあれ、ゆたかちゃん?」
「お帰りなさい、かがみ先輩。それとお邪魔してます。」
「いらっしゃい。それにしても珍しいわね~、こなたがいないのに……ところでいい香りがしてるけど、ケーキでも焼いてたの?」
「そだよ~。ゆたかちゃんが教えて欲しいって言うから。お菓子作りなら私にも教えられるしね。それでね、よかったらお姉ちゃんも一緒にどう?ちょうど今から切り分けるんだけど。」
「なるほどね……ってあれ、いいの?他に食べさせる相手がいるんじゃない?」
かがみ先輩がニヤニヤ笑いながら尋ねてきます。
「あぅ……これはまだ練習用ですし……」
「つまり私は実験台ってところかしらね。」
「あっ、いえ。そういうつもりじゃないですよっ!」
「お姉ちゃん、からかうのはそのくらいにしてあげなよ。」
「わかってるって。本番は来月なんでしょ。それまでに1人で出来るようにしたい、そんなところかしら?」
……全くもってその通りです。どこまでお見通しなんでしょうか?
「いいわよ。せっかくのお誘いを断るのも勿体無いし、つかさ以外の手作りお菓子なんて滅多に食べる機会もないからね。」
「お、お手柔らかにお願いしますね。かがみ先輩……」
「さ、それじゃあ切り分けようか。お姉ちゃんは着替えてきたら?戻る頃には準備も終わるから。」
「そうね、そうさせてもらうわ。それじゃあゆたかちゃん、楽しみにしてるわよ。」
そう言ってかがみ先輩が台所を後にすると、焼き上がったケーキを切り分け、お茶を淹れて居間に運びます。
つかさ先輩の教え方は本当にわかりやすくて、初めての私でもほとんど大きな失敗をする事なく作り上げる事が出来ました。
「あとは焼き上がるのを待つだけですね。」
「そうだよ。準備と手順をしっかりしておけば簡単でしょ?」
「つかさ先輩がきちんと教えてくれたからですよ。家で本を読んでおいたんですけど、ずっとわかりやすかったです。先輩ってお料理を作るのも教えるのも上手なんですね。」
「そう言ってくれると嬉しいな。でもね、上手に出来たのはゆたかちゃんのやる気がしっかりしてたからでもあるんだよ。」
と、つかさ先輩は色々とメモを書き込んだ本を指差してにっこりと笑います。
「こうしておけば忘れませんから。それに、家で作る時も今日の事を思い出しながら出来そうな気がして……」
「大丈夫、ゆたかちゃんなら出来るよ。わからなくなっても、電話くれればすぐに教えてあげるしね。」
「はい、その時はよろしくお願いします。」
「さて、そろそろ焼き上がるかな?熱いから気をつけてね。」
「はーい。」
ちゃんとミトンをつけて、ゆっくりオーブンから取り出します。焼き色は良さそうですね。あとは冷めるのを待って型から抜けば完成です。
「せっかくだし、お茶の淹れ方も教えちゃおうかな。冷めるまで時間があるしね。」
「わ、いいんですか?」
「うん。普段でも淹れる機会があるでしょ。一緒に覚えておけば役に立つかなぁ、なんてね。」
「そうですよね。今この時期は寒いですし、あったかいお茶が恋しくなりますから。」
そんな風におしゃべりしながらお茶を淹れていると、玄関の方から『ただいまー』と聞き覚えのある声がします。
「お姉ちゃんが帰ってきたみたい。ねぇ、ゆたかちゃん。お姉ちゃんにも食べてもらう?」
「いいですけど……普段からつかさ先輩のお菓子を食べ慣れてるんですよね。すごく厳しく採点されそうです……」
「大丈夫だよ、きっと。」
「ここにいたんだ……ってあれ、ゆたかちゃん?」
「お帰りなさい、かがみ先輩。それとお邪魔してます。」
「いらっしゃい。それにしても珍しいわね~、こなたがいないのに……ところでいい香りがしてるけど、ケーキでも焼いてたの?」
「そだよ~。ゆたかちゃんが教えて欲しいって言うから。お菓子作りなら私にも教えられるしね。それでね、よかったらお姉ちゃんも一緒にどう?ちょうど今から切り分けるんだけど。」
「なるほどね……ってあれ、いいの?他に食べさせる相手がいるんじゃない?」
かがみ先輩がニヤニヤ笑いながら尋ねてきます。
「あぅ……これはまだ練習用ですし……」
「つまり私は実験台ってところかしらね。」
「あっ、いえ。そういうつもりじゃないですよっ!」
「お姉ちゃん、からかうのはそのくらいにしてあげなよ。」
「わかってるって。本番は来月なんでしょ。それまでに1人で出来るようにしたい、そんなところかしら?」
……全くもってその通りです。どこまでお見通しなんでしょうか?
「いいわよ。せっかくのお誘いを断るのも勿体無いし、つかさ以外の手作りお菓子なんて滅多に食べる機会もないからね。」
「お、お手柔らかにお願いしますね。かがみ先輩……」
「さ、それじゃあ切り分けようか。お姉ちゃんは着替えてきたら?戻る頃には準備も終わるから。」
「そうね、そうさせてもらうわ。それじゃあゆたかちゃん、楽しみにしてるわよ。」
そう言ってかがみ先輩が台所を後にすると、焼き上がったケーキを切り分け、お茶を淹れて居間に運びます。
少しして着替えたかがみ先輩がやって来ると試食会の始まりです。
「それじゃいただきます。」
かがみ先輩がケーキを口に運び、ゆっくりと咀嚼し……
「うん、美味しいわよ、ゆたかちゃん。よく出来てるじゃない。」
「ほ、本当ですか?」
「嘘なんかついてないわよ。信じられないなら自分でも食べてみなさいって。ほらつかさも食べなさいよ。」
「それじゃいただきまーす。……ん、本当に美味しいよ。ゆたかちゃん。」
「よかったぁ……」
「あとは本番に向けて練習あるのみ、かな?」
「はいっ!」
「機会があればまたいくつか教えてあげるよ。それに道具とかも必要なら貸してあげるから、いつでも言ってね。」
「えっ、いいんですか?……本当にありがとうございます。」
「ところで、この事は内緒にしておいた方がいいかしらね?」
「んーっと、そうですね。近いうちにお菓子作りを習ってる事だけは自分で話しますから。」
「りょーかい。つかさもいいわね?」
「うん、わかったよ。」
「それじゃいただきます。」
かがみ先輩がケーキを口に運び、ゆっくりと咀嚼し……
「うん、美味しいわよ、ゆたかちゃん。よく出来てるじゃない。」
「ほ、本当ですか?」
「嘘なんかついてないわよ。信じられないなら自分でも食べてみなさいって。ほらつかさも食べなさいよ。」
「それじゃいただきまーす。……ん、本当に美味しいよ。ゆたかちゃん。」
「よかったぁ……」
「あとは本番に向けて練習あるのみ、かな?」
「はいっ!」
「機会があればまたいくつか教えてあげるよ。それに道具とかも必要なら貸してあげるから、いつでも言ってね。」
「えっ、いいんですか?……本当にありがとうございます。」
「ところで、この事は内緒にしておいた方がいいかしらね?」
「んーっと、そうですね。近いうちにお菓子作りを習ってる事だけは自分で話しますから。」
「りょーかい。つかさもいいわね?」
「うん、わかったよ。」
「それじゃ今日は本当にありがとうございました。」
試食も無事終了し、後片付けを済ませるとそろそろ7時になろうかと言う時間です。
こなたお姉ちゃんを交えないで柊先輩達とお話するのは滅多にありませんから、ついつい長居してしまいました。早くおじさんに連絡しないとダメですね。
「もう暗いし、駅まで送っていくわよ。つかさもどう?」
「うん、一緒に行こっ。」
「え?そんな、いいですよ。もう遅いですし。」
「だから尚更でしょ?ゆたかちゃんは可愛いんだし。誰かに襲われたりしたらこなたやおじさんに申し訳が立たないでしょ。」
「それにもうちょっとお話したいしね。」
「じゃあ、お願いします……実を言うと少し怖かったんですよ。」
「こういう時には思いっきり甘えちゃいなよ。これでも私たちは年上なんだから。」
「そうそう。こんな時でないとお姉さんぶったり出来ないものね、つかさは。」
「あ~っ、お姉ちゃんひどいよぅ!」
「ふふふっ。それじゃゆたかちゃん、つかさ。行きましょ?」
試食も無事終了し、後片付けを済ませるとそろそろ7時になろうかと言う時間です。
こなたお姉ちゃんを交えないで柊先輩達とお話するのは滅多にありませんから、ついつい長居してしまいました。早くおじさんに連絡しないとダメですね。
「もう暗いし、駅まで送っていくわよ。つかさもどう?」
「うん、一緒に行こっ。」
「え?そんな、いいですよ。もう遅いですし。」
「だから尚更でしょ?ゆたかちゃんは可愛いんだし。誰かに襲われたりしたらこなたやおじさんに申し訳が立たないでしょ。」
「それにもうちょっとお話したいしね。」
「じゃあ、お願いします……実を言うと少し怖かったんですよ。」
「こういう時には思いっきり甘えちゃいなよ。これでも私たちは年上なんだから。」
「そうそう。こんな時でないとお姉さんぶったり出来ないものね、つかさは。」
「あ~っ、お姉ちゃんひどいよぅ!」
「ふふふっ。それじゃゆたかちゃん、つかさ。行きましょ?」
駅へ向かう間も私達3人は色んなお話をしました。私の知らないお姉ちゃんの事も少し聞けてとても楽しかったです。
「わざわざ送ってもらって本当にありがとうございました!」
「気にしなくていいってば。お家でのこなちゃんのことを聞けて面白かったしね。」
「そうねー。ちょっと意外なところもあってビックリもしたけどね。」
「あ、あの!私が言ったって、内緒にして下さいね?!」
「大丈夫よ。言ったりしないから安心していいわよ。」
「じゃあ私達が言った事も秘密だよ?」
「はい、もちろんです。」
「じゃあそろそろ電車も来るみたいだし、ここらでお別れかしら?」
「あ、本当だ。それじゃあ、おやすみなさい。」
「うん、おやすみー。」
「風邪や怪我には気をつけるのよ。」
「はいっ!」
そう言って手を振りながらお二人と別れて電車に乗ります。
お2人とも本当にいい人です。こんな人達に囲まれて私やこなたお姉ちゃんは本当に幸せだな、そんな事を考えながら、夜の空気は冷たいけど心はポカポカでした。
「わざわざ送ってもらって本当にありがとうございました!」
「気にしなくていいってば。お家でのこなちゃんのことを聞けて面白かったしね。」
「そうねー。ちょっと意外なところもあってビックリもしたけどね。」
「あ、あの!私が言ったって、内緒にして下さいね?!」
「大丈夫よ。言ったりしないから安心していいわよ。」
「じゃあ私達が言った事も秘密だよ?」
「はい、もちろんです。」
「じゃあそろそろ電車も来るみたいだし、ここらでお別れかしら?」
「あ、本当だ。それじゃあ、おやすみなさい。」
「うん、おやすみー。」
「風邪や怪我には気をつけるのよ。」
「はいっ!」
そう言って手を振りながらお二人と別れて電車に乗ります。
お2人とも本当にいい人です。こんな人達に囲まれて私やこなたお姉ちゃんは本当に幸せだな、そんな事を考えながら、夜の空気は冷たいけど心はポカポカでした。
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- 暖まるねえ -- 名無しさん (2008-02-10 06:25:08)
- この一連の作品は、読んでて心が暖まるねぇ。。。
-- 名無しさん (2008-02-09 21:36:59)