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Escape 第3話

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 3. (かがみ視点)


 私とつかさ、そして、岩崎みなみちゃんの3人は、名古屋駅の近くにあるホテルに
チェックインをし、部屋に荷物を降ろしてから外にでた。
 まず名古屋から地下鉄東山線に乗り、伏見駅で鶴舞線に乗り換えて、上前津駅で降りる。
 地上に出てから、万松寺という名の駐車場の横を通り、左に折れて、
『赤門』とかかれた門をくぐる。
 左手にラーメン屋さんがあって食欲をかきたてられるが、無視してそのまま進む。
 更に5分程歩いて、ようやく、こなたと小早川ゆたかちゃんがバイトをしているという、
メイドカフェがあるビルの入り口に着いた。

「ここが、こなた達がバイトしているところね」
「こなちゃん。いるかなあ? 」
 私は、つかさとみなみちゃんに向けて言った。
「まずは、客として入るわよ」
 ビルの中に入り、エレベーターで最上階まで昇るとすぐに、
『アルテナ』という看板が目に入る。
 ラスト・オーダーが近いようで、待つことはなく中に入ることができた。

「いらっしゃいませお嬢様」
 メイド服を来た女性店員数人が笑顔で挨拶してくる。
「私達は、『ご主人様』じゃなくて、『お嬢様』なんだね」
 つかさが妙なことに感心している。
 私たち3人が席につくと、周囲が少しざわめいた気がした。

 メイドカフェといっても、店員がメイド服を着ている以外には特に、
普通の喫茶店と変わらない。
 変わっているところは、ステージらしきものがあるのと、カラオケセットが店内に
置かれていることくらいだろうか。
 客は、男性の割合が多いのは仕様というべきだろう。
 ただ、グループで来た客の中には女性も混じっていた。


 しばらく待っていると、可愛らしい顔をした店員が注文をとりにやって来る。
 紅茶とケーキを注文した後、こなたとゆたかちゃんの事を思い切って聞いてみる。
「1時間程前に、上がりましたよ」
「そ、そう」
 私は、落胆と安堵が混ざった溜息をついた。
 もし二人が店内にいるとしたら、一気に緊迫するところだ。
「明日も、バイトのシフトに入っているかしら? 」
「もしかして、お知り合いですか? 」

 ここは、警戒心を解くためにも、手の内をある程度は晒しておく方が良い。
「ええ。以前、同じ学校だったの」
 店員の表情から硬さがとれた。
 もちろん、同性という安心感は否定できない。
 私たちが男性だったら、ストーカーか、付き纏いと誤解されても文句はいえないと思うから。

「明日はお昼から来ていますので、伝えさせていただきますよ」
 笑顔で提案してくる店員に、微笑みを返しながらも、やんわりと断る。
「ありがとう。でも、バイトしていることを、私達には内緒にしているのよ」
「あっ、失礼しました」
「明日は、ちょっと驚かせようと思うの。申し訳ないけれど、話さないで貰えるかしら」
 私は悪戯そうな表情を作って、少しだけ舌をだした。


「お姉ちゃん。凄いね」
 店員が去った後、つかさが感心したように言った。
「あれくらい当然よ」
「先輩。明日もう一度ここに来ましょう」
 今まで、沈黙をまもってきたみなみちゃんが口を開いた。
「そうね…… でも、まだやることはあるわ」
「何をすれば良いのでしょうか 」
「あの店員から可能な限りのことを聞き出すのよ。但し、不審をもたれるようなことは絶対避けてね」
「分かりました」
 みなみちゃんは、静かに頷いた。
 30分後、閉店時間が迫った為、私達はこなたが働いているメイドカフェを後にした。

 バイト先への訪問は、予想以上の成果だったと思う。
 特に、こなた達が住んでいるアパートの、最寄り駅を教えてくれたことは大きかった。
 追跡には直接関係はないが、こなたの近況を教えてくれたことも嬉しかった。
 こなたは何も変わっていない。
 相変わらず周囲の人間をひきつけてやまない恒星のような眩しい存在だ。

 しかし、こなたとゆたかちゃんの仲がとても良いという話を聞いた時は、
激しい嫉妬の炎が再び燃え上がった。

 ゆたかちゃんは、こなたをがんじがらめに拘束している。
 どんな手段を使っても、こなたを開放してあげなければいけない。


 夕日が完全に沈んだ後、私達はビジネスホテルに戻った。
 今日は、シングルを3部屋取っている。
 シャワーを浴びてベッドに寝転んでいると、ドアを叩く音が聞こえてくる。
「つかさ? 」
 ドアを開けると、つかさがぎこちない笑顔を浮かべて、私を見つめている
「お姉ちゃん…… 入っていい? 」
「いいわよ」
 パジャマ姿をしたつかさは、ベッドに腰を下ろした。
「どうしたの?」
 つかさは暫くベッドで、足をぶらぶらしていたけれど、
かなり深刻そうな表情を浮かべて言った。

「お姉ちゃん。本当にいいの? 」
 つかさの目は、明らかに私を責めていた。
「今更、何を言っているのよ」
 出かける前に確認したわよね…… という台詞は口には出さない。
「こなちゃんも、ゆたかちゃんもとても幸せそうに暮らしているって、
店員さんは言っていたよ」

 つかさが立ち上がり、私に迫ってくる。
 こんなに怖い顔をしたつかさを見たことはない。
「お姉ちゃんには、こなちゃん達の生活を壊す権利はあるの? 」
「う、うるさいわね! 」
 内心の怯えを振り払おうとして、金切り声をあげる。
「仕方がないのよ! 私はこなたが必要なの。こなたがいなければ生きている価値なんてないわ」
「お姉ちゃん…… 」
「こなたは私の全てなの。こなたを得る為だったら私何でもするわ。犯罪者になってもいい。
世界の全ての人を敵に回してもかまわない! 」
 私は肩に荒い息をつきながらも、はっきりと言い切った。

「もう、埼玉を出た時点で決めているの。地獄に落ちる覚悟はできているわ。
つかさ、付き合うのが嫌なら、さっさと荷物をまとめて帰りなさい! 」


「そう…… 」
 つかさは深いため息をついた。
 興奮している私に向ける視線は、憐れみの色が浮かんでおり、酷く狼狽させられる。
 お願いだから、そんな目で見ないで欲しい。

「お姉ちゃんがそこまで決意しているなら、もう止めようとは思わないよ」
 つかさは頭のリボンを揺らしながら、私をぎゅっと抱きしめる。
「でも、条件があるの」
「条件? 」
 妹の意外な言葉に戸惑う。
 しかし、つかさは妖艶ともいえる表情を浮かべながら、とんでもないことを言った。
「私を抱いて」

「いきなり…… 何を言い出すの? 」
 私は、心の動揺を必死で抑えながら、顔をまじまじと見る。
「お姉ちゃん。こなちゃんを奪い取るためには何でもするって言ったよね」
 つかさの声色は、零下近くまで冷えている。
「ええ…… 」
「だったら、妹のお願いくらい聞いてくれてもいいよね」
「どうしてそんな事をいいだすのよ? 」
 つかさは、私の問いには答えを返さず、言葉を続ける。
「私を抱いてくれなければ、お姉ちゃんに協力しないし、むしろ邪魔をするよ」
「そんなっ! 」
 私は真っ青になりながら叫んだ。

「つかさ…… あんただけは私の味方だとおもっていたのに」
 18年間、一緒に生きていた妹のあまりにも冷酷な言葉に、ただ呆然と立ちすくむしかない。
「ううん。私はいつでもお姉ちゃんの味方だよ。私が一番好きなのは、
やっぱりお姉ちゃんなんだ」
 つかさは、寂しそうな微笑を浮かべた。
「でもね。こなちゃん達の幸せを奪うのなら、それ相応の代償を払わないといけないと思うの」
「つかさ…… 」
 普段はおっとりして、どちらかと言えば気弱な妹に、私は圧倒されていた。


 長い沈黙の後、私は振り絞るように声に出した。
「分かったわ」
 背に腹は変えられない。つかさが敵にまわったらジ・エンドだ。
「ありがとう。お姉ちゃん」
 つかさは、とびっきりの笑顔をみせる。
「キス…… するね」
 耳元で小さく囁くと、すぐさま私の唇を奪う。
「ん、んんっ」
 私と同じ色の髪から、同じ匂いが鼻腔をくすぐる。
「んくっ、んむぅ…… 」
 唇が少しずつ動く。
「くぅん」
 吐息交じりの喘ぎ声が微かに聞こえる。

 つかさの指先が素早く動いて、私のパジャマをめくりあげる。
「ん…… んくぅ! 」
 口を開けた瞬間に、舌がねじ込まれてくる。
「んんっ! 」
 反射的に身体を捩って逃れようとするけれど、つかさは、巧みにベッドに押し倒してしまう。
 妹の体重がのしかかり、体温がダイレクトに伝わる。
 柔らかい身体が密着して、私の奥が微かに濡れる。
「んんっ、くちゅ、ぐちゅ…… 」
 つかさの口腔内から湧き出した半透明な唾液が、口の中にとろとろとなだれ込んできて、
舌でかき回される音が卑猥に響いた。

「んむっ、あぅ、んんっ…… んむう」
 濃厚なキスを続けながらも、つかさは巧みに指を動かして、ブラのホックが外される。
 胸を締め付ける感触が消えて、ひんやりとした外気が肌に触れる。

「あんっ…… くちゅ、ぐちゃん、ううんっ」
 私も負けじとつかさの身体を貪ろうとして、舌端を絡めながらも服を脱がしていく。
「はぅ…… あん、ああっ」
 つかさのブラがベッドの上に落ちると、きめ細かな白い柔肌と、
控え目なふくらみが視界に飛び込んでくる。
「んあっ…… くちゅ、んちゅ」
 私は、粘性のある半透明の液体を唇の端から漏らしながら、
乳房の上にのった桜色をした突起に触れる。


「んんっ!」
 つかさは、反射的に身体を捩って避けようとするけど、逃がさない。
「ふあ…… やああっ」
 乳首を強めにつねってあげると、つかさは唇を離した。
「あん、ああん…… あうっ」
 可愛らしい妹の悲鳴に、興奮してしまう。
「あん、ひゃあ…… だめっ、お姉ちゃん、だめだよう…… 」
 乳首を弄ばれているつかさは、悲鳴をあげてくすぐったそうに身体を何度も捩る。

 しかし、つかさは巧みに反撃の機会を窺っており、私の下腹部に
指を伸ばしてパジャマ越しに触ってくる。
「ひゃああ!」
 敏感なところをいきなり刺激されて、私は裏返った悲鳴をあげた。

「ふふっ、お姉ちゃんも感じているんだね」
 つかさのイジワルな言葉に、私は真っ赤になりながら反論する。
「そんな事ないわよ。感じてなんかいないんだから! 」
「お姉ちゃんは、ツンデレだね」
 予想外の言葉に、つかさの顔をまじまじと見てしまった。
 狼狽した姉の姿を愉しそうに眺めながら、妹は笑った。
「ふふ。こなちゃんだったら、そう言うと思うよ」
 こなたの顔が浮かんでくる。
 悪戯っぽくて、とても可愛らしい笑顔。とても長くておさまりの悪い髪、
そして、くすぐるような心地よい声…… 

「うひゃあ! 」
 突如、つかさに股間をおもいっきり掴まれて、のけぞりながら悲鳴をあげる。
「な、なにするのよ! 」
 私は怒鳴ったけれど、つかさは完全に無視してアソコを強く揉みほぐす。
「んあっ、ばか、やめっ、そんな、ひゃうっ」
 激しく喘ぎながら、必死でつかさの手首をつかんで、止めようとするけれど、
強烈な刺激に身体が反応してしまい、上手くいかない。
「お姉ちゃん。余所見をしちゃ駄目だよ」
 のんびりした口調だが、怒気を含んでいることに、ようやく私は気がついた。
「わ、悪かったわ…… だから、あんっ、やめてっ」
 秘所からあふれ出す愛液の量はかなり多く、既にパジャマまで染みがついてしまっている。


「駄目だよ。おねえちゃん」
「ど、どうして? 」
 弱気になった私は、酷くうろたえながら尋ねる。
「エッチの時は」
 つかさが私のパジャマを掴んで、一気に引きおろす。
「や、やめてっ」
 私は情けない悲鳴をあげた。
 愛液でぐっしょりと濡れてしまった下着をまじまじと見られるのは、とても恥ずかしい。

「こなちゃんを」
 下着の中に、つかさの手が容赦なくもぐりこむ。
「そこは…… ホントに、ダメっ」
 はしたない染みによって浮き出た、黒い茂みをぐちゃぐちゃにかき回しながら、
割れ目を押し潰す様に強く揉む。
「忘れないと」
 つかさが親指と人差し指を使って、クリを摘んで捻り上げる。
「ひあっ! 」
 激しい痛みが電流のように体中を駆け巡る。
 汗で全身を濡らしながら、海老のように激しく身体を仰け反る。

「駄目なんだよ」
 刺激を受けて膨らんだクリを、休む間もなく執拗に揉みほぐす。
「あうっ、やだ、やだあ…… い、イヤあっ 」
 快楽と苦痛の狭間で悶える姉の姿を、つかさはとても愉しそうに眺めた。
 瞳はいつもの煌きが喪われて、どんよりと濁ってしまっている。


 執拗に大事な場所を刺激されて、全身から玉のような汗を噴き出して喘いでいる
私を鑑賞しながら、つかさはうっとりとした表情で呟いた。
「お姉ちゃんの胸ってキレイ…… 」
「つかさ、やめてっ」
 しかし、悲鳴交じりの私の声を無視して、舌を伸ばして乳首の先端を押し潰す。
「きゃっ」
 胸の先端に甘い痺れが奔った。

「お姉ちゃん…… 」
 つかさは、赤ん坊のように乳首に吸い付いた。
「馬鹿、つかさ、やめっ…… 」
 あまりにも恥ずかしい行為に、顔が真っ赤になる。
 懸命に力をこめて、引き剥がそうとするけれど、唇を離すことができない。

「あん、だめ、だめなんだがら…… 」
 喘ぐ私を横目でみながら、同時につかさの指は悪魔のように動いて強制的に昂ぶらせていく。
「んはっ、ああん、いああっ、ひゃあ」
 悲鳴とも嬌声ともつかない声が、ホテルの一室に響き続ける。

「つかさ、つかさあっ」
 快楽の波が幾度も退いては押し寄せて、残り少ない理性を粉々にしていく。
「くちゅっ、ちゅ、んちゅう、んふぅ…… 」
 つかさの舌が巧みに動いて、固く大きくなった私の乳首を卑猥に舐めまわす。
「あは、ひぐっ、わたし、わたしもう……」
 気持ちが良すぎる。狂ってしまう。


「ぐしゃ、くちゅ、ぐじゅう……」
 アソコをぐちゃぐちゃにかき回される音が、とてもイヤらしい。
 与えられる快楽を少しでも逃したくなくて、秘裂をいじくるつかさの手を、
太腿でぎゅっと締め付ける。
「わたし、わたし、もう」
 急激に高まる快感に耐えられそうもない。
「んはっ、あん、ああん、あはっ」
 荒い息をつきながら、とろんとした瞳を、執拗にアソコと乳首を愛撫している妹に向ける。
「つかさ、もう…… だめ、んんっ…… だめなのっ」
 シーツを鷲掴みにして必死に耐えるが、限界は近い。
「つかさ、駄目、もう、私、イク、いっちゃうのっ」
 少しでも早く楽になりたくて、つかさの指の動きにあわせて、みだらに腰まで振ってしまう。
 もう限界。お願いっ、つかさ!

「おねえちゃん、おねえちゃんっ」
 つかさは、乳首から唇を離してうわごとのように何度も呟き、
ほとんど本能だけで指の動きを加速させる。
「んあ、んああああっ、やああああっ」
 私は、ひときわ大きな悲鳴をあげて、ついに頂を越えた。

「はあっ、はあっ」

 私は荒い息をつきながら、絶頂の余韻に身を委ねた。
「おねえちゃん。大好き…… 」
 救いを求めるような声をあげたつかさが密着してきて、唇を重ねてくる。
「ん…… 」
 柔らかい感触が伝わる。
 つかさは、何かを恐れる表情を浮かべながら、更に強く抱きしめた。
 私は、ひどく疲れてしまって、もう何も考えることはできない。
 急速に強まる睡魔に抗う術もない。
 入り口のドアが微かに動いたように見えたけれども、きっと気のせいだろう。

 妹の体温を感じながら、私は夢の世界に誘われていった。


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Escape 第4話へ続く







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  • そしてみゆきさんも空気どころか出番なし -- 名無しさん (2008-08-25 14:38:39)
  • つかさエロい…… -- 名無しさん (2008-05-08 22:39:33)
  • みなみイズAIR -- 九重龍太Я (2008-04-30 08:10:29)
  • こなゆたの対策が気になるな。どうでるか…
    気づかれてることに気づいてないかがみ達… -- 名無しさん (2008-04-29 23:21:49)
  • こなフェチをシリアスにするとこうなるのか… -- 名無しさん (2008-04-28 21:39:47)
  • 相変わらず臨場感満点ですな。
    赤門の真下で読んでたからかもしれないけど。
    -- みみなし (2008-04-28 21:30:32)
  • みなみが空気… -- 名無しさん (2008-04-28 20:24:48)

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