こなたサイド
ふと目が覚めて時計を見ると、朝の六時を過ぎた頃だった。
まだ早いなあ。そう思いながら隣のかがみを見ると、未だ夢の中の様で、幸せそうな表情で寝ている。
でも、目じりにはちょっとだけ涙の後がある。
私は、想いが通じ合ったときのことを思い出して、かがみの体を軽く抱きしめた。
それでもかがみは、まったく起きる気配が無い。
眠り姫には、王子様のキスが必要だよね。
そんなちょっとした悪戯心が起きて、私は触れるだけのキスをした。
「こにゃたー……」
かがみは私の名前を呼んだけれど、すぐにすやすやと寝息を立てる。
それにしても、今の甘えるような感じの『こにゃたー』は反則だよ。
このまま抱きしめていたら、暴走しちゃいそうだから、私はかがみに背を向け目を閉じた。
そしてそのまま、夢の世界へと旅立った。
まだ早いなあ。そう思いながら隣のかがみを見ると、未だ夢の中の様で、幸せそうな表情で寝ている。
でも、目じりにはちょっとだけ涙の後がある。
私は、想いが通じ合ったときのことを思い出して、かがみの体を軽く抱きしめた。
それでもかがみは、まったく起きる気配が無い。
眠り姫には、王子様のキスが必要だよね。
そんなちょっとした悪戯心が起きて、私は触れるだけのキスをした。
「こにゃたー……」
かがみは私の名前を呼んだけれど、すぐにすやすやと寝息を立てる。
それにしても、今の甘えるような感じの『こにゃたー』は反則だよ。
このまま抱きしめていたら、暴走しちゃいそうだから、私はかがみに背を向け目を閉じた。
そしてそのまま、夢の世界へと旅立った。
ほっぺたを突付かれたような気がして、少しだけ意識が現実へと引き戻された。
その時にかがみの温もりを感じて、自然と名前を口にした気がする。
「きゃがみ……」
しかし、私の意識は起きることを拒否して、落ちていった。
その時にかがみの温もりを感じて、自然と名前を口にした気がする。
「きゃがみ……」
しかし、私の意識は起きることを拒否して、落ちていった。
次に目を覚ましたのは、最初に目が覚めてから三時間ほど過ぎていた。
寝ぼけたまま時計を見ると、九時半を指し示している。
朝食の準備をして、かがみが起きるのを待とう。
そう思って起きようとしたんだけど、後ろからしっかりと抱きしめられていて、動くことができない。
私が起き出せば、かがみも目を覚ましちゃうよね。
かがみが起きるまで待っていよう。
そして、起きたらこのことをからかってやろうと思った。
だけど私は、三度寝をしてしまっていた。
寝ぼけたまま時計を見ると、九時半を指し示している。
朝食の準備をして、かがみが起きるのを待とう。
そう思って起きようとしたんだけど、後ろからしっかりと抱きしめられていて、動くことができない。
私が起き出せば、かがみも目を覚ましちゃうよね。
かがみが起きるまで待っていよう。
そして、起きたらこのことをからかってやろうと思った。
だけど私は、三度寝をしてしまっていた。
「おーい、こなたー。いいかげん起きろー」
かがみの優しい声が聞こえる。
また寝ちゃったんだ。
それに気付いて起きようとしたら、唇に柔らかくて温かい感触。
目を開けると、すぐ目の前にかがみの顔があった。
「かがみ、今キスした?」
「したわよ。眠り姫が何時まで経っても起きないからね」
顔をほんのり赤くしながら、微笑むかがみ。
私はそれを聞いて、思わず噴き出した。
「ぷっ。あははっ……」
かがみの優しい声が聞こえる。
また寝ちゃったんだ。
それに気付いて起きようとしたら、唇に柔らかくて温かい感触。
目を開けると、すぐ目の前にかがみの顔があった。
「かがみ、今キスした?」
「したわよ。眠り姫が何時まで経っても起きないからね」
顔をほんのり赤くしながら、微笑むかがみ。
私はそれを聞いて、思わず噴き出した。
「ぷっ。あははっ……」
かがみサイド
私は夢を見ていた。
こなたと想いが通じ合ったときの夢。
お互いの想いが同じだと知って、私は嬉しさのあまり涙を流している。
こなたがそっと抱きしめてくれて、初めてのキスをした。
そっと触れるだけのファーストキス。
夢なのに、抱きしめられている感覚やキスが、やけにリアルに感じた気がする。
それがなぜだか嬉しくて、愛しい人の名前を呼んだ。
「こにゃたー……」
こなたと想いが通じ合ったときの夢。
お互いの想いが同じだと知って、私は嬉しさのあまり涙を流している。
こなたがそっと抱きしめてくれて、初めてのキスをした。
そっと触れるだけのファーストキス。
夢なのに、抱きしめられている感覚やキスが、やけにリアルに感じた気がする。
それがなぜだか嬉しくて、愛しい人の名前を呼んだ。
「こにゃたー……」
隣で寝ているこなたは、私に背を向けて丸くなって寝ている。
こなたの向こうにある時計を見ると、八時ちょっと前。
昨日、寝たのが三時を回っていたから、まだ寝てても良いよね。
そう思いながら、こなたを起こさないように、後ろから軽く抱きしめる。
寝顔を覗き込むと、寝息を立てるたびに柔らかそうなほっぺたが揺れていた。
目を覚ましちゃうかな?
そう思いながらも、こなたのほっぺたを指で突付いてみる。
そのままふにふにとした感触を楽しんでいると、こなたの口元が動いた。
「きゃがみ……」
私の指がほっぺたに触れていたからか、ちゃんと発音されなかった私の名前。
それでも、私の名前を呼んでくれたことが嬉しかった。
だから、起きたときにからかわれるかもしれないと思いながらも、こなたを抱きしめたまま瞼を下ろした。
こなたの向こうにある時計を見ると、八時ちょっと前。
昨日、寝たのが三時を回っていたから、まだ寝てても良いよね。
そう思いながら、こなたを起こさないように、後ろから軽く抱きしめる。
寝顔を覗き込むと、寝息を立てるたびに柔らかそうなほっぺたが揺れていた。
目を覚ましちゃうかな?
そう思いながらも、こなたのほっぺたを指で突付いてみる。
そのままふにふにとした感触を楽しんでいると、こなたの口元が動いた。
「きゃがみ……」
私の指がほっぺたに触れていたからか、ちゃんと発音されなかった私の名前。
それでも、私の名前を呼んでくれたことが嬉しかった。
だから、起きたときにからかわれるかもしれないと思いながらも、こなたを抱きしめたまま瞼を下ろした。
最近よく夢を見る。
私とこなたの夢ばかりだけど、楽しい内容ばかりじゃない。
このとき見ていた夢は、こなたがどこかへ行ってしまいそうな、嫌なものだった。
消えてしまいそうなこなたを、しっかりと抱きしめている私。
覚えているのはそれだけ。
目を覚ますと、二度寝したせいなのか、なんとなく倦怠感があった。
それとも、さっきの夢と同じように、こなたをしっかりと抱いて寝ていたからだろうか。
私とこなたの夢ばかりだけど、楽しい内容ばかりじゃない。
このとき見ていた夢は、こなたがどこかへ行ってしまいそうな、嫌なものだった。
消えてしまいそうなこなたを、しっかりと抱きしめている私。
覚えているのはそれだけ。
目を覚ますと、二度寝したせいなのか、なんとなく倦怠感があった。
それとも、さっきの夢と同じように、こなたをしっかりと抱いて寝ていたからだろうか。
視界の中にある時計は、十一時を回ろうとしていた。
さすがに、もう起きないとね。
名残惜しいと思いつつ、こなたを抱いていた腕をそっと解く。
こなたを起こそうと肩を揺するが、起きる気配は無い。
キスしたら目覚めてくれるかな。
そう思って、こなたの正面に移動する。
「おーい、こなたー。いいかげん起きろー」
小さめの声で最後通告をして、未だに寝ているこなたにキスをした。
そして、唇を離した直後にこなたは目を覚ました。
大きくて澄んだ瞳で見つめてくる。
「かがみ、今キスした?」
「したわよ。眠り姫が何時までも起きないからね」
照れながら言い訳をすると、こなたが突然笑い出した。
「ぷっ。あははっ……」
なんだか馬鹿にされているようで、こなたを睨みつける。
それに気付いたこなたは、声を出すのはやめたが、口元はニヨニヨしたままだ。
「いや、私も同じ事したもんだから、なんか可笑しくて」
夢の中でやけにリアルに感じたのはそのせいか。
さすがに、もう起きないとね。
名残惜しいと思いつつ、こなたを抱いていた腕をそっと解く。
こなたを起こそうと肩を揺するが、起きる気配は無い。
キスしたら目覚めてくれるかな。
そう思って、こなたの正面に移動する。
「おーい、こなたー。いいかげん起きろー」
小さめの声で最後通告をして、未だに寝ているこなたにキスをした。
そして、唇を離した直後にこなたは目を覚ました。
大きくて澄んだ瞳で見つめてくる。
「かがみ、今キスした?」
「したわよ。眠り姫が何時までも起きないからね」
照れながら言い訳をすると、こなたが突然笑い出した。
「ぷっ。あははっ……」
なんだか馬鹿にされているようで、こなたを睨みつける。
それに気付いたこなたは、声を出すのはやめたが、口元はニヨニヨしたままだ。
「いや、私も同じ事したもんだから、なんか可笑しくて」
夢の中でやけにリアルに感じたのはそのせいか。
それよりも、こなたも同じことをしたってことは……
「でも、これではっきりしたわね」
「なにが?」
「キスで目覚めたこなたが、私の嫁ってこと」
「でも、これではっきりしたわね」
「なにが?」
「キスで目覚めたこなたが、私の嫁ってこと」