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夢で逢えたら

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だれでも歓迎! 編集
かがみ達がいつもの様に遊びにきて、
いつもの様に話をしていつもの様に遊ぶ。
そこで、たまたまかがみ達の家族の話となり、
彼女達の母親みきの話も流れとしてでてきた。

いつもとなにもかわらない。
なぜにこんなに気になるのか。
自分でも良く判らない。

「お母さんかぁ~」
そうつぶやき、床に大の字にごろんところがる。
「いやぁ~まぁ~、別に気にしちゃいないって言えば気にしちゃいないんだけどさ…」
よっこらせ、と起き上がり本棚へと手を伸ばす。
とあるアルバムから一枚抜き出し、頭の上の方へとかざして見上げる。

「お母さん………ね」
再びぽつりとこぼれる。

「お母さん、あのね…」
かざした写真を見上げながら話しかける。

「正直、お母さん居るのがうらやましい……。
とは思ったりすることもあったりした訳ですよ、昔は。でも、もう私もいい年だし、
最近、気になることもなかったんで、吹っ切れたかなぁ~と思ってたんだけどもさ
なのに今日はどうしちゃったんだろうねぇ~
かがみ達がちょっとうらやましいかな?と、ふと湧き上がってくるしさ……
…そうそう、かがみ達のお母さんって、わたしにもすんごく優しいんだよ。
みきさんって言うんだけどさ。
……お母さんなら、どんなお母さんになってたんだろうね。
やっぱり、優しいのかな?
写真で見ると優しそうだもんね!
ぁぁ~でも、わたしがお父さんみたいにならないように、
いろいろ厳しくなったりして(w
まぁ~お母さんが生きてれば、今のわたしみたいに
オタク街道猫まっしぐらっ、てことにはまずなってはないだろうねぇ~
…そういえば小学生の頃、良くこんな風に
お母さんの写真に色々話しかけてたっけ。
お父さんに見つかって、お父さん大泣きしちゃったこともあったな。
あれ以来、見つかんないように陰でこっそりやるようになったんだよね。
でも、だんだんとこうして話さなくなっちゃってたね。
久しぶりだね、お母さん…こんな風にして話すの」

見上げていた写真が徐々にぼやけてくる。
「うぐっ……」
そう、上を見上げていたのは、涙がこぼれてこないようにするため。
写真を涙で汚さないため。
よくよく見れば、涙の痕が無数に付いているその写真。

あれ?だめだ、涙が止まらない……
滲み始めてた涙がとうとう溢れ出し、
上を見上げている頬をつたって流れ静かに流れ落ちてきた。


「あぁぁもぅ!!」

写真を胸元にあて、床にゴロンと寝転がる。
(……おかあさん……)
そのまま、目を瞑る。
(おかあさん、逢いたい、逢いたいよ。私だって…おかあさん…)

そのまま意識を失うように眠りへと誘なわれていった。



「こなた…」

ん?だれかが呼んでいる…

「こなたってば……」

お父さん?…いいや、お父さんはこんな呼び方は……?
ゆーちゃん?…それもまた違うな…誰?

「もう、こなた、起きて。風邪引くわよ?」

やれやれしょうがないっといったふうに、むっくりと上半身を持ち上げる。

「んもぅ~誰?」
と言って、見開いた目に飛び込んできた映像には……
「へ?わたし?」
自分が居た。
「んもう~お馬鹿さんねぇ~違うわよ」
もう一人の自分が苦笑いを浮かべつつ自分ではないと否定する。
だがしかし、そこに居るのは紛れも無く、自分……いや、どうも微妙に違う。
(んじゃ、誰だ?)
ま、いいか。誰でも。こりゃ夢だ。
「夢の中で眠りから覚める場面を見るなんて…んじゃ、お休み、ドッペルンガー君」
そう言うと、クテンッと再び横になり、眠り始める。
「はいはい、おやすみなさい…って、わーーーーーーーーだから違うってば!!」
うるさいなぁという表情で再び起き上がる。
「もう…こなたってば……せっかく逢いに来れたのに……」
はぁ~とため息を漏らす。
「へ?逢いにきた、ですと?」
その言葉で、シャキンと目が覚める。

(と、いうことはつまり……いや、そんなはずは…やっぱ夢?…)

「そう、逢いにね」

少し間があき、
「初めまして、泉かなたです…」
にぱぁ~と顔を赤らめつつ微笑む。
「げっ!!」
反対に少し仰け反りながら、こなたの顔色が軽く青ざめる。
「……幽霊?」

微妙な、間が空く。
「へ?あ、あれ??」
ちょっとあっけに取られる、がすぐに元に戻る。
「まさか、『げっ!!幽霊?』なんて反応がくるとはね~。
まぁ、間違ってはいないんだけど、お母さんの写真みて泣いてたみたいだから、
『お母さん!!』
ってお母さんの胸に飛び込んでくるかと思って期待してたんだけどなぁ~」
(…そら~まぁ~お母さんの胸に飛び込みたいのは山々なんだけど
事情が谷々なんだよねぇ~)
とこなたが思っていると、かなたがちょっと拗ねた感じで目線を落とし、
しゃがみ込んで床に指でくるくると円を描きはじめる。
「ぉおぉぅ……困っちゃうな…」
と言いつつも、その子供っぽいしぐさに萌えてしまう。
(おおっと、なに見とれてんだわたしは……
いや、しかし…娘が言うのもなんだけど、かわいいね~お母さん!)

「おかあさん?」
「なぁに?」
「ほんとにほんとに?」
「ええ」
こなたが四つ這でじりじりと近づいていく。
「ちょ、ちょっと触ってみてもいい?」
「はい、どうぞ」
ニコっと笑いながら手をすっと差し出す。
差し出された手にすーっと触れてみる。
「おぉぉぉぉ、肉体があるよ!!」
「肉体って…なんか表現が…」
笑顔が微妙に引きつる。
ニマーと見つめるこなただったが
「えい!」
唐突に、こなたが、かなたの頬にぷにっと指を刺す。
「ほえ?」
面食らったかなたが対処に困り、目をぱちくりさせる。
「いやーーーー、お母さん!いいね!!萌えるよ」
こなたの目がキランと輝く。
「もえるって?」
さらにキョトンとした顔で聞き返す。
その表情がまた……あやうくまた見とれそうになる。
「あぁ~~その~かわいいっていうか、ま、そんな感じの意味で深い意味はないよ」
(あ~~お父さんなら確かにイチコロだね~こりゃ)
「もう……しょうがないわねぇ……」
かなたが、すっと立ち上がり、こなたの背後へと回り込む。
「ん?なに?どうしたの?」
顔だけ振り返す。
「えい!!」
こなたの真後ろに座り込んで、間髪いれずに抱き寄せる。
「え?あ?ちょ…お、お、お、おかあさ…ん…」
あまりにも突然すぎてちょっとしたパニック状態に。
「ちょっとくらい抱っこさせてよね……
逢いたかったのはこなただけじゃないんだから……」
しばらく無言で抱きしめる。

「ずいぶんと大きくなって…あの頃はあんなに小さかったのに
今やお母さんと同じくらいだものね。無事に育ってくれてありがとう」
と、こなたの肩がかすかに震え始める。
「…お母さんに逢えたら、いろいろ話したいことや聞きたいことが
あったんだけど、いざ目の前にしたら…言葉が…出てこないよ…お母さん…」
どうにか絞りだしてそれだけ言うと、涙が溢れ出し止まらなくなった。
どれくらいの時間が経過したのか……
長いのか短いのか……感覚ではいまいち判らなくなっていた。



「……へへ、やっと涙がおさまってきたよ……
止まらなかったらどうしようかと思ったんだけどさ」
いつもの調子にもどったようだ。

「半分は本当に萌えてたんだけど、もう半分は照れ隠し…かねぇ~」
「んん~なにが?」
少し顔を赤らめつつ下をうつむくこなたと
こなたの肩越しに覗き込むかなた。
「まぁ~確かに驚いちゃって身動き取れなかったのもあったんだけど
本物だってわかって、私もね、すぐにね、本当はね…速攻で……その…
だぁーーーっと、抱きつきにも行こうかなって…思ったんだけど…
多分…泣いちゃいそうだったから…なんか、こう…
恥ずかしいというか…
人に泣いてるとこ見られたら負けカナ?
って思うようになっててさ」
恥ずかしげにボソボソと答える。
「う~ん、変に恥ずかしがりやさんなところはそう君似なのかしら?」
「そ、そうなのかな?
……あぁぁ確かに、お父さん、基本的にオープンなクセに妙なところで
恥ずかしがって隠したがる時があるし…正直今更なにを?というのにね」
こなたが過去のそんな状況を思い出してクスクスと笑い出す。
「そうなんだ、やっぱり昔のまま変わってないのね」
かなたもクスクスと笑い出す。

こなたが、手にしてる写真にふと目を落とすと
かなたが映ってる部分だけぽっかりと白くなっている。
「おろろ」
「そう、そこから抜け出してきたのよ」
「…う~~ん、ま、細かい設定なんてどうでもいいか」
「ねぇ、お母さん………」
「んん?なぁに?」
「……あ、あ、……あの…」
ちらちらと横目でかなたのことを見ては視線を落としながら
恥ずかしげに、おずおずと切り出せないでいる。
「なにか言いたいことがあるなら、恥ずかしがってないで言っちゃいなさい?
どうせ、今はこなたとお母さんしかいないんだし、ね?」
どこか嬉しそうなかなた。
「あぁぁ~~うぅ~~……」
気がつけば、真っ赤になっている顔。
「……………少し、甘えてもいい?」
どうにか絞り出した声に出す。
「ええ!!もちろん!!」
かなたの顔がぱぁ~っと明るくなる。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
というかなたに対して、ばつが悪そうにうつむく。
「いや…だって、高校生にもなって、親に甘えたいだなんて…なんか…」
「ふふふ、こなたの場合はまた違うと思うなぁ。
だって、こなたには、お母さんが今までいてあげれなかったんだしね」
こなたが、ふいっと顔を持ち上げかなたを見つめる。
「そいでは、心置きなくいかせてもらいますか」
言うが早いか、するりとかなたから一度離れて、面と向き合って座る。
「んじゃ、ちょっと膝枕~♪っと」
かなたの太ももめがけてダイブする。
「むふふふふふ~こうやってお母さんとゴロゴロするのに憧れてたんだよねぇ~」
こなたの頭をさするように優しくなでなでする。
「お母さんもね、こなたとこんな感じで一緒にいるのが夢だったのよね~」
まるで膝の上でジャレる子猫のように、しばらくゴロゴロとするこなた。
「えへへへへへ~~お母さん、あのねぇ~~……………zzzz」
その心地よさにそのまま眠りへと誘われ落ちていく。

気がつくと、ベットの上で母の写真片手に寝ている状態だった。
「あ、れ?朝?…か。なぁ~んだ、夢オチか………
ま、夢でもいいか。久しぶりにいい夢が見れたね。さ、ご飯でも作るか」

新しく現像し直したかのようにきれいになっている写真と
そのうらに書かれている
『またね、バイバイ   かなた』
の文字に気がついてちょっとした騒動が起こったのはまた後の話である。



















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  • やっぱり、かなたさんとこなたの交流は心が和む
    GJ!!!! -- にゃあ (2008-10-17 03:01:28)
  • 夢じゃない!夢じゃないんだよこなたぁぁぁ(ノ_・。) -- Kーもんず (2008-10-16 21:57:40)

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