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プレゼントは……(ry 二人目

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だれでも歓迎! 編集
いつもと同じ朝。でも、今日は特別な日。……なんとなく、空気が違う感じがするのは私だけなのかな?

ちょっと遅めに起きて、ゆっくりと身だしなみを整える。……ここまではいつものお休みの日。
リビングに行くと、おじさんもこなたお姉ちゃんもいる。でも、今日はいつもの挨拶にもう一つおまけがついた。
「おはよう、ゆーちゃん。そして、誕生日おめでとう」
「おはようございます、おじさん」

……今日、12/20は私、小早川ゆたかの誕生日なんです。


  『プレゼントは……(ry 二人目』


「ぃやーっほー!ゆたかー、誕生日おめでとー!」
大きな音を立ててリビングのドアが開き、ゆいお姉ちゃんが勢い良く入ってきた。
「おー、ゆい姉さん。今日も元気ですねー」
「あったり前よ!子供は風の子、私は元気っ子!それにゆたかの誕生日なんだし、これが落ち着いてられるかってば!」
「いや、少しは落ち着こうよ。ゆいちゃんだってもう所帯を持ってるわけなんだしさ」
こなたお姉ちゃんにいつものハイテンションで返すゆいお姉ちゃん。そこにおじさんからの一言が入った。
おじさんの台詞を聞いて、突然ゆいお姉ちゃんは固まってしまった。……あ、このパターンは。
「うん、そうだよねー……例え一緒になる時間が少なくても私、既婚者だからねー……」
さっきまで元気に跳ねまわっていたのに、急にしょんぼりし始めてしまったお姉ちゃん。
「あうぅー、きよたかさーん、ギブミーラーブ……」
「お、お姉ちゃん……元気出して、ね」
「……あー、ごめんなゆいちゃん」
「おとーさん、お約束ぐらい気付こうよ」
私がゆいお姉ちゃんを慰めている後ろで、こなたお姉ちゃんがおじさんに何かを言っていた。
「……気を取りなおして。ゆーちゃん、今日は私達みんなからのプレゼントがあるから、覚悟しておいてね」
「そうそう。えーっと、私とおじさんはちょっと時間がかかるけどすぐ渡せるからね。私の分はお母さん達のも入ってるし」
「……あれ?こなたお姉ちゃんは?」
ゆいお姉ちゃんの話だと、今出てきたのはお姉ちゃんとおじさんと、あとお母さん達の分。……ちょっと催促しているような気がするけど、こなたお姉ちゃんに聞いてみた。
「私?……ふっふっふ、まだ秘密だよ。でも、ちゃんとあげるからね」
「そういえば、こなたの分のプレゼントについては俺達も聞いてないんだよな」
「そうそう。何なのか聞くたびに『それは、秘密です』とか『禁則事項です』とかはぐらかされたんですよね、おじさん」
おじさんとゆいお姉ちゃんが肩をすくめてそんな事を言っていた。……一体どういうことなんだろう……?でも、私が聞いてもこなたお姉ちゃんは答えてくれないだろうし……
「それじゃあ、ゆーちゃん。お昼前になったらちょっと出掛けようか。それまではゆっくりしてていいよ」
「ゆっくりしていってね!!」
おじさんの言葉の後に、こなたお姉ちゃんが突然叫んだ。……また何かの漫画の台詞なんだろうか?

        ***   ***

出掛けるのはお昼から、ということなので。朝ごはんを食べた後に部屋に戻って、ちょっとインターネットに接続してみようかなと思ったら、携帯に『着信あり』の表示が。
誰からだろうと思って確認するとみなみちゃんからだったので、すぐにリダイヤルした。
『……はい、岩崎です』
「みなみちゃん、おはよう。朝早くから電話なんて珍しいね」
『うん、ゆたかに誕生日おめでとう、って言いたかったから。それと……』
電話の向こうでみなみちゃんが何かを考えていたようだけど、すぐにまた話し始めた。
『今日、泉先輩の所に行って、私もゆたかの誕生日を祝ってもいいかな?』
「うん、もちろんだよっ」
『……とりあえず、先輩に呼ばれてるんだけど……いろいろな意味で心配で……』
色々と不安げなみなみちゃんの台詞を聞き、『う、うーん……』と苦笑いをしてしまった。
というのも、前にみなみちゃんの誕生日の時(『プレゼントは……(ry』参照)にこなたお姉ちゃんの計画を実行したら、みなみちゃんを色々と心配させてしまった事がある。
……でも、そのおかげで私とみなみちゃんは結ばれたんだけどね。そこについてはみなみちゃんも感謝しているみたい。
だけど、私の知らない所で何かがあったらしくて、みなみちゃんはちょっとだけこなたお姉ちゃんを警戒している。
「だ、大丈夫だよ。もしみなみちゃんに変な事をさせたら、私もこなたお姉ちゃんを怒るから」
『……ありがとう、ゆたか』
私の台詞を聞くと安心した声で、みなみちゃんが答えてくれた。その後に『それじゃあ、また後で会おうね』と言って電話を切った。
……やっぱり、ちょっと気になる。そういう訳で、こなたお姉ちゃんの所に行ってみる事にした。
「こなたお姉ちゃん」
「んー?なーにー、ゆーちゃん」
こなたお姉ちゃんはパソコンの前で何かをやっている。画面には某動画サイトが表示されていた。そこで再生されているのは、『雨弾凶奏』と言う動画。
……流れてくるのは、ちょっと怖い曲。歌詞も怖いし、お姉ちゃんがこんな曲を聞くとは、ちょっと意外だった。
「あ、あの……みなみちゃんの事なんだけど……今日、みなみちゃんを呼んだよね?」
「ん、あー。確かに呼んだけど?……詳しくは聞かないでね。まあ、バレてるかもだけど」
「先に行っておくけど、みなみちゃんに酷い事はしないでね。お願いだから……」
私の台詞の直後に、こなたお姉ちゃんが小さく体を震わせた。……どうしたんだろう、扉が開けっぱなしだったから寒かったのかな?
「どうしたの、こなたお姉ちゃん?」
「……あ、や、うん。ちょうどこの曲の間奏部分にゆーちゃんの台詞がかぶっちゃったから……実際には無い筈の黒いオーラがゆーちゃんの後ろに……」
な、なんかひどい事を言われた気がする……。
「まあ、私の気のせいなんだけどね。あ、あははは……」
いわゆるジト汗?を額に浮かべながら、こなたお姉ちゃんは笑った。
「とにかく、お願いだからみなみちゃんに酷い事はしないでね。約束だよ」
「わ、わかったヨ」
こくこくとこなたお姉ちゃんは頷いた。……なんとなく、部屋に流れている曲に助けられたのかなと思った。

         ***   ***

ちょっと時間が流れて、今は夕方。

……あれから皆で誕生日パーティーを兼ねたお昼ご飯を外で食べて、その後におじさん、ゆいお姉ちゃんにプレゼントを買ってもらった。

こなたお姉ちゃんは、お昼ご飯の後にすぐに家に帰ってしまった。『ゆーちゃんへのプレゼントの準備だよ』という事らしいけど……
「どうだい、ゆーちゃん。楽しかったかい?」
「はい、ありがとうございます。でもいいんですか、こんなに高い物を貰っちゃって」
ゆいお姉ちゃんの車の中で、最新型の有名なHDD式携帯音楽プレーヤーの入った袋を抱えながら私はおじさんに聞いた。
……ちなみに、ゆいお姉ちゃんからは某作者代理生物なぬいぐるみ(尻尾が動いたり喋ったりする)を貰った。
「いやいや。これでも安い方だって。ゆーちゃんのおかげで色々助かってるからな。家事とか、あと精神の保養とか」
「……おじさん?もう一度言いますが、ウチのゆたかには手を出さないでくださいね?」
「わかってるわかってる。……だからゆいちゃん、そんなに怖いオーラを出さないでね」
「……?」
笑いながら答えてくれたおじさんに、運転していたゆいお姉ちゃんが低い声で話しかけた。ちょっと珍しいゆいお姉ちゃんの怒った姿を後ろで見ながら、私は首を傾げた。
そんな会話をしながらこなたお姉ちゃんの家の近くに差し掛かったその時、私の携帯の着信音が鳴った。
「はい、小早川です」
『もしもし、ゆーちゃん?私、私』
相手はこなたお姉ちゃんだった。
『今、何処にいるの?』
「もうこなたお姉ちゃんの家の前だよ。……どうしたの?」
こなたお姉ちゃんの質問に答えると『うぇっ!?』と電話越しにうめいたので、今度は私が聞く。
『いや、もしかしてゆい姉さんもお父さんもいる?』
「うん、いるけど?」
『とりあえず運転してない方に代わって!』
切羽詰った様子でこなたお姉ちゃんが言うので、おじさんに代わる。
「おじさん、こなたお姉ちゃんからです」
「ん?ああ。……こなた、どうしたんだ?……ん?ああ、別に大きい物は無いけど?ゆーちゃん一人で持てる量だぞ」
さっきのお姉ちゃん、どうしてあんなに慌てていたんだろう?そんな事を考えながら、こなたお姉ちゃんと話すおじさんを見ていた。
「……え?ゆーちゃんだけ?ちょっと待て、俺はどうすれば…………ううっ、かなたぁ、娘が冷たいよ……」
と、いきなりおじさんが落ち込んでしまった。……一体どうしたんだろう。
「……ああ、わかった。それじゃあ」
沈んだ声でそう言って、電話を切った後に私に返してくれた。『どうしたんですか?』と聞いてみると、
「ああ、うん……家にはゆーちゃん一人で入ってくれ、という事らしい。俺もゆいちゃんも入るな、だってさ」
と答えてくれた。……だからこなたお姉ちゃん、あんなに慌ててたんだ。
「しかも明日になるまで帰ってくるな、なんて……俺、どうすればいいんだよ」
「あ、あはは……」
おじさんの呟きに苦笑いで答えながら、なんとなく『前にも同じ状況があったような……』なんて考えていると。
「まあ、仕方ないよな。今日の主役はゆーちゃんなんだし。……ゆきの所にでも泊めてもらうか」
ちょっと辛そうな微笑みでそう言って、『という訳で、ゆいちゃん。ちょっと頼まれてくれ』とゆいお姉ちゃんに手を合わせた。

         ***   ***

車から降りて家の玄関まで歩く。ゆいお姉ちゃんは『それじゃあねー』と私に挨拶した後、物凄いスピードで車を走らせていった。……おじさん、大丈夫かな?
紙袋を手に提げて、ちょっと重いぬいぐるみの袋を抱えて、私は玄関の扉を開けた。
「ただいまー」

「お帰り、ゆたか。……ご、ご飯にする?お風呂にする?」

「……え、えぇぇぇっ!?」
突然の光景に、私は荷物を取り落としそうになってしまった。玄関で、みなみちゃんが私服にエプロン姿で待っていたのだ。……ちょっと顔が赤い。
「ダメだよみなみちゃん。ちゃんと『それとも、あ・た・し?』まで言わないとー」
「……泉先輩、ちょっと黙っててください」
みなみちゃんの後ろからこなたお姉ちゃんが顔を出した。……あ、やっぱり。これはこなたお姉ちゃんの仕組んだ事なんだ……
「こ、こなたお姉ちゃん!」
「なーにー、ゆーちゃん?」
「みなみちゃんに何やらせてるの!恥ずかしがってるよ!?」
「だって、これはみなみちゃんの希望だから。『一晩の間、ゆたかと一緒に過ごさせてください』って」
「…………へ?」
こなたお姉ちゃんの言葉を聞いて、私は目が点になった。みなみちゃんはさらに顔を赤くして体をモジモジさせている。そんな私達の様子を見てこなたお姉ちゃんがニマニマと笑っていた。
「ほ、本当なの……?」
「うん……。今度はちゃんとゆたかと一緒に居たいって、泉先輩に……」
そう言ったっきり、みなみちゃんは俯いてしまった。……確かに、あの時(『プレゼントは……(ry』参照)は私がこなたお姉ちゃんから貰ったお薬の力を借りたけど、今度はそれ抜きでという事なのかな?
「あう……」
なんか、急に恥ずかしくなってきた。顔が熱くて、ちょっとくらくらする。
「まあ、そういう訳だから。私のことは気にしなくていいよー。……さーて。そろそろご飯の時間だし、一緒に食べようか」
「う、うん。そうだね」
こなたお姉ちゃんの言葉で我に返り、すぐに自分の部屋に戻ってプレゼントをベッドの上に置いておく。……『ぷぎゅ』って声がしたのは気のせいかな。
でも、今の私はそんな事に構っている余裕が無かった。すぐに着替えてみなみちゃんの待つリビングに向かう。

……正直言って、いろいろと考えていたせいでご飯の味はよくわからなかった。おいしかったのは覚えているけど……

そのせいなのか、夕ご飯の時とその後の記憶はあまり残っていなくて、気付いたらもうお風呂に入るような時間だった。
「ゆーちゃーん、お風呂沸いたよー」
「あ、はーい」
私の意識が戻ったのと同時に、こなたお姉ちゃんの声が聞こえた。すぐに仕度をして、脱衣所に向かうと……
「……え、み、みなみ、ちゃん?」
「私も一緒に入るようにって……泉先輩が……」
みなみちゃんが服を脱いで待っていた。ちょっと驚いてしまったが、よくよく考えれば変な事ではない……と思う。
「じゃ、じゃあ一緒に入ろうか。ちょっと待っててね」
裸で待たせるのもみなみちゃんに悪いので、さっさと服を脱いでしまう。下着を脱ぐ時はちょっと恥ずかしかったけど、もう見られてるからいいや、と思って勢い良く脱いだ。
「……お待たせ。じゃあ入ろっか」
「うん」
お風呂場に入り、みなみちゃんと入れ替わりながら体を洗った後に湯船に浸かった。私がみなみちゃんの上に乗るような体勢。ちょっと子供みたいだけど、一番落ち着く体勢。
「……そういえば、前もこんな風にお風呂に入ったんだよね」
「うん、そうだったね。……また一緒に入れて、ゆたかは嬉しい?」
「も、もちろんだよ……」
みなみちゃんの両手が私を抱きかかえるように前で組まれて、ちょっとだけドキッとしてしまった。
「……私も、ゆたかとこんなに近くにいられるのが嬉しいよ」
「みなみちゃん……」
耳元でみなみちゃんの声がするのが、凄く気持ちいい。お風呂に浸かってる温かさとは違った、胸の奥の温かさが広がっていく。
「みなみちゃん……大好き、だよ」
「ゆ、た……」
私が一言呟いた瞬間、背中に触れていたみなみちゃんの体温がなんとなく上がった気がした。……その直後。
「……え?み、みなみちゃん?」
私を抱いていたみなみちゃんの手が、私のおなかを撫で始めた。その手はだんだん下がっていって……
「きゃんっ」
私の大事な所を触ってきた。……そ、そんな。いきなりすぎるよぅ……
後ろから聞こえるみなみちゃんの息は、なんとなく荒い気がする。その荒い息は私の首にかかり、そのせいで背中にぞくぞくと何かが走った。
「ゆたか……ゆたかぁ……」
「あっ、だ……ダメ、だよぉ……。お姉ちゃんが、お姉ちゃんに見られ、ちゃうぅ……」
ちゃぷ、ちゃぷ、と湯船の水面が揺れる。そのたびに、私の大事な所がみなみちゃんの指で擦られてしまう。
「だ、ダメェ。みなみ、ちゃ……ダメだって、ばぁ……」
「我慢できないの、ごめんね……」
「だ、だから……もう、やめてっ!」
ばしゃ。湯船のお湯を手ですくい、後ろにいるみなみちゃんの顔に思いっきり浴びせた。
「っぷあっ!?…………あ、わ、私……」
顔にお湯をかけられた直後、みなみちゃんの声がさっきのちょっと危険な状態から一気に冷めてしまった。
「……ごめん、ゆたか……。ゆたかのそばにいたら我慢できなくなって……」
「もぅ、びっくりしたよ……。みなみちゃんがいきなり私を、お、襲う……なんて……」
『襲う』という言葉にちょっと抵抗があったので、少しどもりながら『一体どうしたの?』とみなみちゃんに聞いてみた。
「ゆたかの肌を触って、ゆたかの匂いを嗅いでいたら……いきなり頭の中が白くなって……」
そう言った後、みなみちゃんはもう一度『ごめん』と謝った。

         ***   ***

あれから、なんとなく気まずい雰囲気が流れたままお風呂を出て、私は自分の部屋に戻った。……みなみちゃんは今日は私の部屋に泊まるので、一緒に部屋に来ている。
ベッドの上に座ったのはいいけど、どう話しかけたらいいのかわからずにちらちらとみなみちゃんの方を見てしまう。みなみちゃんは自分の服などを片付けて、その後に携帯を手に取っていた。
どうやら着信があったらしく、携帯を見てすぐに開き、何か操作をしている。
「…………っ!?」
その直後、突然険しい顔で固まってしまった。『どうしたの?』と聞いてみると、『泉先輩からのメール……』と言ってまた固まってしまった。
……別に、近くにいるんだから言葉で伝えればいいのに。そんな事を思いながら『見せてくれる?』とみなみちゃんに聞いた。
私の質問にみなみちゃんはしばらく戸惑っていたが、『……泉先輩が悪いんですからね』と呟いて、私の隣に座ってそれを見せてくれた。……それは、1通のメールだった。

『from:[email protected]
 title:YUKI.N

 本文:
 この事項を伝える事を失念していた。
 この文書を読んでいる頃には、あなたの体内にて遅効性の薬が効能を現しているはず。
 効能の内容は、常に興奮による自我忘失化を引き起こす状態が続く、一定の対象を盲目的に溺愛してしまう、等。

 なお、この効果は翌日には消滅しているので問題は無い。 頑張って』

このメールを見た瞬間、私の中で『何か』が切れた。それはもう盛大に。


――……ね え 、 こ な た お ね え ち ゃ ん ? 何 な の 、 こ れ ?


つまり、みなみちゃんに私が前に使ったお薬みたいな物を飲ませたんだね……。ひどいなぁ、こなたお姉ちゃんは……。
「…………ゆ、ゆたか?」
「んー?なぁに、みなみちゃん」
恐る恐る声をかけてきたみなみちゃんに、にっこりと笑ってみなみちゃんの方を向いた。……その瞬間、みなみちゃんの顔が蒼白になったのはちょっと驚いたけど。
「ゆたか、顔が、顔が……もの凄く、怖いから……。あと、声も何か……」
「えー、私は普通だよ?」
うん、わかってる。みなみちゃんの言いたい事はよくわかるよ。私だって自覚してるもん。……顔が微笑みの形から動かない事も、声がやけに作り物っぽい事も。
「……とりあえず、こなたお姉ちゃんは後でお仕置きだね。覚悟しててね、こなたお姉ちゃん」
うふふ、うふふふ。面白くも無いのに笑みがこぼれてくる。おかしいなぁ。私、何で笑ってるんだろう。


――心ノ中ハ黒イ物デ満タサレテイルトイウノニ


「ゆ、ゆたか……っ!お願いだから戻ってきて!ゆたかぁっ!」
みなみちゃんの叫び声。それによって私は自分を取り戻した。……私、何を考えていたんだろう……。
「……ご、ごめんね、みなみちゃん。怖がらせちゃったみたいだね」
「ううん、少し怖かったけど大丈夫。……でも、あのままだとゆたかがゆたかじゃなくなりそうな気がして……」
「もう大丈夫だから。……だから、安心して」
こんなに怯えたみなみちゃんは始めて見た。……ここまで怖がらせたのは私なんだよね。罪悪感が芽生えると同時に、ちょっとだけみなみちゃんが可愛いと思えてしまった。
そんな私の心を叱りながら、みなみちゃんに話しかけた。
「……ねえ、みなみちゃん。こなたお姉ちゃんのメールに書いてあった事なんだけど……今のみなみちゃんは大丈夫なの?」
「う、うん……。ゆたかが怖くて、それ所じゃなかったっていうか……。多分、お風呂の時に頭の中が白くなったのがそれだと思う」
言われてみれば、お風呂での出来事はこなたお姉ちゃんのメールの内容と似ていた。
「……じゃあ、私がこうしたら、みなみちゃんはまたあんな風になっちゃうのかな?」
「え、ゆた……っ!?」
言葉と一緒に、私はみなみちゃんの肩を両手で掴んで一緒にベッドの上に倒れこんだ。その後に、みなみちゃんの上に体重をかけないように乗っかる。
何とか両手で体を支えながら、自分の頭をみなみちゃんの胸の上に乗せた。……みなみちゃんの心臓の鼓動が聞こえる。
「ゆたか……?」
「さっきのお詫びだよ。……私がみなみちゃんを気持ち良くしてあげる」
頭を上げてからみなみちゃんのパジャマのボタンを外し、前をはだけさせる。
「あ、ダメ……。私、胸無いから……」
「私はみなみちゃんの胸、大好きだよ。大きくなくてもあったかいから」
顔を背けて言うみなみちゃんに答え、私と同じ位小さなみなみちゃんの胸に舌を這わせる。
「……っ、あ、ゆた……か……」
前にみなみちゃんが私にしてくれたように、先端の所を下の先で突っついたり、口に含んで吸ってみたり。
「……ん……、いい、よ……。気持ちいい……よ、ゆたか……」
胸を口で刺激しながら、私の手は下の方……パジャマのズボン越しにみなみちゃんの大事な所を撫でていた。
「ふ、んんっ……、あ……そこ……ん……」
「手、ズボンの中に入れるよ?」
一応確認を取ってから、手をズボンとショーツの中に入れて直接大事な所を触る。
「ひゃ……っ!ゆたか、ゆたかぁ……っ!」
「気持ちいい?私の手と舌、気持ちいいの?」
「うん、うん……っ!ゆたかの舌、ゆたかの手、どっちも気持ちいいよ……!」
しばらくそうしているうちに、みなみちゃんの大事な所が湿ってきた。私達の呼吸の音に加えて、くち、くち、と小さい水音が部屋に響く。
「んん……っ!ふぁ、あ……ん、ひん……ああっ」
……みなみちゃんの声を聞いているうちに、私も股の間がムズムズしてきた。我慢が出来なくなったので、一旦口と手を離す。
「ぁ……」
刺激が無くなったせいでみなみちゃんが切ない声を出したが、それに構わずに私はパジャマの下を脱いだ。
次にみなみちゃんのズボンも脱がせる。その後に、みなみちゃんの向いている方向とは逆を向いた状態でみなみちゃんの上に跨った。
「……みなみちゃん、ごめんね。私も我慢できなくなっちゃった」
みなみちゃんの目の前に私の大事な場所を突き出して、両手の指で広げて……
「私のここ、いっぱいいじめて」
……こう、お願いした。
「ふあぁ……んっ!」
その瞬間、お風呂場の時のように理性の無くなったみなみちゃんが突然私の大事な所に食らいつき、私は思わず大きな声を上げていた。
「んっ、ちゅ……じゅるる……」
音を立てて私の大事な所を舌でいじめられ、意識を手放しそうになる。……でも、そんな訳にはいかない。
「んく、ちゅう、ちゅく……っ!?んんっ!んふぅっ!」
「ちゅぅぅっ、んっ、ちゅるるっ」
残った意識で、何とかみなみちゃんの大事な所に口を付けた。
「んぅっ、ちゅ、ちゅくっ、ぢゅっ……」
「んっ、ちゅうっ、んあ……むく、んぢゅ……」
しばらくの間は口でお互いの大事な所を刺激していたけど、時間が経つにつれてだんだん物足りなくなってきた。
「んっ……みなみちゃん……、そろそろいこっか……」
「ぷあっ……うん……そうしよう……」
まるで通じ合っているかのように、私はみなみちゃんの、みなみちゃんは私の大事な所に指を這わせる。
「んっ、いくよ……」
「あん、私も……」
数回入り口を撫でて、ちゃんと指を濡らしてから……中に入れた。
『はぁぁんっ!』
私が指を入れると同時に、私の中にも指が入ってきた。その後は、もうめちゃくちゃに指を動かして行く。
「あっ、あっ、みなみ、ちゃんっ!みなみちゃぁんっ!」
「ゆたかっ、ゆたかっ、ふあっ、ああぁぁっ!」
自分が動かしているのとほとんど同じように指が動くので、まるでみなみちゃんと一つになったかのような快感が体中を駆け巡る。
「もっ、もう、だめ!私、私いっちゃいそう!」
「私、もっ……もう……来るっ!きちゃうよ!」
私とみなみちゃんの声がもう耐えられないような声になり……

『うあっ、あああぁぁっっ!!』

二人で同時に叫びながら、私達はイッてしまった……。

         ***   ***

「もう、こなたお姉ちゃんったら……」
あの後も私達はお互いを求め続けて。もう疲れきった後に二人で寝そべりながら、私は呟いた。
「……ゆたか、実は泉先輩の悪行はこれだけじゃないんだよ」
「え、それ本当?」
隣のみなみちゃんから発せられた発言に、私は目を見開いた。
「うん。……私の誕生日の時に、ゆたかとしてたのを泉先輩が隠し撮りしてた」
「……本当に?」
私の言葉にこくり、とみなみちゃんが頷いた。……やっぱり、お仕置き決定だね。
「でも、その事については私が色々としておいたから……」
「……ああ、だから、朝に会った時にこなたお姉ちゃんの事を聞いても答えてくれなかったんだね」
そういえば、こなたお姉ちゃんがいつもより遅く起きてきた上に、体を隠すように長袖の服を着てたっけ。
「……ねえ、みなみちゃん?」
「なに?」
「もしかして、今夜の事も隠し撮りされてるのかな?そうだったら……」
そう言った後に私達は見つめ合い、クスクスと笑った。……そうだったら、覚悟しててね。こなたお姉ちゃん。 

            ======

おまけと言う名の小ネタ ~やっぱりこなたさんは隠し撮りしていたようです~

「ぬっふっふ……いやー、今回は珍しくゆーちゃんが攻めとはねー」
泉家、こなたの部屋にて。部屋の主はPCの前でほくそ笑んでいた。ディスプレイには例のゆたかとみなみの情事が映っている。
「にしても……ゆーちゃんって、ヤンデレ化すると一番危険な子だったんだネー。みなみちゃんも大変だ」
ゆたかの部屋での会話は全て録音されているため、例のメールを見た時のブチ切れゆたかもちゃんと撮られていた。
「さてと。とりあえずDVDに焼いて……っと。いやー、これでひよりんに提供するネタが増えたね」
「……提供、ですか?」
「そうそう。ちょっと前にストーリーを書いたら見事にハマって貰えてね。だからたまーにこういう妄想のネタになるような作品を……提……きょ…………」
突然聞こえた、聞き覚えのある声。……それもそうだろう。ついさっきまで聞いていた声なのだから。
まさか、自分がこんなベタなネタをやってしまうとは……。そんな事を考えながら、ゆっくりと後ろを向いた。

――……修羅が、ニ体いた。

かつて見た、自分を構成する細胞の存在すら否定するような冷酷な瞳と、つい先ほどまで見ていた、感情がまったく見当たらない能面のような虚無の瞳をその両の眼(まなこ)に宿した修羅達。

逃げなきゃ殺される。こなたは確信した。

「やあ、みなみさんゆたかさん。突然ですみませんが、私はこれから柊かがみさんの所へ行かなくてはなりませんので、失礼いたします」
スックと立ちあがり、自室の扉に向かって歩き出す。しかし、その歩みは桃色の髪と緑色の髪の修羅ニ体が腕を掴む事によって拒まれた。
にこやかに、だが感情のこもってない笑みで。そしてアナコンダのようにギリギリと力強く締め上げられる腕。……人生コナタ。そう確信したこなたは、一言だけ呟いた。
「二倍?」
しかし、修羅達は首を振った。
「四倍?」
二言目。しかしまた首を振る。そして、修羅達は口を開いた。


「六倍♪」


どっとはらい

















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  • 次回作あれば期待 -- 名無しさん (2009-04-02 21:08:23)
  • Oh, my god... -- 名無しさん (2008-12-25 17:23:41)
  • 『もしかして二倍ですか?』

    『NO、NO、NO』

    『もしかして四倍ですか?』

    『NO、NO、NO』

    『もしかして六倍ですかぁーッ!』

    『YES、YES、YES』 -- 名無しさん (2008-12-20 13:21:59)

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