『甘い甘い夜』
ここは、成美家宅
「ただいまー」
1人の女性は、仕事から帰宅し、挨拶するが返事がなかった
「って、誰も居ない、か……」
彼女の名前は、成美ゆい
埼玉県警交通安全課に勤務している婦警だ
「折角のバレンタインだけどなぁー」
『はぁ』と溜め息をし、ソファーに座る
「判っていたけどねー。でも、淋しいよー、きよたかさーん」
きよたかとは、ゆいの夫、成美きよたかの事
ゆいときよたかの出会いは学生時代の頃で、きよたかに思いを寄せたるいの気持ちが彼に伝わり、それが切っ掛けで付き合い、結婚まで至ったのだ
2人はまだ新婚だが、夫は会社員で現在単身赴任中で、家に居ない時間が多い
「もー、折角チョコを買ってきたのにー」
ゆいは、包装された小さな箱を持ちながら、ふてくされていた
「もう、このチョコ私が食べようかなー」
包装紙を剥がそうとしたその時
『プルルルルルルッ』
携帯が鳴った
「あっ携帯だ、こんな時間から電話って誰からだろ?もしかしてきよたかさんからかなぁ」
携帯のサブ液晶を覗くと、『黒井ななこ』の名前が表示されていた
「あっ黒井さんからだ、何だろ?」
通話ボタンを押し、電話に出る
『あっ、成美さん今晩は。黒井ですー。』
「黒井さん、今晩はー」
黒井ななこ、彼女は私立陵桜学園の世界史教諭を所属していて、3年B組の担任で泉こなたの先生だ
常に関西弁を使用しているが、実のところ神奈川県出身で、関西の人間ではない
(本人曰わく、その話に触れないで欲しいとの事)
『今、仕事終わりですかー』
「あっはい、仕事が終わって今、家に居ますー」
『そうでっかー、お疲れ様ですー。うちも仕事が終わって家に居るんですー』
「それはお疲れ様です」
『もしかして、家にきよたかさんも居ますか?』
「いいえ、居ないです。家には私1人ですねー」
『さいですか、なら今から飲みに行きまへんか?明日休日なんで』
「あっ、良いですねー。私も明日、仕事休みなんで行きましょう」
『それは良かった。ほな、いつもの居酒屋で集合って事で』
「判りました。支度が終わったら向かいますんで」
『判りましたー。ほな、待ってまーす』
プッツーツーツー
ピッ←電話を切る音
「よおしっ、今日は呑むぞー。ついでに黒井さんに愚痴を聞いて貰おうかな。
まぁ、黒井さんも仕事関係とかで、ストレス溜まってる所だと思うから、今日は目一杯呑んで、互いにストレス発散しよーと」
ゆいは、先程の不機嫌が消え、上機嫌に支度をした
風呂に入り終わり、着替えを整え、いざ出ようとした時
「あっ、そうだ。これも持って行こう」
小包みを取り出しバックにしまい、出掛けていった
「ただいまー」
1人の女性は、仕事から帰宅し、挨拶するが返事がなかった
「って、誰も居ない、か……」
彼女の名前は、成美ゆい
埼玉県警交通安全課に勤務している婦警だ
「折角のバレンタインだけどなぁー」
『はぁ』と溜め息をし、ソファーに座る
「判っていたけどねー。でも、淋しいよー、きよたかさーん」
きよたかとは、ゆいの夫、成美きよたかの事
ゆいときよたかの出会いは学生時代の頃で、きよたかに思いを寄せたるいの気持ちが彼に伝わり、それが切っ掛けで付き合い、結婚まで至ったのだ
2人はまだ新婚だが、夫は会社員で現在単身赴任中で、家に居ない時間が多い
「もー、折角チョコを買ってきたのにー」
ゆいは、包装された小さな箱を持ちながら、ふてくされていた
「もう、このチョコ私が食べようかなー」
包装紙を剥がそうとしたその時
『プルルルルルルッ』
携帯が鳴った
「あっ携帯だ、こんな時間から電話って誰からだろ?もしかしてきよたかさんからかなぁ」
携帯のサブ液晶を覗くと、『黒井ななこ』の名前が表示されていた
「あっ黒井さんからだ、何だろ?」
通話ボタンを押し、電話に出る
『あっ、成美さん今晩は。黒井ですー。』
「黒井さん、今晩はー」
黒井ななこ、彼女は私立陵桜学園の世界史教諭を所属していて、3年B組の担任で泉こなたの先生だ
常に関西弁を使用しているが、実のところ神奈川県出身で、関西の人間ではない
(本人曰わく、その話に触れないで欲しいとの事)
『今、仕事終わりですかー』
「あっはい、仕事が終わって今、家に居ますー」
『そうでっかー、お疲れ様ですー。うちも仕事が終わって家に居るんですー』
「それはお疲れ様です」
『もしかして、家にきよたかさんも居ますか?』
「いいえ、居ないです。家には私1人ですねー」
『さいですか、なら今から飲みに行きまへんか?明日休日なんで』
「あっ、良いですねー。私も明日、仕事休みなんで行きましょう」
『それは良かった。ほな、いつもの居酒屋で集合って事で』
「判りました。支度が終わったら向かいますんで」
『判りましたー。ほな、待ってまーす』
プッツーツーツー
ピッ←電話を切る音
「よおしっ、今日は呑むぞー。ついでに黒井さんに愚痴を聞いて貰おうかな。
まぁ、黒井さんも仕事関係とかで、ストレス溜まってる所だと思うから、今日は目一杯呑んで、互いにストレス発散しよーと」
ゆいは、先程の不機嫌が消え、上機嫌に支度をした
風呂に入り終わり、着替えを整え、いざ出ようとした時
「あっ、そうだ。これも持って行こう」
小包みを取り出しバックにしまい、出掛けていった
午後10時半頃
タクシーで黒井が指定した居酒屋に辿り着き、お金を払い降車する
「よしっ、着いた。もう黒井さん居るかな?」
店内を入り周りを確認すると、カウンター席にななこが座っていた
「黒井さーん」
ゆいが呼び掛けると、ななこは振り向き
「おぉ、成美さんっ。こっちに座って呑もうや」
隣に空いた椅子を叩き、ゆいを招いた
「お待たせしてすみませーん」
「うちも今来たとこや、まだ何も頼んでへんで」
指定された椅子に座る
「あっ、そうでなんですか。では、頼みますか」
「せやな。じゃっ、先に生ビールからいきますか」
タクシーで黒井が指定した居酒屋に辿り着き、お金を払い降車する
「よしっ、着いた。もう黒井さん居るかな?」
店内を入り周りを確認すると、カウンター席にななこが座っていた
「黒井さーん」
ゆいが呼び掛けると、ななこは振り向き
「おぉ、成美さんっ。こっちに座って呑もうや」
隣に空いた椅子を叩き、ゆいを招いた
「お待たせしてすみませーん」
「うちも今来たとこや、まだ何も頼んでへんで」
指定された椅子に座る
「あっ、そうでなんですか。では、頼みますか」
「せやな。じゃっ、先に生ビールからいきますか」
「判りました。では、早速頼みますね。」
すみませーん、生ビール2つお願いしまーす」
店員「あいよー、喜んでー」
「やっぱ、店員も賑やかですねー。この居酒屋は」
「せやね」
2分後、店員が生ビール2つ持ってきて差し出した
「おぉっ、来たで。はい、成美さん」
一つゆいに渡す
「では、乾杯しますか」
「せやな、では……」
「「かんぱーーい」」
「ゴクゴクゴクッ、ぷっはー、おいちー」
「ゴクゴクゴクッ、ぷはーー。やっぱ生ビールは最高やなー」
「そうですねー。疲れた体に良く染み渡りますねー」
「せやなー、身体が癒えてくるわー」
「そうですねー」
すみませーん、生ビール2つお願いしまーす」
店員「あいよー、喜んでー」
「やっぱ、店員も賑やかですねー。この居酒屋は」
「せやね」
2分後、店員が生ビール2つ持ってきて差し出した
「おぉっ、来たで。はい、成美さん」
一つゆいに渡す
「では、乾杯しますか」
「せやな、では……」
「「かんぱーーい」」
「ゴクゴクゴクッ、ぷっはー、おいちー」
「ゴクゴクゴクッ、ぷはーー。やっぱ生ビールは最高やなー」
「そうですねー。疲れた体に良く染み渡りますねー」
「せやなー、身体が癒えてくるわー」
「そうですねー」
30分後、2人は丁度良い位に酔っていた
「聞いて下さいよー、黒井さーん」
「どうしたんや、成美さん」
「折角今日はバレンタインデーなのに、うちの旦那は仕事で居ないんですよー」
「さ、さいでっか」
「もう、チョコを渡して互いの愛を確かめようかと思ったのに、その相手が居なくちゃ話にならないですよー」
「そうやな」
「こんなんじゃいつか、私の愛も錆び付いちゃうよー。……まあ無いと思うけど……
でも、淋しい物は淋しいんですよー。」
「まぁまぁ」
「うえーん、黒井さーん。私を慰めてー」
ななこに抱き付くゆい
「うわっ//////」
何故か急に顔が朱くなるななこ
「私の心は雨模様ですよー」
「よしよし」
ゆいの頭を優しく撫でる
するとそこから、シャンプーの匂いがした
(良い匂いやなー)
「あっ、すみません、黒井さん。急に抱きついちゃって、呑みにくいですよねっ」
『バッ』とななこから離れる
「いや、別にええねんで」
少し名残惜しそうに残念な顔をするななこ
「黒井さんは優しいから、ついつい甘えてしまうんですよねぇ」
「別に甘えてええねんで。成美さん、淋しいんやろ?」
「そうですけど……」
「淋しい時は、いつでもうちが構ったる。だから、遠慮せんでええからな」
「黒井さん……、わーーい、黒井さん大好きー」
再びななこに抱き付いた
「!//////」
また、ななこの顔が朱く染まる
決してお酒の所為で無い
(本気で捉えてしまうやろ……)
実は、ななこは…
ゆいに恋心を抱いていた
(当本人は知らないが)
「あっ、そうだ。何か料理追加しましょうか?」
「んっ、あぁ、せやな。頼んでもええで」
「何にします?」
「う~ん、成美さんが食べたい物でええで」
「そうですかぁ。じゃっ、これにしますね。すみませーん、注文お願いしまーす」
店員「あいよー、喜んでー」
「テンション高いですねー」
「せやな」
「聞いて下さいよー、黒井さーん」
「どうしたんや、成美さん」
「折角今日はバレンタインデーなのに、うちの旦那は仕事で居ないんですよー」
「さ、さいでっか」
「もう、チョコを渡して互いの愛を確かめようかと思ったのに、その相手が居なくちゃ話にならないですよー」
「そうやな」
「こんなんじゃいつか、私の愛も錆び付いちゃうよー。……まあ無いと思うけど……
でも、淋しい物は淋しいんですよー。」
「まぁまぁ」
「うえーん、黒井さーん。私を慰めてー」
ななこに抱き付くゆい
「うわっ//////」
何故か急に顔が朱くなるななこ
「私の心は雨模様ですよー」
「よしよし」
ゆいの頭を優しく撫でる
するとそこから、シャンプーの匂いがした
(良い匂いやなー)
「あっ、すみません、黒井さん。急に抱きついちゃって、呑みにくいですよねっ」
『バッ』とななこから離れる
「いや、別にええねんで」
少し名残惜しそうに残念な顔をするななこ
「黒井さんは優しいから、ついつい甘えてしまうんですよねぇ」
「別に甘えてええねんで。成美さん、淋しいんやろ?」
「そうですけど……」
「淋しい時は、いつでもうちが構ったる。だから、遠慮せんでええからな」
「黒井さん……、わーーい、黒井さん大好きー」
再びななこに抱き付いた
「!//////」
また、ななこの顔が朱く染まる
決してお酒の所為で無い
(本気で捉えてしまうやろ……)
実は、ななこは…
ゆいに恋心を抱いていた
(当本人は知らないが)
「あっ、そうだ。何か料理追加しましょうか?」
「んっ、あぁ、せやな。頼んでもええで」
「何にします?」
「う~ん、成美さんが食べたい物でええで」
「そうですかぁ。じゃっ、これにしますね。すみませーん、注文お願いしまーす」
店員「あいよー、喜んでー」
「テンション高いですねー」
「せやな」
約5分後、3品の料理が届いた
里芋の煮っ転がしと鶏の唐揚げに、きんぴら牛蒡の佃煮だ
「さぁー、来ましたよ。早速食べましょー」
「んっ、取り皿が無いねんなぁ。すみませーん、取り皿くださーい」
店員「あいよー、喜んでー」
「いや、別に、そこはいらへんやろ……」
とりあえず、ツコッンでいられないななこだった
里芋の煮っ転がしと鶏の唐揚げに、きんぴら牛蒡の佃煮だ
「さぁー、来ましたよ。早速食べましょー」
「んっ、取り皿が無いねんなぁ。すみませーん、取り皿くださーい」
店員「あいよー、喜んでー」
「いや、別に、そこはいらへんやろ……」
とりあえず、ツコッンでいられないななこだった
2枚の取り皿を渡され、料理を分ける
「よしっ、食べるか」
唐揚げを1つ摘み、口に運ぶ
「うん、旨い。この居酒屋の料理は、ほんまに旨いなぁ」
「そうですよねぇ~」
ゆいは、里芋の煮っ転がしを一口サイズに切り分け、箸で摘みななこに差し出す
「こっちも美味しいですよ。はい、あ~ん」
「!、べっ、別にええねんで、そないな事をせんでも……」
「良いじゃないですか、だから、はい、あ~ん」
「/////あ~ん」
観念したのか、口を開いた
里芋の切れ端を口に入れられ、顔を更に真っ朱にしながら食べる
「美味しいですか?」
「うん、美味しいよ。味もしっかり染み込んであるし……」
「そうですね」
そして、気付く
(これって、間接キスやろか……)
また一段と真っ朱に染まる
ななこは照れ隠しに、生ビールを呑んだ
「黒井さんってさー」
「んっ?」
「結構可愛い所、有るんですね」
「ぶっはぁ」「わぁ!」
噴いた
ななこは盛大に噴いた
「ちょっ、大丈夫ですか?黒井さんっ」噴き出た液体を、お絞りで拭き取るゆい
「ゴッホゴッホッ。いいっいきなり何言うねんっ、ほんま。びっくりしたで!」
「すみません。なんか『あ~ん』と食べさせた時に、顔が余計に真っ朱になっていたんで……」
「!(気付いてたんかい……)」
「もしかして、照れてました?」
「いや、照れてへんよ……」
明らかに動揺しているななこ
「そうですか~、何か怪しいなぁ」
「怪しくなんかないで」
「もうっ、嘘はいかんよ、嘘は。白状したまえっ」
「なんや、これ。取り調べか?」
「君には容疑が掛かっているんだ」
「何の容疑やねん……」
「嘘は余計に罪を重なるだけだ」
「だから何の罪やねん……」
「カツ丼喰うか?」
「ここにはカツ丼なんて、有らへんで」
「……」
「……」
「ねぇ~、正直に行ってよ~」
「泣き落としっ!?どないな尋問やねんっ」
「流石にツッコミお上手ですね」
「うちはもう、ツッコミ疲れたわ」
「実のところ、照れてましたよね?」
「別に照れてないで……」
「ふ~ん、そうですかぁ。……まぁ、良いか」
(良いんかいっ)
心の中でもツッコンでしまうななこ
ゆいは、細かい事は気にしないタイプの人間だった
「あっ、新しい飲み物頼みますね。同じ物で良いですか?」
「あっ、ああ。頼むわ」
「判りました。すみませーん、生ビールおかわりくださーい」
店員「あいよー、喜んでぇー」
「もういい加減慣れましたね」「せやね」
「よしっ、食べるか」
唐揚げを1つ摘み、口に運ぶ
「うん、旨い。この居酒屋の料理は、ほんまに旨いなぁ」
「そうですよねぇ~」
ゆいは、里芋の煮っ転がしを一口サイズに切り分け、箸で摘みななこに差し出す
「こっちも美味しいですよ。はい、あ~ん」
「!、べっ、別にええねんで、そないな事をせんでも……」
「良いじゃないですか、だから、はい、あ~ん」
「/////あ~ん」
観念したのか、口を開いた
里芋の切れ端を口に入れられ、顔を更に真っ朱にしながら食べる
「美味しいですか?」
「うん、美味しいよ。味もしっかり染み込んであるし……」
「そうですね」
そして、気付く
(これって、間接キスやろか……)
また一段と真っ朱に染まる
ななこは照れ隠しに、生ビールを呑んだ
「黒井さんってさー」
「んっ?」
「結構可愛い所、有るんですね」
「ぶっはぁ」「わぁ!」
噴いた
ななこは盛大に噴いた
「ちょっ、大丈夫ですか?黒井さんっ」噴き出た液体を、お絞りで拭き取るゆい
「ゴッホゴッホッ。いいっいきなり何言うねんっ、ほんま。びっくりしたで!」
「すみません。なんか『あ~ん』と食べさせた時に、顔が余計に真っ朱になっていたんで……」
「!(気付いてたんかい……)」
「もしかして、照れてました?」
「いや、照れてへんよ……」
明らかに動揺しているななこ
「そうですか~、何か怪しいなぁ」
「怪しくなんかないで」
「もうっ、嘘はいかんよ、嘘は。白状したまえっ」
「なんや、これ。取り調べか?」
「君には容疑が掛かっているんだ」
「何の容疑やねん……」
「嘘は余計に罪を重なるだけだ」
「だから何の罪やねん……」
「カツ丼喰うか?」
「ここにはカツ丼なんて、有らへんで」
「……」
「……」
「ねぇ~、正直に行ってよ~」
「泣き落としっ!?どないな尋問やねんっ」
「流石にツッコミお上手ですね」
「うちはもう、ツッコミ疲れたわ」
「実のところ、照れてましたよね?」
「別に照れてないで……」
「ふ~ん、そうですかぁ。……まぁ、良いか」
(良いんかいっ)
心の中でもツッコンでしまうななこ
ゆいは、細かい事は気にしないタイプの人間だった
「あっ、新しい飲み物頼みますね。同じ物で良いですか?」
「あっ、ああ。頼むわ」
「判りました。すみませーん、生ビールおかわりくださーい」
店員「あいよー、喜んでぇー」
「もういい加減慣れましたね」「せやね」
午後11時50分頃
「ういー」
「ほんま大丈夫かいな…、成美さん……」
「まだまだ大丈夫ですよ~、黒井さ~ん」
「ほんまかいな……」
「だって、黒井さんと一緒に呑むのが本当に楽しいんですよ~」
「嬉しい事言うやん」
「私は黒井さんの事が好きなんですよ~」
(だから、本気にしてしまうやろ)
「きよたかさんの次に好きですよ~。黒井さ~ん」
(きよたかさんの次かい……)
少しガッカリしたななこだった
「あ~、本当に楽しいなぁ~。黒井さんも楽しいですか?」
「ああ、楽しいで」
「へへー」「……」
(やっぱ、成美さんは可愛いなぁ。いつからやろ、成美さんにこんな気持ちを抱いたんのは……)
(確か、前の夏祭りの時に互いに初めて知り合ったよな
初対面なのにうちの事を、『発育の良い子』と言うてたよな~
あん時はびっくりしたで
ほんで、見回りの割には結構夏祭りを満喫してたし、最初は『おかしな人』だと思ったわ)
(せやけど、改めて親しみやすい人だと知って、それから友達として付き合ったよな
で、互いに遊びながら付き合って居る内に、成美さんのその性格の明るさに段々と惹かれていって、気付けば恋心を抱いて……)
「黒井さーん」
(せやけど、もう結婚していたと聞いた時には、また驚かされて……)
「黒井さーん。聞いてますかー?」
(あん時はほんまショック受けて……)
「く・ろ・い・さ~んっ!!」「うわぁっ!」
驚いたななこは、椅子からずれ落ちそうになった
「なんなんやっ、驚かせんといてっ」
「もう、こっちの方が『なんなんやっ』ですよっ。幾ら呼んでも返事が無いし。
しかも、なんかブツブツ言ってるし。
一体何を考えてたんですか?悩み事が有るんだったら、相談にのりますよ」
「あっああ、すまんすまん、別に何も無いんや。ほんまやでっ」
「本当に何も無いんですか~?」
「ほっ、ほんまやって。怒とったら謝るさかいっ、すまんっ、堪忍やっ。ほんますまんっ」
頭を縦に振り、必死に謝り続ける
「もう、別にそんなに怒って無いですよ。」
「ほんまにか?……」
「そうですよ。だからそんなに謝らないで下さい。
私は、黒井さんだからこそ許せるんですよ」
「あっ、ありがとうな……成美さん……」
ゆいの優しさに感動してしまったななこ
(あかん、余計に惚れてまうやろ~~)
「さーて、呑み直しますか、黒井さーん」
ななこに引っ付き、顔と顔の距離が、曖昧1cm迄近付いた
(近っ、顔近いでっ、ほんまっ)
「ういー」
「ほんま大丈夫かいな…、成美さん……」
「まだまだ大丈夫ですよ~、黒井さ~ん」
「ほんまかいな……」
「だって、黒井さんと一緒に呑むのが本当に楽しいんですよ~」
「嬉しい事言うやん」
「私は黒井さんの事が好きなんですよ~」
(だから、本気にしてしまうやろ)
「きよたかさんの次に好きですよ~。黒井さ~ん」
(きよたかさんの次かい……)
少しガッカリしたななこだった
「あ~、本当に楽しいなぁ~。黒井さんも楽しいですか?」
「ああ、楽しいで」
「へへー」「……」
(やっぱ、成美さんは可愛いなぁ。いつからやろ、成美さんにこんな気持ちを抱いたんのは……)
(確か、前の夏祭りの時に互いに初めて知り合ったよな
初対面なのにうちの事を、『発育の良い子』と言うてたよな~
あん時はびっくりしたで
ほんで、見回りの割には結構夏祭りを満喫してたし、最初は『おかしな人』だと思ったわ)
(せやけど、改めて親しみやすい人だと知って、それから友達として付き合ったよな
で、互いに遊びながら付き合って居る内に、成美さんのその性格の明るさに段々と惹かれていって、気付けば恋心を抱いて……)
「黒井さーん」
(せやけど、もう結婚していたと聞いた時には、また驚かされて……)
「黒井さーん。聞いてますかー?」
(あん時はほんまショック受けて……)
「く・ろ・い・さ~んっ!!」「うわぁっ!」
驚いたななこは、椅子からずれ落ちそうになった
「なんなんやっ、驚かせんといてっ」
「もう、こっちの方が『なんなんやっ』ですよっ。幾ら呼んでも返事が無いし。
しかも、なんかブツブツ言ってるし。
一体何を考えてたんですか?悩み事が有るんだったら、相談にのりますよ」
「あっああ、すまんすまん、別に何も無いんや。ほんまやでっ」
「本当に何も無いんですか~?」
「ほっ、ほんまやって。怒とったら謝るさかいっ、すまんっ、堪忍やっ。ほんますまんっ」
頭を縦に振り、必死に謝り続ける
「もう、別にそんなに怒って無いですよ。」
「ほんまにか?……」
「そうですよ。だからそんなに謝らないで下さい。
私は、黒井さんだからこそ許せるんですよ」
「あっ、ありがとうな……成美さん……」
ゆいの優しさに感動してしまったななこ
(あかん、余計に惚れてまうやろ~~)
「さーて、呑み直しますか、黒井さーん」
ななこに引っ付き、顔と顔の距離が、曖昧1cm迄近付いた
(近っ、顔近いでっ、ほんまっ)
そして、午前12時30分過ぎ
「ういー、もう呑めましぇ~ん」
「ほんま大丈夫か、成美さん。って、うちも少しあかんけどな」
「そろそろ、お開きにしますか~」
「せやな~、もう終わりにしますか。すみませーん、会計お願いしまーす」
店員「はい毎度ありがとうごさいまぁしたー。またのお越しをお待ちしてまーーす」
「最後の最後まで、テンション高かったですねー」
「せやな」
割り勘でお金を払い、店内から出る
「ほんま大丈夫か、成美さん。って、うちも少しあかんけどな」
「そろそろ、お開きにしますか~」
「せやな~、もう終わりにしますか。すみませーん、会計お願いしまーす」
店員「はい毎度ありがとうごさいまぁしたー。またのお越しをお待ちしてまーーす」
「最後の最後まで、テンション高かったですねー」
「せやな」
割り勘でお金を払い、店内から出る
「うー、結構呑みましたねー」
「せやな~、でも気持ちええなぁ」
「そうですねー……おっと」
「あぶなっ」
倒れそうになったゆいを、寸でのところで抱き留める
「あはっ、ありがとうございます。黒井さん」
「ほんま、気を付けてな」
「は~い」
(可愛いな、ほんま。そのままお持ち帰りしたろか)
邪な考えが浮かんでしまったななこだった
「じゃっ、タクシー止めますね。へいっタクシー」
ゆいが手を上げると、それに気付いたかタクシーが2人の前で止まった
「じゃあ私、先に帰りますね」
「ああ、今日はありがとな」
「いえいえ、どう致しまして……あっ、そうだっ、忘れるところだった」
「なんや、忘れ物か?」
「実は、黒井さんに渡したい物が有るんですよ」
「うちにか?」
「そうですよね、はいこれ、あげますね」
ゆいは、バッグから包装された小さな箱を、ななこに差し出した
「これは……」
「チョコですよ」
「ちょっ、チョコぉ」
「はい、バレンタインデーなんで。もう日付変わってますが。
本当はきよたかさんに挙げようかと思ったんですが、居なかったんで変わりに貰って下さい」
「あっ、ああ、ありがと……」
「時間が結構経っているから、少し溶けてると思いますが……」
「別に気にせんでもええよ」
「あっ、日頃のお礼とか感謝の印が籠もってますから、その……」
「別に、改めんでもええで。大事に貰っといたる」
少し苦笑いするななこ
「それじゃ、かえりー……んっ」
「どないしたん?」
「携帯のバイブが動いて……あっ、きよたかさんからのメールだっ」
携帯のサブ液晶に『きよたかさん』と表示されていた
「なになに、『今日は家に帰れなくて、すみません。明日は久しぶりに休みを取れたんで、どこか出掛けませんか?』だって!
やったー、きよたかさんも明日休みだー」
「良かったな、成美さん」
「わーい、明日はきよたかさんと2人っきりだー」
ゆいは、ななこの手を掴み、上下にぶんぶん振った
「じゃあ、明日はきよたかさんと楽しんでな」
「やったー、嬉しー」
両手を広げ、くるくると回りだすゆい
「こらこら、危ないねんて」
そして、
「おわっ」「成美さんっ」
バランスを崩し、足を滑らせ倒れそうになったところを、ななこが両手で抱き抱えた
「あぶなー、へへへーまた転んじゃった」
「せやから言うたのに、危ないって。まったく世話の掛かる」
(あっ)
ななこはゆいを抱き抱えたまま気付く
(顔……めっちゃ近いやん……)
後少しで、キス出来る近さだ
「成美さん……」
「んっ、なんや?」
「ありがと……」
『チュッ』
「!!!」
ゆいはそのままの体勢で頬にキスをした
「これも、お礼です」
「~~~~~/////」
『ぼふっ』と顔から湯気が出て、完全に真っ朱に染まる
ゆいはななこの腕の中から離れる
「また、会いましょうねー」
口をパクパクさせるななこ
「じゃっ、さようならー」
「おっ、あっ、さようならー」
ゆいからの別れの挨拶に、我に返る
「すみませーん、〇〇迄お願いしまーす」
タク運「あいよー、喜んでー」
「……」
「タクシーの運ちゃんもかい……」
そして、ゆいを乗せたタクシーは出発した
「……」
ななこはタクシーを見送り、キスされた箇所に指で触れる
「ほんまに……余計に惚れて……まうやろ……」
踵を返し、歩き出した
「せやな~、でも気持ちええなぁ」
「そうですねー……おっと」
「あぶなっ」
倒れそうになったゆいを、寸でのところで抱き留める
「あはっ、ありがとうございます。黒井さん」
「ほんま、気を付けてな」
「は~い」
(可愛いな、ほんま。そのままお持ち帰りしたろか)
邪な考えが浮かんでしまったななこだった
「じゃっ、タクシー止めますね。へいっタクシー」
ゆいが手を上げると、それに気付いたかタクシーが2人の前で止まった
「じゃあ私、先に帰りますね」
「ああ、今日はありがとな」
「いえいえ、どう致しまして……あっ、そうだっ、忘れるところだった」
「なんや、忘れ物か?」
「実は、黒井さんに渡したい物が有るんですよ」
「うちにか?」
「そうですよね、はいこれ、あげますね」
ゆいは、バッグから包装された小さな箱を、ななこに差し出した
「これは……」
「チョコですよ」
「ちょっ、チョコぉ」
「はい、バレンタインデーなんで。もう日付変わってますが。
本当はきよたかさんに挙げようかと思ったんですが、居なかったんで変わりに貰って下さい」
「あっ、ああ、ありがと……」
「時間が結構経っているから、少し溶けてると思いますが……」
「別に気にせんでもええよ」
「あっ、日頃のお礼とか感謝の印が籠もってますから、その……」
「別に、改めんでもええで。大事に貰っといたる」
少し苦笑いするななこ
「それじゃ、かえりー……んっ」
「どないしたん?」
「携帯のバイブが動いて……あっ、きよたかさんからのメールだっ」
携帯のサブ液晶に『きよたかさん』と表示されていた
「なになに、『今日は家に帰れなくて、すみません。明日は久しぶりに休みを取れたんで、どこか出掛けませんか?』だって!
やったー、きよたかさんも明日休みだー」
「良かったな、成美さん」
「わーい、明日はきよたかさんと2人っきりだー」
ゆいは、ななこの手を掴み、上下にぶんぶん振った
「じゃあ、明日はきよたかさんと楽しんでな」
「やったー、嬉しー」
両手を広げ、くるくると回りだすゆい
「こらこら、危ないねんて」
そして、
「おわっ」「成美さんっ」
バランスを崩し、足を滑らせ倒れそうになったところを、ななこが両手で抱き抱えた
「あぶなー、へへへーまた転んじゃった」
「せやから言うたのに、危ないって。まったく世話の掛かる」
(あっ)
ななこはゆいを抱き抱えたまま気付く
(顔……めっちゃ近いやん……)
後少しで、キス出来る近さだ
「成美さん……」
「んっ、なんや?」
「ありがと……」
『チュッ』
「!!!」
ゆいはそのままの体勢で頬にキスをした
「これも、お礼です」
「~~~~~/////」
『ぼふっ』と顔から湯気が出て、完全に真っ朱に染まる
ゆいはななこの腕の中から離れる
「また、会いましょうねー」
口をパクパクさせるななこ
「じゃっ、さようならー」
「おっ、あっ、さようならー」
ゆいからの別れの挨拶に、我に返る
「すみませーん、〇〇迄お願いしまーす」
タク運「あいよー、喜んでー」
「……」
「タクシーの運ちゃんもかい……」
そして、ゆいを乗せたタクシーは出発した
「……」
ななこはタクシーを見送り、キスされた箇所に指で触れる
「ほんまに……余計に惚れて……まうやろ……」
踵を返し、歩き出した
黒井宅
途中からタクシーを拾い、家に着いたななこはソファーに腰掛け、ゆいから貰った小包みを見詰める
「……食べるかぁ」
包装紙を丁寧に剥がし、蓋を開け、中を確認する
そこには、ハート型チョコが入っていて、ホワイトチョコで『I LOVE YOU』の文字が書かれていた
「これはうち宛では、ないんだよなぁ」
チョコを取り出し、一口かじる
「甘……」
チョコ独特の『甘味』と共に、『哀愁』を噛み砕き、飲み込んだ
「……食べるかぁ」
包装紙を丁寧に剥がし、蓋を開け、中を確認する
そこには、ハート型チョコが入っていて、ホワイトチョコで『I LOVE YOU』の文字が書かれていた
「これはうち宛では、ないんだよなぁ」
チョコを取り出し、一口かじる
「甘……」
チョコ独特の『甘味』と共に、『哀愁』を噛み砕き、飲み込んだ
――私の好きな人は、既に恋人が居て、既に結婚している。
これが、禁断の恋だと理解している
叶えられない恋だとも理解している
けど、私は……
それでも、貴女の事が……好き、なんだ……――
これが、禁断の恋だと理解している
叶えられない恋だとも理解している
けど、私は……
それでも、貴女の事が……好き、なんだ……――
この恋は、決して甘くなく、儚いほど切なく苦い物だった
終わり