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こなたからの電話Ⅱ~最後のメール~

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だれでも歓迎! 編集
今私は、泣きながらメールを打っている。
相手は…泉こなた。
高校の時からの親友で卒業後は恋人でもあった、私の一番大切だった人。

でも、その関係は今日、終幕を迎えた。



こなたからの電話Ⅱ~最後のメール~」



他にも恋人がいる…
こなたから衝撃の事実を突きつけられたのが3週間前。

私は、その事実を知った上で、付き合い続けることを選んだ。

普通に電話で話したり、メールしたり、
直接逢う機会も2回ほどあった。

以前と変わらない、愛しい人との楽しい時間。
私が気にしなければ、
私さえ我慢できれば、
ずっとやっていける…

そう思うことにしていた。

嫉妬の炎に焼き尽くされそうになる私の本心を無理やり押し込めて…



今日はあの告白以来、3度目のデートの日だった。

朝、出かける用意をしながら今日のこれからのことを考えていた。

こなたの提案で、私が午前中こなたの家に行き、その後お昼がてら秋葉原へ。
夕方からはこなたのバイトが入っているのでそこで現地解散という予定だった。

昼間ほとんどこなたと過ごせるのは嬉しいけど
こなた、遅番でバイトがあるのよね。一人でアキバから帰るの、ちょっと寂しいな…
お客としてお店に行っちゃおうかしら!でも時間制限あるし。女一人だし、それに

コスプレ姿で他のお客に愛想を振りまくこなたを見るのはちょっとつらい。

何よりも、

やっぱり、いるのよね。長門さん…


私が行ける訳ないじゃない。


愛しいこなたを他の女がいる場所へと送り出して、
私は寂しく一人で帰るしかない。
…二股かけられるって結局そういう事なのよね。


今からこなたに逢うというのに、何とも陰鬱な気分になってしまった。

押し込めていたはずのどす黒い炎が、少しずつ私の心を焦がし始めていた。











こなたの部屋。

現金なもので、直接こなたの顔を見たとたんモヤモヤは吹っ飛んでしまった。

私と同じく、こなたも大学へは自宅から通っている。
今日はこなた一人だった。

「お父さんは出版社でカンヅメ、ゆーちゃんは今週末は実家に帰ってるよ」

6月もそろそろ終わり。今日はやけに蒸し暑い。

こなたは上は濃紺のタンクトップ一枚(一応ブラはつけているようだ)
下はこれまたぴっちぴちの短パンという服装だった。
傍目には未成熟な女の子の、と言うより夏休み中の小学生にしか見えないこなたの格好だが
…私は、肩や腕や脚、手を動かすたびに露わになる腋の下にドキドキしっぱなしだった。

ゲームで対戦したり、アニメやラノベの話で盛り上がってたら、あっという間にお昼近くになってしまった。

「あ、もうこんな時間。かがみ、そろそろ出かけようよ」
「そうね」


こなたは立ち上がると、鞄をひとつ肩に掛け、そのまま部屋を出ようとした。

「え?こなた、その格好のまま行くつもりなの?」
「うん」
「ちょっと刺激が…、いや着替えるとか、せめて何か羽織るとかした方がいいんじゃない?」
「今日暑いしこれでいいよ。それに」
「・・・・」
「私発育悪いから幼女にしか見えないよっ」


だから危ないのよ!



「さ、早く行こうよ。遅くなっちゃうよ」



飄々としたこなたの態度に苛立ちが募っていく。




心配してるのに、どうして聞いてくれないの?
あんな姿、私以外の人に見せないでよ!

それとも、…わざとなの?

炎が私の心の奥から噴き出した。
頭の中で、何かが切れた。



そうよ!わざとに決まってるわ
私の心を弄ぶだけでなく…

無防備な振りをして、フェロモン撒き散らして


また誰かを、虜にするつもりなのね!!





もう抑えが利かなかった。
私は、こなたに飛びかかっていた。

「え?ちょっ、ちょーかがみ!?」

仰向けに床に組み伏せて、こなたの上に馬乗りになる。
タンクトップの裾に手を掛け、AAカップのブラもろとも一気に捲り上げた。

「か、かがみ!嫌だよ!やめて」

こなたの小さな小さな胸が私の目に飛び込んでくる。

無言のまま、続けて短パンを引っ張り下ろそうとしたその瞬間、

「脱がせて…どうするの…」

こなたが、つぶやくように言った。
とても悲しげな声だった。


私の手が止まった。

私がこなたと同じ「女」であることを思い出した。


…わ、私、なんてことを

…そうよ。私も女だもの

力ずくで、こなたをモノにしようなんて、できやしないんだ



「…」


私はこなたの上からどくと、そのまま横にへたり込んでしまった。


こなたは服を直そうともせず、仰向けのまま天井を見つめていた。


何か声をかけようとした時、

「帰って」

怒りを含んだ声で、こなたが言った。




「!!」

愕然とした。

(こ、こなたに嫌われちゃう!早く謝らないと!)

そう思った時だった。
それまで私にとりついていたどす黒い炎が、
今度は悪魔へと姿を変えて、私に囁きだしたのだ。

『もうだめよ。私は、こなたを失うのよ』

『そもそも、悪いのは二股かけてるこなたじゃないの』
『今日だって、私の気持ちを知っていながらあんなデートプランを押し付けて…』
『高校の時からずっと振りまわされてばかり…』

『潮時よ。自分から終止符を打てばいいわ』

誓って言える!こんなの私の本心なんかじゃない。
悪魔の正体は、言うまでもなく「これ以上惨めになりたくない」という自己保身と、つまらないプライドだ。

でも私は、その囁きに乗ってしまった…。


「こなた」

返事はない。
こなたはずっと天井を見つめ続けている。

「私たち、もう逢うのやめましょう」














それでもこなたはこちらを見ない。
でも、その碧がかった大きな瞳にみるみる涙が浮かんできた。




「別れたくて、別れるわけじゃないわ」

負け惜しみのように、私は言った。


「帰るわ。さようなら」

そう言い残し、こなたの部屋を出た。

最後まで、こなたは私の方を見なかった。

その日、それから自分が何をしていたのか、まるで思い出せない。
気がつくと自分の部屋にいた。

もう夜だが、寝るには早い時間だ。

そう言えば・・・

夕食後、部屋に戻る時、
「お姉ちゃん、今日こなちゃんと逢ってたんでしょ?」

つかさに声をかけられたんだった・・・。
つかさは、私とこなたが『そういう関係』であったことは全く知らない。
「早く帰ってきちゃうし、ずっと様子が変だったし…」
「……」
「こなちゃんと、喧嘩でもしちゃったの?」

心配そうに聞いてくるつかさに、
「何でもないわ。ちょっと一人にして」
そう言って部屋に篭もったんだった。




こなたはもともとつかさの友達…
私とこなたの間のことで、つかさやみゆきに迷惑をかけるのはよくないわ

フォローだけはしとかなきゃ…

私は、こなたにメールを送ることにした。

打ち始めたとたん泣けてきて、
涙が止まらなかったけど、
何とか送信することができた。

『今日は本当にごめんなさい。
 気持ちが暴走しちゃって、抑えられなかったの。
 もう2度とこなたの前に現れたりしないから、今日のことは許してね。

 ひとつだけお願い。
 何も知らないつかさやみゆきとは、今までどおり接してやって欲しいの。
 もう、その場に私がいることはないんだろうけど・・・
 高校の時も最後まで同じクラスになれなかったし、結局縁がなかったのよね。

 私は今日、親友と恋人を同時に失くす事になっちゃったけど、それも自業自得。

 まあ、大学でもこれといった友達もできないし、
 私みたいな空気読めない女なんて、ぼっちがお似合いなのよ。

 でも、こんな私にずっと付き合ってくれて本当にありがとう。

 大好きよ。こなた。

 さようなら。』




メールを送った後、はじめて実感が出てきた。

本当にもう、終わっちゃったんだ……

悲しさよりも、とてつもない寂しさと虚脱感、
そして疲労感と睡魔に襲われて、

私は部屋の灯かりもつけたまま、


眠りに落ちていった。

















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  • 「こなたからの電話Ⅲ~約束~」まで読ませてもらいました GJ
    てか保管してくれ~!! -- k (2010-03-01 00:39:57)
  • 死のう………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………って考えるくらい鬱だwwww -- 名無しさん (2010-02-06 16:23:46)
  • ここからどう展開するか……お手並み拝見させていただきます。 -- 名無しさん (2010-02-03 19:44:04)

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