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おあつい中で

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 昼下がり、今日はこなたが柊家に遊びに来た。
「おっす、こなた。暑いからって渋ってた割に結局来たのね」
「まーね。泥棒は、自分でした予告は必ず守らにゃならんのです」
「あんた、いつから泥棒になった」
「まーまー、細かいことは気にしない。にしても今日はほんとになついねー」
『あつはなついねー』とでも言いたいのだろうか。かがみは突っ込まない。
「そうね。暑かったでしょ。上がって。」
 かがみのその言葉に従い、こなたが靴を脱ぎ、家の中に上がろうとした、その時だった。

「こ、こなた!大丈夫!?」
こなたが急に力をなくし、その場にへたりこみそうになる。かがみはそれに気づき、慌ててこなたの体を支えた。
いつものおふざけとは違う。かがみは瞬時に察した。こなたの蒼白い顔が、その推察を裏付けた。
かがみはとりあえず、妹に救援を求めた。

「お姉ちゃん。こなちゃん、どうしたの?」
「多分、熱中症だと思うんだけど…。つかさ、ちょっと部屋から、保健の教科書持ってきて」
つかさが部屋に向かっている間に、かがみは自分につかまったままのこなたを引いて、居間に向かった。

 こなたを居間に寝かせ、扇風機の風をこなたに当てていると、つかさが戻ってきた。
つかさに礼を言うとかがみは、目次から『熱中症に対する応急手当』の項を探して、開いた。
(脱水と皮膚血管の拡張で…、めまいや失神…、顔面は蒼白…。熱失神、たぶんこれね)
こなたに呼びかけると反応はするし、意識はあるのだろう。嘔吐はない。となると、通常の応急手当だ。
「つかさ、冷蔵庫にスポーツドリンクあったはずだからもってきて。あと、タオル何本か濡らしてきて。水道水
だとぬるいから、氷も使ってね。」
 つかさに指示を出して動かせている間に、かがみは教科書に従い応急手当を始める。が、その始めの部分で、
かがみは少々戸惑ってしまった。というのも、その内容とは
『衣 服 を ゆ る め る』。
いや、冷やすんだから、衣服をゆるめるのは無理もない、ということぐらいかがみはわかっているつもりだった。
でも、なんだかよくわからないが、かがみはその行為に抵抗を覚えていたのだ。
 ただ、こなたの辛そうな表情を見て、かがみは覚悟を決めた。
(『上』はともかくとして、ジーンズは、…脱がせるしかないか)
「こなた、…恥ずかしいかもしれないけど、…ちょっと、我慢してね」
「いやー、かがみー、やらしー」
「(くっ、だから嫌だったのよ、こういうことするのは)あんたのためなんだからね、我慢しなさい!」

 つかさが戻ってきたとき、こなたは、服を多少捲り上げられ、下半身は下着のみ、という格好になっていた。
「つかさ!そこで顔赤くしないの!ほら、タオルかして。あと、こなたにアク○リ飲ませてあげて」

 しばらく処置をつづけると、こなたの目は次第に生気を取り戻してきた。
「かがみぃ」
「こなた!もう大丈夫なの?」
ここで、こなたの表情は急変する。にやけの方向へと。
「どうだった?私の服を脱がせてみて。もしかしてちょっと興奮しちゃった?」
「…ばっ、ばか!なに言い出すのよ!心配した私がばかみたいじゃない!」
「そういえばお姉ちゃん、ちょっと顔赤くしてたよね」
「こ、こら、つかさーっ!というか、あんたも顔赤くしてたでしょ!」
「おーぅ、かがみはやっぱり下心を持って私を見てたのかぁ。しょうがないなー、今度はかがみを脱がせて…」
「ち、違ーうっ!こなた、あんたは安静にしてなさーいっ!」















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  • 緊急事態でしょうに~☆ -- 名無しさん (2011-04-18 14:23:52)
  • 暑いと熱いをかけたのか。

    見事だ、ざぶいちだな。 -- 名無しさん (2009-12-02 11:22:44)
  • なるほど、タイトルが平仮名なのはこういう訳か -- 名無しさん (2009-02-21 03:14:30)
  • 面白いね~
    後、続きがあるなら書いてください -- 名無し (2008-05-21 22:25:33)

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