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とりあつかいちゅうい

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「ちょっとこなた」
「な~に?」
「なんでこんなのがベッドに置きっぱなしなのよ!?」
こなたのベッドの上には綺麗にたたまれた下着が積まれていたのだ。
「あ~、ゴメンゴメン。洗濯物たたんでる途中だったんだ」
「だったら最後までやりなさいよ!」
「ちょっと待って、もう少しでセーブポイントだから」
そう言いながらもこなたはパソコンから目を離さない。
この様子ではしばらく帰ってこないだろう。
「まったく……じゃあマンガ借りるわよ」
「どぞどぞ」
手を伸ばして、その辺にある適当な物を取ろうとしたんだけど。
(……あ、これって……)
私の視線は視界に入ったソレに釘付けになってしまった。
お気に入りなんだよね、と以前こなたが私に(ちらりとスカートをまくって)見せた、薄い水色のシンプルなショーツ。
小さなピンクのリボンがちょっとしたアクセントになっていて本当に可愛らしい。
無意識のうちに、手を伸ばしかけて―――
「ふふ、一枚ぐらいなら持ってってもいいよ~」
「!?」
突然の声に驚いて、ベッドから落っこちてしまった。
いつの間にかこなたがニヤニヤしながらこっちを向いている。
「な、何言ってんの!!」
「いや、片付けようとしたらかがみが熱心に私の下着見てるから、ね?」
……見られてた。顔が熱い。本当に火が出るんじゃないかってくらい。
「別にそんなつもりで見てたんじゃ――――」
「見てたのは認めるんだ?」
「――――――っ!」
言われて、とんでもない失言に気が付いた。
これじゃあ自分から見てましたと白状しているようなもの、自爆もいいとこだ。
「いや、だからそれは」
「えっちなのはいけないと思います!」
「だから、……うぅ~~~~~!」
結局、私は一日中いじられるはめになった。


(その後)

「そうだ、おみやげあげるよかがみ」
「おみやげ……?」
「ちょっと待ってて、…………はい」
渡されたのは白い紙袋。おみやげ、って割には軽いような。
「家に帰って、自分の部屋で開けてね。絶対帰る途中とかに開けちゃ駄目だよ」
「…………わかったわよ」
「ああ、あと取り扱いには十分注意してね」
「…………?」
こんな軽そうな物に取り扱いも何もあるのか、疑問に思ったけど心にしまうことにした。
なんかこなたのやつ、妙にニヤニヤしてるような。


律儀にも言いつけを守って、自分の部屋に戻ってから袋を開けてみて私は言葉を失った。
袋に入っていたのは、『可愛がってね?』と書かれたメモ用紙。
それと、見覚えのある、薄い水色の―――


結局ソレをどうしたかって?
……そんなの、言えるわけないじゃない。


【 f i n 】



















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  • >>結局ソレをどうしたかって?
    正解は後編で!? -- 名無しさん (2011-04-27 01:50:25)
  • こなたらしいいたずらだなあ -- 名無しさん (2008-02-10 23:24:27)

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