ゲームには直接関係ないけれど、知っているとゲームが少し楽しくなるかもしれない知識を扱うページです。
※詳しい説明は Wikipedia などに任せてください。
艦これをプレーしている提督の皆さんは周知の通りだが、一言に軍艦といっても多種多様な種類がある。
ここでは、そんな多彩な艦艇たちについて、簡単に説明する。
Destroyer、艦種記号
DD
。
名前の由来は後述の「水雷艇」を「駆逐」するための船として生まれたことによる。
日本海軍における艦の命名基準は植物、風、天気、波、潮流、月名など、実に多彩で軍艦らしからぬ優美さがある。
しかし、「なんだ、旅館の部屋みたいな名前ばっかり付けて」と憤慨する将兵も居たとか。
第二次世界大戦では、艦同士の直接戦闘はもちろん、対潜、対空、哨戒、輸送船団の護衛など、多様な任務に当たった。
さらにはその駿足を活かして輸送艦の代役を務めるなど、正しく海軍一の便利屋さんであった。
特に、潜水艦に対抗するための兵装(爆雷など)を備えるのは駆逐艦と軽巡のみで、こればかりは戦艦でも敵わない。
しかし悲しいことに 日本海軍では(狭義の)軍艦には含まれず、艦首に菊花紋章を付されなかった。
(詳しくは後述の「軍艦」の項を参照)
ゲーム内では高速で一撃必殺の魚雷を備えるものの、主砲と装甲は今ひとつで戦闘能力的にはあまり良いところがない。
しかし、入手する頻度が高く、運用コストも低いことから、将棋の『歩』のごとく必要不可欠な艦種であるといえよう。
また、軽巡洋艦と並んで対潜能力を保有している点を憶えておきたい。
海域4-1からは敵潜水艦が出没し、かつ対潜能力を要求される遠征もあるので注意しよう。
なお、日本海軍においては対空兵装に重点を置いた「防空駆逐艦」たる秋月型駆逐艦が存在したが、今のところ未実装である。
代表的な艦
駆逐艦が未発達だった頃、外洋を安定して航行可能な艦種のうち最も小型であったのが「巡洋艦」であり、その名の由来となった。
国を代表する軍艦で、費用的にも外交的にも戦略的にもむやみに作って動かしてが出来ない戦艦、
小回りが利くが装甲や火力が低い駆逐艦の中間にあたる艦艇で、
空母機動部隊の護衛や水上部隊の指揮艦など幅広い任務に従事した。
Light Cruiser、艦種記号
CL
。
日本海軍における艦の命名基準は河川の名前にちなんだもの。
ワシントン海軍軍縮条約以降、各国海軍に大型の巡洋艦を建造し戦艦の代用とする傾向が現れた。
これに対応すべく、ロンドン海軍軍縮条約で「軽巡洋艦」と「重巡洋艦」の二つの区分が新たに設定され、後者は特に規制された。
同条約の定義では、軽巡は「主砲口径12.7センチ以上、15.5センチ以下の1万トン未満の戦闘艦」である。
史実では主砲が力不足とされ、期待されていた戦艦の代用としての位置は重巡に譲ることになる。
ゲーム的には「大きな駆逐艦」で、駆逐艦を少し強くして水上偵察機の運用能力を加えたものである。
なぜか重巡と同じ20.3センチ砲を装備できてしまうのは条約失効後という設定か。
運用コストはわずかに増大するものの、駆逐艦の上位互換として運用でき、遠征でも重宝する。
代表的な艦
Heavy Cruiser、艦種記号
CA
。
ロンドン海軍軍縮条約によって誕生し第二次大戦以降作られなくなった、30年しか存在しなかった短命の艦種。
海軍軍縮条約での定義は「15.5センチより大口径で、20.3センチ以下の主砲を備えた排水量1万トン以下の戦闘艦」である。
日本海軍における艦の命名基準は、後述する巡洋戦艦と同様に山の名前にちなんだもの。
性能的には中途半端と評価されながらも、上位艦種たる戦艦が後述する事情のため
おいそれと多用できるものではなかっため、事実上の最上位艦種として活躍した。
ちなみに、アメリカ海軍の重巡は魚雷をほぼ廃している。
ゲームでは、軽巡洋艦の上位互換と思いきや、対潜能力が消えている点に注意。
史実同様に火力とコストのバランスなど色々と中途半端な感はあるが、マルチプレイヤーと言えないこともない。
代表的な艦
一定の砲撃戦能力を維持しつつ、水上機の運用能力を向上させた巡洋艦。
そう聞くと非常に便利なように思えるかもしれないが、中途半端さが祟ったのか史実ではこの艦種が建造された事例はない。
改造艦としては『最上』がある他、(このテの艦種呼称が好きな人には)利根・筑摩も分類されることがある。
ゲーム内での最上曰く「ヘリ搭載護衛艦の先駆け」で、ひゅうが型護衛艦には航空戦艦『日向』『伊勢』の名が受け継がれている。
ゲームでは、最上を改造するとこれになる。
水上機の搭載数と索敵能力が大幅に向上。また水上爆撃機「瑞雲」が装備可能になり、小規模ながら爆撃を行える(制空権に注意)。
巡洋艦隊に随伴し、艦隊の目として機能しながら爆撃、砲撃、雷撃と戦闘の各段階で活躍できる艦になる。
ちなみに旧海軍では「航空巡洋艦」という艦種は存在せず、あくまで重巡洋艦であった。
魚雷の搭載と発射、つまり雷装に重点を置いた艦。
酸素魚雷の発明により、魚雷の射程が比較的に伸びた日本海軍。
ならばそれを有効活用しようと、考え出されたのがこの艦である。
艦隊決戦の発想に基づき、主力艦隊到着前に先制攻撃として遠距離から魚雷で攻撃し、
敵艦隊を混乱状態にするという構想が生まれ、旧式化していた軽巡のうち大井と北上が改造された。
ところが、いざ戦争が始まってみると、当の日本海軍が真っ先に戦争の主役が航空機であることを示してしまい、
10基40門という世界でも類を見ない雷撃能力が生かされることはないまま、太平洋戦争を過ごすことになる。
なお、重雷装巡洋艦という名称は公式なものでは無く、海軍での正式な艦種はあくまでも二等巡洋艦(=軽巡洋艦)だった。
艦これ以外のゲームでは、重雷装艦と区別せず軽巡洋艦の一形態としている物も多い(提督の決断など)。
ゲームでは、大井・北上を改造するとこれになる。
史実通りの尖った使い心地だが、、雷撃戦の需要は史実よりはあるので、
愛と技量があれば何とかなる……かもしれない。
むしろ、史実の何倍もの量で襲い掛かってくる敵艦の方が恐怖。
雷撃戦までには中破させたい。
Battleship、艦種記号
BB
。
海の女王。日本海軍における艦の命名基準では旧国名。(金剛級は巡洋戦艦として設計されたため、山の名前である)
魚雷が消えた代わりに、大口径の主砲と、強靭な防御力、副砲や対空火器を備える。水上偵察機の運用能力もあり。
国家の威信を賭けた艦種であるため、その喪失によるショックを恐れられて投入される機会は少なかった。
かの大和は類い希なる攻撃力と防御力を誇りながらも、実は大戦中は「ホテル」と揶揄されるほどの運用状況だった。
一方、最も古いながらも足が速かった金剛級は、空母機動部隊に随伴するなど活躍を見せた。
その国の海軍を代表する存在であり、軍縮の際は1隻建造するたびに激しい外交戦が起きる程の扱いだったが、
日本軍が世界で初めて航空戦力によって作戦行動中の戦艦を撃沈したマレー沖海戦を契機に、その重要性は徐々に衰退していった。
ゲームでは、砲撃戦において女王の二つ名に相応しい能力を発揮する。空? 見ちゃいけません。
ゲーム内では20.3cm砲も積めるため、重巡洋艦の主砲を外して、近代化改装しつつ主砲を取り付けると、お手軽に強化できる。
別戦艦があれば、その主砲を載せれば更にパワーアップ!すごいね!
しかし、その代償に大量の燃料も弾薬が必要で、損傷した場合は修理に大量の時間と資源が必要となる。
どちらかの艦隊に戦艦が居る場合、敵味方全ての艦の砲撃ターンが2巡回ってくるようになる。
代表的な艦
Battlecruiser、艦種記号BC。
ゲーム的には存在しない艦種だが、図鑑で金剛級を確認するとこの文字が見える。
旧日本海軍における艦の命名基準では、山にちなんだ名前が付けられることが多い。
戦艦の要件「自分の主砲弾に耐えられる装甲」を満たさないものの、戦艦に準ずる主砲と、重巡に準ずる速力を持つ。
ゲーム内では、現在は戦艦に分類されているが金剛級四姉妹が巡洋戦艦(将来的に独立して分類されるかも?)。
これまた旧海軍では「巡洋戦艦」という艦種は存在せず、あくまで戦艦である。
主に速力に由来する使い勝手の良さは皆さんご存知の通り。
一定の砲撃戦能力を維持しつつ、艦載機の運用能力を向上させた艦種。
非常に便利なように思えるかもしれないが、戦艦として求められる砲戦能力と
空母として求められる航空機運用能力は二律背反であり、史実ではこの艦種が建造された事例は皆無である。
改造艦としては、太平洋戦争中期に航空戦艦『伊勢』と『日向』が成立したが、
旧海軍では「航空戦艦」という艦種は存在せず、最後まで戦艦として扱われた。
双方ともに旧式化していた戦艦であり、ミッドウェー海戦での正規空母4隻喪失を契機に
後部砲塔を撤去し、軽空母並みの艦載機運用能力を備える改装が施された。
しかし、完工した頃には載せる航空機も艦の出番も無くなっていたという……。
ゲームでは、戦艦に随伴しても比較的安心して索敵と砲撃戦をこなせる艦なのが救いか。
瑞雲を装備させると小規模ながら爆撃を行うが、その際は制空権に注意。
Aircraft Carrier、艦種記号
CV
。
航空母艦の略で、着水機構が足かせとなる水上機より高性能である艦上機を運用する艦。
後述する軽空母という艦種もあるが、単に空母と言った場合はこちらの正規空母を指す。
艦上機による索敵と空襲は強力無比で、ごく短期間の内に戦艦を海戦の主役の座から引きずり下ろした。
ただ、当時の艦上機は悪天候時や夜間の行動が基本的にできなかったため、そこが弱点と言えば弱点。
よく間違えられるが、空母を指す艦種記号CVはCarrier VesselではなくCruiser Volerに由来するとされている。
(Vの方の由来には諸説あり。)
Volerはフランス語で『飛ぶ』という意味で、直訳すると航空巡洋艦になってしまうが、
これは巡洋艦の制海権を得る役割の延長線上に空母はあると考えられていたからといわれている。
また、政治的理由によりソ連では空母を航空巡洋艦と呼んだ。
ゲームでも艦載機による無慈悲かつ圧倒的な空襲は再現されており、砲撃戦開始前に敵艦隊を撃滅することも可能。
ただし、航空機の材料であるジュラルミンの原料であるアルミの原料であるボーキサイトが悩みの種。
他にも打撃力を発揮するには頭数が必要、運用コストも高めなど、戦争は物量ということを体感させてくれる艦種。
ところで、「声の出演」を表す「キャラクターボイス」も、同じくCVと略される。
フルボイスゲーである艦これをプレイする際はどちらの意味なのか注意だ。
代表的な艦
Light Aircraft Carrier、艦種記号
CVL
。
搭載機数が少なめの小型空母で、主に建造にコストがかかる正規空母を補助する目的で建造された。
改造によって軽空母となった軍艦、商船も少なくない。
ゲームでも搭載機数が少ないが、高速タイプの艦なら史実のように正規空母の補助を務められる。
低速タイプの軽空母は、同じく低速の戦艦群の索敵や防空役を務めるのが相応か。
正規空母よりコストが低いので、比較的気軽に投入していけるのが強み。
代表的な艦
水上機を運用する母艦。艦上機を運用する空母とは異なる。
海外では既存艦からの改造が多く、移動水上機基地として運用された。
日本の千歳型はかなり特殊で、艦隊随伴能力を持ち、給油機能も備えていた。
また、短期間で空母に改装できるよう設計されていた。
ゲームでは水上機による索敵が主な役割だが、何故か砲撃でもなかなかのダメージを叩き出す。
瑞雲を搭載すると爆撃も行うようになるが、護衛機をつけられないため制空権には注意。
改造によって甲標的母艦、軽空母へと姿を変えていく。
Submarine、艦種記号
SS
。潜水航行が可能な戦闘用艦艇。
ずっと潜っているイメージがある潜水艦だが、無限に潜航していられるわけではなく、
当時の潜水艦は潜航時に使うバッテリーの充電と、艦内の換気のために浮上する必要があった。
しかし、敵に発見される危険性が高まる浮上は楽には行えず……この辺の葛藤は吉村昭著「深海の使者」に詳しい。
主な武装は魚雷と、浮上時に使用する小型の艦載砲。輸送船などを攻撃する場合は、魚雷を節約するために砲を使用した。
時に軍艦すら易々と葬る魚雷は特に恐れられており、どの陣営も潜水艦に対して神経を尖らせていた。
潜航中の潜水艦を攻撃するためには、位置を探るソナーや、水中で爆発する爆雷が必要になる。
これらの装備を備えるのは駆逐艦や軽巡洋艦で、さすがの戦艦でもこれらの小型艦による護衛が欠かせなかった。
ゲームではイベント海域と同時に実装された。イベント終了後、西方海域の追加に伴い通常海域にも登場。
また、遠征には対潜能力を要求されるものがある。味方艦はまだ未実装だが、実装予定はあるとのこと(公式発表)。
対潜戦闘には単横陣・輪形陣が有効。
水上に浮くことが出来、水面から離発着することが可能な航空機。
着水機構のために性能は艦上機に劣るものの、水面を滑走路として使えるという大きな利点がある。
艦船ではカタパルトで射出し、帰投時は海面に着水させてクレーンで回収した。
また、滑走路を造れない小島の前線基地などでも活用された。
小型の爆弾を積むこともでき、自衛用の機銃を搭載しているが、基本的に偵察機。
ちなみに、戦艦などに搭載されていた水上機の主な任務は、弾着観測(着弾位置のズレを報告し、次の砲撃を修正する)である。
ゲームでの機能は索敵のみで、駆逐艦と空母以外は装備できる。
航空機による索敵が成功すると命中率と回避が上昇する。
なお、索敵が失敗すると能力低下と表示されるが、処理は航空偵察を行わなかった時と同じらしい。
瑞雲。
水上爆撃機という分類は正式なものではなく、史実での分類は零式水偵と同じく水上偵察機。
開発に際して格闘戦と急降下爆撃の能力を要求されたため、それらの装備を備える多目的水上機となった。
ゲームでは、航空戦艦と航空巡洋艦、水上機母艦のみが装備可能で、零式水偵とは区別されている。
本機を搭載すると索敵に加えて爆撃を行えるようになるが、本機の対空能力は高くない。
敵艦隊に空母が居て、本職の戦闘機を相手にする可能性がある場合は注意。
空母の飛行甲板に着艦するための機能を持つ点で陸上機と異なる。
※以下、見やすさを考慮して、見出しでは「艦上」の文字を省略する。
九六式艦戦、零戦シリーズ、烈風など。
正確に言うと、航空母艦で運用可能な戦闘機なので艦上戦闘機(艦戦)。
戦闘機を含む敵航空機を攻撃する機種で、史実では爆撃機と雷撃機の護衛や、艦隊防空(直掩)が任務。
主な兵装は機銃。小さな爆弾を積むこともできるが、ゲームでは爆装の設定はない。
ゲームでは、4/28のアップデートで制空権の概念が追加されたため、直掩と護衛の両方をこなすようになった。
制空権とは、要は航空攻撃隊を通したい護衛機側と、通したくない直掩機側のどちらが優勢かということ。
九九式艦爆、彗星など。艦戦同様に、こちらは艦爆。
爆弾を抱いて急降下爆撃を敢行し、敵艦を攻撃するのが任務。
ちなみに、急降下しながら爆撃を行うのは命中率を上げるためで、爆撃のダメージを上げるためではない。
(垂直方向への移動中なら、爆弾投下のタイミングがずれても水平方向への着弾位置のずれが少なくて済むため)
史実では、1942年の日本海軍は命中率80%というとんでもない数値を記録している。
(余談ではあるが、米軍側の記録でも命中率80%と記録されている)
ゲームでは対潜能力が設定されているが……。
ゲーム内での爆撃と雷撃の差はわからないが、個人的な推測だと爆撃は雷撃より命中率が高い?
九七式艦攻、天山など。艦戦同様に、こちらは艦攻。
海面すれすれを飛びながら魚雷を投下し、敵艦を攻撃するのが任務。
史実では爆弾を積むことができるが、システム的な問題のためかゲームでは省かれている。
初期の機種は艦爆のような急降下爆撃能力を持たなかったものの、流星など後期の機種では可能になっている。
ゲームでは数値こそ低いものの偵察能力を持っている。
ゲーム内での爆撃と雷撃の差はわからないが、個人的な推測だと雷撃は爆撃より攻撃力が高い?
彩雲。
偵察機と言うと水上機のイメージが強いが、必ずしも同一の物ではない。
艦偵……とはあまり言わないが
先行配備された彗星の偵察機型(爆弾倉に爆弾ではなく増槽を装備)は二式艦偵と呼ばれていた。
偵察専用の艦載機は世界的にも例が無く、他の機種(旧日本海軍では攻撃機)が偵察機の役割を兼務していた。
旧日本海軍だけが艦上偵察機「彩雲」を開発し、戦後にアメリカ軍が行ったテストによって日本軍最速機と確認された。
ゲームでは彩雲を運用すると、不利な体勢で敵と遭遇する確率を大幅に減らすことができる。
魚形水雷の略称。
比較的装甲の薄い喫水線下を攻撃するため、戦艦クラスでも2,3本被雷するだけで無力化されることがある。
砲塔に比べて小型の発射機(発射管)で運用でき、なおかつ戦艦にも致命傷を与えることができるという能力を持つ。
そのため、潜水艦や魚雷艇・水雷艇・駆逐艦といった高速・小型の艦艇に装備された。
ただし、以下のような欠点も存在した。
各国が魚雷の推進剤として酸素に注目していたものの、実用化に成功したのは旧日本海軍のみだった。
打撃力のみならず、雷速や射程も従来型の魚雷を大きく上回る性能を誇る、日本海軍伝家の宝刀。
その上、航跡が見えにくいため回避しにくいという、まさに秘密兵器の名に相応しい代物だった。
もちろん機密として扱われ、酸素ではなく「特用空気」と呼ばれていた。
その長射程故に、友軍の上陸支援中に襲撃してきた敵艦に撃ったら
外れた酸素魚雷が味方輸送船に直撃して撃沈したでござる、とか
同じく外れた酸素魚雷が10km先にいた全然別の敵艦隊に到達して戦艦撃破してました、なんてエピソードも。
ゲームでは、システム的な問題のためか射程「短」なのがちょっと切ない。
なお、よくある勘違いだが航空魚雷は空気式魚雷である
魚雷を装備した小型の有人潜航艇。母艦より発進する。
ただし、発艦した艇を回収するのは非常に困難なため、事実上の特攻兵器である。
こちらも機密扱いで、潜航艇であることを秘するために甲標的と呼ばれた。
史実では太平洋戦争初頭に行われた真珠湾やシドニー湾の攻撃に用いられた。
真珠湾では搭乗員が日本軍初の捕虜となり、シドニー湾では現在も沈んだままの艇を確認できる。
ゲームでは……きちんと回収されていると思いたい。
電波探信儀の略。要はレーダー。水上(対艦用)と対空(航空機用)がある。
本項とは直接関係ないが、旧日本海軍は夜目が利く者を見張りに据えており、レーダーより遠くが「見える」人も居たとか。
……まあ、そのレーダーがしょぼかっただけなんだけどね。
センチ表記で端数が出るのは本来インチ表記のため。敵艦隊の砲はインチ表記。
12.7センチ(駆逐艦)→5インチ
15.5センチ(軽巡)→6.1インチ
20.3センチ(重巡)→8インチ
35.6センチ(金剛)→14インチ
40.6センチ(長門)→16インチ
46.0センチ(大和)→約18インチ
要は砲塔から砲身が何本生えてるか。
艦載砲ではないが、魚雷発射管も同じ。
戦艦は、魚雷攻撃のために接近を試みる小型艦艇を撃退するための副砲を、主砲とは別に備えている。
大和は15.5センチ三連装を4基、他は14センチ~15.2センチ単装を大量と、駆逐艦や軽巡洋艦にとっては脅威。
しかし、航空戦力の脅威が増すに連れ、一部は対空火器へと置き換えられていった。
ゲームでは、15.5センチ三連装砲などは主砲専用のものと副砲として使用可能なものが別れている。
対空火器と思いきや、実は仰角を大きく取れる砲というだけなので、船などを撃っても良い。
ゲームでは、12.7センチ連装高角砲を装備した千歳や千代田が対艦砲撃を行うのはこのため。
ちなみに対艦と対空の両方をこなせる砲を両用砲と言い、ゲームで対空能力を持つ砲はこれと見て良いだろう。
一般には高射砲と呼ばれるが、日本海軍では「陸軍と同じ呼び方なんて嫌だい!」ということで、高角砲と呼んだとか。
基本的に飛来する敵航空機を攻撃するための火器。
口径が小さい(センチとミリの違い)ので、装甲が施された戦闘艦艇に対する攻撃力は期待できない。
ただ、史実では爆発物や可燃物に命中し、結果として撃沈に至った例もあったとか。
あまり関係ないが、現代では口径が20ミリ未満なら機関「銃」、20ミリ以上なら機関「砲」と呼ばれる。
しかし、旧日本海軍では銃と砲の境目が40ミリだったため、ゲームでは25ミリも「機銃」となっている。細かい。
艦隊の速度は一番遅い船に合わせられる(置いていくわけにいかないので)。
ゆえに、高速艦の中に低速艦を混ぜると、速度に由来する何らかのペナルティを受けるという公式回答。
(具体的なペナルティの内容は未回答。詳細は 公式回答集 を参照されたし)
史実の最大船速は大体こんな感じ。40ノットで時速74キロ、30ノットで時速56キロ。
ゲームでの低速と高速の境目は27ノットあたりと思われる。
ちなみに、普段は燃費の良い、速度を抑えた巡航速度で航行する。
艦全体をくまなく防護しようとすると、重量がかさんで別の不具合が現れるようになってしまった。
このため、重要な部分のみに重装甲を施して他は妥協するようにした。これを集中防御方式と呼ぶ。
また、この重要な部分のことを バイタルパート と呼ぶ。
ボイラーのこと、艦にとってのエンジンみたいなもん。ボイラーから生まれる蒸気でタービンを回し、スクリューを回す。
今でも使われている言葉で、「汽罐」「汽缶」で検索すると企業が結構見つかる。
ゲーム的に役立ちそうなことは 陣形 へ。
主に公式でフォローされていないものについて中心に。
単縦陣と輪形陣だけじゃ寂しいからと員数合わせに突っ込まれた気がしないでもなく……。
複数の戦隊を編制した部隊のこと。
戦隊が2つ以上編制されていないと艦隊とは呼ばないため、
たとえば戦隊1つ&駆逐隊1つで編制された部隊は基本的には艦隊とは呼称しない。
2個以上の軍艦(注意:船の数ではない。狭義の軍艦。)で編制された部隊のこと。
軍艦についての詳細は下部記載の項目「軍艦」を参照。
複数の駆逐艦で編制された部隊。駆逐艦は駆逐隊となって初めて軍艦の扱いとなる。
編制クエスト例:「第六駆逐隊」を編成せよ!
ゲーム内では「暁」「響」「雷」「電」の編制でクリアとなる。
1個駆逐隊=軍艦1つの扱いであるため、艦隊でも戦隊でもない。
複数の潜水艦で編制された部隊。駆逐隊と同様、潜水隊となって初めて軍艦の扱いとなる。
そのため旧日本海軍としては(ゲーム内では敵として登場する)潜水艦4隻は艦隊でも戦隊でもない。
図鑑や任務、艦娘の台詞などに登場する人物を紹介。
五十鈴の図鑑に登場。
言わずと知れた太平洋戦争開戦時の聯合艦隊司令長官。真珠湾攻撃の発案、決定は彼によるもの。
しかし、本人はアメリカ駐在時などに国力の差を肌で実感しており、対米戦争には反対していた。
とかく軍神名将と祭り上げられがちだが、十分な護衛の無い状態で空母部隊を先行させたミッドウェーの指揮など批判も多い。
戦局が悪化する中、直々に南方戦線の視察中にアメリカ軍の待ち伏せに遭い、乗機が撃墜されて戦死。
赤城の台詞に登場。
第一航空戦隊の赤城・加賀、第二航空戦隊の飛龍・蒼龍を主力とする世界初の空母機動部隊の司令官として知られるが、本来の専門は水雷。
ミッドウェー海戦では説得を容れて炎上する赤城から脱出するも、後にサイパンで自決。
五十鈴と飛龍の台詞に登場。
護衛機を付けずに爆撃隊を飛ばしたり、航空隊に猛訓練を科したことから「人殺し多聞丸」というあだ名を奉呈される。
飛龍・蒼龍から成る第二航空戦隊の司令官としてミッドウェー海戦に参加。
アメリカ軍の攻撃により赤城・加賀・蒼龍が戦闘不能に陥る中、飛龍一艦の航空隊をもってアメリカ艦隊に一矢報いたものの、
アメリカ軍の再反撃により損傷し沈みゆく飛龍と運命を共にした。
「瑞鶴」の台詞に登場。
海軍中将。空母の集中運用を早くから唱えていたことからわかるように、識見はあったが結果が出なかった将として知られる。
マリアナ沖海戦時、第1機動艦隊兼第3艦隊司令長官。敵の機先を制して攻撃をしかける「アウトレンジ戦法」で勝利をつかもうとする。
しかし、南太平洋で消耗した航空隊の練度は開戦時に及ぶべくもなく、
さらに先手を取られたと判断した敵将マーク・ミッチャー中将が無理に攻撃隊を出さずに迎撃に徹した結果、
新兵器VT信管の効果も相まって「マリアナの七面鳥撃ち」とまで呼ばれる大敗を喫す。
そしてレイテ沖海戦では「瑞鶴」に将旗を掲げ、栗田艦隊をレイテ泊地に突入させるためのおとりとして
「千歳」「千代田」「瑞鳳」を率いてハルゼー艦隊を見事に釣り出した。
しかし栗田艦隊は突入寸前に反転、小沢機動部隊は空母のすべてを失った。
比叡の図鑑に登場。
ウェーク島攻略失敗、珊瑚海海戦での空母喪失など、指揮した戦闘の評価は低く、本人も戦下手を認めている。
ただ、比叡の艦長時代、この大艦を大連港の桟橋に横付けしてみせたという逸話も残っている(専門は航海科)。
軍政家や教育者として評価されることはあるが、この手のゲームで名前が挙がるのは珍しい人物。
船団護衛やその護衛艦の任務につく予備士官の拡張を主張した人。
海上護衛総司令部を創設時に参謀。戦後、「海上護衛戦」を著す。とかく通商路の確保に無理解な海軍上層部と現場に挟まれた苦労人。
例1:「商船を守る護衛艦をください」
→「じゃあ軽空母回すよ」
→来たのは入渠しないと航空艤装が使えないonbr艦(艦これにも出ているが本人のプライバシーを守るため特に名を秘す)
例2:対潜装備を充実させた航空隊がようやくできたよ!
→戦果確認のために偵察に出せ
→全滅
極めつけは大戦末期、枯渇する中割り当ててもらった重油6000トンのうち2000トンを大和特攻のため召し上げられる。
さすがにマジギレして電話口で「国を挙げての戦争に、水上部隊の伝統が何だ。水上部隊の栄光が何だ。馬鹿野郎」と怒鳴ったそうである。
なお戦後、海上自衛隊が対潜キ○ガイになったのは米帝の潜水艦に油やボーキサイトのみならず、
食料まで締め上げられたトラウマのせいである。シーレーンはきちんと守ろうね!
このゲームには出てこないのに、どこからともなく名前が挙がる人。
いずれ海防艦が出るらしいのでその図鑑ででるかも?
……と思っていたら、2013年6月12日に追加された特注家具、“海上護衛”掛け軸の説明においてまさかの艦これデビューを果たす。
全提督に資源輸送の大切さを説いているとかいないとか。
大和副長、利根艦長などを務めた砲術のエライ人。
戦後、「海軍砲戦史談」、「艦砲射撃の歴史」を著す。
「海軍砲戦史談」は陣形、艦砲射撃の計算の仕方・撃ち方、日本海軍の砲戦事例などが書かれている。
米軍の包囲網の中にあり成功も困難なキスカ島撤退作戦を1名の戦死者も出さず成功させた事で有名な司令官。
1度目の突入時には霧が晴れた為に突入を中止、はやる指揮下駆逐艦をなだめ「帰ろう。帰ればまた来れるから。」と帰路に就く。
無論司令部は激怒し要員を送り込んだりなどしたが、温厚で勇猛なショウフク司令は全く意に介さず、釣りや将棋をしながら次の作戦を練っていた。
2度目の突入時はついに霧が発生し、米軍艦隊がレーダーの虚像に惑わされて海原に攻撃→補給の為離脱するという
奇跡のタイミングでキスカ島に突入し、見事全員を生還させた。
無理をせずに時を窺い万全を期すその言葉は、艦これにおいても、無理な進撃で愛娘を轟沈させかねない作戦指揮を諌める。
失った艦むすは戻ってこないのだ、今一度考えよう。
「妙高」の図鑑に登場。
造船官として戦艦紀伊型(ゲーム未登場)、重巡洋艦古鷹型、妙高型、軽巡洋艦夕張、川内型、駆逐艦神風型、若竹型を設計した名設計家。
特に「夕張」は実験艦としてさまざまな新設計案を盛り込み、排水量の割に重武装となって海軍を喜ばせた。
設計の傾向としては復元力を重視し、やたらと兵器を積みたがるユーザー(海軍)には断固として反対し、
「平賀不譲」「ニクロム線」のあだ名を奉られる。
しかし、手堅い設計を好むがゆえに、当時の各種新技術を重視せず、ダメージコントロール術にも無理解だった。
一例としてリベット工法に固執し、結果的に重量面や被弾時に不利になるという一面もあった。
上記の性格が窺い知られるエピソードに、左遷中、老朽化した金剛型の代替艦の建造が計画された際に、
当時の筆頭造船官であった藤本喜久雄少将(吹雪型や最上型を設計した設計家)の設計案に納得がいかないと
勝手に代替艦の設計案を作成・提出し、海軍内部で大いに顰蹙を買ったと言う伝説がある。
しかも自信満々に提出したその戦艦の設計案も、主砲塔混載・ケースメイト式副砲を採用するなどの
保守的すぎる設計を用いたため、当時の海軍での評価は低かったと言う。
退官後は東大総長となり、急速に軍国主義に傾いていく世相の中、英語教育を重視するなどバランスの取れた教育に力を入れた。
1943年、自らが設計した艦が南洋の海に横たわっていくのを追うかのように死去。
なお、ゲーム内で夕張ちゃんがやたらと蕎麦を食べたがるのは、平賀氏が喉頭癌の闘病時、最後に食べたがった食物であるからである。
任務及び時雨・満潮の図鑑に西村艦隊の名で登場。
「見張りの神様」という異名があった第四水雷戦隊司令官だったがバリクパパン沖海戦で護衛していた輸送船団が撃沈される不覚をとる。
第二戦隊司令官に就任し、旗艦山城を率いてレイテ沖海戦に臨んだが米軍艦隊にT字で迎え撃たれて山城と共に戦没。
この時「我魚雷を受く。各艦は我に省みず前進し、敵を攻撃すべし」と残存艦に出した指令が山城の大破時の台詞の元ネタである。
西村艦隊とはレイテ沖海戦時に組織された西村が司令官の山城・扶桑・最上・時雨の他に満潮・山雲・朝雲の編成による艦隊だったが、
生還したのは時雨だけだった。
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