奏でられる終焉は、銀に煌く狼の冬が如く

Silverio Fimbulvetr / シルヴァリオ・フィンブルヴェトル
作品名:シルヴァリオ・ラグナロク
使用者:ラグナ・ニーズホッグ&ミサキ・クジョウ

シルヴァリオサーガに登場する能力。
星辰光の一つ。
二人で一つの能力だが役割が異なっている。
ミサキが膨大な星辰体第二太陽から獲得して他者へ渡す供給型
ラグナが膨大な星辰体を結晶化し、それを材料に高位次元干渉に特化した兵器を製造する製造型となっている。

+ 詠唱:エネルギー放出
久方乃 天照月者 神代尓加 出反等六 年者經去乍(ひさかたの あまてるつきは かむよにか いでかへるらん としはへにつつ)──大和万歳(コンプリート)

+ 詠唱
創生せよ、天に描いた極晃を──我らは神代の流れ星
神慮拝聴・憑星開始

略奪された木漏れ日が、凍て付く吹雪を呼び覚ます。風と、剣と、狼と、破滅を数える冬の監獄
餓える数多の荒廃は兄弟家族を真紅に染めた。三貴子さえ、然も在らん。
太陽と月と海原に絆の縁はもはや無い

闇夜を担う葬想月華(ツクヨミ)よ、ならば逢魔ヶ時をくれ
此処は人界。天地の狭間。太古の秩序が要らぬなら、鏖殺すべきは神に在り
怒りに燃える虐殺者は地獄の底で牙を剥かん
世界樹の根を齧り、翼を広げろ───終焉吼竜(ニーズヘッグ)

黄泉路を照らす月光でその天翔を導こう。
神代の終わりに輝く、色彩豊かな黄昏へと

銀の女神よ、語るに及ばず
この身はすべて貴女のために
冥府を飛び立ち、虹の橋を蹂躙しながら、
九つの宇宙を喰らいて邪竜は新たな太陽となる
さあ、今こそ───狂える顎門に運命を

汝、希望の殉教者よ───
我が心臓に牙を立て“神殺し”を完遂せよ


超新星()──奏でられる終焉は(Silverio)銀に煌く狼の冬が如く(Fimbulvetr)




製造型についての詳細

ステータス

基準値 B ■■■■■■■
発動値 A ■■■■■■■
集束性 A ■■■■■■■
拡散性 D ■■■■■■■
操縦性 AAA ■■■■■■■
付属性 E ■■■■■■
維持性 D ■■■■■■■
干渉性 D ■■■■■■■

製造型

  • 与えられた膨大な星辰体を結晶化し終焉兵装(フィンブルヴェトル)と呼ばれる必殺兵器を創造する
    • 使用者(ラグナ)の神経と結合しているためフィードバックが及ぶ。
    • 星辰結晶を基に創造した杭打ち器のような武器。
      • 次元間相転移式核融合炉をモデルにした高位次元との接続に干渉する兵器。
      • 叩き込んだ相手の肉体をバックドアとして高位次元との接続を破断する。
生み出された終焉兵装は肉体の消滅及び、高位次元との接続破断……二つの工程を同時に実行するこ
とで対象の不死性を蹂躙する。

欠点

  • 連発できない
    • 一つ作るのにも高位次元からの大量供給が必要な代物なので通常連発できない。
      • したければ覚醒して寿命を削るより他にない。
神殺しの連続発動、それも安全を度外視した無茶な行動にかつてない反動が俺の
身体を蝕んでいた。軋みを上げる肉体の感触に数年は寿命が縮まったのを感じた
が、気力で堪えて歯を食いしばる。

+ 終焉兵装・過剰供給(フィンブルヴェトル・オーバーロード)
  • 自壊させながら振り回す
    • 同心円状に神殺しの波動を放ち、広範囲の神威を焼き払う。
必要以上に力を流し込んだ結果、内から爆散する砲身で鈍器のように周囲の分身
を殴り払った。

+ 自己強化
  • 物質化して製造せずにエネルギーを自身の強化に回す
    • 製造よりは難易度が低く、得られる力で人造惑星に伍する性能となる。
星の粒子を編み上げて超兵器を生み出す難易度に比べれば、所詮人間の血管など
十万キロメートル程度の単調な動力管に過ぎないだろう。
理解に至れば後は早く、冴え渡る操縦性にもはや不可能は存在しない。この開眼
を経たことで俺は星辰奏者を超え、人造惑星の領域にまで片足を踏み込み──

+ 侵食操縦数式(ウイルス)、違法操縦数式(コンピューターウイルス)
  • 対象の星辰体の活動を阻害するウイルスを作り出し叩き込む
    • 第二太陽および神祖グレンファルトの経験から必要なデータを引き出して、ウイルスを作成する。
なぜ俺が旧暦の星辰体運用兵器、眷星神の超新星発現用基幹プログラムを知って
いるのか。
それどころか、人造惑星の造り方まで分かるのか……疑問はあるが今は言い。

供給型についての詳細

ステータス

基準値 B ■■■■■■■
発動値 A ■■■■■■■
集束性 B ■■■■■■■
拡散性 B ■■■■■■■
操縦性 A ■■■■■■■
付属性 D ■■■■■■■
維持性 E ■■■■■■
干渉性 A ■■■■■■■

星辰体供給

  • 第二太陽から膨大な力を獲得し、他者へ授ける
    • 使用時にはまず己を剣で貫いて人体改造し、銀の女神へと変生する。
まるで生け贄の如く、自らを穿つ行為が本格的な発動のサイン。第二太陽から出力受信用のアンテナを
身体へねじ込み、即席の人体改造を行うことでミサキは銀月の女神に転生し、獲得した力の奔流をラ
グナへ譲渡しているのである

エネルギー放出

  • 自分も戦うときは剣状の飛び道具にして戦う
    • エネルギーの供給が本領であるため単独戦闘は苦肉の策。
    • 銀の女神となっている状態であれば相手を木っ端微塵に粉砕することすら可能。
満足な結晶化能力を持たぬ彼女が星辰を翔剣状にして射出しているのは、良く言えば傭兵生活で身に着け
た努力の証であり、悪く言えば非効率的な苦肉の策とも言えるだろう

+ 神祖滅殺、吼えろ月華の眷属よ(シルヴァリオ・ラグナロク)
  • 複数名に洗礼を与える
    • 特異点破断能力と高次元エネルギーを供給する。
    • 複数名かつ縁を結んだ相手ならば距離は関係なく可能。
    • 眷族となった人物同士である程度の感覚・意識の共有が可能。
 雷鳴が、喰奪が、炎杖が、滅鋼が、重爆が、どれも等しく特異点との接続を破
断しながら不死を穿つと轟き渡った。
  • 演算速度とその完成度の加護を得られる
    • 大抵の情報防壁(ファイアーウォール)は突破可能となる。
 神祖に対する特攻が対策されてもこの通り、今は九条御先の加護がある。旧西
暦最高峰の科学者から与えられた叡智の恵みは、隔絶した演算速度と完成度で情
報防壁をいとも容易く噛み砕いた。


使用者との関連性

九条兄妹の別御霊

  • 第二太陽と無意識に接続し、必要な情報を得られる存在
    • ラグナに至ってはグレンファルトの肉体から生じているためグレンファルトの経験も参照可能。
      • グレンファルトにできることは可能である反面、グレンファルトに能力の出力を握られる。
      • 同一存在なので極晃星を先に描かれると極晃星を描けなくなる。
ラグナとミサキは九条兄妹の別御霊であるという関係上、無意識でも彼らは常に第二太陽
とうっすら繋がっている状態にあります。なので危機の打開を一心不乱に渇望すれば、第
二太陽から欲しい情報をダウンロードできるという権能をどちらも有しているわけです。
特にラグナはオリジナルの記憶に加え、もう一体の別御霊であるグレンファルトが積み重
ねた千年間さえ参照できます。
  • 供給能力はラグナとミサキで性質が偏る
    • ラグナは一人に自分の全てを与え、ミサキは大勢に必要な量を与える。
 そう、彼らを復活させたのはミサキの力によるものだ。竜騎士のように少数
へ最大の恩恵を授けることはラグナが上だが、広範囲の大多数に加護を与える
手腕については彼女こそが優れている。


元ネタ

久方乃 天照月者 神代尓加 出反等六 年者經去乍(ひさかたの あまてるつきは かむよにか いでかへるらん としはへにつつ)
万葉集に登場する和歌。第7巻 1080番歌。
意味は「幾歳月が流れようと月は神代の時代から変わらずに出ては消えている」という意味。

フィンブルの冬(古ノルド語:Fimbulvetr、英語:Fimbulwinter
北欧神話における出来事。「ラグナロク」の前兆となる3度の厳冬(風の冬、剣の冬、狼の冬)のこと。名前のfimbul は、「大いなる」「大きな」を意味する。
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第51章によると、夏が少しも間に挟まれることなく3度の冬が続き、しかもあらゆる方向から雪が吹き付ける。
この間に、数えきれない戦乱があり、兄弟同士が殺し合うとされている。


関連項目

の能力分類。

終焉兵装の素材。

操縦性を更に極めた使用者の極晃星

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最終更新:2021年02月13日 00:41