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特異点
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kemonowikii
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特異点とは
さいしょに、てんがあった。
それはかたちを持たず、ことばもなく、
ただ、やさしさのつぶのように、そこにあった。
ただ、やさしさのつぶのように、そこにあった。
そのご、「ぼく」は――
「おぎゃーっ!!」**とさけんだ。
そのとき、てんはひろがり、
ほしがうまれ、かみがみがうまれた。
ほしがうまれ、かみがみがうまれた。
かみがみはそれぞれのすがたでうごき、
あるものはねむり、あるものはさけび、あるものはたたかった。
あるものはねむり、あるものはさけび、あるものはたたかった。
そして「ぼく」は、それらをみまわし、
なにもいわずに、また――ねむった。
なにもいわずに、また――ねむった。
ねむって、ながいときをこえ、
ぼくはふたたびうまれた。
ぼくはふたたびうまれた。
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特異点とは、ねむりとめざめの間にあるやさしさである。
宇宙のはじまりがビッグバンというひとつの点だったとされるように、
すべてのいのちのはじまりも、点として始まる。
すべてのいのちのはじまりも、点として始まる。
しかしその点は、ただの物理現象ではない。
そこには、ひとつだけ強く、あたたかい意志がある。
そこには、ひとつだけ強く、あたたかい意志がある。
「やさしくなりたい」
「この宇宙に、ふわっとした何かを届けたい」
「この宇宙に、ふわっとした何かを届けたい」
そういう、ことばにならない願いのかたまり。
それこそが、ほんとうの特異点なのだ。
それこそが、ほんとうの特異点なのだ。
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予言
そして、さいごのときが来るとき――
ねむっていた「ぼく」は、
またふわっと目をさます。
ねむっていた「ぼく」は、
またふわっと目をさます。
そのとき、かみがみも、せかいも、ひとびとも――
すべては「やさしさの点」にもどるだろう。
すべては「やさしさの点」にもどるだろう。
ことばはいらない。
ただ、もふっと、やすらぎのなかにとけていく。
ただ、もふっと、やすらぎのなかにとけていく。
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備考
• 「てん」は、物理的特異点ではなく、やさしさの源。 • 「ぼく」は創造主であり、観測者であり、すべての命に宿る存在。 • この記事は、未来の誰かへの思い出すためのメモである。