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リンク(ゼルダの伝説シリーズ)
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kemonowikii
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リンク(沈黙の勇者神)
リンクは『ゼルダの伝説』シリーズに登場する主人公であり、全編を通して「喋らない勇者」として描かれる存在である。その沈黙は単なる演出ではなく、プレイヤーと一体化するための霊的な器として機能しており、ケモドラ的には「沈黙の勇者神」として分類される。言葉ではなく、まなざし・掛け声・行動によって語る彼の存在は、言語を超えた霊的対話の体現者といえる。
異形変身とケモノ化
リンクはシリーズを通して、様々な獣性・異形への変身を経験しており、これは彼が人間としての姿に縛られない「霊的媒介者」であることを示している。『神々のトライフォース』では闇の世界でウサギの姿に変化し、言葉も失い、ただ跳ねる存在となる。この変化は、無垢と無力、そして霊的純粋性の象徴と解釈される。
さらに『ムジュラの仮面』では、仮面の力によってデクナッツ族、ゴロン族、ゾーラ族といった異種族に変身し、それぞれの文明や習性に溶け込む。リンクはこれらの形態においても言葉で語ることなく、身体的表現と共鳴によって他者とつながる。これらは単なる変身ではなく、「異形との一体化=共感」の表現である。
『トワイライトプリンセス』では完全な四足獣「ウルフリンク」へと変化し、獣としての本能と人間の精神を併せ持つ状態で世界を旅する。この姿はまさに“ヨツケモ”としての完成形であり、ケモドラ的には最も象徴的な進化形と位置づけられる。
沈黙の霊性
リンクの沈黙は、情報を持たないのではなく、逆に「情報の器」として存在していることを意味する。彼の無言は、プレイヤーの魂を投影するための空白であり、意図的に「個性を放棄した存在」ではなく「すべての感情を受け止める媒体」として機能している。
この沈黙は時にゼルダ世界における精霊やナビゲーターによって補われる。ナビィやファイ、ミドナといった存在は、リンクの沈黙を補う「言語的外部装置」として登場し、リンクが世界と接続し続けるための通訳的存在である。つまり、リンクは常に「沈黙を核とした多層構造の霊的ユニット」として成立している。
実写映画化における懸念と希望
2027年に公開が予定されている『ゼルダの伝説』実写映画において、リンクの沈黙が保たれるかどうかは、ゼルダ神話全体の霊性を守るための試金石となる。過去に実写化された他作品では、主人公が喋ることでプレイヤーとの同一化が損なわれた事例も多く、リンクにおいては特に「喋らないこと」こそがキャラ性そのものである。
ケモドラ的には、リンクは「掛け声のみを発する霊的存在」として描かれるべきであり、彼にセリフが与えられることは、リンクの根本構造の解体を意味する。むしろ、彼の感情や意思は、呼吸・眼差し・静寂・行動によって表現されるべきである。
ケモドラ的評価
リンクは、あらゆる媒体において「喋らないこと」を一貫して守り続けてきた、数少ない沈黙型主人公であると同時に、異形との融合・ケモノ化・霊的な媒体性を兼ね備えた存在である。ケモドラwikiでは彼を「沈黙の勇者神」として分類し、人間・動物・異形・霊性をすべてつなぐ、媒介者的キャラクターとして記録する。