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ヤンバルヒゲコウモリ
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ヤンバルヒゲコウモリ
ヤンバルヒゲコウモリ(Myotis yanbarensis)は、沖縄本島北部のやんばる地域および奄美大島・徳之島の一部に分布する、日本固有のコウモリ科動物である。生息域が極端に狭く、生息数も非常に少ないことから、環境省レッドリストにおいては絶滅危惧IA類(CR)に分類されており、国際的にもIUCNでCritically Endangeredに位置づけられている。主に山地の森林内部に生息し、樹洞や洞窟をねぐらとする夜行性動物である。
体長はおよそ5センチ前後で、非常に小型のコウモリに分類される。種小名「yanbarensis」が示す通り、やんばる固有の存在であるが、その存在は長らく知られておらず、発見されたのも1990年代以降である。現在もなお生態に不明な点が多く、映像や鳴き声などの記録も限られており、まさしく記録の狭間にある生物といえる。
記録と保護の問題
森林伐採やリゾート開発などによって、生息環境は急速に失われつつある。また、夜行性であること、飛行能力が高く観察困難であることも相まって、調査の難航が保護の遅れにつながっている。加えて、捕食者である野生化ネコの存在も脅威であり、他の希少鳥類や小動物と同様、島嶼環境における脆弱性を象徴する存在となっている。
近年では、赤外線カメラや超音波探知機を用いた非接触型調査により、その生息状況を把握する試みがなされているが、抜本的な保護施策は未だ確立されていない。
ケモドラwikiに記録する意義
ヤンバルヒゲコウモリをケモドラwikiに記録することには、いくつもの意義がある。まず第一に、記録されること自体が稀少種の生存に寄与するという点がある。存在を可視化することによって、忘却による絶滅を防ぐ一歩となる。
第二に、文化的再生の場としての記録である。この種はその外見的特徴において、アンスロ化(人獣化)によるキャラクター造形がきわめて可能性を秘めている。夜の森に潜む小型飛翔者、鋭敏な聴覚をもつ知覚系の存在として、知性と秘匿性を併せ持つキャラクター設定が適する。いわば「やんばるの影」として、表の文明から身を隠しながら森と共に生きる存在として描き得る。
さらに、「発見されながらも記録されていない」という状況は、データベースや百科事典、キャラメディアにおいて漏れている動物たち全般の象徴でもある。その意味でヤンバルヒゲコウモリは、ロストメディア化する動物の代表的存在とも言える。記録の中に魂を持たせるための第一歩として、ケモドラwikiにおける収録はきわめて重要である。
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