ビブリボン - fmn137・生物・異世界(人外・ケモノ関連)・宇宙・天之御中主神・仮想・創作動生命体・ケモノドラゴン・人外異種族集合意識学情報図鑑ウィキ【8/13更新】 | 888666369

概要
ビブリボンは、1999年に初代PlayStation向けに発売された音楽ゲームである。発売元はソニー・コンピュータエンタテインメント（現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント）で、開発は七音社（NanaOn-Sha）が担当した。日本国内だけでなくヨーロッパでも発売され、一部ではカルト的な人気を獲得した。

ゲームシステム
最大の特徴は、プレイヤーが所有する音楽CDを読み込み、その曲に応じて自動的に譜面が生成されるというシステムにある。ゲームディスクを取り出し、任意の音楽CDを挿入することで、その音楽に沿ってリズムゲームとしてプレイできる。ジャンルやテンポを問わず、幅広い音楽で遊ぶことができた。

ビジュアルと世界観
ゲームのビジュアルは白黒のワイヤーフレームで構成されており、背景やキャラクターもすべて極めてシンプルな線画で表現されている。プレイヤーキャラクター「ビブリ」は、ウサギのようなシルエットを持つ存在で、音楽に合わせて進みながら障害物をジャンプ・スライド・フリップで避ける。このミニマルな表現が、かえって強い印象を残すものとなっている。

続編と派生
後年には派生作品として『モジブリボン』や『ビブリップル』といったタイトルが登場し、いずれも言語や音をテーマにした実験的な内容となっていた。これらもSCEブランドのもとに展開され、ソニーの音楽ゲーム開発への姿勢を象徴する存在と位置づけられている。

SIEとの関係性
ビブリボンは、SIEの前身であるSCEが独自に発表した数少ないオリジナルIPのひとつであり、PlayStationのハード性能や音楽再生機能を活かした「ハードと一体化したゲーム体験」を実現した試みであった。その後もSIEは、PlayStation 3やPlayStation Vita向けに本作をアーカイブ配信しており、ブランドとしての継続的関与が確認できる。

ケモナー文化との接点
主人公のビブリは、写実性や獣性とは異なる「抽象記号的ケモノ」として分類される存在である。ウサギ型の体型と音楽に合わせて跳ねる動作は、一部のカートゥーン・ミニマリズム愛好家から評価されており、トゥーン文化・音楽系アバター文脈でも語られることがある。